歯が悪いと、食べ物をよく噛まずに飲み込むため胃や超を悪くし消化不良を起こしがちです。
そのため栄養がよくとれなくて、いろいろな病気にかかりやすくなります。
奥歯が抜けたりすれば、前歯で食べ物を噛むため下あごがつきだし、顔を醜くすることがあります。
歯を丈夫にするには、なによりも口の中をきれいにし、歯をみがくことが大切です。
汚くしておくと、歯を痛めるばかりでなく吐く息がくさくなり、周りの人に、よい気持をあたえないことになります。
歯の栄養をよくすることも大切なことです。カルシウムは、歯の成分となる大切なものです。
また、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンDなどが足りなくならないように
気をつけなければなりません。
虫歯
虫歯になるのは、歯を汚くしているためだといってよいでしょう。
食べ物は、歯溝や歯と歯の隙間に残ることがあります。
このようなところに残った食べ物はその中にふくまれている炭水化物が発酵して、乳酸ができます。
エナメル質は、乳酸に溶けやすく、おかされて穴があきます。
この穴か、象牙質まですすむと、穴は、どんどん大きくなっていきます。
そして、冷たいものや熱いものに触れると、染みるようになります。
このころになると、細菌がはたらいて、歯髄がはれ、たいへん痛みます。
これをほうっておくと、歯髄が死んで、しばらく痛みが止まります。
しかし、その間に、歯根までおかされています。
乳歯は、やがて永久歯にはえかわるからといって虫歯になった乳歯をほうっておいてはいけません。
あとからはえかおる永久歯の歯並びが悪くなったり永久歯の発育が悪くなったりするからです。
虫歯を防ぐには、歯をきれいにすることが大切です。
ごはんのあとに3分間程度、1日3回歯をみがき、口の中をきれいにすることです。
近頃、フッ素が、虫歯をふせぐのに役立つことがわかりました。
2パーセントのフッ化ナトリウムを歯にぬって、虫歯をふせぐことが考えられています。
歯槽膿漏
歯が植わっている骨の部分を、歯槽といいます。
この歯槽や歯ぐきに膿がたまって、歯がぐらぐらになる病気を歯槽膿漏といいます。
はじめは、歯ブラシを使うときに、歯ぐきから血が出るくらいですが膿が骨まですすむと歯がぐらついて、硬いものを噛むことができなくなります。
虫歯と違って、子どもはあまりかからない病気です。