同位体とは? 放射性同位体とは? わかりやすく解説!

同位体

原子核にふくまれる陽子と中性子の数とを足したものを質量数といいます。


今ここに、陽子が1つで中性子の数がそれぞれ、0・1・2のつまり質量数が、1・2・3と違う原子核をもつ3つの原子があるとします。

この3つの原子は、みんな陽子を1つずつもっていますから原子番号が1の水素原子だということになります。

しかし、重さはそれぞれ、1対2対3の割合になっています。

この重さから違う原子は軽いほうから順に軽水素・重水素・三重水素とよばれ
どれも水素の原子です。

このように、原子番号が同じで質量数が違う原子を、同位体(アイソトープ)といいます。

放射性同位体

水素の同位体のうち三重水素は原子核が壊れやすく、放射能をもっています。

たいていの元素には放射能をもった同位体があって特に放射性同位体と呼ばれています。

ストロンチウム90・セシウム137・コバルト60などとよばれている元素はすべて放射性同位体です。

これらの元素の名前の下についている数はそれぞれの元素の質量数をあらわしています。

三重水素・ストロンチウム90などは原水爆実験などでできる人工的な同位体ですが天然にも、ウランやラジウムなどのように放射能をもった元素があります。

放射能に人体に害をあたえますが病気の治療、金属の検査、農作物の研究品種改良などに利用できます。

例えば、放射性同位体からでる放射線を当てて体の内部にできたガンの組織を破壊することができます。

また、肥料の中に放射性同位体を混ぜて農作物のからだに肥料がどのように吸収されるかを調べたり(トレーサー)ジャガイモに放射線をあてて発芽をおさえ長く保存できるようにすることもできます。

放射線には、α栓・β栓・γ線などがありますがもちろんこれらをを目で見ることはできません。

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しかし、図のような装置を用いて実験すると夜光塗針にふくまれている放射性物質からでてくる放射線(α線)の通った道(飛跡)を肉限で見ることができます。



原子のつくり、原子核とは? わかりやすく解説!

原子のつくリ

原子はこのように小さいものですから、原子が考えだされたころにはただ、丸くて固い玉のようなものだと想像するだけでした。


その後、研究が進むにつれて原子のつくりもはっきりしてきました。

1913年に、デンマークの物理学者のボーアは「原子は、重くて小さい原子核の周りを電子がとりまいているものだ」ということを明らかにしました。

原子核とは、原子の中心にあって原子の直径の10万分の1ほどの大きさのもので陽電気をもった部分です。

また、電子は、陰電気をもちその1個の重さは水素原子の1837分の1です。

原子の中にふくまれる電子の数は元素の種類によって決まっています。

原子が結びついたり離れりして化学変化がおこるときには電子が非常に大切なはたらきをしています。

原子核は原子の中心にあって形は玉のようなものと考えられます。

しかし、電子はちょうど太陽の周りをまわる地球のように丸いということもできますし原子核をとりまいている雲のようなものということもできます。

わかりにくい形でしょうがこのわかりにくいのが、電子の形の特徴なのです。
    
今、水素の原子核を東京にある直径1メートルのアドバルーンとするなら水素の原子は、ピンポン玉ぐらいの電子が茅ヶ崎・青梅などを結ぶ円周上をまわっている形であるということができます。



原子核

原子核には、その原子がもつ電子の数と同じ数の陽子とよばれる粒といくつかの中性子とがしっかり結びついて含まれています。

陽子と中性子とは、重さは同じですが陽子が陽電気をもっているのに対し中性子は電気をもっていません。

陽子や中性子の重さは1グラムの1兆分の1を、さらに1兆分の1にしたぐらいで電子の重さの1836倍にあたります。

原子核にふくまれる陽子の数を原子番号といいます。

原子番号は、原子核がどの元素のものかを決めるのに大切な数です。
つまり、元素にはすべて原子番号がつけてありどの原子核も、陽子の数がわかればどの元素に属するかがわかるのです。

例えば、陽子8つをふくむ原子核は原子番号8の酸素の原子核です。

また逆に、水素の原子番号は1ですから水素の原子核にふくまれる陽子の数は1だということもわかります。

電気を帯びていない原子では原子核にふくまれる陽子の数と原子核をまわっている電子の数とが等しくて原子全体としては、陽電気と陰電気とが消し合っていることになっています。

陽子の数と電子の数が等しくないときはその原子全体が電気を帯びることになります。

これがイオンです。






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