天気図

昔は、天気の移り変わりを予想するには、ことわざや言い伝えに頼るほかはありませんでした。

気象学が進歩したいまでは、天気図をつくって天気予報が出されています。
天気図は、新聞にも出ていますから、いつでも見られます。

しかし、天気図がどうしてつくられるかまた、どのように読めばよいかがわからないと何の興味もなく利用のしかたもわかりません。


気象の観測をするとき、屋上に出て空を眺めると見渡せる範囲は日によって違いますが、見通しのよいときでもせいぜい数十キロメートルの範囲しか見ることができません。

天気図は広い範囲の天気の様子を一目で見渡せるようにつくられたものです。

そのため、天気図には、たくさんの場所で同じ時刻に観測した天気の様子を記号や数字を使って、書き入れてあります。

天気図を入ると、雨の降っているところや風の強いところなどが、一目でわかります。
また、1日に何回か天気図をつくってくらべてみると時刻とともに天気がかわっていく様子もわかります。

1つの場所の天気は、つぎつぎに移り変わっていますから天気図は観測をしたあと、できるだけ早くつくるようにしなければなりません。

また、天気図に書き入れる天気は、できるだけ、広い地域で観測されたものが必要です。

そのため、各地に散らばっている測候所や気象台海上の船などでは、決められた時刻に観測するとすぐにそれを電話や無線電信で、気象庁予報部に知らせることになっています。

天気図には日本の測候所や気象台で観測した結果のほかに外国の測侯所で観測されたものも書かれています。

外国の気象は、各国の気象台が、無線電信で放送するのを受けるのです。
そして、気象庁予報部では、各地からきた電報を、つぎつぎに天気図に書き入れていきます。

各地で観測してから、天気図に書き入れが終わるまでの時間は、ふつう1時間半ほどです。

天気記号

各地の天気の様子を天気図に書き入れるときはできるだけ読みやすいようにするため、いろいろな記号や数字を使います。

天気図では、風向と風力と天気は、記号で書いてあり、温度は数字で書いてあります。
気象台や測候所で、天気予報をするためにつくる天気図にはこのほかに、気圧、雲の形、雲の高さなど、いろいろなものが書き込まれています。



風向・風力をあらわす記号

風向矢ばねを風が吹いてくる方向にかき、また○印で、観測所の位置をあらわします。
たとえば、北東の風ならば、下の図のアのように、南の風ならば、図のイのように書きます。

115

風速をあらわすには、2通りあります。
その1つは、風速のかわりに風力を使うものでラジオの気象通報は、この風力で放送しています。

もう1つの方法は、風速をノット(1ノットは、1時間に約1852メートルすすむ速さ)であらわすものです。

この場合には、短い羽根1本は1~7ノット、長い羽根は8~12ノット、三角形の旗は48~52ノッ卜をあらわし、これらを組み合わせて使います。

天気と気温のあらわしかた

晴れ・くもり・雨などの天気の様子は、観測所の位置をあらわす○印の中に図のような記号で書きます。

116

気温は天気記号の左上に数字で書き入れ、小数点以下は四捨五入します。
こうして、風向・風力・天気・気温を全部書いたときの形は、図のようになります。

117

これを天気図の中に書き入れたものが、その場所での天気の様子をあらわすことになります。