獣・鳥の群れ、群体をつくる動物の特徴とは?

獣・鳥の群れ

獣には、ゾウやキリン・シマウマ・レイヨウなどのように群れをつくって暮らしているものが、たくさんあります。

鳥でも渡り鳥や海鳥などは、たくさんの群れをつくってくらしています。

これらの群れは、身をまもるための群れ、えさを襲うための群れ子どもを増やすための群れなどにわけて考えることができます。


身をまもるための群れ

群れをつくってくらしている獣は、たいてい草食のものです。
この動物たちは、ふだんは、たいへん大人しく、ほかの獣を襲うことはありません。

しかし、肉食の獣たちに、たえず狙われているので、いつも群れをつくって互いに助け合い、身をまもっているのです。

群れのなかには、たいてい、頭がいます。
頭は、群れのなかでもいちばん力が強く勇気もあります。

敵が襲ってくると、この頭がふせぎ、そのあいだに、めすや子どもたちを逃がしてやります。

また、群れのなかに見張りをするものがいて危険を感じるとすぐ仲間に知らせて、みんなが逃げ出せるようになっています。

しかし、逃げる暇がないときには、みんなが力を合わせて敵をふせぎます。

バイソン(アメリカヤギェウ)の群れは影に襲われると頭を外側にして円陣をつくり角で敵を突き上げます。

シマウマは、尻を外側にして円陣をつくり、うしろ足で敵を蹴倒します。
ゾウは、太い足で敵を踏み潰したり、鼻で叩いたりします。

また、セイウチなどは波うち際に牙をむけてならび敵の侵入をふせぎます。

えさを襲うための群れ

肉食をする動物になると数匹が協力して獲物を襲ったほうが都合がよいので、そのために群れをつくることがあります。

ライオンなどは、数頭から十数頭で、獲物を襲うことがあります。

オオカミは、夏のあいだは1匹で暮らしていますが冬になって食物が少なくなってくると仲間が集まって群れをつくります。

そして、いく日も痩せた体で獲物をあさり歩きます。

えさを見つけると、それがウシやシカのような自分より大きな動物であっても、みんないっしょになって襲いかかります。

野犬でも同じようなことが見られます。

海では、歯の鋭いシヤチが、十数頭で群れをつくり大きなクジラに襲いかかって、倒すことがあります。

子を育てるための群れ

オットセイが夏になると、子を育てるために北の島にあがってきて大きな群れをつくることは有名な話です。

鳥でも、渡り鳥がつくる渡りの群れのほかに海鳥の仲間は子を育てるときには大きな群れをつくります。

ウミネコは、夏のうちは、青森県の蕪島などで、大きな群れをつくって住み、ここでたまごを生んで、ひなを育てます。

そして夏が過ぎて涼しくなると子どもの鳥をつれて南のほうに飛んでいきます。



サンゴ虫の共同生活

サンゴ虫は、子どもが生まれても、その子は親からはなれないで、親の体についています。

ですから、サンゴ虫は木の芽が出て枝わかれしていくように、だんだんと大きな群れをつくっていきます。

このように、同じ動物が、たくさん集まって、ひとつの体をつくっているものを群体と言います。

サンゴ虫は、石灰質の丈夫な骨格をつくって群体を支えています。

ふつう、サンゴと言っているのは、この骨挌のことです。
そして、お互いの体は、それぞれ1つの管でつながっています。

クダクラゲの共同生活

クダクラゲの群体は、サンゴ虫の群体よりもずっと進んでいて群体をつくっているクラゲの1匹ずつの形が、たいへん違っています。

ちょっと見ると、1匹の動物のようですがやはり群体なのです。

群体のいちばん上にはガスの入ったふくろを持つものがいて群体を海面に浮かすようにしています。

このほか、えさをとったり、たまごを生んだり敵をふせぐための触手をもっていたりそれぞれ役目が違うものが集まっているのです。

このため、それぞれの形も違い、全体で1匹の動物のように見えるのです。

このような群体をつくる動物は海水や、真水に住む動物のうちヒドロ虫類・サンゴ虫類・クダクラゲのような下等なものにかぎります。




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