火成岩の分類とは? 火山岩・半深成岩・深成岩とは?

地球の姿

火成岩には、非常に多くの種類がありますができかたによって大きくわけることができます。


火山岩

マグマが地表または地表近くで急に冷え固まってできた岩石です。

したがって、岩石をつくっている鉱物のひとつずつは非常に小さく、鉱物顕微鏡(岩石顕微鏡、または偏光顕微鏡ともいう)で調べないと、よくわかりません。

火山岩は、マグマが急に冷え固まってできたため天然のガラス質や小さな結晶がみられます。

この、小さい鉱物やガラス質のところを石基といいます。
しかし、この石基の中に、やや大きな鉱物が、点々とふくまれていることがあります。

これはマグマが、まだ地下の深いところにあったときにできたもので、斑晶といいます。

斑晶は、肉眼でもかんたんに見分けられます。

半深成岩 これは地表にはでないで、地下数キロくらいまでのところで冷え固まった岩石です。 半深成岩は、冷え固まる早さが、火山岩よりもゆっくりしているため岩石をつくっているため、岩石をつくっている鉱物の粒は、火山岩のものよりも、いくらか大きいのがふつうです。 この粒の大きさは、肉眼でも、ある程度見分けることができます。 なお、この半深成岩には、天然のガラス質はふくまれていません。 深成岩

これは、マグマが地下10キロ前後のところでゆっくり冷え固まってできた岩石です。

このため、冷え固まるときに、それぞれの鉱物の粒が数ミリかた1センチくらいの大きさにまで成長しています。

したがって、深成岩は、いっぱんに粒の粗い鉱物からできていて肉眼でもたやすく見分けられます。

結晶組織

岩石をつくっている鉱物の大きさやならびかたは、岩石の種類によって異なります。
これに、マグマが冷え固まるときの場所やマグマの性質によるものでこれを岩石の結晶組織といいます。

火山岩のように、小さい鉱物や天然ガラス質からなる石基のところに大きい鉱物である斑晶が点在しているような組織を斑状細織といいます。

斑状組織をしめす岩石には、火山岩や半深成岩があります。

深成岩のように、わりあい大きな鉱物が集まっているような組織を等粒状組織といいます。



火成岩の組成

火成岩は、種類によって、それをつくっている鉱物の種類やその割合が違っています。
しかし、おもしろいことには、つぎのような規則正しい関係があります。

① それぞれの火成岩をつくっている鉱物の約半分は長石(シャチョウ石とセイチョウ石)がしめている。

② 残りの約半分をしめる、有色鉱物と石英のあいだには、量的に逆の関係がある。

つまり、有色鉱物が多ければ石英が少なく、石英が多ければ有色鉱物が少なくなる。

これをもとにして、火成岩は、岩石をつくっている鉱物の種類やその割合によって大きく3つにわけることができます。

① おもに、長石と有色鉱物からできているもの。

② 長石・石英・有色鉱物の3つでできているもの。

③ おもに長石と、石英からできているもの。

火成岩の名前

火成岩を分類して、名前をつけるには、それらをつくっている鉱物の割合と粒の大きさがもとになります。




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