富士山測候所・鳥島気象観測所とは? わかりやすく解説!

富士山測候所

この測候所は、富士山頂の3776メートルの高いところにあります。
そして、6、7人の観測員が20日間交代で、年中休むことなくはたらいています。

高山測候所としては、世界でも、いちばん高いところにある測候所です。

天気は、空の高いところからかわっていきます。
それで、この測候所の観測は、天気予報とくに台風や前線の様子を知るうえに、非常に大切です。

高層観測には、ラジオゾンデがさかんに使われていますがここでは器械による観測だけでなく、実際に人の目で雲やいろいろなものを調べることができるのです。

ここは、暴風のときには、50メートル以上の強い風が吹きまた、かみなりの落ちることも多いのです。

寒いときは、風速計などにつく、固い霧氷を叩き落としながら観測をするなど、たいへんな苦労をしています。

富土山測候所は、このようにして観測した山頂の天気の様子を東京の気象庁や名古屋・静岡の気象台と無線電話で連絡して、報告しています。

伊吹山・剣山などの測候所も富士山測候所と同じような仕事をしています。


鳥島気象観測所

東京の南方、560キロ、八丈島よりもっと南の海上に、二重式火山の鳥島があります。

面積は約4.5平方キロの小さな無人の離れ島でアホウドリが住んでいることで知られています。

鳥島気象観測所は、第二次世界大戦後の1947年に気象庁によって設けられて以来、南海上に発生する台風や梅雨前線の観測基地として重要な役目を果たしてきました。

ところが、1965年11月、火山爆発の危険を知らせる地震が起こりました。

鳥島は、火山島で、むかし、何回も噴火したことがあります。
明治時代には、噴火のために住んでいた人が全滅したことさえあります。

気象庁では、しだいに大きくなる地震に、観測の中止と観測所員全員の引きあげを命じました。

11月15日、観測所は閉鎖されました。
そして1967年6月1日、ついに廃止されることになったのです。

現在、鳥島付近の気象観測は、定点観測船によっておこなわれています。




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