恒星は、大きさや重さ、色など、星によって少しずつ違いますがみんな、輝いた大きなまるいガスのかたまりです。
原子核反応により、その中心部でエネルギーがつくられ、これを表面から熱と光として発散します。
大部分の星は、広い空間の中で、ただひとつで輝いています。
そして、大昔の星の観測結果を調べてみてもその明るさは、あまりかわっていません。
しかし、中には、いろいろとかわった星もあります。
連星
夜空をながめると、2つの星が、ごく近くに隣り合って、輝いているのがあります。
このような星を二重星といいます。
北斗七星のえの先から二番目のミザル星には、アルコル星という5等星があります。
これは、肉限でいちばんはっきりと見える二重星です。
さそり座のS字形の星の列の中にも、二重星が見られます。
肉眼では1つの星に見えても、望遠鏡では2つあるいは3つの星にわかれて見えるものがあります。
これらの星は、いままでに全部で2万個あまり発見されています。
このように2つならんで見えても、2つの星の距離は、全く違います。
ただ同じ方向にあたるために、近寄って見えているものもありあます。
これを見かけの二重星といいます。
これにたいして、実際に2つの星が近寄っていてお互いの引力で、太陽系のように軌道を描いててまわっている星があります。
これを連星といいます。
連星をつくる2つのうち、明るいほうを主星、暗いほうを伴星といいます。
見かけは1つの星ですが、分光器でスペクトルをとるとスペクトル線が規則正しく揺れ動くので、軌道を描く連星であることがわかります。
これを分光連星といいます。
おおぐま座のミザル星やおとめ座のスピカ星は、その代表的なものです。
分光連星は500個ほど知られています。
ペルセウス座のベータ星アルゴルは、ほぼ69時聞ごとに1回、二・二等から三・五等まで急に暗くなります。
これも一種の連星で、明るい星のまわりを暗い星がまわっています。
これを食連星といいます。食連星は2000個ほど知られています。
変光星
大部分の恒星は明るさをかえることはありません。
そのなかで、ある周期で規則正しく明るさをかえる星を変光星といいます。
ケフェウス座デルタ星は、5日と9時間ごとに三・八等から四・六等まで、波形を描いて明るさがかわります。
このような星はたくさんありますが、星そのものがふくらんだり縮んだりして変光するものです。
これをケフェウス型変光星といいます。
ケフェウス型変光星では、変光する周期の長いものほど、星のものの明るさが明るく、この星のもつ周期をもとにして決めた明るさで、その星の距離がわかります。
このことを使い、違い宇宙にケフェウス型変光星が発見された場合にはこの宇宙の距離を決めるのに役立ちます。
くじら座オミクロン星ミラは、300日ほどの周期でゆっくりと二等から10等まで変光します。
このようなものを長周期変光星といいますがケフェウス型変光星ほど、規則正しくは変光しません。
新星
いままで、ずっと暗かった星が、数日のあいだに急に明るくなりまた、しだいに暗くなる星があります。
これを新星といいます。
このような星は、いままでに数十個発見されています。
これは星の表面に、激しい爆発が起こるためで普段の何万倍もの明るさにたっします。
新星よりさらに明るく、普段の明るさの何十億倍にもなって消えていく星を超新星といいます。
また、最近では、とかげ座・いて座などの中にあらわれた新星が日本の学者によって発見されました。