食べ物のは、体の中で変化して熱や力になります。
このときにでる熱や力の量は、カロリーであらわされます。
栄養学において、1カロリーとは、1キログラムの水の温度を摂氏1度だけ上げるのに必要な熱の量のことです。
熱量素
カロリーのもとになる栄養素は、炭水化物・脂肪・たんぱく質の3つでこれをまとめて熱量素といいます。
1グラムについて、炭水化物とたんぱく質が約4カロリー脂肪が約9カロリーの熱をだします。
これからもわかるように、脂肪は炭水化物やたんぱく質にくらべ2倍あまりも余計に熱をだします。
自動車は、ガソリンを燃やして走ります。
私たちの体も、これと同じように、熱量素を変化させて、力のもととします。
この力が、筋肉や体を動かすもととなります。
カロリーの必要量
私たちが生きていくためには熱や力のもととして、たくさんのカロリーが必要です。
1日に、どのくらいのカロリーをとればよいかはいろいろな場合で違います。
私たちが、はたらけばはたらくほどたくさんのカロリーが必要となります。
ちょうど、自動車を長く走らすほど、たくさんのガソリンがいるのと同じわけです。
カロリーがいちばんいらないのは、じっとして寝ているときです。
このときのカロリーは、心臓や呼吸のための筋肉などがははたらく力や体温を一定に保つための熱に使われます。
また、体重の多い人、体の大きい人は体重の少ない人、体の小さい人よりも、たくさんのカロリーが必要です。
男と女では、男のほうが、たくさんカロリーをとらなければなりません。
これは男のほうが、体が大きいことと、よく動くためにたくさんのカロリーを必要とするからです。
夏と冬をくらべると、冬のほうがたくさんカロリーをとらなければなりません。
また、年令によっても違います。
育ちざかりの子どもと、成長してしまった大人とでは体重1キロあたりのカロリーの必要量がずいぶん違います。