地球と太陽系
大昔の人たちは、地球はかぎりなく平らなものでしかも動かないものを考えていました。
そして、太陽や月・星などが地球のまわりをまわっていると信じて地球がまるい形をしているということはいまから2500年くらいまえからギリシアの学者たちによって唱えられたものです。
はじめて、このことを唱えたのはピタゴラス学派という学者の集まりです。
地球がまるい形をしていることは、信じるようになりましたが地球は宇宙の中心にあって、動かないという学者と太陽が宇宙の中心であって地球はそのまわりをまわっているという学者とがありました。
ところが、いまから1800年くらいまえにプトレマイオスという学者が地球は宇宙の中心にあって動かないと考えた天文の本を出してからはこの考えかたが、広く世の中に信じられるようになりました。
この考えによれば、月や太陽や星が動くのは地球を中心とした天体が月や太陽や星をのせて動くからだというもので、この説を天動説といいます。
しかし、天体の動きについての研究がすすむにつれて地球が動くと考える地動説のほうが正しいのではないかと考えられるようになりました。
そして、1540年ごろ、ポーランドのコペルニクスはギリシア時代にも地動説を唱えた学者がいたことを見つけ太陽や惑星の動きを無理なく説明する地動説のほうが正しいことをはっきり唱えました。
惑星としての地球
いまでは、地球は、惑星の1つでありほかの惑星と同じように太陽のまわりをまわっている星にすぎないことは誰も疑う人はありません。
また、惑星である金星や火星は、自ら光を出して輝いているのではなく太陽の光を反射して輝いていることは誰でも知っています。
ですから、他の惑星から地球を見ることができたら地球も輝いた星に見えることになります。
いまでは、ロケットの発達により、ロケットにカメラを載せ数万キロメートル離れたところから地球をうつすこともできます。
左の写真に人工衛星から見た地球をうつしたものです。
この写真でもわかるように太陽に照らされている部分と照らされていない部分がはっきり区別されてみえます。
地球に、太陽のまわりをまわるだけでなく地球指針と1つの軸を中心にしてまわっています。
この軸を地軸といいます。
地軸が地球の表面をつらぬく点は2つありそのうち北のほうを北極、南のほうを南極といいます。
そして、地軸に垂直に地球を真ん中から切ったときにできる切り口の円を赤道といいます。
このように、地球は、地軸を中心にぐるぐるまわりながら他の惑星と同じように、太陽のまわりをまわっているのです。