ムギの仲間の栽培
ムギの仲間にはコムギ・オオムギ・ライムギ・カラスムギ(エンバク)などがあります。
コムギは、世界でいちばん広く栽培されている作物で、大切な食料です。
粉にしてパン・マカロニ・うどん・菓子などの原料にされます。
オオムギは、食料のほか家畜のえさに使われます。
また、オオムギの仲間のビールムギは、ビールの原料に使われます。
ライムギは、寒冷な地方で栽培され、コムギのかわりにパンの原料にされます。
カラスムギは、おもに家畜のえさに使われています。
日本でも、ムギはイネのつぎに広く栽培されていますがパンをつくるのに適したコムギができませんのでパンにするコムギはアメリカやカナダから輸入しています。
つくりかた
ムギの仲間にはいろいろありますが、つくりかたは、どれもほとんどかわりがありません。
秋に種をまいて、つぎの年の夏のはじめに獲り入れるのがふつうですが寒いところでは、春にまいて夏に獲り入れるところもあります。
畑につくるのがふつうですが日本ではイネを獲り入れたあとの水田につくるところもあります。
畑につくるときは、まず、畑を耕して土を細かく砕き、浅い溝をつくります。
溝と溝との間隔は、日本では60センチぐらいがふつうです。
そこに肥料を入れて少し土をかけその上に種をまいて土を1センチぐらいかけます。
芽が出てある程度生長したら霜柱などで持ち上げられないように踏みつけてやります。
また、春になって伸びはじめるころムギの上から土をふりかけて、丈夫に育つようにします。
種や茎が黄色くなって、枯れかけたころに刈取りよく乾かしてから、脱穀機で実を落とします。
実は、よく乾かしてから、俵や箱に入れてたくわえます。