血液の成分とはたらきとは? 赤血球・白血球とは? わかりやすく解説!

血液は、赤い色の液体で、水よりも少し重く、ねばねばする物質です。
この血液をつくっている成分には、赤血球・白血球・血小板など形のあるものと血しょうという液状のものとがあります。

血液は、血管を通って、体中をまわり肺で酸素を取り入れ、腸で吸収された栄養分をもらいます。

そして、体中に、必要な酸素や栄養分を配りかわりに体でできた二酸化炭素や、いらないものをもってかえります。

この二酸化炭素は肺で新しい酸素と取り換えられいらないものは腎臓で尿の中に捨てられるのです。

また、血液は、いろいろな病原体を殺します。
このほか抗体を運んだり、ホルモンを運搬したりします。


赤血球

赤血球は、骨の中にある骨髄でつくられています。
赤血球は、まるくて平たい形をしていて直径7.5ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)くらいの大きさです。
その数は男では血液1立方ミリメートルの中に、およそ500万女では450万ほどあります。

赤血球の中には、ヘモグロビン(血色素)というものがふくまれています。
このヘモグロビンのために血液が赤く見えるのです。

ヘモグロビンは鉄をふくんだ、たんぱく質でできていて酸素が結びついたり離れたりしやすい性質があります。

まわりに酸素が多いときには、たやすく酸素と結びつきますがまわりに酸素が少ないところでは、たやすくはなしてしまいます。

これは、酸素と二酸化炭素のとりかえにたいへん便利なことです。
ヘモグロビンのおかけで、血液は体中に酸素をおくり届けます。
組織にたまった二酸化炭素は、血液によって肺におくられます。

肺には、肺胞という薄い膜でできている袋がありこれを通して、血液は酸素と二酸化炭素をとりかえます。

白血球

白血球の数は、血液1立方ミリメートルの中に7000ぐらいです。

白血球には、2つの種類があります。
1つはふつうの白血球で、赤血球よりずっと大きく直径10ミクロンぐらいで、いろいろな形の核をもっています。

全体の白血球の60~70パーセントはこの型です。
もう1つはリンパ球とよばれ赤血球より少し大きく、まるくて中にまるい核があります。

ふつうの型の白血球は、赤血球と同じように骨髄でつくられますがリンパ球は、リンパ節や脾臓でできます。

白血球は、食菌作用というはたらきがあります。
体の中に病原体が入ってくると、白血球は血管の小さな穴からもぐりでて病原体を自分の体の中へ取り込んで殺してしまいます。



血小板

血小板は、いろいろな形をしていますが非常に小さくて直径が1ミクロン以下です。
血液1立方ミリメートルの中に、10万から30万ぐらいふくまれています。

血ぺいと血清

血液は、体の外に出ると、固まる性質があります。
小さな怪我をしても、すぐ血液がでなくなるのは、このためです。

血液を試験管に入れて静かにしておくと、まもなく固まりはじめます。
1,2時間も経つと、下のほうに赤黒いかたまりができ上に黄色の液体が染み出してたまってきます。

このかたまりを血ぺいといい、黄色い液体を血清といいます。

血液が血管から外に出ると、すぐに固まるのは血ぺいができることなのです。
血小板は、血ぺいができるのに必要なものです。

血しょう

血液から赤血球・白血球・血小板などをのぞいたものを血しょうといいます。

血しょうの中には7、8パーセントのたんぱく質をはじめ脂肪・ぶどう糖・塩類など、いろいろな栄養分やホルモンなどのいろいろな栄養分やホルモンなどをふくんでいます。

血しょうは、これらの栄養分をふくみ、血球を浮かばせて体中をまわり細胞に必要な養分をあたえます。

そのほか人によっては、病原体と戦う抗体をふくんでいることもあります。




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