体感温度とは? 気候と住まい、食物の関係とは?

気象

私たちの暮らしと気象

私たちの毎日の生活は、天気のうつりかわりに、深いつながりがあります。

私たちばかりではありません。
地球上に住む動物・植物は、すべて気象の影響を受けています。

しかし、その影響を、自分の考えでいろいろにかえることができるのは人間だけです。

私たちは、暑さや寒さにしたがって、着物を取り換えます。
また、進んで暖房や冷房をすることもできるのです。


体感温度

私たちの感ずる暑さ寒さは、ただ気流の高い低いだけでなくそのときの湿度や風によって、ずいぶん違うものです。

それで、湿度・風・日射・などをあわせ考えて暑さ寒さをあらわすようにしたものを、とくに体感擾度といいます。

温度計で測った気温と体感温度とは、かなり食い違いいが起こることがあります。

気温が体温に近い35度くらいになっても、湿り気がうんと少なく体から、汗が、どんどん蒸発すれば、そんなに暑く感じません。

反対に、気温がそれほど高くなくても、湿り気がうんと多く汗が蒸発しないと、たまらないほどの暑さを感ずるものです。

家の中にいて、いちばん気持ちのよいのはだいたい温度が18度、湿度65パ一セントのときとされています。

気候と住まい

私たちの住む家は、暑さ・寒さ・雨・雪・風などから、体を守るためにつくられたものです。
したがって、住まいの形やしくみは、その土地の気候と、深い結びつきがあります。

たとえば日本の夏は湿り気が多く、暑いので家は大きな窓を開け、風通しをよくしてあります。
しかし、冬になると、このような家は寒く、毎日こたつを使っている日が5か月も6か月も続く地方さえあります。

日本では、北海道の果てと九州南部とでは、たいへん気候が違います。
したがって、これからは家の建て方をもっと研究してその地方の気候に適した建築をしなければなりません。

気候と食物

食物は、私たちの成長や活動のもとになるものです。
この食物も、季節や気候に大きなつながりを持っています。

寒いときは、あたたかいものやカロリーの多い脂肪質のものを、たくさん食べます。
じめじめした梅雨のころや、暑い夏には、食物の蓄えかたに、気をつけなければなりません。

1年のうちで、食中毒の多いのは、6月から8月です。

このころの気温と湿度とが、最近の増えるのに都合がよいしまた、暑さのために胃腸が弱っているからです。

細菌が増えるのに都合のよい気温は25度から30度のあいだです。
このように四季の移り変わりと、食物とは、深い関係があります。




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