天気のことわざ

天気がかわると、私たちの生活には、いろいろなことが影響してきます。

いまよりも、自然の影響を強く受けた、昔の人はどんなにか天気のことを気にしたことでしょう。

けれど、昔は天気予報がなかったので、自分で天気を判断しなけばなりませんでした。

天気のうつりかわりを予想するのは、難しいことです。

昔の人たちも、風向きや雲の様子と天気とのあいだに深いつながりのあることが、長いあいだに、だんだんとわかるようになったのでしょう。
そのうちのいくつかは、ことわざとして、いまでも残っています。

ことわざは、地方地方で、大勢の人の経験から出てきたものですから
たくさんあります。
その中には、いま考えても、正しいものもあり
どういうことか、意味がよくわからないものもあります。

もともと、天気のことわざは、自分の住んでいるところから見える山や海の様子や
毎日の生活の経験をもとにしてできたものです。

したがって、せいぜい、半日くらい先までの、予想ができるだけです。
また、その土地にだけしか、あてはまらないものもあります。

つぎに、だいたい、どこの地方にもあてはまるような、天気のことわざを挙げてみましょう。


夕焼けは、晴天の前触れ

温帯地方では、大気は西から東に、うつりかわってきます。

夕焼けが出るということは、西の空が晴れているということですからそのあとしばらくは天気がよいと考えてもいいことになります。

はね雲(うす雲)が出たら雨

月や太陽が傘をかぶったら雨

この2つのことわざは、同じ意味のものです。月や太陽が傘をかぶるのは、うす雲の出ているときです。

低気圧や前線が近づいてくるときには、まず、うす雲が出てきます。
月が傘をかぶる場合、10回のうち、およそ6回は、1日半のうちに雨が降るということを調べた人がいます。

綿雲が出たら晴れ

綿雲(積雲)は、天気のよい日に出るものですがしだいに大きく発達して、入道雲や雷雲になることがあります。

しかし、このことわざは、ふんわりと空に浮かんでいてあまり大きくならない、綿雲の場合を指しているようです。

煙りが西へ流れると雨、東へ流れると晴れ

温帯地方では、西の風が吹いているときは、だいたい天気がよいといって間違いありません。

東の風が吹くのは低気圧などが近づいているようなときに多いのですからこのことわざは、だいたい正しいと考えてよいでしょう。

鐘の音がはっきり聞こえると、雨が近い

鐘の音だけでなく、汽車の汽笛なども、日によってよく聞こえるときと、あまりよく聞こえないときとがあります。

これは、地面から高いところまでの空気の温度がどのようになっているかに関係があることです。

また、空がくもってくると音がよく聞こえるようになります。

冬の西風、日暮れまで

日が出た後に、西または北西の風が強くなりはじめて午後には、いちばん強くなり、夕方になると、おさまることをいいあらわしたものです。

関東平野では、冬の天気のよい日には、よくあることです。

アマガエルが鳴くと、雨になる

ネコが顔を洗うと、雨になる

というようなことわざもありますが、これらは気象のほうからは、説明が難しいようです。