土や岩石の成分とは? 砂と粘土とは? わかりやすく解説!

土や岩石

地球をつくっている物を大気・水・岩石に分けて、重さでくらべてみると岩石がもっとも多く、約93パーセントをしめています。

そして、この岩石のなかには鉄・鉛・銅などの金属が鉱物となってふくまれているほかたくさんの元素がいろいろな化合物をつくってふくまれています。

ここでは、これらの岩石が、どのような成分からできているかまた、私たちの生活にどのように利用されているか、調べてみましょう。


クラーク数

大気と地球の表面から地下16キロメートルまでのいろいろな元素を重さの百分率(パーセント)であらわしたものをクラーク数といいます。

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図は、クラーク数を円グラフでしめしたものです。このグラフを見ると、酸素が全体の約半分をしめ残りのうちの約半分をケイ素がしめていることがわかります。

岩石の成分

地球の表面の大部分をしめる岩石の約88パーセントは火成岩です。
このほかのおもな岩石は堆積岩でケツ岩約4パーセントをはじめ砂岩・石灰岩などがあります。

これらの岩石は、クラーク数で第8番目までの元素つまり、酸素・ケイ素・アルミニウム・鉄・カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムがいろいろな形で組みあわさってできています。

造岩鉱物の成分

岩石は、まえのページの表のような化合物が集まってできているのですがこれらの化合物は、岩石にばらばらにふくまれているのではありません。

1つまたは、いくつかの化合物が集まって鉱物をつくり、それが岩石をつくっています。この岩石をつくっている鉱物を、造岩鉱物といいます。

造岩鉱物には、非常にたくさんの種類があり、その成分もさまざまです。

たとえば、石英は、二酸化ケイ素だけでできていますが正長石はもっと複雑で二酸化ケイ素と、酸化アルミニウム・酸化カリウムで塩をつくっています。

ふつう、造岩鉱物は、石英のようなかんたんなものより正長石のような複雑なもののほうが多くその形も二酸化ケイ素のような酸性酸化物と酸化アルミニウム・酸化カリウムのような塩基性酸化物との塩となっている場合がほとんどです。



岩石の風化

岩石は、いろいろな鉱物からできていますが鉱物は、種類によって、膨張のしかたが違います。

そのため、長いあいだ、膨らんだり、縮んだりしているうちに岩石にひびが入ってきます。

このひびのあいだに水が入って、凍ったりするといっそうひびが大きくなって、ついには割れてしまいます。

また鉱物は、水とむすびついて加水分解をおこします。
とくに、水の中に二酸化炭素が溶けていると、いっそう激しい加水分解をおこします。

岩石は、長いあいだに、このようないろいろな変化をうけてばらばらに砕けていきます。これを岩石の風化といいます。

砂の成分

砂は、岩石の風化によってできる、岩石の小さい粒です。
したがって、成分も岩石と同じです。砂の中には、磁鉄鉱・金などをふくれことがあります。

このような磁鉄鉱や金を、それぞれ砂鉄・砂金といいます。

粘土の成分

岩石が風化してできた物で、砂より粒の細かいものが粘土です。
岩石のおもな成分は長石類ですが、この長石が加水分解をうけて風化されるとカオリナイト・二酸化ケイ素・炭酸カリウムになります。

このうち、炭酸カリウムは水に溶けやすいので水に溶けて流れてしまいます。
したがって粘土のおもな成分は、カオリナイトと二酸化ケイ素で不純物として、酸化鉄平石灰分をふくんでいます。

しかし、これらの成分は重さが違うので、川を流れたりすると沈む場所が違って成分がかわってくることがあります。

粘土は、ふくまれている成分によって、つぎのように分けられます。

① 高級粘土 50パーセント以上がカオリナイトで少量の二酸化ケイ素をふくむ(カオリナイト・磁土・耐火粘土・陶土など)

② 低級粘土 カオリナイトを10~70パーセントふくみ、溶けやすい不純物をふくむ。(かわら用粘土・レンガ用粘土など)



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