メダカ・キンギョの飼いかたとは? わかりやすく解説!

水と入れ物

メダカやキンギョを飼うときに、まず注意することは水です。

水道の水には、消毒のために塩素を溶かしこんであるので直接、この中に魚を入れると死んでしまいます。

それで、水は、くんでから一昼夜そのままにしておくか木炭をつめた、かんたんなろ過そうを通して塩素をなくしてから、使わなければなりません。

もちろん、池の水ならば、すぐに使えます。

魚は、水中に溶けている酸素を呼吸しています。
ところが、井戸水、とくに深い掘り抜き井戸の水には酸素がほとんど溶けていないことがあります。

このような水は、やはり、汲んでしばらくおいたものを使ったほうがよいのです。

入れ物は、水面の広いものを使います。
これは空気中から水中に溶けこむ酸素を多くするためなのです。


えさのやりかた

メダカ・キンギョは、雑食性で、生きえとして、いろいろな小動物を食べるほかに水槽の底や、壁についている動植物も食べます。

このほか、粉にした人工飼料も食べます。

生きえとしてはミジンコ・アカボウフラ・イトミミズなどがおもなものですが、魚の大きさに応じて、それぞれ適当な大きさのものをやるようにします。

人工飼料には、動物性のものと、植物性のものとがあります。
動物性のものには魚粉・さなぎ粉・エピやコマセアミの乾燥粉末などがあります。

植物性のものでは大麦・小麦・米・ぬか・ふすまなどです。

ふつう動物性のものは、たんぱく質が多く植物性のものには炭水化物が多くふくまれています。

そこで、人工飼料だけで飼う場合には一種類のものだけでなく、数種類のものをまぜてやるのがよいのです。

いろいろなえさのうち一種類だけをあたえてメダカやキンギョの成長を調べてみましょう。
これは、そのえさがよいか、悪いかがわかるおもしろい実験です。

どんなえさでも、その分量は、必ず少なめにやらなければなりません。
えさをやりすぎると、糞や食べ残しのえさが多くなり、水が汚れてしまいます。

数分間で食べつくすくらいの分量を1日に1回か2回やるのがよいのです。

アオコと魚

メダカやキンギョを飼っていると、しだいに水の色が緑色にかわってきます。
これは、ラソソウなどの植物性プランクトンが増えたためです。

これらのプランクトンをアオコと言います。
アオコは、ふつうの植物と同じように太陽の光線を受け、水中の二酸化炭素を使って光合成をおこない酸素を出します。

ですから、アオコは酸素を呼吸するメダカやキンギョにとっては、たいへん都合がよいものです。

しかし、このアオコも、あまり濃くなると枯れてしまい、かえって水を悪くすることになります。

また、夏などに強い日の光を受けると、光合成ででる酸素の量が多すぎて、メダカやキンギョが、ガス病になることがあります。

ですから、アオコがあまり濃くなるような場合には水をかえるか、いれものに日よけをしなければなりません。



病気とその手当

メダカやキンギョの病気は皮膚病がいちばん多く、そのほか、えら・消化器などの病気があります。

白点病

春、秋の天気がかわりやすいころ、よく起こる病気です。
ちょうど白ゴマをまいたように、1ミリぐらいの点が、散らばって増えます。

これは、背びれ・尾びれなどからはじまって、しだいに、体の表面全体に広がります。

このため、しまいには死んでしまいます。

この病気の病原虫は、イクチオフチリアスという原生動物です。
手当としては、水温を25度ぐらいにし、0.5パーセントの食塩水中で病気にかかった魚を気長に飼います。

また、硫酸キューネという薬を使うと、早く治ります。

イカリムシ

甲殻類の一種で、皮膚に深く食い入って寄生し、ひどくなると魚は痩せて死んでしまいます。

病気の魚を捕えて、虫をピンセットで抜き取ってやります。

チョウ

これも、甲殻類の一種ですが、口のあたりに、吸盤をもっています。
また、口には長い針があり、毒液を出します。

6月ごろと9月ごろに多い寄生虫です。

数が少ないときはピンセッ卜でおとし、たくさんついたら、2パーセントの食塩水に短時間つけてやります。




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