流れ星
太陽系の中には、惑星や、彗星のほかに、小さい岩やちりが、たくさんあります。
これは宇宙塵といわれ、やはり太陽のまわりをまわっています。
宇宙塵が、地球の大気のなかにものすごい速さで飛び込んできて非常な高温となって光るのが、流れ星の正体です。
流れ星といっても、空に輝いている星が落ちてくるのではありません。
1時間に見ることのできる、流れ星の数は平均10個くらいですが毎年決まったときに、たくさん飛ぶことがあります。
これを流星群といいます。
夏、夕涼みをしていると、よく流れ星が飛びますがこれはペルセウス流星群という流れ星が大部分です。
流星群は、ほうき星の落とした宇宙塵が地球の大気とぶつかっておこるものだと考えれています。
流星雨
流星群の中には、一夜に何千という流れ星を降らせるのが、たまにあります。
これを流星雨とよびます。
1946年10月9日の夜、北アメリカ大陸で見えた流星雨は、1時間に4000個もの流れ星を降らせたそうです。
ジャコビニ彗星というほうき星が落とした、たくさんのかけらが、地球にさしかかったものだといわれています。
火球
流れ星の中で、特別な明るく輝くものを火球といいます。
火球の明るいものに、昼間でも見えることがあります。
また、火球が爆発して、大きな音を出すことがありますがこの音は、爆発してすぐ聞こえるわけではなく、早くて5分も経ってから聞こえます。
このわけは、稲妻が見えて、しばらくしてから、雷が聞こえてくるのと同じです。
隕石と流星塵
流れ星は、たいてい地上100キロメートルあたりで光だし80キロメートルぐらいの上空で消えてしまいます。
しかし、ときには、地上まで落ちてくることがあります。
これを隕石と言います。
隕石は、たいていは岩石ですが、中には鉄やニッケルを多くふくんだものもあります。
これは、隕鉄とよばれています。
空中を漂っている塵を調べると鉄分を多くふくんだ数十分の1ミリぐらいの球が混ざっています。
これは流星のもえかすではないかといわれ、流星塵と名付けられています。
また、大昔の流星塵が深い海の底にたまっている泥の中から、発見されることもあります。
流れ星の電波観測
流れ星が飛ぶと、そこが電波をよく反射するようになりますので電波を使って、いまでは昼間でも流れ星を観測することができます。
こうして、流れ星の性質がよくわかるようになりました。
黄道光
宇宙塵は、流れ星にならないときでも、太陽の光を受けて光っています。
しかし、非常に小さなものなので、とうてい、1粒1粒を見ることはできません。
ところが宇宙塵がたくさん集まって、ぼうっと光って見えることがあります。
これを黄道光といいます。
太陽の通り道(黄道)に沿って光って見えるので、そうよばれるのです。
黄道光は、光が弱いので、町の中では、なかなか見ることができません。