定点観測船・気象観測ロケットと人工衛星の役割とは?

定点観測船

海上の測侯所ともいうべきものです。

広い海の上の決まったところにいて、ふつうの気象観測やラジオゾンデ観測や海洋観測をおこなっています。


それから、電波灯台の役目をしています。また、ときには海難救助にも協力します。
日本では、海上保安庁の巡視船に気象庁の観測員が乗り込んで毎年5月から11月まで、この仕事をしています。

この巡視船に、その位置が、四国の南450キロの海上にあるので梅雨前線や、南洋から日本にやってくる台風の観測にたいへん大切な役目をもっています。

定点観測船では、水のほかにはなにも見えない海の上で荒波と戦いながら、毎日観測を続けています。

そして観測の結果は、無線電信で気象庁に送られています。

海に囲まれた日本にとって、この観測船の仕事は天気予報や気象警報を出すうえになくてはならないものです。

気象観測ロボッ卜

人が住めないような山や島に据え付けられて、自動的に気象観測しその結果を無線電信で知らせる装置です。

ロボット雨量計はその1つで雨量の様子を観測し自動的に、こくこくと電波で発信します。
測候所や気象通報所で、その電波を受信し、山に降った雨の量を知ることができます。

ロボット雨量計の観測は、洪水警報の大切な資料になります。
また大雨のまえにあらかじめダムの扉を開いて放水するかどうかを決めるもとになります。

このほか、気象観測ロボットには、風向と風速だけを測るものもあり
いろいろの種類の気象観測を自動的におこなえるような器械もできています。



気象観測ロケットと人工衛星

ラジオゾンデで観測できる範囲よりも、もっと高い空の気温に湿度・風向・風速などの様子を観測するためには、ロケットが使われその観測結果はロケットから電波で地上に送られてきます。

また、特別につくられたカメラで空のずっと高いところのロケットから地球表面にある雲の様子を、撮影することもできます。
雲の様子がうつったフィルムはロケットが地面や水上に落ちたときに取り出すのです。

人工衛星は、いろいろの役目をもっていますが気象観測のためには特別のカメラを備え、地球のまわりをまわりながら広い地域に分布する雲の写真をとります。

人工衛星の飛んでいる高さは地上から数百キロくらいですからこの人工衛星の撮影した雲の写真を見ると、どこに雲がたくさんあるかまた、どんな雲かが、ひとめでわかります。

この人工衛星には、カメラで撮った雲の写真をテレビで地上へ送ってくるような装置がつけられています。

このテレビ装置で送ってきた雲の分布を見ると低気圧・前線や台風がどこにあるかが、ひとめではっきりとわかります。

このような人工衛星が、たくさん地球のまわりをまわり気象のうつりかわりを地上の気象台にこくこく知らせるようになれば天気予報はもっと正確になり災害をふせぐためにも、たいへん役立つことでしょう。

地球ができたのは、約50億光年も前のできごとといわれています。
その最初の姿はどのようであったでしょうか。

地球は、どろどろに溶けた、厚い大きな原始太陽からわかれてきたものではじめは火の玉のようであったという考えかたです。
これはジ-ンズの潮汐説で代表され、広く認められていました。

ところが、20世紀の半ばに入り、シュミットによって隕石説という新しい考えが発表され、潮汐説にとってかわるようになりました。

隕石説というのは隕石や宇宙塵の星雲の一部が太陽のとりこになりその中で星雲の粒がお互いにぶつかりあいながら固まり地球のような惑星のもとになったというものです。

ですから、地球のできはじめは、むしろ冷たかったというのです。
このように、地球の誕生については全く違う1つの大きな考えかたがあります。

つぎに、この違いについて調べてみましょう。




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