木炭や練炭などを燃やすと炭素原子1個と空気中の酸素原子2個とがむすびついた二酸化炭素ができます。
このとき多量の熱がでて、まだ燃えていない炭素の部分が熱せられ、赤くなります。
二酸化炭素がこの熱せられた炭素に触れると炭素原子1個と酸素原子1個とがむすびついた一酸化炭素という気体ができます。
空気が足りなくて、燃え方が不完全なときにも一酸化炭素ができます。
木炭や練炭が青い炎を出しているのはこの一酸化炭素が燃えているからです。
この一酸化炭素は、色もにおいもない気体で火をつけると青い炎をあげて燃え二酸化炭素になります。
また、強い毒性をもっていることが特徴です。
一酸化炭素が空気にまじって肺の中に吸い込まれると、血液中のヘモグロビンとむすびつきます。
ヘモグロビンは、酸素とむすびついて酸素を体の各部にくばる大切なはたらきをしているものです。
しかし、一酸化炭素がヘモグロビンとむすびつく力は酸素の場合に比べて、非常に強いのです。
しかも、できた一酸化炭素ヘモグロビンは酸素を運ぶはたらきを失ってしまいます。
それで、空気中に一酸化炭素が0.1パーセント以上あると私たち人間は死ぬといわれています。