惑星
惑星が、恒星とまったく違っているところは自分で光らずに、太陽の光を跳ね返して光っていることです。
また、9つの惑星の大きさを太陽にくらべると、下の図の通りです。
木星がいちばん大きくて、つぎに、土星・天王星・海王星の順になっています。
地球より内側をまわっている、金星と水星を内惑星、外側をまわっている火星・木星・土星・天王星・海王星の5つを惑星とわけてよぶことがあります。
内惑星
内惑星は、地球の軌道の内側をまわっているので図でわかるように、太陽からある角度以上離れて見えることはありません。
惑星が地球から見て、太陽と同じ方向に見えることを合といいます。
内惑星が太陽の向こう側で合になるときを外合、太陽と地球のあいだで合になるときを内合とよんでいます。
外合のときに、太陽に照らされている面が地球のほうを向いているので、まんまるく光って見えますが内合のときは地球からは、その星の太陽に照らされている面は見えず新月のようになります。
このように、内惑星は、月と同じように、満ち欠けします。
内惑星の満ち欠けを望遠鏡を使って、はじめて確かめたのがガリレオです。
ガリレオは、このことがコペルニクスの考え方を裏付けるということに気付いて、たいへん喜びました。
内惑星が地球から見て太陽といちばん離れたときを最大離角といいます。
太陽の東側で、いちばん離れたときを東方最大離角西側のときは、西方最大離角とよんでいます。
最大離角のときに、内惑星は、ちょうど半月に見えます。
外惑星
外惑星は、内惑星と違って、図のように、太陽と正反対の方向にくることもあります。こうなることを衝といいます。
このとき、外惑星は地球にいちばん近くなっていてしかも夕方に東の空から昇り、一晩中見えていて、夜明けに西へ沈むので観測には衝のあたりがいちばんよいのです。
太陽と同じ方向に見えるときは、内惑星と同じく合といいますが外惑星の場合、内合はありません。
また、地球から見て、太陽の方向と直角の方向にあるとき、矩といいます。
外惑星は、地球から見ている面の大部分が、太陽に照らされて輝いています。
内惑星のように、半円形に見えたり、三日月形に見えたりすることはありません。
惑星の運動
惑星という名は「さまよい歩く星」という意味でつけられたものです。
地球から見ると惑星はふつう、星座のあいだを西から東に向かってすすみますがときには立ち止まったり、逆に東から西に動くこともあります。
惑星に、それぞれ自分の軌道の上を運動していますがそれを別な軌道の上を運動している地球からみるとまるで、さまよい歩いているように見えるのです。