春の天気の特徴とは? わかりやすく解説!

気象

私たちの住んでいる温帯地方では、春・夏・秋・冬の4つの季節が、はっきりしています。
しかし、赤道に近い熱帯地方では、1年中の温度の違いが小さいので四季の区別が、はっきりしません。

また北極や南極に近いところでは、夏と冬の温度の違いは大きいのですが1年中、雪や氷があるので、温帯地方のような季節の変化は見られません。

温帯地方の中でも、日本はシベリア大陸と太平洋とのあいだにあって四季の区別が、とくにはっきりしています。

日本は、北東から南西に細長く伸びた列島ですから場所によって、季節のあらわれかたがかなり違っています。
北海道では、冬が長くて、暖かい季節が短く、とくに秋が短くなっています。

これとは反対に、西日本の太平洋側では、冬が短くて、暖かい季節が長くなっています。


春の天気

春になると、冬にくらべて、だいぶ日が長くなるので地面は冬のあいだより暖かくなってきます。

そうすると、空気の温度もだんだん高くなってきてあまり寒くもなく、暑くもない天候になります。

暦のうえでは、3月になると、北海道から九州まで春になるわけですが気象のほうでは、北海道の春と九州の春とでは、ずいぶん大きな違いがあります。

いま、温度の違いを調べてみましょう。

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図は、3月の平均気温を等温線であらわしたものです。
3月の平均気温にというのは3月1日から31日までの、毎日の気温を平均したものです。

また、この図は、長い年数の3月の気温を平均したものです。
このような図は、全国のたくさんの測候所で何十年も温度の観測を続けて、はじめてつくられるのです。

図で見るといちばん気温の低いところは、北海這の中央あたりです。
この部分は、3月の気温が、零下4度以下になっているのです。
こんなところでは、まだ雪が残っています。

関東地方は、だいたい4度の線と、8度の線のあいだにありますから、北海道より約10度高いことになります。

いちばん気温が高いのは、四国や九州の南部で、ここは10度の線が通っています。

寒い北の地方でも、5月になると、平均気温が10度ぐらいになります。
つまり、九州の南のほうより約2か月遅れて、本当に春らしい暖かさになってくるのです。

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上の図は、東京の3月のはじめから4月の終わりまでの毎日の平均気温をグラフにしたものです。

このグラフによると、3月のはじめから4月の終わりまで気温は全体としては、だんだん上がっていきますが毎日少しずつ高くなるのではありません。

急に気温が上がって、2、3日暖かい日が続き、また急に寒い日がやってきます。そして、また急に暖かくなってきます。

このように、気温が急に高くなったり、低くなったりするのが、春の気象の特徴の1つです。

春には、気温の変化が激しいだけでなく、天気の変化も大きいのです。
晴れの日と雨の日が、わりあい規則正しく繰り替えされます。




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