地震の起こる場所
地震は地下の深いところで起こるもので、ここを震源といいます。
その深さは、ふつう地表から、数キロから60キロくらいのところです。
もっと深いところで起こる地震は、深発地震といわれます。
そのうちもっとも深いものは、約700キロもの深さでおこります。
それでも、地球全体について見ると地震は地球 ごく表面の部分に起こっているものだということができます。
震源の真上の地表の点を震央といい、その分布を調べてみるとところどころにより集まっていることがわかります。
日本付近の地震は、東北地方の東側でとくに頻繁に起こっています。
また、世界について、地震の分布を見ると、地震の起こるところが帯のように集まっていることがわかります。
このようなところを、地震帯といいます。
太平洋のまわりは、とくに地震の多いところになっており環太平洋地震帯とよばれています。
そして地震帯と火山帯は、ほとんどならんで分布しています。
地震の大きさと震度
地震が大きければ、それだけ広い範囲が、ひどく揺れ動きます。
このことから、地震の大きさは、震央から一定の距離だけ離れた場所で感じられる地震の大きさでくらべることができます。
1960年のチリ地震や、1933年の三陸地震などは近年ではとくに大きな地震でした。
震度というのは、観測している場所の揺れの程度をしめすもので8階級にわけられています。
震度は、震源の近くでもっとも大きく、これから遠くなるにつれて、小さくなります。
ですから、震度の分布によって、だいたいの震央の位置を知ることができます。
また、人間が感じるほどに揺れた場合を有感地震とよび人間は感じないが、地震計には感じるようなものを、無感地震といいます。
余震・前震・群発地震
地震の起こりかたには、いろいろな特徴があります。
大きな地震には、たいてい多くの余震が、引き続いてて起こります。
余震はふつう本震にくらべてかなり小さいもので回数も、本震のあとの時間が経つにつれて、急に減っていきます。
しかし、非常に大きい地震の場合には、1年以上も余震の続くことがあります。
大きな地震の起こるすぐまえに、同じところに起こった地震をとくに前震とよんでいます。
前震は大地震を予知するのに役立つと考えられますからこれを調べるため、とくに注意深い観測かおこなわれています。
また、ある場所に、小さい地震が、たくさん起こることがあります。
これを群発地震とよびますが、とくに、火山の付近でよく起こるものです。