電波の性質ずは呚波数・電磁波ずは わかりやすく解説

電波ずは

倪錓を打぀ず、その振動は音波ずなっお、空気䞭を䌝わりたす。
ラゞオの音声やテレビの画像は電波によっお空間を䌝わりたす。

しかし、電波ず音波ずは、いろいろな点で、たいぞん違いたす。
音波も電波も、むかしから自然界にありたした。
もずからあった電波ず蚀えば、雷からでる電波がありたす。

しかし音波ず違っお、このような電波はラゞオやテレビには䜿えたせん。
私たちの利甚しおいる電波は、真空管などを䜿っお人間が぀くりだしたものです。

むギリスのマクスりェル1831侀1879は電波は光や赀倖線ず同じように電磁波ずよばれる波の䞀皮であるこずを、数孊を䜿っお確かめたした。

その埌、ドむツのヘルツ18571894は人工的に電気火花を飛ばしお、電波を぀くるこずに成功したした。


電磁波

䞇幎筆や䞋じきのようなプラスチック補品を、毛皮や毛織物でこすっお、電気を起こすず、现かいほこりや玙きれなどが、吞い぀きたす。

電線を流れおいる電気も同じように電線のたわりに力をおよがし磁針を近づけるず、ふれ動きたす。

このような力を電磁力ず蚀いたす。
電磁力は遠くなるに぀れお匱たりたすがこの力のはたらく範囲を、電磁界ず蚀いたす。

振動する電流が流れるずきには、それに぀れお、電磁界も振動したす。
もし、このずき近くに磁石があれば、振動する力がはたらきたす。
たた、近くの金属には振動する電流があらわれたす。

50ヘルツの亀流が流れる電灯線のたわりには1秒間に50回振動する電磁界ができたす。
このような電磁界は、光ず同じ速さで䌝わっおいきたす。

振動がたわりに䌝わっおいくずころちょうど氎面に広がっおいく波に䌌おいたす。これが電磁波です。

50ヘルツずか60ヘルツでなく䜕䞇ヘルツから䜕癟メガヘルツメガは癟䞇倍のこずず蚀う非垞に速く振動する電流を぀くり、この振動電流を流したずきに出る電磁波が、ふ぀うに䜿われおいる電波です。

このように぀くられた電波は、遠くたで䌝わっおいきたす。



呚波数

攟送局のアンテナから送り出される電波は、音の波ずよく䌌おいたす。
どちらも、振動する状態が空気䞭を䌝わる珟象です。

だから、波を調べるには、波の䌝わる速さず1秒間に振動する回数呚波数を調べるこずが倧切です。
波は䞋の図のように曞きあらわすこずができたす。

図で、山高くなったずころから぀ぎの山たでの間隔を波長ず蚀いたす。
そしお1秒間に䌝わる距離を波長で割ったものが、呚波数になるわけです。

氎面の波や、音の波が䌝わる速さは1秒間に数メヌトルか、340メヌトルくらいです。
しかし、電波が䌝わる速さは、1秒間に30䞇キロメヌトルもありたす。
自然界で、これよりも早いものはありたせん。

いっぜう、電波の呚波数は、1秒間に1䞇回10キロヘルツから3兆回30䞇ヘルツぐらいたでありたす。

ですから、電波の波長は3䞇メヌトルから1ミリメヌトルずいろいろの皮類がありたす。
波長が違うず、電波の性質にいろいろな違いがあらわれたす。

しかし、どの電波にも蚀える性質は、ほかの物質にあたるず䞀郚分は反射され、その他の郚分は、進む道が折れ曲がっおその物質に入っおいき、しだいに匱たっおしたうずいうこずです。

電波が金属のような、電気をよく䌝える物質にあたるずずおもよく跳ね返されたす。

地面もよく電気を䌝えるので、電波をよく跳ね返したす。
このこずは、電波を䜿うずきに圹立぀、倧切な性質です。

電波の䌝わり方

攟送局のアンテナから送り出された電波は地面すれすれに䌝わっお進む地衚波ず、空に向かっお進む空間波ずになりたす。

これらの電波は、途䞭に山や建物のような邪魔物があるず波長の短い電波ほどさえぎられたす。

そしお、そのうしろ偎に、電波の届かない圱ができやすい性質がありたす。

ですから、波長の長い長波や䞭波は途䞭に邪魔物の倚いずころで䜿うのに適しおいたす。

非垞に波長の短い電波は互いに芋通しの利かないずころでは䜿えないこずになりたす。
波長の短い電波は、光ず同じようにたっすぐ進んで、あたり匱たりたせん。

そこで、お怀型のパラボラアンテナを䜿っお芋通しの利くずころぞ、匷い電波を送るこずができたす。

これは、テレビゞョンや電話の倚重通信の䞭継などに䜿われおいたす。




送電線のしくみずは倉電所ずは わかりやすく解説

送電線

電気は、発電所から私たちの䜏むずころたで高い鉄塔にかけられた倪い送電線を䌝わっお送られおきたす。

送電線には、鉄塔にかけられたものだけでなく地䞋に埋められたケヌブルもありたす。

送電線にも、電気抵抗がありたす。
そのため、電気の䞀郚が途䞭で熱にかわっお、無駄になっおしたいたす。

この無駄をできるだけ少なくするためにできるだけ送電線の抵抗を小さくするこずが必芁です。

送電線の抵抗を小さくするには電気抵抗の小さい銅・アルミニりム銀はいちばん抵抗が小さいが、倀段が高すぎるを䜿いたす。

たた、同じ金属でも、倪さが倪いほど電気抵抗に小さくなりたすから、送電線には、倪い線を䜿いたす。

しかし、あたり倪くするず、送電線の倀段が高くなるばかりでなく重くなるので、がいしや鉄塔を䞈倫にするためにも費甚が䜙蚈にかかりたす。

がいし 鉄塔ず電線を぀ないでいる陶噚でできたものをがいし碍子ず蚀いたす。
がいしは、絶瞁するために䜿いたす。

ふ぀うの家庭で䜿われおいるがいしは、小さなものですが高圧線のがいしは、人よりも倧きなものがあり絶瞁がよく、䞈倫なものが䜿われおいたす。


電圧ず送電線

電気の無駄を少なくするのに、電圧を高くする方法がありたす。

いた、同じ電力を送るずきを考えおみたしょう。
電力に、電圧ず電流の積ですから、電圧が倧きければ電流は小さくおよいこずになりたす。

電流が小さければ電気抵抗のために無駄になる電気も少なくおすみたす。
ですから、送電線に䜿う電圧は、だんだん高くなっおいたす。

我が囜での最高電圧は27侇5000ボルトですが50䞇ボルトの送電線を建蚭䞭です。

このように、送電線の電圧はだんだん高くなっおいきたすが、そうかず蚀っお、かぎりなく高くするわけにはいきたせん。

高圧線が、暗い倜に光ったり、雚降りの日にシヌゞヌなっおいるこずがありたす。

送電線が光るのは、コロナ攟電ずいっお電気が空気䞭に逃げおいっおいるからです。

たた音がするのは、がいしの衚面を䌝わっお逃げる電気が小さな火花を出す音です。

電圧をあたり高くするず、コロナ攟電などで倱われる電気が増えたす。
たた、鉄塔を高くしたり、がいしも高い電圧に耐えるものにするなど費甚がやはり高くなりたす。

コロナ攟電をふせぐ方法ずしお、1本の電線のかわりに24本の電線を20センチほど離しお䜿うが方法がありたす。

25䞇ボルト以䞊の送電線では、この方法がよく䜿われ倚導䜓方匏、あるいは矀導䜓方匏ず蚀われおいたす。

送電線の鉄塔には、ふ぀う6本の電線が぀られおいたす。
これは、3本ず぀2組みになっお、䞉盞亀流の電気を送っおいるからです。

2組みの電線が1぀の鉄塔にかけられおいるわけは1組みの送電線が雷などで故障しおも、もう1組みの送電線を䜿い停電をなるべく少なくするためです。

盎流送電

電気が家庭の電灯だけに䜿われおいたころは電気を送るには盎流送電が䜿われおいたした。

しかし、電気を送る量が増えお、送る距離が遠くなるず高い電圧が必芁になり、電圧を䞊げたり䞋げたりする倉圧噚ずいう䟿利な装眮が䜿える、亀流送電に切りかえられたした。

しかしたた、送電に必芁な電線の数が増えるに぀れお1組み2本ですむ盎流送電のほうがよいのではないかずいう考え方が出おきたした。

盎流送電にするず、コロナ攟電も亀流より少なくおすみたす。

このように、盎流送電が考えられはじめたのは亀流から盎流ぞたた、盎流から亀流ぞかえる氎銀敎流噚や半導䜓敎流噚が発達しおきたためです。

盎流送電は、ケヌブル送電線を䜿うずき、ずくに有利です。

そのためむギリスずフランスをむすぶ海底ケヌブルには10䞇ボルトの盎流送電がおこなわれおいたす。

倉電所

発電機で起こす電気の電圧はふ぀う亀流1䞇ボルトくらいです。

発電所には電圧を䞊げるための倉圧噚がふっお高い電圧にかえお送り出したす。

この高い電圧の電気を、安党で䜿いやすい電圧の電気にかえるずころが、倉電所です。

倉電所には䞀次・二次・配電甚ず、いく぀かの倉電所があっおしだいに電圧を䞋げるようになっおいたす。



倉圧噚

倉圧噚トランスは電圧をかえる噚械で、鉄の茪鉄心のたわりに2組みのコむルがたかれおいお電磁誘導の法則を利甚したもので1䞇のコむルから他のコむルに電流を誘導したす。

1組みのコむル1次コむルに、亀流の電圧を加えお電流を流すず鉄心の䞭には、磁界ができ、これが亀流電流の芏則正しい倉化に぀れお、同じように芏則正しい倉化をしたす。

぀たり、亀流の磁界ができるこずになりたす。

この磁界は、もう1組のコむル二次コむルの䞭も通っおいたすから亀流の電圧が二次コむルにできたす。

そしお、䞀次コむルに加えた電圧ず、二次コむルにできる電圧の比は䞀次コむルず二次コむルのたき数の比に等しくなりたす。

䞀次コむルの電流を、電圧をE、たき数をnずし二次コむルの電流を、I’電圧をE’、たき数をがn’ずするずnI=n’I’、nE’n’E の関係がありたす。

倉圧噚では、䞀次コむルず次コむルのたき数をかえお二次コむルからいろいろな電圧を、自由に取り出すこずができたす。
送電線に亀流が䜿われるのは、こういう䟿利な倉圧噚があるからです。

倉圧噚の䞀次コむルに盎流を流しおも二次コむルには電圧はできたせんが、このわけは、電磁誘導の法則を考えおみればすぐわかりたす。

二次コむルの電圧は、磁界の倉化で起こるわけですが䞀次コむルに盎流電流を流しただけでは磁界も䞀定ずなり倉化しないからです。

柱䞊倉圧噚

家庭にいちばん近いずころにある倉圧噚は柱䞊倉圧噚ずいっお、電柱の䞊に取り付けられおいるものです。

柱䞊倉圧噚の䞀次コむルは、ふ぀う6600ボル卜の配電線に぀ながれ二次コむルの電圧は1000ボルトか2000ボルトです。
二次コむルからは匕蟌線で家の䞭に電気がおくられおいたす。

倉圧噚は、長いあいだ䜿っおいるず、かなり熱くなりたす。

そのために、ふ぀うの倉圧噚では鉄の管が䜕本も぀けられた鉄の箱の䞭に、油づけにされおいたす。




火力発電・原子力発電・地熱発電のしくみず特城ずは

火力発電

日本は、むかしから氎力発電の囜でした。
しかし、電力の利甚がさかんになるに぀れお倧きな氎力発電所を぀くる堎所が、少たくなっおきたした。

たた、日本の川に、倏ず冬に氎量がずっず枛るので氎力発電だけでは、電気が足りなくなりたす。
それで、電気的䞍足を補うために、火力発電所が぀くられおいたす。

火力発電は、蒞気タヌビンで、発電機をたわすのがふ぀うです。
燃料には、重泊・原油や石炭が䜿われおいたす。

氎力発電所は、たいおい山奥に぀くられおいたすが、火力発電所は石炭や重油を運ぶのに䟿利なように、海岞地方に぀くられおいたす。

日本の工業地垯は、海岞ぞいに発達しおいるので電気をおくるのにたいぞん郜合がよいのです。

火力発電では、燃料の熱をできるだけ無駄なく䜿わなければなりたせん。

ボむラやタヌビンもだんだん改良されお、小さな火力発電所でもたくさんの電気を起こすこずができるようになりたした。

たた、なるべく倧きな発電機を䜿うほうが1キロワットあたりの費甚が少なくおすむのでいたでは60䞇キロワットずいう倧きな火力発電所ができおいたす。

最近では、蒞気タヌビンのかわりにガスタヌビンを䜿う発電機も぀くられおいたす。

ガスタヌビンは、蒞気タヌビンより蚭備費が小さくおすみたすが胜率が䜎いので電気が足りなくなる倕方などだけに運転されおいたす。


原子力発電

原子力発電は、原子の力を利甚する、新しい発電方法です。

原子力発電は、りランの原子が分裂したずきに出す倧きな熱を䜿っお蒞気を぀くり、あずは火力発電ず同じように蒞気タヌビンで発電機をたわしたす。

りランは自然の状態でも分裂を起こしたすが1か所に集めるず、分裂がさかんになる性質がありたす。
原子爆匟は、その特殊な䟋で、倧爆発を起こすのです。

発電にりランを利甚するには、いちどに爆発しないようしかもさかんに分裂を起こしお熱を出すようにしたす。

その調節ができるようにしたのが、原子炉です。

原子炉は、りランの燃料棒、熱を倖にだす冷华系、栞分裂をお越しやすくする枛速材などを組みあわせお぀くりたす。

燃料には、倩然のりランか䜿うものや濃瞮したりランを䜿うものなどがありたす。

冷华方匏には、ガス冷华方匏・高圧氎冷华方匏のほか炉の䞭で氎を沞隰させる方匏などがありたす。

珟圚では、これらの装眮の改良やいろいろな組みあわせが開発されおいたす。

りラン235は、1キログラムが党郚分裂したずするず石炭3000トンが燃えたずきず同じくらいの熱量を出したす。

ですから、䞀床原子炉を぀くりさえすれば燃料を補絊しないで、長い間運転ができたす。
原子力発電は、これからの発電方法ずしお、䞖界各囜で研究されおいたす。

䞖界最初の原子力発電は1951幎にアメリカで出力100キロワットの発電に成功し実甚的な発電は、1954幎6月に゜連で出力5000キロワットの発電をはじめたのが最初です。

日本では、1963幎10月に、原子力研究所の動力詊隓炉ではじめお2400キロワットの発電実隓がおこなわれたした。

そしお、1965幎には、茚城県東海村に建段された東海発電所で出力16侇6千キロワッ卜の発電がはじめられたした。

原子力発電は、原子炉からでる攟射線による被害をなくすこずが必芁ですし燃料のりランが高く぀くずいう欠点がありたした。

しかし珟圚では、技術の進歩によっお火力発電にちかい費甚で電力がえられるようになっおいたす。

地熱発電

地熱発電は、地䞋にたたった氎蒞気や熱氎を取り出しこれによっお蒞気タヌビンをたわしお発電する方法です。

地熱発電の方法には、地䞋から取り出した氎蒞気で盎接にタヌビンをたわす盎接匏、氎蒞気の䞭の䞍玔物を取り陀くために、熱亀換噚を䜿っお別の氎蒞気を発生させおタヌビンをたわす間接匏氎蒞気をふくんだ熱氎から蒞気を取り出しおタヌビンをたわす熱氎分離匏などがありたす。

むタリアやニュヌゞヌランドでは、早くから実甚化されおいたす。
日本では、岩手県にある束川地熱発電所出力2䞇キロワット倧分県の倧岳発電所出力1侇1000キロワットがありたす。




氎力発電のしくみず皮類ず方法ずは わかりやすく解説

発電所

電気を぀くりだすためには、発電機をたわす力が必芁です。
発電機をどのような動力でたわすかによっお氎力発電・火力発電・原子力発電などいろいろな方法がありたす。

日本では、1952幎ごろたでは、氎力発電による発電量が火力発電による発電量より倚く氎䞻火埓氎力発電による電気をおもに䜿い、火力発電は補助的に䜿うこずの時代でした。

その埌、効率のよい火力発電所が぀ぎ぀ぎず建蚭され火力発電による発電量のほうがはるかに倚くなり火䞻氎埓の時代になっおいたす。

それから、発電の近代化を目指し、原子力発電所が各地で建蚭され日本でも、1973幎には、およそ240䞇キロワッ卜の発電ができるようになる予定です。


氎力発電

氎力発電では、氎車の回転で、発電機をたわしたす。
氎車をたわすには、氎の流れが必芁です。

しかし、ふ぀うの川の流では、雚がふればたくさん流れ晎倩が続くず氎が枛っおしたうので、電気を起こすにはいろいろず䞍䟿です。

それに、日本の川では、ふ぀う氎の倚い幎ず少ない幎ずでは氎の量が3倍以䞊も違いたす。

そこで、たくさんの氎があるずころたずえば、倧きな湖などから流れ出る川などを利甚したす。
そしお、湖の出口に氎門を぀け、氎の量を調節しおいたす。

ダム匏発電所

湖がないずころではダムを぀くり、川をせき止めお、人工の湖を぀くりたす。

ダムをできるだけ高くしおダムの䞋に぀くった発砲所に氎圧鉄管を通しお氎を萜ずし発電するしくみになっおいたす。

これがダム匏発電所です。

ダムの高さが高いほど、たくさんの電気を起こすこずができたす。
たた、倧きな川をせきずめるには、暪にも広く぀くらなければなりたせん。

ですから、氎力発電では、たずダムを぀くるこずが倧きなしごずになりたす。

ダムは、発電に利甚するだけでなく川の流れを調節するこずができるので川䞋の氎害や干害をふせぐのにも、圹に立ちたす。



氎路匏発電所

倧きなダムを぀くるかわりに本流ずは別に流れのゆるやかな人工の川氎路を぀くっおそれに導いた氎を利甚しお発電する発電所を、氎路匏発電所ず蚀いたす。

これは、流れのゆるやかな氎路ず流れの急な本流ずの高さの差を利甚したものです。

高さの差が倧きくなったずころで鉄管で氎を䞀気に萜ずしお、その力で発電機をたわすのです。

ダム氎路匏発電所

ダム匏発電所ず氎路匏発電所の䞡方の長所を備えた発電所がダム氎路匏発電所です。

この発電所は、ダムでせき止めた氎を䞋流たで氎路で導き高さの差を倧きくしおいたす。
黒郚川第四発電所は、ダム氎路暎発電所です。

揚氎匏発電所

ダム匏発電所で、発電機を電動機ずしお䜿い氎車をポンプずしお䜿えば、電気を起こすかわりに氎をダムにためるこずができたす。

このように぀くられた発電所を揚氎匏発電所ず蚀いたす。

倜の䜙った電気を䜿っお氎をため、昌の必芁なずきに発電したす。

萜差

萜差ずいうのは、ダムの䞊ず䞋の氎面の高さの違いです。
発電所で起こる電力は、この萜差ず氎量をかけあわせた数に比䟋したす。

ですから、流れが急で氎の少ない川の発電所ず流れはゆるやかだが氎の倚い川ずでは同じくらいの応力を出させるこずになりたす。

萜差の倧小により、発電機に䜿われる氎車が違いたす。

萜差の倧きいずころではペルトン氎車、小さいずころではフランシス氎車やカプラン氎車が䜿われおいたす。

日本は山囜なので、萜差の倧きい発電所はたくさんありたすが氎の量が少ないのがふ぀うです。

もしも、海の干満の差を利甚した発電所ができれば萜差は小さいけれど、氎量が非垞に倚い発電所ができるはずです。

このような発電を朮力発電ず蚀い、フランスに぀くられおいたす。




盎流ず亀流ずはマむクロホンずは わかりやすく解説

盎流ず亀流

電気には、盎流ず亀流がありたす。

私たちが家庭や工堎で䜿っおいる電気のほずんどは亀流です。
それから、懐䞭電灯などに䜿う也電池から流れでる電流は盎流です。


盎流

電池にはずの極があり、電流はからの極にむかっお流れたす。

このように、電流の流れる方向がかわらないものを盎流ずいいDCの蚘号であらわしたす。

電気分解やめっきをするずきには、亀流ではできたせん。
そのため、亀流を盎流にしおから䜿いたす。

たた、電動機を非垞に速く回転させたり回転速床を自由に調節するこずは、亀流では難しいのです。

そのため、電車や電気機関車では亀流を盎流に盎し盎流電動機をたわしお走りたす。

亀流

亀流発電機のずころで説明したように、界磁が回転するず電機子コむルには、方向が芏則正しく倉化する電流が流れたす。

このような電流を、亀流ず蚀い、ACの蚘号であらわしたす。
亀流の波の圢を、亀流波圢ず蚀いたす。

そしお、この波圢の山から山、たたは谷から谷たでを䞀呚波ず蚀い1秒間の呚波の数を呚波数ず蚀いたす。

そしお、W波数はヘルツであらわしたす。

日本では、50ヘルツの亀流れを䜿っおいるずころず60ヘルツの亀流を䜿っおいるずころがありたす。

コむルず亀流

コむルに電流を流すずコむルには磁界ができたす。
しかし、コむルに盎流を流したずきず、亀流を流したずきずでは亀流を流したずきのほうが電流が流れにくくなりたす。

これは、コむルに亀流を流したずきにはコむルが自己誘導ずいう珟象を起こしたからです。

コむルに亀流を流すず、電流の向きず倧きさが絶えず倉化するのでコむルの䞭の磁界の匷さが、電流の倉化に぀れおかわりたす。

ずころで、磁界が倉化するず電磁誘導によっお磁界の倉化をさたたげるような向きに電流が流れたす。

このように、コむルを流れる電流の倉化によっお起こる電磁誘導を自己誘導ず蚀いたす。

そのため、コむルに亀流を流すずコむルの自己誘導によっお垞に電流が倉化するのがさたたげられ亀流はコむルを流れにくくなりコむルは亀流に察しお抵抗ずしおはたらきたす。



マむクロホン

マむクロホンは、音波を振動板に受けお、それを電流にかえるしくみです。

電磁誘導を利甚したマむクロホンにはダむナミックマむクロホン可動コむルマむクロホンやリボンマむクロホンベロシティヌマむクロホンなどがありたす。

ダむナミックマむクロホン

ダむナミックマむクロホンのしくみは、磁石のN極ずS極のあいだにコむルがたいおありこのコむルは、振動板の振動に぀れお動くようになっおいたす。

音波によっお振動板が振動するず振動板ずいっしょにコむルが振動するのでコむルには、磁石の磁界によっお電流が生じたす。

そのため、音波の振動にしたがった電流をえるこずができたす。

リボンマむクロホン

リボンマむクロホンのしくみはアルミニりムなどのうすい金属のリボンが磁石のN極ずS極のあいだに぀るしおありたす。

音波によっおリボンが振動するず音波の倉化にしたがった誘導電流がリボンに流れるようになっおいたす。

ダむナミヅクマむクロホンもリボンマむクロホンも非垞に感床がよくさかんに䜿われおいたす。

ずくにリボンマむクロホンは暪からくる音にはあたり感じない性質があるので、察談の攟送のずきなどによく䜿われたす。




原子磁石ずは盎接発電ずは わかりやすく解説

原子磁石

電子の運動

鉄が磁化するこずを、分子磁石ずいう小さな磁石を考えお説明したしたが孊問が進んで物質を぀くっおいる原子の構造がはっきりしおくるず原子1぀1぀が小さな磁石になりうるず考えられるようになりたした。

原子は、䞭心にの電気をもった原子栞がありそのたわりをの電気をもった電子がたわっおいたす。

この電子の動きが、電気の流れ電流を぀くりだすわけです。
しかし、原子が磁石になるのは、もう1぀の原因があるのです。
それは、電子が自分で「こた」のようにたわっおいるためなのです。

この電子が原子孩のたわりをたわる運動を倪陜のたわりをたわる地球の公転にあたるずすれば電子の「こた」のような迎動は、地球の自転にあたるわけです。

電子が自転するず、電子のもっおいる電気もたわるこずになりたす。

この堎合も電流が流れる堎合ず同じように磁界を぀くりたす。
そのため原子は磁石になりたす。
これを原子磁石ず蚀いたす。

このように、金属が磁石になるのは電子の公転によるよりも、おもに自転によっおいるずいうわけです。


金属の結晶ず磁石

ずころで原子が磁石になるならば鉄が磁石になっお、銅が磁石にならないのはなぜでしょう。

鉄・銅・銀などの金属は垞枩では結晶ずいっお芏則正しく原子がくっ぀きあっおならんでいたす。

ずころが、この芏則正しいならび方が問題なのです。

鉄の䞭の電子は自転の向きが、みんなそろっおいたすが銅の堎合は、隣りどうしの原子で電子の自転の向きが反察のずきに結晶ができるのです。

それで、銅の原子磁石は、隣りどうしで、互いに打消しあっお党䜓ずしおは磁石の性質が出おこないずいうわけです。

鉄の電子の自転の向きがそろっおいるならふ぀うの鉄は、なぜ磁石になっおいないのでしょう。

金属の結晶は、ごく小さく、だいたい0.01ミリぐらいのものでこれを磁区ず蚀いたす。
金属は、この磁区がたくさん集たっおできおいるわけです。

以前、分子磁石に぀いお述べたしたがこの磁区が分子磁石をさしおいるず考えればよいわけです。

分子磁石によっお、磁石の説明をしたのはドむツのりェヌバヌずいう人ですが分子磁石にあたる磁区が確認されるようになっお分子磁石の説が非垞にすぐれた考えであったこずがわかっおきたのです。



盎接発電

近頃、小型の通信機や人工衛星の電源ずしおかんたんで小型な発電機が必芁になっおきたした。

そこで今たでに考えられおきた方法を倧きくわけるず①熱゚ネルギヌの利甚、②光゚ネルギヌの利甚、③化孊゚ネルギヌの利甚の3぀になりたす。

MHD発電

ふ぀う、熱゚ネルギヌで発電するには石炭・重油などを燃料にしおいたすが、胜率があたりよくないのでそれにかわるものずしお、MHD発電が研究されおいたす。

発電は2000℃以䞊に熱しお電気を通すようにした気䜓を高速床で磁界の間に流すずファラデヌの法則により図①のように電気を盎接に取り出すこずができたす。

倪陜電池

光゚ネルギヌから、盎接電気をおこす倪陜電池は人工衛星の電源や無人灯台・無人無線䞭継所などの電源ずしお利甚されおいたす。

倪陜電池は、シリコンずいう物質にひ玠をたぜお぀くった結晶を茪切りにしお、うすい板基板を぀くりこの板の衚面にほう玠を染みこたせおうすい膜を぀くったものです図②。

倪陜の光があたるず、うすいたくが極、基板が極になっお電気が起こりたす。

1぀あたり、0.5ボルトの電気が起こりたす。

燃料電池

化孊゚ネルギヌを盎接電気にするものに、燃料電池がありたす。
燃料電池にもいろいろなものが考えられおいお図③は氎玠を燃料にした燃料電池のしくみです。

極は炭玠に銀や銅をふくたせたもの極は炭玠に癜金やバラゞりムをふくたせたものです。

これを、4050の氎酞化カリりムの氎溶液にひたし䞡偎から、䞀気圧くらいの氎玠ず酞玠を吹き付けるず玄1.1ボルトの電気が起こりたす。




亀流電動機・誘導電動機・同期電動機ずは わかりやすく解説

亀流電動機

亀流電動機のおもな皮類には回転磁界ず、うず電流を䜿った誘導電動機ず、回転磁界ず電磁石の吞匕力を䜿った同期がありたす。


誘導電動機

回転磁界の䞭に銅板をおけば、うず電流ができお電流ず磁界ずの間に力がはたらくこずは、たえに述べたした。

もし、このずき銅板を回転しやすくしおおけば銅板は回転する磁界にしたがっお、ぐるぐるたわるでしょう。

これを応甚したものが、誘導電動機むンダクションモヌタヌです。
回転磁界の䞭の銅板のかわりに、銅線でハツカネズミがぐるぐるたわす、かごのようなものを぀くっおおいおみおも同じです。

かごはぐるぐるたわりたす。

かごの暪棒には磁界の倉化によっおうず電流が流れ、それによっおかごが回転するのです。

かごの回転がだんだん速くなり回転磁界の速さず同じになるず、かごは磁界の倉化を感じなくなりたす。
磁界の倉化がなければ、うず電流は流れなくなり、回転力はなくなりたす。

しかし、かごの回転が遅くなっおくるず磁界の倉化を感じるこずになり、たた回転力が出おきたす。

このようにしお誘導電動機は回転磁界の速さより少し遅い速さでたわりたす。

回転磁界のたわる速さは亀流電流の呚波数1秒間に電流の方向がかわる回数ず䞉盞亀流を流すコむルの数で決たりたす。

たずえば、たえの回転磁界の図からわかるように磁極を぀くるコむルが3぀あるずきには、1ヘルツで1回転したす。

このようなかご型誘導電動機は起動回転力たわりはじめの回転力は匱いのですがほかの電動機のように敎流子などの火花のでる郚分がなく鉱山などで䜿っおも爆発の危険がありたせん。

たた、構造がかんたんで壊れにくく家庭冷蔵庫・井戞・扇颚機などや工堎や蟲業甚などの電動機のうちでは、もっずも広く䜿われおいたす。



同期電動機

シンクロナスモヌタヌずも蚀い、誘導電動機ずは違っお回転磁界の速さずたったく同じ速さで回転したす。

磁界の䞭に互いに反察の磁極が向きあうように磁石をおいお倖偎の界磁のほうを回転させれば、NずSの吞匕力によっお䞭の磁石も回転したす。

これが同期電動機の原理です。

磁針を䜿えば、この実隓がかんたんにできたす。
磁針に察しお棒磁石の異なった極を近づけ棒磁石をうたくたわしおやるず磁針がこれに぀れおぐるぐるたわりたす。

たえの説明で、倖偎の磁石のかわりに回転磁界を䜿い内偎に電磁石をおけばよいわけです。

回転磁界ずたったく同じ速さでたわるので同期電動機は、電源の呚波数が䞀定であれば回転数はい぀も䞀定になるので、玡瞟機械や空気圧瞮機・電気時蚈などに䜿われたす。

同期電動機は、構造は亀流発電機ず同じで発電機ずしお䜿っおいたものを電動機ずしお䜿うこずもできたす。




亀流発電機・盎流発電機ずは䞉盞亀流ずは

発電機

電磁誘導を応甚しお、機械゚ネルギヌを電気゚ネルギヌにかえるものを発電機ず蚀いたす。
工堎や家庭で䜿われる電気の倧郚分は、この発電機で起こされたす。

発電機には、発電する電気の皮類から亀流発電機ず盎流発電機にわけられたす。


亀流発電機

発電機は、磁界を぀くるための界磁磁界を぀くる郚分ずコむルにあたる電機子からできおいたす。

いた、A図の䜍眮に磁石があるずき電機子コむル内に磁力線が4本できたずしたす。

磁石を回転させるず、B図の䜍眮では磁力線が2本になりさらに、C図の䜍眮では磁力線はなくなりたす。

続いおD図の䜍眮たで磁石を回転させるず、磁力線の数はふたたび4本になりたすが、A図ずは磁力線の方向が反察になりたす。

このように磁石の䜍眮で電機子コむル内の磁力線の数がかわりたす。
これをグラフにあらわしたのがグラフAです。

亀流発電機では、界磁を䞀定の速床でぐるぐるたわすしくみになっおいたすから電機子内の磁力線の数は、時間ずずもにグラフのようにかわりたす。

いっぜう、電磁誘導の原理から、コむルにできる電圧はコむル内の磁力線の倉化が倧きいほど倧きくなるので電圧の倉化は、グラフCのようになりたす。

グラフCでは、電圧の倧きさがある方向ここではの方向の倧きな倀から、時間ずずもに0になり、぀ぎにの方向の倀ずなりふたたび0になっお、これを繰り返すこずをしめしおいたす。

このように、電圧の向きが時間ずずもに芏則正しくかわる電気を、亀流電気ず蚀いたす。
そしお、亀流電気を぀くる発電機を、亀流発電機ず蚀いたす。

実際に䜿われおいる倧きな発電機では界磁には電磁石を䜿っおいたすが、これは氞久磁石ではだんだん力が匱くなりたすしたた、界磁の匷さをかえお電圧を倉化させたいずきがあるからです。

盎流発電機

亀流発電機によっお぀くられた電圧の倉化はグラフDのように盎すこずができたす。

぀たり、䞀方向の電圧を、の方向にかえたわけです。

こうすれば、でこがこはありたすが、電圧の方向はい぀もです。
このでこがこを小さくすれば、盎流の電気がえられたす。

盎流発電機のしくみは、亀流発電機ず反察に界磁が止たっおいお、その䞭を電機子が回転するようになっおいたす。

そしお、電機子コむルは、半円呚の金属板に぀ながり止たっおいるブラシが、これをこするようになっおいたす。

いた、A図では、金属板aにはブラシbが金属板a’にはブラシB’が぀ながっおいたす。

電機子が回転しお、B図のようになるず金属板a’にはブラシが、金属板にはブラシb’が぀ながりたす。

぀たり、金属板ずa’の間には電機子コむルず同じ亀流の電圧があらわれたすがブラシbずb’の間には、Dのような盎流電圧脈流があらわれたす。

実際の自流発電機では、数癟個も金属板を䜿っお電機子コむルずたくみに぀なぎ、電圧のでこがこを少なくしおなめらかな盎流がえられるように、工倫しおいたす。

暡型甚の電動機は、盎流発電機ずしくみが䌌おいお盎流発電機の図ず同じようなしくみのものもあるし金属板が3個のものもありたす。

この金属板は、亀流を盎流に盎すはたらきをするので敎流子ず蚀いたす。



䞉盞亀流

私たちの家庭に送られおくる電気の電線はみな2本ですが工堎に送られおくる高圧線の送電線はみな3本で1組みになっおいたす。

これは䞉盞亀流ず蚀っお、䞋の図のようなしくみの発電機から取り出した電気を、送っおいるからです。

䞉盞亀流では、3本の電線に流れる電流の倉化が図のA・B・Cのように、時間ずずもに芏則正しくずれおいたす。

3本の電線の電流は、どの時間をずっおものものがあれば必ずのものがあり、その合蚈はい぀も0になりたす。

぀たり、䞉盞亀流では、3本の電線で3皮類の亀流電気を送り垰り道を共通にすれば、垰り道には電線がいらないこずになりたす。

ふ぀うの亀流電気を3皮類送るのに必芁な6本の䌝染にくらべお半分の3本ですむわけです。

さお、䞉盞亀流を䜿うず亀流電動機などに䜿われおいる回転磁界を぀くるこずができたす。

䞉盞亀流電流IA・IB・ICを、コむルA・B・Cに流すずしたす。
するず、Aコむルの電流IAは、図のt1ずいう時間に正の最倧倀ずなりAの䜍眮にN極を生じたす。

時間がt2になるず、こんどはIBが正の最倧倀ずなりたすからBコむルの䜍眮に極ができたす。

぀ぎに時間t3になるず、Cの䜍眮にN極ができたす。
時間t4では、IAがふたたび正の最倧倀ずなっおAの䜍眮にN極がもどっおきたす。

このように䞉盞亀流を䜿えば実際に磁石を動かさなくおもちょうど磁石を回転させたずきず同じような磁界を぀くるこずができたす。

これを、回転磁界ず蚀いたす。




電磁誘導ずはレンツの法則・フレミングの右手の法則ずは

磁石で぀くられる電流

釘のような軟鉄の棒に、゚ナメル線をたいお電流れを流すず軟鉄の棒が磁石になりたす。

それで、この反察に磁石で電気を起こすこずができないだろうかず考えたのが、むギリスのファラデヌでした。

ファラデヌは、぀ぎのような実隓をしお発電機の原理である電磁誘導を、1831幎に発芋したした。


ファラデヌの実隓

ファラデヌのはじめの実隓は、぀ぎのようなものでした。
䞋の図のように、鉄の茪のたわりに、A・B二組みのコむル導線を螺旋状にたいた物を぀くりたした。

Aのコむルは、スむッチを通しお電池にBのコむルは怜流蚈わずかな電流でも感じるようにした感床のよい電流蚈に぀なぎたす。

① スむッチを入れたり、切ったりするずそのたびにコむルに電流が流れお、怜流蚈の針が動く。

② スむッチを入れたずきず、切ったずきずではコむルBをながれる電流の向きが、反察になる。

このこずは、怜流蚈の針の動き方でわかる。

しかし、スむッチを入れたたたでは、コむルBには電流が流れない。
この実隓の結果を、ファラデヌは、぀ぎのように考えたした。

「スむッチを入れるずコむルAに電流が流れ、鉄の茪の䞭に磁界ができる。
スむッチを切るず、磁界はなくなる。

この磁界は、コむルBの䞭も通っおいるのでスむッチを入れたり、切ったりするこずによっおコむルBの䞭の磁界もできたりなくなったりする。

しかし、コむルBに電流が流れるのは、コむルの䞭に磁界があるかないかによるのではなくこの磁界が倉化したかしないかによる。

そしお、磁界が増えたずきず、枛ったずきずでは反察の向きの電流が流れる」

このファラデヌの考え方は、たえの実隓の結果を、うたく説明しおいたす。

電磁誘導

ファラデヌの実隓では、コむルに電流を流しお、磁界を぀くりたした。
しかし、電磁誘導を起こすには磁界を倉化させおやればよいのですから、もっずかんたんな磁界を぀くる方法に、磁石を䜿う方法がありたす。

コむルのそばに磁石をおいお、この磁石を動かしおも反察に、磁石をそのたたにしお、コむルを動かしおもやはり同じようにコむルに電流が流れたす。

たた、䞊の図のようにしおコむルに入れる磁石の動かす速さをかえたり、コむルのたき数をかえたりしおみるず、コむルに流れる電流がかわり怜流蚈の針の動き方がかわりたす。

磁石を動かす速さが速いほど、たたコむルのたき数が倚いほどコむルに倧きな電圧が起こり、倚くの電流が流れたす。

このように、磁界の倉化でコむルに電圧ができ電流が流れるこずを電磁誘導ず蚀い電磁誘導でできた電流を誘導電流ず蚀いたす。

発電機は、この電磁誘導の原理を利甚しお電気を起こしおいたす。

いたたでの説明から、電磁誘導を起こすための磁界の倉化には2぀の方法がありたす。

その1぀は、2぀のコむルを甚いお、1぀のコむルの電流を倉化させおもう1぀のコむルに亀わる磁界を倉化させる方法でありもう1぀は䞀定の磁界぀くり方は、氞久磁石でも電磁石でもよいのもずでコむルの䜍眮を倉化させ、コむルず亀わる磁界を倉化させる方法です。

電磁誘導でコむルにあらわれる電圧は、磁界の倉化に比䟋したす。

このずきに流れる電流は誘導電圧に比䟋し誘導電流が流れる回路の抵抗に反比䟋したす。

レンツの法則

誘導電流の流れる方向は
コむルの䞭の磁界の倉化をさたたげるような方向になりたす。
これはドむツの物理孊者レンツが発芋したので、レンツの法則ず蚀いたす。



フレミングの右手の法則

右手の人さし指・芪指・䞭指がそれぞれ盎角になるようにしお人さし指が磁界の向き、芪指が導線の運動の向きずすれば導線の䞭には、䞭指のさす向きに電流が流れたす。

このような法則を、フレミングの右手の法則ず蚀いたす。

いたたでは、電磁誘導を受けるものがコむルでしたがこれが1本の導線である堎合にはフレミングの右手の法則にしたがった珟象が起きたす。

この堎合、導線に生じた電流ず磁界の間には力がはたらきたす。
その力は、フレミングの巊手の法則によるわけで導線の動く向きず反察向きにはたらきたす。

蚀いかえるず、導線の䞭を流れる電流は運動をさたたげる向きに流れるずいうこずができたす。

ファラデヌの実隓では、1぀のコむルの電流を倉化させるずもう1぀のコむルには亀わっおいる磁界の倉化をさたたげるような向きに電流が流れたす。

うず電流

電磁誘導を受けるものがコむルでも導線でもなく銅板であったら、うず電流ずいう珟象が起きたす。

そこで、銅板のたえで磁石を動かす堎合を考えおみたしょう。
図のように、S極を巊ぞ動かすず極がたえのほうにフレミングの右手の法則により、回転するように流れるうず電流が生じたす。

このうず電流は磁石の運動方向に察しおたえのほうにS極がたた、うしろのほうにN極ができるような流れ方をしたす。

銅版を動けるようにしおおけば、磁石のS極ず銅板にできる極ずが反発・吞匕しお銅板は巊に動きたす。

぀たり、銅板が磁石に匕かれる力ずなるわけでこれが誘導電動機の原理です。

実隓

電気の実隓で、電圧があるかどうかを調べるのに䟿利な噚械に、テスタヌずいう怜流蚈がありたす。

このテスタヌず暡型甚の電動機2個を䜿っお、発電機の実隓をしおみたしょう。

巊の図のように電動機2個の回転軞を぀ないでいっしょに回転するようにしたす。

たず、電動機に電池を぀なぎ、それぞれたわるこずを確かめおおきたす。

図のように、1぀の電動機の電機子は別に電池に぀なぎブラシの間にテスタヌを぀なぎたす。
テスタヌの぀たみを盎流電圧の1ボルトくらいの䜍眮におきたす。

別の電動機を電池に぀ないで回転させるずテスタヌの針が、わずかですが動きたす。
もし、反察方向に針が動くずきには、テスタヌの぀なぎ方を反察にしたす。

この実隓から、電動機の界磁に電流を流しおおき電機子を倖からの力でたわすず電圧が起きるこずがわかりたす。

発電機のしくみは、このこずを応甚したものです。




電話のしくみずは送信機ず受信機のしくみずは

電話

電信は、たいぞん䟿利なものですが文字をいったんモヌルス笊号にかえお、その笊号をおくりこれをたた、文字にかえる必芁がありたす。

もし、声たたは音を盎接、電流にかえお送り電流から声たたは音を再生させるこずができれば、もっず䟿利です。

モヌスの電信機ができおたもなく、このような機械がアメリカのろうあ孊校の先生をしおいた、グラハムベルによっお偶然に発明されたした。


送話噚

ベルが発明した送話噚は電磁石のたえにうすい鉄板を枬ったもので珟圚のものずあたりかわりたせん。

これは、音波によっお鉄板が振動し、その振動で電磁石の䞭のコむルに電流の倉化が起こるようになっおいたのですがこれはあたり感床がよくなかったのでたもなく珟圚䜿われおいるような゚ゞ゜ンが1876幎に発明した炭玠送話噚に眮き換えられたした。

炭玠送話噚は、アルミニりムの振動板のうしろにある炭玠の粒が振動板の振動で匷く抌されたり、匱く抌されたりしたす。

炭玠の粒は、匷く抌されるず電気抵抗が小さくなり匱く抌されるず抵抗が倧きくなるので、電池に぀ないでおくず流れる電流が倧きくなったり、小さくなったりしたす。

送話噚の2぀の電極の間に、図のように炭玠の粒を぀め電池ず受話噚に぀なぐず電池から流れる電流は送話噚に入っおくる音の振動にしたがっお匷くなったり匱くなったりしお流れたす。

このようにしお音は電流の倉化にかえられ、受話噚に䌝わるのです。

受話噚

送話噚で音の振動にしたがっお匷くなったり匱くなったりした電流は音声電流ずよばれたす。

受話噚には、字型の磁石の先に電磁石を備え付けたものがおさめられおいたす。
この電磁石のすぐそばに、うすい鉄板がありたす。

電磁石のコむルに音声電流が流れるず磁石は匷くなったり、匱くなったりしたす。

それに぀れお鉄板が匷く、あるいは匱くひかれるので音声ず同じ振動をおこしたす。
これが空気に䌝わり、送話噚にむかっお出された声ず同じ声になるのです。

電話は電信ず違っお、盎接、話ができるので、たいぞん䟿利です。
そのため電話の数は、どんどん増えおいたす。

自動亀換機

はじめに電話局に亀換手ずいう人がいお電話のずり぀ぎをしおいたしたがその埌、ダむダルをたわすだけで盞手をよびだせるようになりたした。

これを自動亀換機ず蚀いたす。

これは、電磁石で接点を閉じたり開いたりするこずによっお動くもので、これも、電磁石の応甚です。

この自動亀換機は、䞀皮のロボッ卜人間のかわりをする機械で珟圚倧きな話題になっおいる、電子蚈算機は自動亀換機の進歩したものずいうこずができるでしょう。




電信機のしくみずはモヌルス笊号ずは わかりやすく解説

電信

電線を長くひっぱっお、いっぜうのはしに電池ずキヌ電鍵をおき、もういっぜうのはしに電流蚈電流を枬るもの、アンメヌタヌをおいおキヌをずじたり開いたりすれば電流が流れたり流れなかったりしたす。

メヌタヌのかわりにベルをおけば、ベルは、鳎ったり止んだりするわけです。

このように、電流を䜿っお遠いずころに音や笊号を送っお通信するこずを、電気通信ず蚀いたす。


モヌルス笊号

モヌルス笊号は、短い笊号短点ず長い笊号長点ずの組みあわせでいろいろな文字をあらわせるようにしたものです。

電信機のしくみ

電信機は、電磁石を䜿っお、笊号をうける機械です。
いちばん叀いかんたんなものに、「カタカタ」ず音がしおその音で笊号を聞きわけたものです。

送信偎でキヌを抌せば「カタ」ず音がし離せばたた「ガタ」ず音がするので「音響噚」ず蚀っおむかしの郵䟿局にあったものです。

電信機に電流を送るのには、2本の線がいりたすが実際には、1本の線で぀なぐようになっおいたす。

もう1本の線のかわりに、アヌスずいっお、地面を代甚させるからです。

1本の線の䞡方に送信機ず受信機をおきしかも、同時に通信ができるような工倫もされおいたす。

進んだ電信機

音で信号を聞くかわりに、これを玙の䞊に蚘録しおおく電信機もありたす。

これは现長い玙を決たった速さで走らせおおき玙の䞊のペンが䞊䞋しお、短点・長点を響くようにしたものです。

たた、送信機のキヌにあたるスむッチを機械で非垞に早くたたかせお発信し玙の䞊にそれを機械でかかせお受信するずいう方法もできたした。

いたではテレックスずいっお、送信偎でタむプラむタヌのような機械を打぀ず受信偎のタむプラむタヌず同じような機械がはたらいお玙の䞊に自動的に文字があらわれる䟿利なものもできおいたす。

陞䞊の通信には電線が䜿えたすが海掋をぞだおた遠距離の通信では電波を䜿っお電信を送りたす。

これが無線電信で、䞖界䞭のどこでも通信できるようになっおいたす。




電磁石のそのほかの利甚ずは電子顕埮鏡・スピヌカヌのしくみずは

電子顕埮鏡

電磁石の性質は、電子顕埮鏡にも䜿われおいたす。
電子顕埮鏡は、光のかわりに電子を䜿った顕埮鏡で光で芋えるものよりもっず小さいものを芋るこずができたす。

光を䜿う顕埮鏡で、レンズがする圹目を電磁石がするのです。
光はレンズの䞭を通るずき屈折したすがこれず同じように、電子が磁界の䞭を通るずきにも屈折したす。

電子顕埮鏡は、それを利甚したものです。


サむクロトロン

原子栞の研究に必芁なサむクロトロンにも非垞に匷い電磁石が䜿われおいたす。

むオン電流ずいうものに磁界をはたらかせるずむオン電流は向きをかえたす。

サむクロトロンは、その働きを利甚したもので電磁石によりむオン電流に倧きな゚ネルギヌをあたえそれを原子栞にあお、原子を分裂させたりしお原子栞の性質を研究する機械です。

スピヌカヌ

このごろのラゞオやテレビに぀いおいるスピヌカヌはみなダむナミックスピヌカヌず蚀っお電磁石たたは氞久磁石の磁界の䞭に、可動コむルずいうコむルをおいたものです。

これに音声電流音ず同じ倉化をする電流を流すず、コむルが振動し、玙で぀くった振動板が動いお、音や声がでるようになっおいたす。

電流蚈ず電圧蚈

電流や電圧の匷さを枬る電流蚈や電圧蚈も磁界ず電流のあいだにはたらく力を利甚したものです。

電流蚈は氞久磁石の磁界の䞭に回転するコむルをおき、これに電流を流したす。

コむルに流れる電流の匷さによっおコむルの回転する床合が違うので逆に、回転する床合によっお電流の匷匱を知るこずができるのです。

電圧蚈は敏感な電流蚈マむクロアンメヌタヌず盎列に倧きな抵抗を、぀なぎあわせお぀くったものです。




ベルずブザヌのしくみずは わかりやすく解説

ベルずブザヌ

電磁石が、電流の流れるずきだけ磁石になっお鉄片を匕き぀け電流を切るず匕き぀けなくなる性質を利甚したものにベルずブザヌがありたす。


ベル

ベルのしくみは、図のようになっおいたす。

也電池の1぀の極からでた銅線はボタンスむッチを通っおベルの1぀の端子に぀ながりこの端子は、電磁石のたき線に぀ながっおいたす。

電磁石のたき線のいっぜうのはしはねじ接点を通っおベルのいっぜうの端子に出おきたす。

この端子から出た銅線が也電池のもういっぜうの極に぀ながっおいお電流の流れる道を぀くっおいたす。

いた、ボタンスむッチを抌すず電流が流れお電磁石がはたらき、そのたえにある鉄片をひきたす。
この鉄片には、たたき棒が぀いおいるので、それがベルをうちたす。

ずころが、鉄片がひき぀けられるずねじ接点がひらくようになっおいるので、電流が切れたす。
電流が切れるず電磁石ははたらかなくなるので鉄片はばねの力でもずにもどり、ねじ接点がくっ぀きたす。

ねじ接点が぀けば、たた電流が流れお、はじめの状態になりたす。
これが䜕回も繰り返されお、ベルは鳎り続けるわけです。

このベルは、電磁石の性質をうたく利甚したおもしろい機械ですがもっずも倧切なこずは電流が流れるず接点がひらいお電流が流れなくなり、流れなくなるず、接点がずじお電流が流れるようになる぀たり、原因が結果を生じ、その結果がもずの原因を生じるずいうこずです。

この原理は、振動を぀くりだす堎合によく利甚されおいるものです。

ベルの音の振動数

ベルは、ふ぀う1秒間に20回ぐらい鳎りたす。
蚀いかえるず、たたき棒は1秒間に20回振動したす。
これは、なにによっお決たるのでしょう。

たず電流が流れお、ネゞ接点が切れるたでの時間は鉄片ずたたき棒の重さが重いほど、遅くなりたす。

これは慣性ず蚀っお、止たっおいるものはい぀たでも止たっおいようずする性質があり重いものほど慣性が倧きいからです

぀ぎに電流が切れお、鉄片がもずの䜍眮にもどるたでの時間はばねが匱いほど遅いわけです。

このようにベルが1秒間になる回数は鉄片やたたき棒の重さが重いほどたた、ばねの匷さが匱いほど少なくなりたす。

反察に、鉄片をかるく、ばねを匷くすればなる回数が倚くなるわけです。



ブザヌのしくみ

ベルは、電磁石を䜿っお鐘をたたくようにしたものですが。

ブザヌは、電磁石で振動板をふるわせその振動を空気に䌝えお、音を出すようにしたものです。

電磁石を䜿っお振動させる方法はベルずほずんど同じですがその振動数が、ベルのたたき棒よりもずっず倚くなっおいたす。

これは、振動数が、1秒間に1000回から数千回の音がいちばん耳によく聞こえるからです。
そのため、ばねは、ベルより匷いものが䜿われおいたす。

ばねの匷さを調敎したり、ばねに぀けた重りの倧きさをかえたりするず、音の高さ振動数がかわりたす。

たた、ばねの振動だけでは音が小さいので振動板の共振を利甚しお音を倧きくするように぀くっおありたす。

ベルの堎合も、音は、ばねや鉄片の振動で出るのではなくたたかれた鐘の振動によっお出るので、この音の振動数はたたき棒の振動数よりも、ずっず高いものになっおいるわけです。




二極電動機・䞉極電動機の䜜り方ずは わかりやすく解説

盎流電動機盎流モヌタヌ)

電磁石を䜿った機械のなかで電動機は近代産業の原動力ず蚀える、もっずも倧事な機械です。
工堎の機械が動くのも、電車が走るのも、電気掗濯機が動くのも、電動機のはたらきです。

電動機には、亀流電動機ず盎流電動機がありたす。
ふ぀う䜿われおいるのは、すべお亀流電動機ですがはじめに、理解しやすい盎流電動機に぀いお述べたしょう。


二極電動機の䜜り方

トタン板ず゚ナメル線で、図のような二極電動機を぀くっおみたしょう。
二極電動機はしくみはかんたんですが、力の匱い電動機です。

できあがったら、電池34.5ボルトに぀ないでみたしょう。
はじめに、指で少したわしおやれば、くるくるずたわり続けたす。

たわらないずきは、コむルのたき方や敎流子の接觊をよく調べおみたしょう。
界磁ず電機子ずが離れすぎおいるずたわりたせん。

二極電動機のたわるわけ

二極電動機の倖偎の電磁石を界磁、その内偎でたわる電磁石を電機子ず蚀いたす。
電機子の軞に぀いおいお、電機子のコむルに流れる電流の出入り口になっおいるものを敎流子ず蚀いたす。

図を芋おください。

電機子が①のような䜍眮にあるずき電流は、たき線の矢印の方向に流れ、界磁ず電機子は、磁石ずなりたす。

このずき、むかいあった磁石の極どうしはNずNたたはSずSになっおいるので同じ極どうしは退け合っお、電機子は右ぞたわりたす。

電機子が②のずころにくるず、右偎の界磁のSず電機子のNは匕き合っお電機子は、たすたす右ぞたわりたす。

②から③にう぀るずころで、敎機子が反察になるので電機子のコむルに流れる電流が逆になり、いたたでNであった電機子の極が急にSになり③の状態になりたす。

①ず③ずはたったく同じような状態ですが、それは電機子がただ半回転しかしおいないのに、敎流子は①ず③では反察になっおいるからです。

このように、半回転で、界磁ず電機子の極の関係はたた前ず同じようになり、続けお右ぞぐるぐるたわるわけです。

二極電動機は、はじめ、指でたわしおやらないず、たわりださないこずがありたす。
これは、図のような、死点ずいう状態があるからです。



死点のずきは、図のように、電機子ず界磁の極がNずS、たたはSずSたたはNずNのようにむきあっお、吞匕力たたは反発力の向きが電機子を回転させる方向にむいおいたせん。

たた、ブラシが2぀の敎流子にたたがっお接觊する䜍眮では電流が、ブラシ→敎流子→ブラシず流れお電機子には流れたせん。

死点たたは死点のすぐそばでは、回転力が0たたは非垞に小さくなりたすがいったんたわりはじめれば、勢いで死点を通り越しおしたうわけです。

たた、界磁はN・Sの極が垞に䞀定ですから、氞久磁石を䜿っおもよいわけです。暡型の電動機には、そのようなものもありたす。

このように、二極電動機のたわる原理は電磁石のあいだの吞匕力・反発力によっお回転迎動をおこさせるわけです。
しかし敎流子がなければ、せいぜい半回転で止たっおしたうでしょう。

敎流子によっお電流の流れる方向をかえ、電機子のN・Sの極を䞊手にずりかえお止たるこずなく回転できるようにしたのが、二極電動機です。

これたで、電動機の動くわけを電磁石ず電磁石のあいだの力ずしお説明したしたが図のように、磁界の䞭の電流にはたらく力ずしおも説明するこずができたす。

すなわち、①の状態では、電流は敎流子C1からコむルをabcdの方向に通りたすからたえに述べたフレミングの巊手の法則で、コむルのcd郚分には䞊向きの力がはたらき、abの郚分には、䞋向きの力がはたらいお電機子は右に回転したす。

半回転した②の状態では、電流は敎流子がC2にかわっおいるのでやはり図のように右にたわる力がはたらいおいお回転を続けたす。

䞉極電動機の䜜り方

二極電動機は死点があるために、たわりはじめに指でたわしおやらなければならないような欠点がありたす。

この欠点をなくすために、䞉極電動機が考えられたした。

䞉極電動機には電機子の極が3぀あり、敎流子も3぀あっお死点ができない特城がありたす。たわる原理は、二極の堎合ず同じです。

立流電動機は電車によく䜿われおいたすが速床をかえるのに䟿利なこずず、スタヌトのずきの力が匷いので電車の運転に適しおいたす。

電車の電動機は倚極電動機ですから䞉極電動機より力が匷く、回転もなめらかです。

東海道新幹線では、亀流き電方匏ずいっお、パンタグラフに送られる電気は亀流ですが、列車の䞭で亀流を盎流にかえ、盎流電動機をたわしおいたす。

これは、電気を送るには亀流のほうが䟿利がよいためです。
いっぜう、盎流電動機は電車を動かすのに適しおいるからです。




フレミングの巊手の法則ずは磁界の䞭で電流は力を受けるのはなぜ

磁界の䞭で電流は力を受ける

たえに述べたように、磁針の近くにある針金に電流を通すず、磁針が動きたす。
ずころで、これは磁針が動きやすく、針金が動きにくい堎合です。

逆に磁針のかわりに重い磁石をおき針金のほうを動きやすくすれば、針金のほうが動きたす。

これはニュヌトンの発芋した䜜甚反䜜甚の原理で考えられたす。
力ずいうものは2぀の物䜓のあいだに䜜甚するものでAがBに力を及がすずいうずきは、同時にBがAに力を及がしおいるわけです。

どちらが動くかは、動きやすいほうが動くわけで䞡方が同時に動く堎合もあるわけです

これは぀ぎのような電気ブランコを぀くっお実隓するこずができたす。


実隓

䞋の図のように、銬おい圢磁石を暪にたおしおブランコの暪棒が、磁石のN極ずS極の真ん䞭にくるようにしたす。

ブランコの぀なは、銅のやわらかいより線で、暪棒は、やや倪い銅線で぀くりたす。
ブランコの぀なを通しお電流を流すずブランコが巊右に動きたす。
電池の぀なぎ方を逆にするず、ブランコの動き方が逆になりたす。

たた、電流の向きはそのたたにしおおいお磁石のN極ずS極を逆にしおも、ブランコのふれは逆になりたす。

フレミングの巊手の法則

磁界の䞭で電流を流したずき芪指ず人さし指ず䞭指を互いに盎角においお電流の向きが䞭指、磁界の向きが人さし指ずするず、力の向きは芪指の向きになりたす。

この法則を、フレミングの巊手の法則ず蚀いたす。
この法則は、右ねじを甚いお぀ぎのようにあらわすこずができたす。

図のように磁界の向き磁石のN極からS極ぞ向かう向きず電流の流れる方向をそれぞれ、PS・PQずし、これに盎角に右ねじをおいたずきPQ電流の向きがPS磁界の向きに重なるようにたわすず右ねじの進む向きに力がはたらきたす。




電磁石の性質ずは電磁石の匷さずは わかりやすく解説

電磁石ず氞久磁石

電磁石をふ぀うの磁石ずくらべるず、぀ぎのような違いがありたす。

① 電磁石は、コむルに電流を流したり切ったりしおかんたんに磁力を起こしたりなくしたりするこずができたす。

氞久磁石はそんなわけにはいきたせん。䞀床吞い぀いた鉄の板を匕き離すには、別の力が入りたす。

② 電磁石の磁力は、コむルのたき数ず電流の匷さをかえるこずによっお自由にかえられたす。

氞久磁石は、自由に匷さをかえるこずはできたせん。

③ 電磁石にも、もちろん、極・極がありたす。

ずころが、電池の぀なぎ方を反察にしお電流の方向をかえたりたた、コむルのたき方を反察にするず、極ず極をかえるこずができたす。

氞久磁石はそういうわけにはいきたせん。


実隓

2本の倧きな釘を甚意しお、现い゚ナメル線を50回ぐらいず぀たきたす。
1぀は右たき、もう1぀は巊たきにしたす。

これに2぀ずも釘の頭のほうがになるように電流を通しおみたす。
ほかに氞久磁石を甚意しお2぀の電磁石の極ず極が反察になっおいるこずを確かめたしょう。

぀ぎに、いっぜうの電磁石の電流の方向だけを逆にするず2぀の電磁石の極は同じになるでしょう。

電磁石の匷さ

電磁石の匷さは、コむルのたき数ず、コむルに流れる電流の匷さの積に比䟋したす。

2぀の釘に50回ず぀゚ナメル線をたき、いっぜうに電池を1個、もういっぜうに3個盎列に぀ないでみたす。

このずき、電池3個のほうが匷い電磁石になりたす。
これは、電池を3個盎列に぀ないだほうが電流が匷いからです。

電磁石のコむルの䞭の鉄これを鉄心ず蚀うは、鋌より軟鉄を䜿いたす。
もし鋌を䜿うず、電流を切っおも、鉄心が磁石の性質を持ち続けたす。

実隓

2本の同じ倧きさの釘で、電磁石を2぀぀くりたす。
いっぜうにぱナメル線を200回くらい、もういっぜうには50回くらいたきたす。

これに電池を぀ないで電磁石を぀くった堎合、たき数の倚い電磁石のほうがたき数の少ない電磁石より磁力が匷いかどうかを調べおみたしょう。

゚ナメル線の倪さが同じ堎合には、2぀の電磁石の匷さは、あたりかわらないはずです。
ずいうのは、゚ナメル線の倪さが同じなら、200回たいた堎合の゚ナメル線の長さは50回たいた堎合の4倍になりたす。

したがっお電気抵抗が4倍になり、電池を぀ないだずき、電流が4分の1になりたす。

たえに説明したように、電磁石の起磁力は電流の匷さずコむルのたき数に比䟋したすから、たき数を4倍にしおも電流が4分の1なら、電磁石の匷さを増す効果はありたせん。




電流が䜜る磁界ずは右ねじの法則ずは わかりやすく解説

電流は磁界を぀くる

たえに述べたように、磁針は磁石のそばで、その方向をかえたすが19䞖玀のはじめに、デンマヌクの゚ルステッドずいう人は電流もたた、磁針をふらせるこずを発芋したした。

それたで電気ず磁気ずはいろいろ䌌た性質があるのでなにか関係がありそうだずは思われおいたしたが、ここではじめお電気ず磁気ずのあいだに非垞に深い぀ながりのあるこずがわかったわけです。


実隓

板に穎をあけ、針金を板に垂盎に通しお、電流を通したす。
この針金のたわりに小さい磁針を4぀おいお、磁界の向きを調べおみたしょう。

磁界の向きは、電流を䞭心ずした同心円になっおいたす。

磁界の向きは、磁石のずころでわかったように磁針の極の指す向きですから右ねじをたわす向きでこれは、右ねじの進む向きに流れる電流によっお぀くられたものです。

぀ぎに、䞈倫な玙で぀くった筒に现い゚ナメル線を300回から500回きちんずたき、それに電流を流しお磁界を調べおみたしょう。

するず、ちょうど棒磁石ず同じような磁力線の図が぀くれたす。
この堎合には、ねじの進む方向の磁力線が右ねじをたわす方向の電流によっお぀くられたこずになりたす。

右ねじの法則

右ねじの進む向きの電流によっお、右ねじをたわす向きの磁界ができ、たた、右ねじをたわす向きにたいたコむルに流れる電流によっお右ねじの進む向きの磁界がコむルにできるこずを、右ねじの法則ず蚀いたす。

コむルに電流を流すず、電流のはたらきによりコむルのたわりに棒磁石が぀くる磁界ず同じような磁界ができたす。



電流で鉄を磁石にする

コむルに電流を流すず、磁石ず同じような性質があらわれるこずや磁石のそばに鉄をもっおいくず、鉄も磁石になるこずをたえに述べたした。

それでは鉄にコむルをたいお電流を流したら、鉄はどうなるでしょう。

実隓

1015センチぐらいの長さの釘ずわりばしずを1本ず぀甚意しおそれぞれに倪さ26番ぐらいの゚ナメル線を100回から200回ぐらいしっかりたき぀け、単䞀也電池を2぀か3぀䜿っお電流を流しおみたしょう。

釘のほうは小さい釘を吞い぀けたすが、わりばしのほうは吞い぀けたせん。

同じコむルに同じ電流を流しおも、そのコむルの䞭に朚があるか鉄があるかで磁力の匷さが違うわけです。

これはコむルの䞭の鉄が磁石になっお電流が぀くる磁力に、磁石の磁力が加わるからです。

このような磁石を電磁石ず蚀いたす。

このように電流によっお鉄が磁石になるのは磁石によっお鉄が磁化されたずきず同じように鉄を぀くっおいるたくさんの分子磁石が電流の぀くる磁界によっお䞀定の方向にならべられるからだず考えられたす。




磁石の䜜り方ずは磁化ずは 氞久磁石ず䞀時磁石ずは

磁石の䜜り方

実隓

瞫い針を磁石のなるべく先のほうで、同じ向きに䜕床もこすりたす。

こすった瞫い針を、針やクリップなどに近づけるず、吞い぀きたす。
これは、瞫い針が磁石になったからです。
现い糞でこの瞫い針を氎平に぀るすず、針は南北を指したす。

鉄でできおいるものは、匷い磁石に近づけたり磁石にこすりっけたりするず、磁石になりたす。

このような磁石の䜜り方はかんたんですが、あたり匷い磁石を䜜るこずはできたせん。
匷い磁石は、あずで述べる電磁石ず同じ方法で、コむルに電流を流しお䜜りたす。


磁化

鉄が磁石に匕き付けられるのは、磁石の近くで鉄が磁石になるからです。
このような珟象を磁化ず蚀いたす。

この磁化珟象は、なぜ起こるのでしょうか。
これは、ふ぀うの鉄にも分子磁石がたくさんあり、それぞれの分子磁石がふ぀うの状態では、決たった方向をむいおいないので、磁力がありたせん。

ずころが、これに磁石を近づけるず、分子磁石の向きがそろい磁性をあらわすようになるからです。

この珟象は、磁気誘導ずも蚀いたす。

氞久磁石ず䞀時磁石

いろいろな鉄に぀いお調べるず瞫い針のような鋌はいったん磁石になるず、なかなか磁性をなくしたせん。

釘のような軟鉄は、すぐ磁性をなくしたす。
鋌が磁化したものを氞久磁石ず蚀い、軟鉄が磁化したものを䞀時磁石ず蚀いたす。

これは、分子磁石の動きやすいものずなかなか動きにくいものがあるからだず考えられおいたす。

私たちが、実隓に䜿う棒磁石や銬おい圢磁石、たた方向を決める磁針などは、みな氞久磁石です。




磁石の性質ずは磁力・磁界ずは わかりやすく解説

磁石の性質

物が萜ちるのは、物ず地球ずのあいだに䞇有匕力があるからです。
このこずに気づいたのはむギリスのニュヌトンでした。

倪陜や月や星の運動もこの䞇有匕力によっお説明されおいたす。
しかし、机の䞊に2぀の物をおいおも䞇有匕力で近づくずいうこずはありたせん。


星ず星ずか地球ず物ずか、いっぜう、たたは䞡方が非垞に倧きい物でないず䞇有匕力も倧きな力にならないからです。

ずころが、小さい物どうしのあいだで匕き合ったり、跳ね返したりする力がはたらく堎合がありたす。

物が電気を垯びた堎合摩擊電気ず、磁気を垯びた堎合です。
この2぀の珟象はむかし、叀代ギリシアの時代からわかっおいたした。

電気は、こはくず絹を摩擊するずおきたので英語の゚レクトリシティヌ電気ずいう蚀葉はギリシア語のこはくずいう蚀葉からでたのです。

たた圓時、リディア小アゞアのマグネシア地方から磁鉄鉱が出おこれが磁気をもっおいたので、磁石をマグネットずよんだのだず蚀われおいたす。

ずころで、電気ずか磁気ずかいう名に、匕っ匵りあったり跳ね返したりする力の原因に぀けられたもので電気ず磁気は党く別な珟象ずしお考えられおいたのです。

その埌、むタリアのボルタによっお電池が぀くられ電気の流れ、すなわち電流が発芋されデンマヌクの゚ルステッドは鉄に電線をたいお電流を通すず磁石が぀くられるこずを発芋したした。

こうしお、電気ず磁気は、非垞に深い぀ながりのあるこずがわかっおきたのです。

電流を通しお磁石を぀くり、それを利甚した機械や噚共には電信機・電動機・ベル・スピヌカヌ・電流蚈・クレヌンなど私たちの生掻にかくこずのできないものが、たくさんありたす。

N極ずS極

はじめに、いちばんかんたんな棒磁石に぀いお、その䞻な性質を調べおみたしょう。

いた、鉄粉を棒磁石にふりかけおみるず写真のように鉄粉は磁石の䞡はしだけにたくさん吞い぀けられたす。

たた、釘を磁石に近づけるず、䞡はしでは匷くひき぀けられ䞭倮の郚分ではなんの力も感じないこずがわかりたす。

この磁石の力の匷い䞡はしを磁極ず蚀いたす。

実隓

棒磁石ず磁針を甚意したす。
磁針は、倚くの堎合、黒くぬったほうがN極で、北を指すはずです。

そこで、磁針の板に北Nず曞いおある方向に磁針を重ねれば磁針の板の東・西・南・北が、実際の方角をしめしたす。

ずころで、棒磁石のN極を、磁針のN極に近づけるず、どうなるでしょう。
磁針の極は、棒磁石から遠ざかるようにたわりたす。

぀ぎに、棒磁石のN極を、磁針のS極に近づけるず、磁針のS極が近よっおきたす。

棒磁石をもちかえお、S極でも同じような実隓をすれば棒磁石のS極ず磁針のS極は退け合い棒磁石のS極ず磁針のN極は匕き合うこずがわかりたす。

このこずから、同じ磁極SずS、たたはNずNは退け合い違う磁極NずSは匕き合うずいうこずがわかりたす。

そこで、S極にある磁気ず極にある磁気ずは性質が違うので、N極にある磁気を、S極にある磁気をず蚀うこずもできたす。



磁力

たえの棒磁石ず磁針を䜿った実隓から、棒磁石のN極ず磁針のN極、たたはS極ずS極は互いに退け合い、N極ずS極は互いに匕き合うこずがわかりたした。

このような磁石の力を、磁力ず蚀いたす。

分子磁石

棒磁石を2぀に折るず、2぀の磁石になりたす。
折るたえに磁気のなかった真ん䞭のずころにずがあらわれるのです。

たた、これをさらに2぀に折るず4぀の磁石ができたす。
瞊割りしおも、现長い4぀の磁石ができたす。
これを䜕回も繰り返したず考えおごらんなさい。

1぀の磁石は非垞に小さな磁石の集たりず考えるこずができたす。
このように考えられた、非垞に小さな磁石を分子磁石ず蚀いたす。

この考え方は、あずに出おくる電磁石の説明に䜿われる倧事な考え方です。

こんどは逆に、2぀の磁石のNずSの極を匕きあわせおくっ぀けおみるず1぀の磁石になっおしたいたす。

たえに棒磁石の真ん䞭には磁気がないず蚀いたしたが実はそうではなくお、NずSの磁気が互いに打消し合っおいるのです。

それで、磁石は䞡はしにしかないように芋えるわけです。

磁力線

磁石を也いた砂の䞭に入れるず、黒い粉がたくさん぀いおきたす。
これは砂鉄ず蚀っお、现かい鉄の鉱石です。

砂鉄をガラス板の䞊にたいお、ガラスの䞋に磁石をおきガラスをかるくたたくず、写真のようにきれいな暡様ができたす。
よく芋るず、砂鉄が぀ぎ぀ぎず぀ながっお曲線になっおいるこずがわかりたす。

これを、磁力線ず蚀いたす。

実隓

癜い玙の䞊に磁石をおいお、そのたわりの磁力線の様子を小さな磁針で調べおみたしょう。
たず、どこでも磁石の近くに磁針をおきたす。

説明の郜合により、磁針の䜍眮は磁石のS極よりはN極に近いずしたす。
磁針のN極の先にあたるずころに、えんぎ぀で印を぀けたす。

぀ぎに、いた印を぀けたずころに磁針のS極がくるように磁針を動かしたたN極の先に印を぀けたす。
これを䜕回もくりかえし、印を぀けた点をむすんでいくず磁力線を描くこずができたす。

こうしお描いた磁力線は磁石の極ず極ずをむすぶ圢ずなりたす。
そこで、磁力線の方向ずしお、磁力線はN極からでお、S極に入るず決められおいたす。
N極の磁気はですから、磁力線はの磁気からでお、の磁気に入るずも蚀えたす。

磁界

磁石の力磁力のはたらいおいる範囲を、磁界ず蚀いたす。
磁界の䞭に磁針をおいたずき、磁針の極が指す方向が磁界の方向です。

砂鉄は1぀1぀が小さい磁針ず考えられ磁界の方向を指しお暡様を぀くるのです。

地球ず磁石

磁針の針が南北を指すのは地球自身が1぀の倧きな磁石になっおいるのではないか、ずいうこずが考えられたす。

実際、地球は1぀の倧きな磁石で地球の北極の近くに磁石ずしおのS極があり、南極の近くにN極がありたす。

ですから、地球䞊では磁針のN極は地球の北極にあるS極ず匕き合っお北を指すこずになりたす。




箔怜電噚ずは静電気ず動電ずは気導䜓ず䞍導䜓ずは

箔怜電噚

電気があるかないかを調べるものに、怜電噚がありたす。
電気振り子もその䞀皮ですが、箔怜電噚は、もっずすぐれおいたす。

これは、ガラス瓶の䞭に、金や銀などの非垞にうすい箔を2枚吊り䞋げたものです。
䜿うずきは、静かに扱わないず、箔がきれおだめになっおしたいたす。

瓶のふたはコルクや硫黄・プラスチックポリ゚チレンかアクリル暹脂のような電気を通しにくいもので出来おいたす。

箔怜電噚の金属板に、摩擊電気をあたえるず2枚の箔がひらきたす。
このずきあたえた電気の量が倚いほど、箔のひらき方が倧きくなりたす。
これは2枚の箔に、同皮の電気がたたっお、互いに退けあうためです。

この金属板に手をふれるず、手を䌝わっお電気が逃げるため、箔はずじたす。


実隓1

毛皮でこすった゚ボナむト棒の電気をもっおいるを箔怜電噚に近づけるず静電誘導によっお、箔に電気があらわれ、箔がひらきたす。

゚ボナむト棒を遠ざければ、箔はずじたす。

の電気をもったものでも、静電誘導はおこりたすから箔怜電噚に䜕かを近づけたずき、箔がひらくなら、近づけたものは電気をもっおいるずいうこずがわかりたす。

ただし、の電気をもっおいるのか、の電気をもっおいるのかはこれだけではわかりたせん。

実隓2

の電気をもった゚ボナむト棒を箔怜電噚の金属板にふれるず、箔がひらいたたたになりたす。
これは、ふれたずころにあった゚ボナむト棒の電気が、怜電噚にう぀ったからです。

の電気をもらっお、ひらいおいる箔怜電噚に゚ボナむト棒を近づけるず、箔は、さらにひらきたす。
反察の皮類のの電気をもったガラス棒を近づけるず箔はずじおいきたす。
これも静電誘導のためです。

これは、摩擊電気のずの芋わけ方になりたす。

぀たり、の電気でひらいおいるこずがはっきりしおいる怜電噚に䜕かを近づけたずき、箔がずじるなら、近づけたものはをもっおいたす。
箔がもっずひらくなら、近づけたものはをもっおいたす。

実隓3

の電気をもった゚ボナむト棒を䜿っお箔怜電噚にの電気をあたえるには、どうしたらよいでしょうか。

毛皮でこすっお、の電気をもっおいる゚ボナむト棒を箔怜山噚に近づけるず静電誘導によっお、゚ボナむト棒に近い金属板には反察の皮類のがあらわれ、遠い方の箔には同皮類のがあらわれお、箔はひらきたす。

぀ぎに、゚ボナむト棒を近づけたたた金属板に手をふれるず、箔がずじたす。
人の䜓は金属のように、電気がよく流れたす。

だから、手をふれるず、䜓ず箔怜電噚ずがひず぀ずなっお゚ボナむト棒のそばにおかれた金属板ずいっしょになりたす。

そこで、静電誘導であらわれるの電気は手を䌝わっお、箔よりも、もっず遠いずころぞいっおしたいたす。

箔には電気がなくたっお、ずじおしたうのです。

このずき、金属板にあらわれおいるの電気ぱボナむト棒のの電気にひき぀けられおいるために、逃げたせん。

぀ぎに、金属板から手を離しおから、゚ボナむト棒を遠ざけるず、ずじおいた箔がふたたびひらきたす。

これは、はじめ同じ分量だけあったずの電気のうちの電気がいくらか手を䌝わっお逃げおしたったため、の電気が䜙分になりそれによっお、箔がひらいおいるわけです。

ですから、の電気をもっおいる゚ボナむト棒を䜿っお怜定噚に反察のの電気をためたこずになりたす。

静電気ず動電気

摩擊電気は、摩擊したものの衚面にあり、動かないので静電気ず蚀いたす。

これにたいし、電池の回路を流れる電気や家庭で䜿う電気噚具などに流れる電気を、動電気ず蚀いたす。

摩擊電気のずを導線で぀なぐずの電気が流れお動電気ができたす。



導䜓ず䞍導䜓

゚ボナむトや、ビニルなど、電気を通しにくいものばかりでなく金属や人の䜓のように、電気を通すものでも摩擊すれば、摩擊電気が起こりたす。

実隓

絶瞁台に乗った人の片手を、箔怜電噚の金属板にふれさせおおきたす。
もういっぜうの手のひらを別の人が毛皮で匷くたたくず、箔がしだいにひらいおきたす。

導䜓

物は分子の集たりからできおいたす。その分子は原子が集たったものです。

さらに原子は、その䞭心にの電気をもった原子栞があっおそのたわりをの電気をもった電子がたわっおいたす。

電子の数は、原子の皮類によっお決たっおいたす。

たた、原子の皮類によっおは、ほかの原子のたわりをたわる電子があるものもありたす。

このような電子を、自由電子ず蚀いたす。

物の䞭には、この自由電子をたくさんもっおいるものがありたす。
このようなものでは、の電気がたやすく動きやすいずいう性質がありたす。

こういう性質をもったものが導䜓です。金属に、導䜓の䟋です。

そのほか、朚炭、塩酞・氎酞化ナトリりムなどの酞やアルカリ、人の䜓、電解質溶液、地球などは導䜓です。

䞍導䜓

自由電子をほずんどもたないものが、䞍導䜓です。

ポリスチレン・ガラス・゚ボナむト・硫黄・ろう・絹・毛皮・ナむロン・ビニルなどは䞍導䜓の仲間です。




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