夏の星座

露が開けると、夜空は一面の夏の星です。

しし座は西へ沈みかけ、のしの形をしたうしかい座がおとめ座の上に直立し、北では北斗七星が北西に大きなひしゃくをぶらさげて、だんだん低くなっていきます。

夏を代表する星座は南の空にさそり座・いて座・かんむり座などがあり東から北の空では、天の川をはさむ、こと座・わし座と天の川のなかの白鳥座などが見られます。

ほかにも、大きな星座はありますが、ちょっと、見つけにくいでしょう。


さそリ座

南の中空に大小15ぐらいの星が大きなSの字を描いている星座で冬のオリオン座にも劣らないほどのすばらしい眺めです。

西洋では、これを毒虫のサソリの形と見たのですが日本では、釣り針の形と見て「たいつりぼし」とよんでいます。

サソリの胸に赤くぎらぎら光っている一等星は火星によく似ているので、アンタレス(火星の敵)といいます。

中国では、昔から大火といいました。

日本では、「あかぼし」といいまた、この星が赤いほど稲がよく実るといって
「ほうねんぼし」ともよばれます。

アンタレスは、距離が600光年、直径は太陽の約230倍もある大きな星です。
しかし、ふつう赤い星の温度は太陽の半分ほどでこの星は3000度くらいです。

神話

オリオンは強い狩人でしたが世界中の獣を根だやしにするといばった罰に神のはなった大サソリに刺し殺されました。

そのため、どちらも星座になりましたが、サソリが西に沈むまではオリオンは東からあらわれないといわれています。
これは、2つの星座が同じ季節には見られないことを神話にしたものです。

サソリの尾が天の川にくるりとまきこんでいるはしに青い星が2つならんでいるのを、日本では「兄弟星」といいます。

これは、鬼婆に追われたふたりの子どもが天の神さまに祈ると大きなくさりがさがってきたのでそれにすがって天に昇り、この星になったといわれます。

てんびん座

さそり座の西(右)のほうで、3つの三等星が裏返しにした「く」の字にならんでいる小さい星座です。

黄道は、この真ん中の星を過ぎて、さそり座・いて座へとはしっています。
てんびん座のずっと下にはケンタウルス座の一部が山がたにあらわれておりすぐそばに、おおかみ座があります。



へびつかい座

さそり座のすぐ上にある、非常に大きな星座で将棋の駒の形をしていますが、あまり目につく星はありません。

これは、ギリシアの薬の神さまが大蛇をつかみ足でサソリを踏みつけている姿で、左かどの二等星が頭です。

そして、右のほうにまっすぐ立っているのが大蛇の上半身で、へび座になっています。

かんむり座

へび座の頭の上で、うしかい座ののしがたの左隣りに5つの星が上向きの半円をつくっています。

これが、かんむり座で、日本では昔からたいこぼし・くるまぼし・おにのおかまなど、おもしろい名がついています。

4つが四等星で、1つだけ二等星です。

この星座は、ギリシアの島の王女がブドウの神から送られた玉のかんむりで後に空に投げられて星になったものといわれます。

ヘラクレス座

へびつかい座の上で、北の空にまでかかっているひどく大きな星座ですが、小さい星ばかりです。

ヘラクレスは春の、しし・うみへび・かに座の神話にでてくる大力士で星座では、逆立ちしています。

頭は、へびつかいの頭(二等星)のすぐ右にある赤い三等星ですが非常に大きい星です。

この星座で有名なのは約5万の星が球の形に集まっている球状星団かあることです。

距離は3万500光年です。