ジェット機とプロペラ機とは?単発機と多発機とは?

力の利用

飛行機には、たくさんの種類がありますが、そのわけ方も形や使い道によっていろいろあります。

ジェット機とプロペラ機

ジエッ卜機は、ジェットエンジンをつけたものプロペラ機にはピストンエンジンをつけたものと、ターボプロップをつけたものとがあります。

第二次世界大戦の終わりころまでは飛行機といえばピストンエンジンをつけたプロペラ機ばかりが使われていました。

しかし、飛行機のスピードがだんだん速くなってくるとプロペラの羽根の空気をきる速さが速くなりすぎ、そのはたらきが鈍ってきます。


そのため、このプロペラ機では、1時間に800キロメートルくらいまでの速さがせいぜいです。
そこで、もっと速い飛行機をつくるために、ジエットエンジンが発明されたのです。

ジエッ卜機の特長は、スピードが速いことと上昇力が大きいことです。

ジェット機のなかには、音の速さの2倍以上のスピードをもち1万メートルの高さまで、2分たらずでのぼってしまうものがあります。

プロペラ機では、とてもこんな力はありません。
そのかわり、プロペラ機は、滑走距離が短く、せまい飛行場でも上がり下りできるのが特長です。

しかし、ジエッ卜機が音の速さ(時速1236キロメートル)に近い高速で空気の中を飛ぶと飛行機のまわりを流れている空気に、乱れが起こります。

そして、翼の上面に、空気の密度が急にかわる部分ができるので揚力が減って抗力が増え、飛行が危険な状態になります。

この危険を切り抜けるために、飛行機の形にも、特別な工夫が必要です。

そこで、翼や胴体の先をできるだけするどくとがらせたり翼を矢羽根のようにうしろに曲げた後退翼を使うようになりました。

後退翼を使うと音速を越しても、空気の乱れるのが遅くなり、抗力も小さくてすみます。

さらに後退翼のうしろのはしを直線で結んだ、三角形の翼(三角翼)をもった飛行機もできました。
こうすると、構造のうえからも丈夫になり、後退翼の長所を伸ばすことができます。

単発機と多発機

エンジンを1台つけた飛行機を単発、2台つけたのが双発、3台のが3発、4台のが4発です。
これ以上エンジンをつけたものもありますが、あまりエンジンの数が多いと取扱いが不便なので、いまでは軍用機にしか使われていません。

単発は、小型機だけに使われます。

これは、もし飛んでいるときに、エンジンが故障すると、すぐ着陸しなければならないからです。

双発以上だと、どれか1つのエンジンが故障しても片方のエンジンで飛べますから、ずっと安全です。




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