炭田の分布と埋蔵量はどのくらい?

世界の炭田

炭田とは、石炭層をはさんだ地層が分布している地域を言います。

世界の石炭の埋蔵量は、約6~7兆トンと言われています。
その半分ちかくはアメリカにあって
カナダ・ソ連・イギリス・ドイツ・中国という順序で大きな炭田を持っています。

しかし、ブラジルやエジプトのように
国土が広くてもほとんど石炭のでない国もあります。

このように炭田が発達しているかどうかは、国土の広さよりも
むかし石炭のできるような状態が、そこにあったかどうかによります。

古生代の後半には、特に北半球で、石炭のできる状態がよく発達したため、
全世界の炭田面積の3分の2ちかくは、北半球にあります。

いちばん古いものは、陸上植物が地球にあらわれて
栄えはじめたデボン紀後期の石炭です。

しかし、いちばん良質の石炭をふくんでいるのは
石炭紀から二畳紀にできた地層です。

中生代にできた石炭は、その埋蔵量もずっと少なく
炭田もほとんどが小さいものばかりです。

しかし白亜紀にできた北アメリカの炭田や
ジュラ紀にできた満州の炭田は、たいへん大きなものです。

新生代第三紀の炭田は、新生代に地殻運動の盛んに起きている
太平洋をとりまく国々に発達してします。
このほかに、ドイツのかっ炭がとれる大きな炭田も、この時代のものです。




日本の炭田

日本では、世界全体の様子と全く違っていて古生代にできた炭田はほとんどありません。
中世代のものも、三畳紀の舞鶴(京都府)・成羽(岡山県)・大嶺(山口県)の
三炭田をのぞいては、小さいものばかりです。

これにくらべて、第三紀の前半にできた炭田から産出する石炭量は
日本の石炭産出量全体の95.5パーセントもしめています。
北九州・北海道・常磐などの大きな炭田はみなそうです。

これらの炭田の石炭は、新しい時代にできたわりあいに炭化が進んでいます。
それは、日本が、第三紀の地殻変動をさかんに受けたからでしょう。
そして、国土のせまいわりには、総埋蔵量が多く、212億トンといわれています。

日本では、炭化のもっとも進んだ無煙炭や
工業用にどうしても必要な粘結性の強いれきせい炭がたいヘん不足しています。

そのうえ、石炭の層がうすかったり、切れていたり、まがったりしていて
外国にくらべて、あまりよい状態ではありません。







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