夏の天気の特徴とは? 雷の正体と起こるときの天気の変化とは?

気象

梅雨が明けると、本当の夏になります。
真夏のあいだは、わりあいに、同じような天気が続くものです。

夏の天気の特徴は、朝と夜には雲が少なく、昼間はわりあいに雲が多いことです。
また、かみなりが多いことも、夏の天気の特徴です。

夏は、だいたい風の弱いときですから、海岸の近くでは、昼問は海風が吹き、夜には陸風が吹きます。
そして、朝と夕方はなぎになって、まったく風が吹かないことがあります。

このようなときには、たいへん蒸し暑くなります。


雷(かみなり)

電光(いなびかり)と雷鳴(ゴロゴロという音)とにわか雨をひとまとめにしたものを、かみなりといいます。

かみなりが遠くにあるときには、電光だけが見えることがあります。
音だけ聞こえて電光が見えないときでも雲の中では、必ず電光かつています。

なぜかというとかみなりは、雲の中でできたプラスの電気とマイナスの電気のあいだに、火花が飛んだものだからです。
かみなりが電気の火花だということは、アメリカのフランクリンが発見しました。

雷の正体

かみなりの電気は、積乱雲の中の雨粒が強い上昇気流で高いところに運ばれて凍るときに起こると考えられています。

雲の中でできたプラスの電気とマイナスの電気は、別々のところに集まります。

そして電圧が高くなると、火花が飛ぶようになるのです。
雲と地面のあいだにも、電気の火花が飛ぶことがあります。

これが落雷です。

雲の中で火花が飛ぶときの音は、決してゴロゴロという音ではありません。
雷が落ちたときの、ピシャッとか、ガラッという音と同じ音がでるのです。

ところが、その音が空気の中を伝わってくるあいだにゴロゴロという音にかわって聞こえてくるのです。

かみなりは、高いところや、電気の伝わりやすい金物などに、落ちることが多いものです。

山に登って、雷にであったときは、とくに危険です。
高い木のそばにいたり、金物を持つことのないように、気をつけなければなりません。

雷が落ちて、火事になることもあります。

1940年6月に、かみなりが落ちたのがもとで、東京で大火事になったことがあります。

雷の起こるとき

① 夏、日差しが強くて風が弱く地面が強くあたためられるために激しい上昇気流ができるとき。

② 寒冷前線の近くで、激しい上昇気流ができるとき。

どの場合でも、激しい上昇気流があって、積乱雲ができます。
強い雷の場合には強いにわか雨を降らせたり、ときにはひょうを降らせることもあります。

また、ふつう、雷の後は、温度が下がるものです。



雷のときの天気の変化

日差しが強いために起こる、雷の場合を例にして雷のときの天気のかわりかたの様子を、観察しましょう。

まず、積乱雲が近づいてくると少し遠いところから、ゴロゴロという音が聞こえてきます。

しばらくすると、電光が見えるようになります。

雷雲が頭の上にくると四方がまっ暗になり、冷たい風がさっと吹いてきて電光がものすごく光り、大きな雷鳴がします。

また、温度が急に下がって風向がかわり、大きな雨が、ぼつりぼつりと降りはじめます。

雨はしだいに強くなって、どしゃぶりになりますがたいてい1時間か2時間で終わってしまいます。
そのあとは、からりと晴れて、すがすがしくなります。

雷は、日本中、どこでも起こりますが、関東地方の山よりの地域や九州の南西部でいちばん多く、東北地方の西部や北陸地方でもかなり多く起こります。

日本では、1年中にかなりのあった日の数は、いちばん多いところでも、平均30~35日です。

アフリカや南アメリカの赤道に近いところでは、200日以上にもなるところがあります。




タイトルとURLをコピーしました