消化器の衛生とは? 消化器の病気とは? わかりやすく解説!

消化器は、私たちが成長していくとき毎日をおくっていくときに必要な栄養素を取り入れる大切な器官です。

ですから、消化器を大事にすることが健康を守るために、ぜひ必要なこととなります。

ごはんを食べる前には、必ず手を洗いましょう。伝染病や寄生虫病をふせぐには、大切なことです。

胃や腸での消化を助けるためには、食べ物をよく噛むことです。

食事は正しい姿勢で、ゆっくりと、楽しくとるようにしましょう。
これは、胃液の分泌と胃腸の運動をさかんにし、消化をよくします。

食べ過ぎ・飲みすぎ・寝冷えなどは胃や腸を傷め、いろいろな病気のもとになります。


寄生虫

消化器は、いろいろな寄生虫におかされることが多いのです。

寄生虫には、カイチュウ・ベンチュウ・ギョウチュウ・コウチュウ(ジュウニシチョウチョウ)などがあり消化器以外の寄生虫には、ニホンジュウケツキュウチュウ・ハイキュウチュウ(ハイジストマ)など、いろいろな種類があります。

寄生虫は、いろいろな害を人体にあたえ、ときには重い病気の原因になったり、人の命をとることさえあります。

しかし、ふつうは寄生虫が体の中にいることを知らないでいることが多いのです。

ですから、ときどき寄生虫を駆除することが必要です。
また、ふつうの寄生虫は、たまごが口から入ることが多いので寄生虫のたまごがついている食品に気をつけ、野菜はよく洗って食べるようにします。

口内炎

口の中の粘膜が赤くはれ、舌もざらざらしてきます。ぴりぴり痛むため、食べ物が食べられなくなります。

また口の中が臭くなってきます。
そのために食欲がなくなったり、高い熱がでたりします。

この病気は、口の中を汚くしておくと起こりやすく主にビールスや刺激の強い食べ物によって起こります。

胃カタル

胸やけがして、すっぱい汁が口の中まで逆もどりしたり、胃が傷んだりします。
この病気から、胃潰瘍や胃がんになることがあります。

ことに、甘いものを食べ過ぎるのはよくありません。

胃潰瘍

胃の壁の粘膜がただれて、傷のできる病気です。
病状が重くなると、胃の筋肉が破れて、腹膜にまで穴があくことがあります。

みぞおちが痛み、出血して、大便に血が混じることもあります。
食事に関係しておこる病気といわれています。

胃がん

胃に、がんができる病気です。
がんというのは、体の一部分にできる、とくにたちの悪いはれもののことをいいます。

がんの中でも、胃にできるものがいちばん多いのです。
胃がんができる原因は、まだはっきりわかっていません。

がんが大きくなって、胃の出口を塞いだり胃だけではなくリンパ節や、肝臓などにうつることもあります。

レントゲンで調べると、がんのあるところは胃の形が変化して見えます。
さらに、詳しく調べるときは、胃の中に胃カメラを入れて中の様子を見ることもできます。



十二指腸潰瘍

胃潰瘍と同じ症状が十二指腸に起こる病気です。
十二指腸の胃に近いところによく起こります。
若い男性がよくこの病気にかかります。

お腹が空いたときに、お腹の右上の部分が痛むことが多く出血して血を吐いたり、大使に血が混じったりします。

腹膜炎をいっしょに起こすことがあり治療には手術をして、潰瘍の部分を取り除きます。

黄疸

肝臓が悪くなると、たいてい黄疸になります。

これは、胆液が、いろいろな原因で、血管やリンパ管に入りそのために、体中の皮膚が黄色になる病気です。たいてい、肝臓がはれます。

脱腸

腹部の壁に非常に弱い場所があってそこから腸などの腹部の内臓が皮下に飛出してくる病気です。

ヘルニアともいわれます。

よく見られるものは、太もものつけ根の近くで腸が飛び出す鼠径ヘルニアで
赤ちゃんや老人がよくかかります。

そのままにしておくと、飛出した部分が腐り(壊死)危険なことがあります。早く手術をして治療することが必要です。

虫垂炎

ふつうには、盲腸炎といわれていますが、虫垂炎というのが正しい呼び方です。

盲腸の部分にある虫垂に起こる炎症で、急にお腹が痛みだして熱がでます。吐き気をもよおすこともあります。

原因は、はっきりわかっていませんが、腸の中の細菌によって感染し炎症を起こすともいわれています。

家族がつぎつぎと虫垂炎になることもあります。
ほうっておくと、虫垂が化膿しさらに、虫垂が破れたりすると腹膜炎をお越し非常に危険なことがありますから早く医者に診せて治療しなければなりません。

よく、スイカの種を飲み込むと虫垂炎になるといいますがそんなことは、ほとんどありません。




消化と吸収とは? 歯のはたらきとは? わかりやすく解説!

消化と吸収

私たちがとる食べ物は、体をつくる材料になったり、体を動かす燃料になったりします。

食べ物が、このはたらきをするためにはまず、体の中にとりこまれなければなりません。
食べ物が、腸の壁から体の中に取り込まれることを吸収といいます。

また、食べ物は、そのままでは吸収されません。
ですから、吸収されやすいものにこなしてやらなければならないのです。
食べ物を、吸収されやすいものにこなすことを、消化といいます。

消化によって、たんぱく質・炭水化物・脂肪は、吸収されやすいものに分解されます。

これらのはたらきをするものは、酵素(消化酵素)とよばれます。

酵素は、口・胃・腸などの消化腺から出される消化液にふくまれています。
食べ物を、歯で噛み砕いたり、腸のうごめき運動や分節運動などでよく混ぜ合わせると、酵素がはたらきやすくなります。


口の中は、口腔ともよばれています。
ここには、歯と舌があり、だ液腺がつばきを出しています。

口の主な役目は、食べ物を取り入れ細かく砕いて、つばきとよく混ぜ合わせることです。
こうして、食べ物は食道におくられます。

歯のはたらき

歯の主な役目は、食べ物を細かく噛み砕くことです。
食べ物は、細かくなるほど、つばき・胃液・たん液・すい液・腸液などとよく混ざりそれらのはたらきを受けやすくなります。

歯のしくみ

歯は、歯かんと歯根にわけられます。
歯かんは、歯ぐきよりも外に出ていて白く見えるところです。

歯かんの表面はエナメル質で覆われています。
エナメル質は、体の中でも、いちばん硬いところで歯の内部の、いくぶんやわらかい象牙質を守っています。

歯根は、歯ぐきに埋まっているところですが外側は、セメント質でおおわれています。

歯を形作っている大事なところは象牙質です。
この象牙質の中には歯髄があって、神経と血管とがきています。
血管は、歯に栄養を運び、神経は、歯の感覚をつかさどります。

虫歯が痛むのは、この神経が刺激されるからです。



歯のいろいろ

歯は、つぎのように、4つの種類にわけられます。
それぞれ種類によって、形やはたらきが違います。

切歯

切歯は、真ん中にはえている上下4本ずつの歯のことで、ふつう前歯とよばれます。
切歯は、歯の先が刃のような形になっていて食べ物を噛み切るのに、都合よくなっています。

犬歯

犬歯は、切歯の外側、左右上下あわせて4本あって、ふつう糸切り歯とよばれます。
歯の先が、槍のようにとがっています。

犬は、この歯がよく発達しています。そのために、犬歯となづけられています。

小臼歯

犬歯の奥に、うすのような形の歯が、2本ずつ並んでいます。
これが小臼歯で、上下左右あわせて8本あります。

うすのような形をしていますから食べ物を細かくすりつぶすのに、都合がよいのです。

大臼歯

大人では、小臼歯の奥にそれと同じ形をした歯が、左右上下に3本ずつ並んでいます。これが大臼歯です。

大臼歯は、小臼歯と同じように、食べ物を細かくすりつぶすはたらきがあります。大臼歯は永久歯だけにあって、乳歯にはありません。

ふつう、私たちが奥歯といっているのは、大臼歯と小臼歯とをさしているのです。

歯のはえかわり

歯は、うまれてから6、7か月経ったたころに、はえはじめます。これを乳歯といいます。

乳歯がはえそろうのは、だいたい2才半くらいのころです。

乳歯には大臼歯がなく、歯の数は、全部で20本あります。

6才くらいになると、今までそろっていた歯が、つぎつぎとはえかわります。
乳歯のあとに、はえかわってできた歯は永久歯とよばれてはえかわることはありません。

大臼歯のように、はえかわらない歯も永久歯とよばれます。

永久歯は、4才半から6才半のころにあらわれはじめます。
はじめは、小臼歯のすぐ奥の大臼歯からです。
6才から15才までの間に、切歯・犬歯・小臼歯が、ゆっくりはえかわります。

2番目の大臼歯は、13才から16才ごろにはえてきます。
いちばん奥の大臼歯は、18才から25才ごろにはえてきます。
この歯は、はえ方が遅く、「親知らず歯」ともいわれます。

永久歯は、全部で31本になります。




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