黄銅鉱・方鉛鉱・閃亜鉛鉱・輝安鉱・辰砂の利用法とは?

黄銅鉱(オウドウ鉱)

形は四面体ですが、いっぱんには塊状になっています。折ると、貝がら状断口になります。

色は金属光沢をもった金色ですが表面がさびて青紫色や黒色になっているものも、よく見かけます。
条こんは、やや緑色がかった黒色です。

黄鉄鉱と似ていますが、黄鉄鉱は、条こんが黒褐色をしているので区別できます。比重は4.2、硬度は4です。

成分は銅と鉄と硫黄からなり、銅を約35%ふくむので銅の鉱石として重要な鉱物になっています。

また、黄銅鉱の小さなかけらを吹管でふくと、ピチピチ跳ねて折れます。
閉館で熱すると、分解した硫黄が閉管につきます。

そして、硫黄くさいにおいがします。


方鉛鉱(ホウエン鉱)

ホウエン鉱とは四角(方形)に折れる、鉛をふくんだ鉱物という意味です。

形は、さいころのようなものがいちばんふつうですが互いに直角の方角に交わる劈開のある塊状になってでることもあります。

劈開は、直角の方向に非常によくできるのでどんなに小さく割っても、直方体か立方体をした劈開片になります。
色は、金属光沢のある銀色ですが、表面がさびて、灰色になっていることがあります。条こんも灰色です。

比重は7.6で、重い鉱物の仲間に入ります。硬度は、2.5です。

成分は、鉛と硫黄からなり、鉛を約87%ふくむので、鉛の重要な鉱石です。
ホウエン鉱の粉末を、木炭の上で、吹管で強く熱するとピチピチ音を立てながらかんたんに溶け、しまいには、鉛の小球ができます。

閃亜鉛鉱(センアエン鉱)

閃亜鉛鉱というのは、金属光沢をもち、亜鉛をふくんだ鉱物という意味です。

形は、四面体か、四面体の角がちょっと欠けた形になります。
劈開は非常によく発達していますが、劈開の方向や劈開片の形が方鉛鉱とは違います。

色は、松やにのような光沢のある黒い褐色で、ごく薄くすると光を通すようになります。

金属をとる鉱物の大部分はどんなに薄くしても、光を通しませんから閃亜鉛鉱のようなものは例外と言えましょう。

条こんは、褐色がかった黄色です。比重は4.0、硬度は4です。
成分は亜鉛と硫黄からなり、亜鉛を約67%ふくむので、亜鉛の鉱石になっています。

また、閃亜鉛鉱のかけらを吹管で熱するとピチピチ音を立てて割れますが、溶けません。



輝安鉱(キアン鉱)

形は、長い柱状か針状をしています。
劈開は、結晶の長く伸びた方向に平行して、非常によく発達しています。
色は、金属光沢を持った

鉛のような灰色ですが、直射日光にさらすと、表面がさびて光沢を失います。
条こんは、灰色がかった黒色です。比重は4.6、硬度は2です。

成分はアンチモンと硫黄からなり、アンチモンを約71%ふくむので、大切な鉱石です。

輝安鉱は、熱に対して、非常に溶けやすい鉱物の1つで小さなかけらは、ろうそくの火でも、かんたんに溶かすことができます。

開管で熱すると酸化されて、もくもくと白い煙りをあげ開管の口からは硫黄くさいにおいがします。
そこに濡れたに青いリトマス試験紙をかざすと、赤く変化するのが見られます。

また、輝安鉱を粉にしたものを木炭の上で吹管で熱すると穴のまわりには白と青の大きな鉱衣がつき、穴の中にはアンチモンの小球ができます。

辰砂(シンシャ)

辰砂とは、中国の辰州からとれたものが有名だったのでこう名付けられたと言われます。

形は、不規則か土状がふつうですがまれに、はっきりした板状結品のものがでることもあります。劈開もあります。

色は赤く、条こんも同じように赤色です。
比重は8で重く、硬度は2でやわらかい鉱物です。

成分は、水銀と硫黄からなり、水銀を約86%ふくむので水銀の重要な鉱石となっています。

辰砂は、閉管で熱すると、昇華して(溶けない)閉管の中ほどに黒くつきます。

この黒いところも辰砂ですから、さらにそこを熱するとその上にまた黒い辰砂がつきます。




おもな鉱物とその利用とは?金属をとるための鉱物とは?

大地にふくまれる金属

私たちの身のまわりを見ると、鉄やアルミニウムなどいろいろな種類の金属が、じつにたくさん使われていることに気がつきます。

これらの金属は、すべて私たちが住んでいる大地からとれたものです。

大地には、いったいどのくらいの金属がふくまれているかを見ると平均して、鉄は5.0%、アルミニウムは8.07%、銅は0.01%しかふくまれていません。

水銀は、さらに少なく、0.0002%しかふくまれていません。

しかし幸いなことに、大地には、金属をたくさんふくんでいる鉱物があり私たちは、このような鉱物から金属をとっています。

また、鉄・アルミニウム・マンガンをとるための鉱物は酸素をふくんでいるという特徴があります。

銅・鉛・亜鉛・スズ・水銀などをとる鉱物には硫黄がふくまれることが多くなっています。


鉄をとる鉱物

鉄をとる鉱物には、磁鉄鉱・赤鉄鉱・褐鉄鉱があります。

黄鉄鉱は、鉄の含有量は多いのですが、硫黄をふくんでいるためむかしは鉄の鉱石として使いませんでした。

しかし、いまでは、精錬法が発達したので硫黄をとった残りからも、鉄をとるようになりました。

磁鉄鉱(ジテッ鉱)

形は八面体の結晶になることが多いのですが細かな結晶が集まって、塊状になってでることもあります。劈開はありません。

色は鉄のような黒色をしていますが、条こん色も黒色になります。比重は5.0、硬度は6です。

成分は鉄と酸素からなり、鉄を約72%ふくみます。
粉末にすれば塩酸に溶けて黄色の液になります。

磁鉄鉱は、磁性がとくに強い鉱物でなかには、磁鉄鉱自身が磁石になっているものもあります。
このような磁鉄鉱を天然磁石とよんでいます。

赤鉄鉱(セキテッ鉱)

赤鉄鉱と言うのは、赤くて鉄をふくんでいる鉱物という意味です。

形は、ちょうど血がどす黒くかたまったようになっていますが不規則な塊状のこともあります。劈開はありません。

色は赤かっ色ですが、灰色をした板状の結晶になっていてちょっと見ただけでは、セキテッ鉱であることに気がつかないことがあります。

しかし、その条こんを調べとどちらも赤かっ色がでるので同じ鉱物であることがわかります。

比重は5.3、硬度は5.5です。

成分は鉄と酸素とからなり、鉄を約70%ふくみます。
ごく細かい粉にすれば、塩酸に溶かすことができます。

磁性はありませんが木炭の上で吹管を使って強く熱すれば磁性をもったものができます。

褐鉄鉱(カッテッ鉱)

いっぱんには、不規則な塊状ですがブドウのふさのような形や、そら豆のような形になってでることもあります。

かわったものでは黄鉄鉱のさいころ形の結晶がそのまま褐鉄鉱にかわって黄鉄鉱の形をした褐鉄鉱もあります。

このような褐鉄鉱を、長野県ではブ石とよんでいます。
色は褐色で条こんも褐色ですが、水分などによって、色もかなり違います。

比重は4.0、硬度は約4~5.5です。成分は鉄と酸素とからなり、鉄を約60%ふくみます。

砂鉄

砂鉄は鉱物の名前ではなく、砂のように細かくなった鉄の鉱物のことをいいます。

砂鉄は、その大部分が磁鉄鉱です。




鉱物の化学的性質とは? わかりやすく解説!

閉管による実験

直径8ミリくらいの試験竹の底に鉱物の粉を入れ、下からバーナーかアルコールランプで熱してみます。
閉管には、ガラス管を10センチの長さに切り、片方を閉じて使ってもかまいません。

また、鉱物はハンマーで砕いてから乳鉢に入れ、ざらざらしなくなるまで粉にします。
これを耳かきで、3~4杯ずつ閉管の底に入れます。

熱しはじめたら、①溶けるか溶けない ②煙りは出るか出ないか③外華物が出るかどうか ④閉管の上部がくもるかどうか(くもれば水滴がついたからで、鉱物に水がふくまれていたことが、わかります)⑤においがでるかどうか、などに注意して観察します。

たとえば、シンシャを熱してみると管の底から1センチくらい上に、黒いものが帯のようにつきます。

これは、シンシャが昇華してついたもので閉管の底に黒く残っているのは、シンシャではなく不純物の場合が大部分です。

また、閉管の口では、硫黄のにおいがします。


開管による実験

開管は、写真のように30度ほど曲がったガラス管で、両はしは開いています。

この曲がっているところに、鉱物の粉を入れ閉管の実験と同じように、バーナーかアルコールランプで注意しながら熱してみます。

たとえば、キアン鉱を熱してみると粉はすぐ溶けますがしばらくすると、そこから白い煙りが、もくもく出てきます。

このとき、開管の一方のはしからは、イオウくさいにおいがでますしそこに湿ったに青色のリトマス試験紙を近づけると、赤くなります。

このことから、酸ができたことがわかります。

吹管による実験

木炭に炭すいやナイフ・きりなどでくぼみをつくり、この中に鉱物の粉を少し入れます。
これに吹竹でバーナーかアルコールーランプの炎を吹き付けて、鉱物を強く熱します。
そのとき、鉱物が溶けて、金属球や昇華物などができるのを、注意して観察します。

木炭は、よく上皮をはぎ落として、長さは13センチぐらいに切って使います。
くぼみは直径5ミリ、深さ3ミリくらいにします。

吹竹を吹くには、息を切らさないように続けて空気を送ることが必要です。
それには、ふき口にほほをぴったりつけるようにして、徐々に吹きはじめます。

そして、肺の中の空気がなくなりかけたらほほの中の空気を送り出しているあいだに、鼻から肺の中に空気を吸い入れます。

たとえば、ホウエン鉱を吹管で熱すると鉛が小さい球状に残りまわりに昇華物が黄色につきます。

このように、鉱物のまわりにできる昇華物を鉱衣といいどんな鉱衣がつくか、鉱物の近くと遠くでは鉱衣にどんな違いがあるかを注意することも大切です。

ホウエン鉱の例では、鉱物から離れたころに、青みがかった鉱衣ができます。

酸による実験

うすい塩酸をたらすと溶ける鉱物があります。
このような鉱物は、そのおもな成分が炭酸カルシウムからできているためです。

たとえば、ホウカイ石に塩酸をたらすと泡を出して溶けます。
これはホウカイ石が炭酸カルシウムからできているためでこのとき生じる泡は、二酸化炭素です。

そのほか、カスミ石・ランドウ鉱・クジャク石なども、うすい塩酸に溶けます。




鉱物の性質・形・硬度とは? わかりやすく解説!

結晶形

鉱物には、結晶しているものと、結晶でないものとがありますが多くの鉱物は結晶になっています。

ふつう、結晶になっている鉱物は、規則正しい形をしていますが結晶でありながら規則正しい形をしていないのもあります。

結晶の正しい形には、つぎのようなものがあります。

  • 立方体(サイコロのような形)
  • 八面体(正角形が8つ集まった形)
  • 四面体(正三角形が4つ集まった形)
  • 柱状(細長い形)
  • 板状(うすい板のような形)
  • りょう面体(ひし形が6つ集まった形)

鉱物がどんな結晶形かしているかは、鉱物の種類によって決まっています。

結晶の面角

2つの結晶面のあいだの角を面角といいます。
面角は、結晶面の交線に直角になるようにはかりますが結晶の種類を含める大切な性質の1つになっています。


色と条こん色

条こん色は、鉱物の粉末の色です。
この色は鉱物自体の色と違うことがあるので、鉱物を調べるのに、よく利用されます。

実験で条こん色を調べるにはふつう白い素焼きの板でできた条こん板に鉱物をこすりつけて、そのすじの色をみます。

そのほか、茶碗の糸底にこすりつけでもよいし乳鉢で粉にしたときの色を見るのもよいでしょう。

光沢

鉱物を調べるには、光沢に注意することも必要です。光沢には、つぎのようなものがあります。

金属光沢

磨いた金属に見られる光沢で金属をとる鉱石には金属光沢をもつものがたくさんあります。

ガラス光沢

ガラスを折ったときの面のような光沢で岩石をつくる鉱物のように透明な鉱物の大部分のものが、ガラス光沢をもっています。

脂肪光沢

ろうそくや脂肪のかたまりの表面に見られるような光沢でメノウやジャモン石に見られます。

金剛光沢

ダイヤモンドのように、透明で、屈折率の大きい鉱物に見られる強い光沢です。

真珠光沢

真珠のような光沢で、オパールやセッコウなどに見られます。

絹糸光沢

絹糸のような光沢で、イシワタなどに見られます。

硬度

鉱物の硬さは、2つの鉱物を互いに傷つけあって決めます。

同じ鉱物でも、とがった部分と、平らな面の上では傷のつきかたが違うので鉱物の硬さを決めるには、つぎのような注意がいります。

① とがった部分を使っても、相手の鉱物の平らな面の上に傷をつけることができない。(相手の鉱物のほうが硬い)

② 互いに、傷を付け合うことができる(同じ硬さとする)傷がついたかどうかを確かめるのには、指先でこすって傷をつけたときの粉をぬぐって調べてみます。

いろいろな鉱物の硬さは、硬さの順に、やわらかいほうから10の段階にわけてあります。

そして、それぞれの段階から代表的な鉱物を1つずつ選び鉱物の硬さをくらべるためにつくられたのが、モースの硬度計です。

ある鉱物の硬さを調べたいときはその鉱物をモースの硬度計にあるどれかの鉱物とこすりあわせてみます。

そして、たとえばホタル石でこすっても傷がつかないがリンカイ石でこすると傷がつくときは、その鉱物の硬度は4.5であるというように決めます。

また、身近に、モースの硬度計のないときは人間の爪の硬度が約2、ガラスが約5であることを覚えておくとだいたいの硬度を知るのに便利でしょう。

劈開と断口

鉱物かハンマーなどで叩いて割ると規則正しく割れるものと不規則に割れるものがあります。

規則正しく割れる性質を劈開といい、不規則に割れたときの割れ口を断口と言います。

劈開が、非常にできやすいか、ふつうにできるかできにくいかなどによって、鉱物を区別することがよくあります。

劈開によってできた割れ目が劈開面です。
劈開が1つの方向にだけ特別に発達したときは、雲母のようにうすくはがれるようにする。

また、輝石でカクセン石は、2つの方向に劈開面が発達しその角度が輝石ではやく87度、カクセン石では、やく124度になります。

キ石とカクセン石は、見かけは非常によく似ているので、劈開面の角度の違いが2つの鉱物を見分ける大切な点になっています。

壁面が互いに直角に3方向に発達すると、長方形やマッチ箱のような形に割れます。このような形を劈開片と言います。

また、断口が、貝殻を割ったような形になったものを、貝がら状断口とよびます。

セキエイは劈開がなく、割ると、貝がら状断口になります。



比重

ほぼ同じ大きさのホウエン鉱とセキエイを両手に乗せてくらべるとホウエン鉱のほうが重いのに気がつきます。

同じ大きさの水の目方とくらべた鉱物の重さを比重といいます。

比重を調べることは鉱物の性質や、鉱物の種類を見分けるのに役立ちます。
比重を測るには、つぎのような方法があります。

ジョリーの比重計

上のさらに鉱物を乗せたときの目もりをW、下のさらに鉱物をのせたときの目もりをW’としたときの比重はつぎの式でもとめられます。

比重瓶を使う方法

鉱物の重さをW、比重瓶に水をいっぱい入れたときの重さをW’比重瓶に鉱物と水をいっぱい入れたときの重さをW’とすると比重はつぎの式でもとめられます。

磁性

鉱物の中には磁石に吸いつけられるものがあります。
このように磁石にひきつけられる性質を磁性とよんでいます。

多くは、鉄をふくむ鉱物でなかでもジテッ鉱の磁性はとくに強く、鉄片を吸いつけるほどです。

ふく屈折

ホウカイ石を通して文字を見ると、二重に見えることはよく知られています。

自分で実験するときは、できるだけ透明なホウカイ石を選び、紙に書く字もできるだけ細く書くことが大切です。

下の字が二重に見えるのは、ホウカイ石の中で1つの光が屈折率の違う2つの光にわかれるからです。これを、ふく屈折といいます。

ふく屈折を調べるときは、どちらの方向に字がずれるか鉱物をまわしながら、ずれる方向を調べてみます。

溶けやすさ

鉱物を熱してみて、溶けやすいか溶けにくいかということも、鉱物の種類をきめる1つの方法です。

いろいろな鉱物の溶けやすさを、6つの段階にわけその段階の代表的な鉱物を決めてあるのが、コッペルの融解計です。

なお、溶けやすさを調べるときは、鉱物の大きさを約1.5ミリにします。




岩石の利用方法とは?工業原料としての利用法とは?

石灰岩の利用

セッカイ岩は水成岩の一種で、小さいホウカイ石(炭酸カルシウム)の粒が集まってできています。

石灰岩を、かまどの中で焼くと、分解して二酸化炭素が外へ逃げていきあとには、酸化カルシウムが残ります。
これが生石灰で肥料の原料、そのほかのいろいろな用途に使われます。

石灰岩の粉と、ねん土をゆっくりまわる長い筒形のかまの中に入れて熱すると小さなかたまりができます。

これは、クリンカーとよばれ、これを砕いて粉にしたものが、セメントです。

セッカイ岩は、我が国の方々の山地に産出しなかでも福岡県平尾台・山口県秋吉台・広島県帝釈・岐阜県赤坂・栃木県葛生・埼玉県秩父・東京都五日市などが、有名です。

そんなわけで、石灰やセメントの原料はほとんど無尽蔵にあるといっても、言い過ぎではありません。

ケイ岩の利用

ケイ岩は変成岩の一種で、細かいセキエイの粒が集まってできています。
不純物の少ない良質なケイ岩は、ガラスや陶器の原料として用いられます。

ふつうのガラスはセキエイ・石灰・炭酸ナトリウムの粉を適当な割合にまぜてるつぼの中で溶かし、それを急に冷やしてつくります。

また、セキエイだけを溶かしたものを、急に冷やすと、セキエイガラスができます。




岩石の利用方法とは?土木・建築用材としての利用法とは?

岩石の利用

岩石には、いろいろな利用法がありますが、大きくわけると土木工事や建築用の石材として利用するしかたとセメントやガラスエ業などの工業原料として利用するしかたとがあります。

また、このほかに、いろいろな有用金属をとる鉱石も一種の岩石ですしまた、石油や石炭も、岩石の一種ですがこれらの利用については、ここでは省くことにします。


土木・建築用材としての利用法

我が国では、土木工事や建築用の石材として、いろいろな火成岩が使われています。

岩石が石材として利用されるためにはつぎのような性質を持っていることが、望ましいのです。

① 大きな圧力がくわわっても、くずれないことこのためには岩石をつくっている1つ1つの鉱物が、しっかりとくっつきあっていること。

岩石に、あまり細かな割れ目が、入っていないことなどが必要です。

② 火や風雨の作用にたいしても、抵抗力が強いこと。

③ 岩肌がきれいなこと。

④ 規則正しい割れ目が、ほどよく入っていて、石切場から切りだすのに都合がよいこと。

しかし、1つの岩石で、これらすべての性質を兼ね備えているということはほとんどないので岩石の性質によって、それぞれ、適当な用いかたをします。

カコウ岩の利用

カコウ岩は、我が国のほうぼうの山地に広く分布しているので、石材として、広く利用されています。

カコウ岩が、石材として利用されるのは大きな圧力に耐える力が強いためです。

しかも、都合がよいことには、カコウ岩はだいたい直角にまじわる三方向の面にそって割れる性質があるので立方体の石材として切りだしやすいのです。

圧力に対して強いので大きなビル・橋げた・石垣などの石材としてよく用いられます。

しかし、カコウ岩は火に弱く、火事などにあうとボロボロに砕けやすい欠点をもっています。

これはカコウ岩の中にたくさんふくまれている石英が熱せられると、急に膨張するためです。

カコウ岩にかぎらず、岩石は石材として用いられるときにいろいろな俗名でよばれています。

カコウ岩の俗名は、ミカゲ石(またはミカゲ)です。
これは、むかし、中国地方がら切り出したカコウ岩を兵庫県の御影港から積みだしたので、この名がついたのだと言われています。

岡山県万成地方からでる淡紅色のカコウ岩石材はサクラミカゲ(またはマンナリミカゲ)といって、珍重されています。

東京地方で、よく見かける白色のカコウ岩石材は茨城県の稲川というところから切りだされたものでイナダミカゲ(またはイナダ石)といいます。

なお、深成岩の一種のハンレイ岩は、磨くときれいな黒色の光沢を出すので装飾用の石材や墓石として、よく用いられています。

これをクロミカゲ(またはオニミカゲ)とよんでいますがこれは、カコウ岩ではありません。



アンザン岩の利用

アソザソ岩もカコウ岩とならんで、広く石材として利用されています。

アンザン岩はカコウ岩とくらべて風や雨で風化されにくく、また熱に対しても強いのが特徴です。

アンザン岩の中には、板状に割れやすい性質をもつものがあり迚物の外側にはりつけたり、石壁などによく用いられています。

岩肌は、ねずみ色をしており、カコウ岩ほどきれいではありませんが我が国には火山が多いので、ほうぼうの火山(とくに関東・中部地方の火山)からたくさんとれるので値段が安いという長所を備えています。

長野県の諏訪市の近くから切りだされるアンザン岩(霧ヶ峰火山の溶岩)は鉄平石ともよばれ、敷石や壁のはり石として利用されています。

また、小田原市の少し西の根府川付近からとれるアンザン岩(箱根火山の溶岩)はネブカワ石とよばれ、東京あたりでは、よく使われています。

凝灰岩の利用

凝灰岩は火山灰がかたまった、一種の堆積岩で圧力に耐える力はカコウ岩やアンザン岩ほど強くはありませんが風雨の作用や、火に対する抵抗力が強く、また、わりにやわらかくて切りだしやすいので、よい石材になります。

石垣・石壁・倉庫などにはこれが、よく使われます。

東京あたりでは、淡緑色で、ボツボツあばたのような穴のあいた、オオヤ石とよばれるギョウカイ岩が、よく見られます。

このほか、適当な硬さをもった緻密なギョウカイ岩は砥石としてよく用いられています。

ネンバン岩やサ岩の利用

ネンバン岩は、平らに割れやすい性質を持っているのでむかしは、屋根を拭くのに使われましたがいまでは、セメントがからの発違により、あまり使われていません。

それでも石碑や庭の敷石に用いたり、碁石や、砥石の原料に使われています。

日本から産出する砂岩は、風雨の作用に弱くボロボロになりやすいので、あまりよい石材にはなりません。

もっとも、細かな割れ目が、たくさん入っている硬いサ岩は、細かく割れやすいので、ダムエ事のときのセメントの骨材や道路工事の敷石(岩バラス)としてよく用いられています。

グイリ石やジャモン岩の利用

セッカイ岩が変質したダイリ石や深成岩の一種のジャモソ岩には岩肌が、非常にきれいなものが多いので装飾用の石材としてビルの内壁などに用いられています。

また、ダイリ石は、彫刻にも使われています。
これは、岩石としては、わりあいにやわらかく、細工しやすいためです。
だから、装飾用に使う場合でも、きれいに磨いて使います。

日本のダイリ石としては、岐阜県赤坂や山口県秋吉台産のものが有名ですが世界的にはイタリア産のものが最も良質で

日本でも、たくさん輪入しています。

コクヨウ岩の利用

コクヨウ岩は、ガラス質のリュウモン岩ですがきれいなものは、細工して、カフスボタンや帯どめなどの装飾品として用いられます。

最近では、一種のコクヨウ岩(二次的に変質して、水をふくんだもの)を適当な温度で焼いて、餅のようにふくらましたものをセメントの骨材として用いています。

これは、軽くて、上部な性質を利用しているわけです。
また、むかし、矢じりや矛などにつかわれていたこともあります。




広域変成岩とは?分布の様子と種類とは? わかりやすく解説!

分布の様子

広域変成岩であるケッショウヘン岩は広域変成作用によってできますがこの広域変成作用は、造山運動にともなって起こります。

それで、ケッショウヘン岩は造山運動がおこなわれた造山帯の中心部にそって帯状に分布しています。

日本は、たびたび造山運動を受けたのでいろいろな時代にできた結晶片岩地帯が各地に見られます。

そのうち、とくに著しいのは、つぎの2つの地帯です。


三波川結晶片岩帯

関東山地・天竜川流域・紀伊半島中部・四国山地・佐賀ノ関半島をむすぶ地帯で総延長700キロ以上、幅は最大26キロに及んでいます。

利根川の支流の三波川(群馬県)の名をとって、こう呼ばれています。
ここは中生代に広域変成作用をうけた地帯です。

三郡結晶片岩帯

北九州の西彼杵半島・背振山地・三郡山地・中国地方の山口・徳山・益田、岡山県中部などに点々と分布する結晶片岩地帯です。

三波川結品片岩帯のように分布が連続していないのは、広域変成作用をうけた時代が、それより古い古生代の終わり頃のため、その後にできた地層で覆われているからです。

組織

ケッショウヘン岩の、もっとも著しい特徴は、非常にはがれやすいということです。
これは、ケッショウヘン岩の組織に特徴があるからです。

ケッショウヘン岩では、ウンモなどのように板状またはうろこ状の結晶がほぼ一定の方向に平行にならんでいます。

このような組織を片理といい、平行にならんでいる面を片理面といいます。

また、しばしば片片面と平行に縞模様ができていますがこれは、色の濃い鉱物(有色鉱物)が多い部分と白っぽい鉱物(無色鉱物)が多い部分とが、平行に積み重なっているためです。

そのほか、片理とは別の方向に割れやすい面がたくさん見られます。
これは、へき開面といわれています。

ケッショウヘン岩の中に、カクセン石のような柱状または針状の鉱物が入っていると、それらは一定の方向にならんでいます。

これも片理の一種ですが、線構造といわれています。
また、片理面を観察すると、たくさんの小じわが一定方向に平行にならんでいるのが見えます。

これは片川面とへき問面が交わってできたものですが、やはり線構造の一種です。

ケッショウヘン岩に、片理・へき開・線構造などのように組織に方向性のあるのが大きな特徴です。

これは、ケッショウヘン岩ができるとき、一定の方向に力がはたらいていたためです。

造岩鉱物

広域変成作用のときには、力のほかに熱もくわえられるので
変成の前の鉱物は、たいてい分解して再結晶し、いろいろな鉱物ができています。

ケッショウヘン岩の「結晶」ということは、このことを意味しています。



種類,/h2>
ケッショウヘン岩は、変成のまえの岩石の違いや変成のときの温度や圧力の高低によって、いろいろ違った種類があります。

変成のときの温度が高いほど粒の粗い岩石となります。

堆積岩から変成したもの

デイ岩やサ岩からは、黒っぽい色のケッショウヘン岩(黒色片岩)ができます。黒い色は石墨の色です。

片理面には雲母があらわれて、キラキラ輝いています。
無色鉱物は、石英と長石です。

石灰岩は結晶質石灰岩(大理石)になりチャートは、ほとんど石英でできたセキエイヘン岩になります。
三波川結晶片岩帯のセキエイヘン岩にはしばしばコウレン石という赤色の鉱物がふくまれていて美しい桃色のコウレンヘン岩になります。

火成岩から変成したもの

もっともふつうに見られるものは、玄武岩または玄武岩質の凝灰岩から変成したケッシッウヘン岩です。

温度が低いときには、リョクデイ石という緑色の鉱物の多いリョクショクヘン岩になり、温度が高いとカクセン石の多いカクセンヘン岩になります。

ヘンマ岩

変成のときの温度がとくに高いときにできる粒の粗い変成岩でふつうカコウ岩にともなってできます。

日本では、飛騨山地・愛知県・近畿地方中央部・瀬戸内海西部・日高山脈などでみられどこでもカコウ岩の大きな岩体の付近にできています。

デイ岩やサ岩がもとになってできたヘンマ岩は石英・長石・黒雲母が主成分で、カコウ岩の主成分鉱物と同じです。

このようなヘンマ岩が、とくに粗い鉱物の粒の集まりになるとカコウ岩と区別がつかなくなります。

それで、カコウ岩のあるものは、泥岩や砂岩が変成してできたと考えられています。

また、デイ岩やサ岩がさらに高温(700度くらい)に熱せられると、溶けだしてカコウ岩のマグマができると考えられています。




接触変成岩とは?種類と分布の様子とは? わかりやすく解説!

分布の様子

接触変成岩は、マグマからの熱のはたらきによってできるので現在、地表では、火成岩のかたまり(火成岩体)を囲んでみられます。

火成岩でも半深成岩や火山岩は岩体が小さく、冷えかたも早いのでそのまわりには接触変成岩はできにくく、おもに大きな深成岩体のまわりに見られます。

日本では、日高山脈・北上山地・阿武隈山地・上越地方・飛騨山地・近畿地方中部・中国山地・瀬戸内地力・北九州などにおもにカコウ岩でできた大きな深成岩体があるのでそのまわりに接触変成岩ができています。

接触変成岩ができる範囲は、深成岩体が大きいほど広いのがふつうです。
いっぱんに、深成岩体のはしから数百メートルの範囲に変成岩ができています。


組織

いっぱんに、岩石をつくっている鉱物の粒の大きさ(粗さ)・形・粒の組み合わさりかたなどを、岩石の組織といいます。

火成岩や堆積岩も、それぞれ特徴のある組織をもっていますが変成岩もそれらとは違った独特の組織をもっています。

接触変成岩を顕微鏡で見ると、ふつう鉱物の細かい粒が石畳の道のようにしっかりと組み合わさっています。
そして、動物の角のように、緻密で硬くなっています。

このような、緻密で硬い接触変成岩をホルンフェルス(ドイツ語で「角の石」という意味)といいます。

ホルンフェルスは、ハンマーで割るとするどいかけらになって飛び散るので、怪我をすることがあります。

造岩鉱物

ねん土でつくったつぼやお椀をかまどに入れて千数百度に熱すると硬くて緻密な焼き物(陶磁器)ができます。

これは、ねん土をつくっている鉱物が高温で変質して焼く前とは違った鉱物にかわったからです。

接触変成岩は、天然の焼き物なので、接触変成作用を受ける前にあった鉱物は高温で変質して、大部分が新しい鉱物にかわってしまいます。

これを再結晶作用といいます。

とくに、堆積岩をつくっているねん土類は地表の低い温度と圧力がもとでできたものなので接触変成作用がおこなわれるような高温(500度くらい)では分解してウンモ・チョウ石・セキエイなどの細かい鉱物の集まりに、かわってしまいます。

接触変成岩の造岩鉱物の組みあわせは、もとの岩石の種類によって、いろいろあります。



種類

接触変成岩は、変成のまえの岩石の違いによって色、組織、造岩鉱物の組みあわせなどに違いができます。

堆積岩から変成したもの

泥岩は、おもにねん土でできていて、変成しやすい岩石です。

泥岩は、ふつう黒みを帯びたやわらかい岩石ですがこれからできた変成岩は、やや赤みを帯びたホルンフェルスになります。

ホルンフェルスの新しい割れ口に日光をあてて、ルーペで見ると細かい鉱物がキラキラ光ってみえます。

これは、熱変成作用で新しくできた雲母や長石の平らな割れ口(鉱物の劈開)が日光を反射するためです。

造岩鉱物としては、このほかにセキエイがたくさん入っています。

岩石が赤みを帯びて見えるのは、赤かっ色のクロウンモができているためです。
砂岩が接触変成作用を受けた場合にも、泥岩の場合とよく似たホルンフェルスができます。

このことに注意すれば、泥岩から変化したホルンフェルスか砂岩から変化したものかを見分けることができます。

レキ岩からかわった接触変成岩では、もとのれきを容易く見分けることができます。

石灰岩が接触変成作用を受けると多角形のホウカイ石の粒からできた結晶質石灰岩になります。

これを大理石ということもあります。

大理石は、ふつうに白色ですが、不純物の量や種類によって赤・黄・灰・黒などいろいろな色がついています。
これは、装飾用の石材として、よく利用されます。

チャートが接触変成作用を受けると大部分が石英からできた白い硬い岩石にかわります。

これはケイ岩といわれます。

火成岩から変成したもの

火成岩の造岩鉱物は高温でできたものなので接触変成作用で高温に熱せられても、あまり変化しません。
しかし、大きい粒が再結晶作用で細かい粒の鉱物の集まりに変化することがあります。

接触変成作用によって火成岩中にできやすい鉱物(再結晶しやすい鉱物)は黒雲母・角閃石・長石・石英です。

黒雲母ができると岩石は赤みをおび角閃石ができると緑色になります。
火成岩は、接触変成作用をうけても、もとの組織の特徴が残っています。

それに注意すれば、その接触変成岩がどんな種類の火成岩から変化したものか、見分けることができます。




変成岩の成り立ちとは? 変成作用と変成岩の分類とは?

変成作用

火成岩や堆積岩は、長い年月のあいだにあとから積み重なった岩石の下になって地殻の中にうすめられます。

そして、熱せられたり、もみ壊されたりして、その質がしだいにかわっていきます。

このように、いちどできあがった岩石が地殻の中で違った質の岩石にかわっていくことを、変成作用といいます。

変成岩は、この変成作用によって、火成岩や堆積岩が変化してできた岩石です。


変成作用と変成岩の分類

変成作用が行われるときは、多量の熱がくわえられて岩石が高い温度に熱せられたり、造山運動のときの強い力をうけて岩石がもみ壊されたりします。

そして、そのときの温度が高いか低いによってまた、力の受け方が大きいか小さいかによって同じ岩石からできる変成岩の質も違います。

それで、変成作用は、そのときの熱と力のはたらきかたの違いによって大きく接触変成作用(熱変成作用)と広域変成作用(動力変成作用)の2つにわけられます。

接触変成作用

高温のマグマが地殻の中に入ってくると、その近くの岩石は、その熱で熱せられます。
この場合には力はあまりはたらかないので変成作用はおもに熱のはたらきで起こります。

このような変成作用を接触変成作用といいます。
接触変成作用は、大きなマグマに接した付近に見られます。

広域変成作用

造山運動かおこなわれるときには、地殻の広い範囲が強い力を受けて地層が曲がったり、もみ壊されたりします。

ふつう、同時に地下からのマグマが入ってきて、岩石は力を受けながら熱せられます。
このようにしておこなわれる変成作用を、広域変成作用といいます。

造山運動は、幅数百キロ、長さ数千キ口におよぶ帯状の広い地域にわたって起こるので、そのときに起こる広域変成作用も非常に広い地域におよびます。

広域変成作用でできた変成岩には、うすくはがれる性質をもつセンマイ岩・ケッショウヘン岩があります。

そのほか広域変成作用のときケッショウヘン岩をつくる鉱物の粒が大きくなってできる。
縞模様をした岩石をヘンマ岩といいます。




沈殿岩とは?石灰岩・チャート・鉄鉱石・硫化鉱とは?

沈殿岩

岩石などから、水中に溶けだしたいろいろな成分の一部は温度や圧力や、その水の性質などがかわると再び、沈殿しはじめます。

沈殿するときの条件によって化学成分か違いますからその成分で、つぎのように種類わけします。


石灰岩

おもに、炭酸カルシウムからできています。

このカルシウムに、はじめは陸上の岩石中にふくまれていたのですが風化作用で水に溶け川で運ばれて集まったものです。

日本の各地でも、いまから2億数千万年前の生物であるフズリナやサンゴになどがもとになってできたセッカイ岩が秩父古生層とよばれる地層の中に発見され現在、セメントの原料として掘り出されています。

しかし、石灰岩には、化石をふくまないものも少なくありません。
これらは、水に溶けている力ルシウム分が沈殿してできたものと考えられます。

石灰岩をつくる炭酸カルシウムは、続成作用や温泉水火山ガスなどによる作用を受けてそのカルシウムの一部がマグネシウムと入れかわってハクウン岩(クカイ岩)となることもあります。

チャート

ほとんどケイ酸でできた、緻密な堆積岩です。

セッカイ岩と同じようにケイ酸質の生物の殻でできる場合と海図中に溶けているケイ酸分が沈殿する場合とがあります。

ケイ酸は、水に溶けにくいので、海水中にふくまれるには少ないのがふつうですが、火山活動などで大いに持ち込まれて沈殿する例もたくさんあります。

チャートをつくるおもな生物は、ホウサンチュウとケイソウです。

現在でも、陸から遠くになれた大洋の底では、泥や砂が持ち込まれないでこれらの生物の死骸かたまっています。

そして、深い海の底では圧力が大きいので、石灰質のものは、海水中に溶けてしまい、溶けにくいケイ酸質の殻だけが残り、チャートをつくります。

日本では、チャートもセッカイ岩のように秩父古生層の一部として、全国いたるところにみられます。



塩やセッコウ

雨のほとんど降らない大陸内部の湖では地表の岩石から物質を溶かして運んできた水が蒸発してしだいに塩分が濃くなり、ついには湖の底や岸に塩類が堆積していきます。

こうした堆積岩には、岩塩・セッコウ・チリショウ石などがふり工業原料として利用されています。

鉄鉱石

水中に溶けている鉄分が、沼地などで鉄バクテリアの作用により水酸化鉄として沈暇することがあります。

日本でも、群馬県でこのようなものを、鉄の鉱石としてとっているところがあります。
大陸では、古生代にこうした鉄が厚い層をつくっていて広く分布しているので、世界の鉄の重要な資源となっています。

硫化鉱

黄鉄鉱や黄銅鉱などの鉱石が、地層のように堆積して大きな鉱床をつくることがあります。

それが、どうして出来たかは、まだよくわかっていませんが多くは海底火山から噴出した気体や液体から沈殿したものと考えられています。




砕屑岩とは?続成作用・火山砕屑岩とは? わかりやすく解説!

粒の大きさ

あらいだされた岩のかけらが、川で運ばれるとき流れの強い上流では、粒の粗いものしか沈殿しませんが下流へ行くにしたがって細かい粒も沈むようになります。

海底の堆積物も、沖にいくほど細かくなっています。
しかし実際には波や海流の影響が強くて粒の粗いものと細かいものとの分布が、入り乱れています。

したがって、砕屑岩を分類し、その成り立ちを知るにはそれをつくる物質の粒の大きさを調べることが、まず第一に必要になります。

その大きさは、つぎのようになります。

  • 巨れき……直径265ミリ以上
  • 大れき……直径265ミリ~64ミリ
  • 中れき……直径64ミリ~54ミリ
  • さいれき…直径に54ミリ~2ミリ
  • 砂…………直径2ミリ~16分の1
  • シルト…………直径に16分の1ミリ~265分の1ミリ
  • ねん土……直径256分の1ミリ以下

砕屑岩は、大小さまざまの粒が集ってできたものですからどの大きさの粒が、どんな割合で入っているかを、知らなければなりません。

そのため、岩を砕いて、ふるいでわけたり、水中に沈殿させたり岩をうすくすり減らして顕微鏡で見たりして、岩をつくっている粒の大きさを調べその平均をもとめて、その平均値から、レキ岩・砂岩・泥岩の3つに区別します。


粒のそろいかた

大水がでて、ドサッとたまった川原の砂利などは随分いろいろな大きさのれきで、できています。

また大水のときに海に運ばれた土砂なども、まちまちな粒からできています。

ところが急流の流れこまない湖の底にたまった泥とか波が繰り返し押し寄せる遠浅の砂浜の砂などはふるいわけられてたいへん粒がそろっています。

このように粒のそろいかだけ、その砕屑岩ができたところやできたかを知るのに役立ちます。

層理と粒のならびかた

土砂をふくんだ水を、ガラスのコップの中に入れてかきまわし水がすむまで、ほうっておくと底には、いちばん粒の粗いものが沈み上に行くほど細かくなり、ついには、ねん土になるのが見られます。

この上に、もう二度、泥水をいれると、また粗い粒から沈みはじめ同じようなならびかたをした組織ができます。

そして、上と下との組織の境目は、たいへん、はっきりしています。

このような様子は、天然の堆積岩にも見られます。
そして、この境目は層理とよばれ、地層を分類するときや、地層が傾いたかどうかしゅう曲しているかどうか、などを知るときの目安になります。

こういう組織をよく見ると同じ高さのところで粒の大きさがよくそろっていたり鉱物の種類が同じだったりしていてはっきりした1枚の面をつくっていることがあります。

これを葉理といいます。

これは、粒の重さや粒の形によって進む速さが、それぞれ同じだからです。

粒の種類

粒の種類を調べるとその堆積岩のできたときの様子がわかります。

そのうえ、その堆積岩をつくる物質の源になった岩がどんな鉱物からできていて、どこにあったかということを知ることもできます。

また、堆積岩をつくっている鉱物の種類から、その源になっている岩石のかけらがどんな道すじを通ってたどり着いたかを知る手がかりも掴めます。

たとえば、あたたかくて雨の多い地方では風化作用が激しいので多くの鉱物の分解がすすみ、ねん土になります。

石英や白雲母などのような分解しにくいものだけが砂粒として残り、堆積岩をつくります。

これに対して、寒い地方や雨のかなり少ない地方では風化作用が弱いために、いろいろな鉱物が分解されずにそのまま、あらいだされます。

また、風化の激しい地方でも、日本のように、川や海の浸食の激しいところでは風化作用が充分に、進まないうちに、岩石があらいだされます。

そこで、わりあいに分解されやすい長石・輝石・角閃石などの鉱物もそのまま運ばれます。

さらに、運ばれていく途中で、やわらかい鉱物や、砕けやすい鉱物はすり減ったり、砕けたりしてしまいますが石英などのように硬い鉱物は、あまり壊れずに堆積します。

岩のかけらでも、かたくて緻密なセキエイハン岩や硬い砂岩などは大きなれきとして、遠くまで運ばれます。

しかし、やわらかい泥岩などはすり減り、カコウ岩は細かく砕けやすくケッショウヘン岩などはうすく、はげやすいためにすぐ小さくなり砂や泥になってしまいます。



続成作用

水底にたまったばかりの堆積物は、たくさんの水分をふくんでいてやわらかく
ふわふわしているのがふつうです。

しかし、その上に、新しい堆積物が、どしどしたまっていくとその重みで砂つぶや泥粒のならびかたがかわり隙間が減って、水分をしぼりだすようになります。

泥粒などは、さらに、粒自身が板のようにつぶれてしかも、平行にならび、つぎには粒の中に吸着されていた水分さえ、しぼりだされます。

こうして、堆積物は、かたまります。

東京の下町などの低地帯は、毎年の地盤沈下で騒がれていますがそのいちばん大きな原因は、むかしの川(たとえば、東京では利根川や荒川)が、三角州として堆積させた泥が年々、その中の水分をしぼりだして、硬くなっていくことなのです。

また、粒をつくる成分の一部は、隙間の水分中に溶けふたたび沈殿して、粒と粒をかたくむすびつけます。

あるいは、そういう成分だけが集まって沈殿し、かたまりをつくります。

粒をつくる鉱物どうしでも化学反応がおきて、いっぽうの鉱物だけが大きく育ってきたり、全く新しい鉱物ができたりすることもあります。

このような変化は、上に重なる堆積物の重さやそのほかの地殻変動による圧力・地熱などによって、いっそう早く進みます。

堆積物が、そのたまった場所で硬い岩石にかわっていくいろいろな作用を続成作用といいます。

人によっては、この続成作用を弱い変成作用(熱や圧力で岩石を変質させる作用)の一種とみる人もあります。

火山砕屑岩

火山からは、水蒸気やそのほかの気体といっしょに大小の岩のかけらが、空中にほうりだされます。

このかけらは、大きさや形によって、つぎのようにわけられます。

小豆の粒より小さいものを火山灰、小豆の粒くらいの大きさからニワトリの卵くらいの大きさのものを、火山れき、それ以上の大きさのものを火山岩塊といいます。

また、火口の中で、どろどろに溶けた溶岩が、ふきちぎられながら放りだされると針のような毛となったり、ラグビーボールのような火山弾となります。

こうしたときに水分などの揮発しやすい液体がたくさんふくまれていると圧力と温度が急に下がるために、それらの液体が激しく逃げ出すのでたくさんの穴があきます。

軽石やスコリアは、こうしてできたものです。

火山砕屑岩は、このような岩石のかけらがそのまま陸上や水底に積もったり、流れで運ばれたりしてできます。

おもに、火山灰でできている砕屑岩を凝灰岩、それにかなりの火山れきがまじっているものか、カクレキギョウカイ岩、このカクレキギコウカイ岩の火山灰が少ないものをギョウカイカクレギ岩、さらに火山岩塊をふくんだものをカザンカクレキ岩といいます。

そして、火山弾のたくさんふくまれているものはとくに、シュウカイ岩とよんで区別します。

日本はむかしから、激しい火山活動が繰り返し起きた川なのでさまざまな火山砕屑岩が広く分布しています。

キリョクギョウカイ岩は、そういう岩石が、長い年月のあいだに著しい続成作用をうけてできたものです。

また、第三紀の中頃に、北海道西部の低地帯から東北・信州を経て、伊豆半島にかけて広く厚く堆積してできたリョクショクギョウカイ岩に、グリーンタフとも言われかなりの続成作用を受けた火山砕屑岩です。

質は、やわらかいのですが、熱に強いので、各地で石材に使われています。

宇都宮市大谷町のオオヤ石は、このうちとくに有名です。




堆積岩の特徴とは?堆積岩の大分けとは? わかりやすく解説!

堆積岩の記録

火成岩は、地下深くからあがってきたマグマ(岩礁)が、冷え固まったものです。つまり、火成岩のできる原因は、地球の内部にあるわけです。

これに対し、堆積岩は、そういう火成岩や変成岩、前からできていた堆積岩といったものが風化され、崩れ落ちた岩石くずが風や流水や氷河で運ばれてたまり、それが積み重なり、また岩になったものです。


火成岩を、生きた樹木だとすると堆積岩は、それをひいたノコギリくずにたとえた人もあります。

堆積岩は、地球の表面で、いろいろな作用によってできます。

ですから、それらの作用のあとたとえば、雨粒・ひび割れ・川の流れ・潮のひきあと
氷河のあとなどが残されていることがあります。

もちろん、カニや貝の巣穴、サンヨウチュウのはいあと恐竜の足あとなどの生物の生活していたあともいろいろな化石と同じように、堆積岩に残されています。

このような、むかし、地表で起こった、地表の変化やそのほかのいろいろなことは堆積岩そのもののできかたにも残されています。

したがって、堆積岩を研究するときにいちばん大切な目的はそれらの記録をたくさん見つけ出し、堆積岩ができたときの地裏の様子を知ることにあります。

その様子は、場所や時代によっていろいろと違っています。

そこで、堆積岩を調べるときには火成岩などと違って場所とか時間を切り離して考えることはできません。

堆積岩の大分け

堆積岩は、ふつう、いろいろな化学成分からできています。

そして、化学成分を調べることによってその堆積岩が、どのような過程を経て堆積したか、その道筋がわかります。

堆積岩は、いろいろな種類の物質が集まってできているため火成岩のようにはっきりした目安を立てて化学成分でわけることは、なかなか難しいのです。

むしろ、堆積岩は、そのでき方によって区別されています。

堆積岩は、大きく風成岩と水成岩とにわけられます。
風成岩は、砂丘や中国の黄土のように、風で運ばれて陸上に堆積したものをいいます。

水成岩は、海や川・湖などの底に堆積したものです。

また、運ばれてきた物質がどのようにしてたまるかという見かたで、大きく2つにおけることもあります。

その1つは、岩石や鉱物のかけらがれきや砂や泥などとして堆積したもので、砕屑岩とよばれています。

もう1つは、水中に溶けて運ばれた物質が生物のはたらきや化学的作用で堆積したもので、沈殿岩といわれるものです。

これから、この2つについて調べることにしましょう。




岩石の割れ目、節理とは? わかりやすく解説!

岩石の中には、節理とよばれる割れ目が発達しているものがあります。

とくに火成岩には、いろいろな割れ目があり不規則なものもありますが、かなり規則正しいものが多いようです。

この割れ目は、餅が固まるとき、割れ目ができるようにマグマが冷え固まって火成岩になるときやや体積が小さくなるためにできたものです。

このうち、規則正しい割れ目には、つぎのようなものがあります。

カコウ岩には、ほぼ直角に交わる3方向の割れ目がつきやすくそのため、立方体状に割れます。

このような節理を方状節理といいます。

アンザン岩などの溶岩には、一方向にだけの割れ目がたくさんできることがあります。
そのために、平らな板状に割れやすい性質があります。

このような節理を板状節理といいます。
長野県の鉄平石は、このような性質を持ったアンザン岩です。

また、溶岩は、断面が六角や八角をした柱状の割れ目もできやすく材木岩とよばれる形をつくります。

このような節理は柱状節理と言います。
節理は火成岩ばかりでなく堆積岩や変成岩にもみられます。

堆積岩のデイ岩などは、岩石の表面が風化して、タマネギの鱗片のように割れ目ができることがあります。




火成岩・半深成岩・深成岩の産状とは? わかりやすく解説!

火山岩の産状

マグマは、陸上に噴き出して、いろいろな火山をつくるほか海底に噴き出して、海底火山をつくることもあります。


しかし、海底火山については、まだ、よくわかっていないのでここでは、おもに陸上火山での火山岩のできかたについて考えることにします。

火山の噴火のしかたは、大きくみて2つあります。

その1つは、マグマを流し出すだけでなくその中にふくまれていた多量の水蒸気を激しく噴き出して大爆発を起こすものです。

浅間山や桜島の噴火が、その代表的なものです。
もう1つの噴火のしかたは、マグマは流しだしますが水蒸気による爆発は、あまり激しくないものです。

日本では、大島の三原山の噴火などが、これにあたります。

爆発性の火山では、流れ出したマグマが、そのまま固まった溶岩のほかに、火山灰やいろいろな大きさの溶岩のかけらを噴き出します。

これらのものは、複雑に重なりあって、しだいに火山体をつくっていきますがしばしば、水成岩の地層のような、きれいな地層をつくります。

あまり、爆発性がない火山の場合には、おもに溶岩が積み重なって火山体ができます。

噴き出した溶岩が、ねばりけの少ないものであるときは火口から遠くのほうまで流れていくので、傾斜のごくゆるい火山ができます。

ハワイ諸島などには、この代表的な火山があります。

反対に、マグマのねばりけが強い場合には、遠くまで流れないので傾斜の大きい、小型の火山体ができます。

このような火山は、複式火山の中央火口丘や古い火山の一部にできる寄生火山などにみられます。



半深成岩の産状

半深成岩の産状は、大きくみて、岩脈と岩床とにわけることができます。

岩脈は地層を切っているひび割れにそって、マグマが昇ってきて割れ目に入り、そこで冷え固まってできたものです。
だから、板状の岩が、地層をきっているかたちになっています。

岩脈の厚さは、ふつう、数メートルから数十メートルで長さは、数百メートルから数キロも続いています。

しかし、ときには、厚さが数百メートル長さが数十キロも続くような大きな岩脈もあります。

岩床は、地層の重なりと、平行に入りこんできたマグマが冷え固まってできたもので、大きさは岩脈と同じくらいです。

地層と平行して、平らな形をしているのがふつうですがときには、鏡餅や凸レンズのような形をしていることがあります。

このようなものは、とくに、餅盤とよんで区別しています。

深成岩の産状

深成岩は、マグマが、地下深くで固まってできた岩石でふつう、底盤とか岩株とかいわれる形でできます。

こういった、地下深くできた岩石が現在地表でみられるのは長い年月のあいだに地盤の上昇が起こって、地表が浸食されたためです。

底盤は、複雑な形をした、非常に大きなもので、地表に出ている面積だけでも数十平方キロから数百平方キロもあります。

これが地下に向かって、どのようになっているかはまだよくわかっていませんが、だいたい、そのままの大きさで地下深く広がっていると考えられています。

しかし、その反対に、地下に向かってしだいに小さくなっていると考えている人たちもいます。
なお、底盤に似ていて小さいものを、岩株とよんでいます。

おもしろいことに、底盤をつくっている深成岩はおもに、カコウ岩やそれに似た岩石でその他の深成岩が底盤となって産出されることは、ほとんどありません。

こにれらは、岩株として産出されます。

カコウ岩の底盤は、非常に大きなものなのでマグマが冷え固まるときに、たくさんの熱を吐き出します。

そのため、まわりの堆積岩は、広い範囲にわたって熱せられ、変質します。
そして、多くは接触変成岩(熱変成岩)とよばれる密度の大きいかたい岩石に変化しています。




火成岩の種類とは?玄武岩・安山岩・流紋岩とは?

おもな火山岩

火山岩には、多くの種類がありますが、我が国に産する火山岩は大きくわけて玄武岩・安山岩・流紋岩の3種になります。


ゲンブ岩

おもに、輝石とカルシウムの多い長石からできています。

また、カンラン石を、かなりふくんでいるものもありカンラン石玄武岩とよばれています。

玄武岩は、有色鉱物をかなりたくさんふくんでいるのでいっぱんに黒っぽい色をしています。

富士山や伊豆七島の火山の溶岩は、おもに、この玄武岩でできています。
このほか、九州の唐津地方などには、玄武岩が小規模なよう岩台地をつくって、広く分布しています。

安山岩

輝石・角閃石・カルシウムやナトリウムの多い、長石・石英などでできている火山岩です。

有色鉱物として、輝石の多いものを輝石安山岩岩、角閃石の多いものを角閃石安山岩といいます。
また、わりあいに石英が多いものを、石英安山岩とよんでいます。

安山岩は、玄武岩に比べて、有色鉱物に割合がやや少ないのでいっぱんに玄武岩よりも、白っぽい色をしています。

我が国の多くの火山をつくっている溶岩はおもに安山岩ですが、それにはつぎのような規則性があります。

千島火山帯・那須火山帯・富士火山帯の前半分(大島火山帯ともよばれ、伊豆七鳥にあたる部分)霧島火山帯(琉球火山ともいう)のようにわりあい太平洋に近い火山帯に属する火山の溶岩はおもに、輝石安山岩や、角閃石にふくまない石英安山岩らからできています。

いっぽう、鳥海火山帯・富士火山帯の北部・乗鞍火山帯・白山火山帯のようにおもに、日本海側の火山帯にぞくする火山の溶岩には輝石安山岩のほかに角閃石安山岩や角閃石をふくむ、石英安山岩もたくさんあります。

流紋岩

石英と、ナトリウム・カリウムを多くふくんだ長石がおもな成分でこのほか、少量の角閃石・黒雲母などをふくむ火山岩です。

流紋岩は、石英蛇紋岩ともいいます。

流紋岩は、有色鉱物の量が少ないので、いっぱんに白っぽい色をしています。

しかし、流紋岩質のマグマが、鉱物の粒ができるまえに急に冷え固まってしまうと、黒色の天然ガラスになります。

これを黒曜石(十勝石)と言います。
また、流紋岩質のマグマが冷え固まるときに、その中にふくまれていた水蒸気が急にふきだすと、非常に穴の多い岩石になります。

これが、浮石(軽石)です。

流紋岩は、我が国の現在の火山からはあまり噴き出していませんが北海道の昭和新山(1944~1945年の噴火)の溶岩や伊豆諸島の明神礁(1952年の噴火)から噴き出した浮石は、これに近いものです。



主な半深成岩

我が国にある主な半深成岩はつぎのようなものです。

輝緑岩

火山岩の玄武岩とその成分は似ていて主に、輝石とカルシウム分の多い長石からできています。

新しいものは黒色ですが、変質して、緑色角閃石やリョクデイ石のできているものは、黒みがかった緑色です。

我が国では、いろいろな地層の中に岩脈や岩床となって産しますが、あまり大きなものはありません。

ヒン岩

成分は、火山岩のうちの安山岩と似ています。

輝石・角閃石・カルシウム分とナトリウム分の多い長石や石英などからできている灰緑色の岩石です。

ヒン岩のうち、輝石の多いものを輝石ヒン岩角閃石の多いものを角閃石ヒン岩と言います。ヒン岩は、ふつう、地下の岩脈としてできます。

セキエイハン岩

成分は、火山岩のリュウモン岩と似ています。

石英、ナトリウムとカリウムの多い長石がおもな成分で少量の角閃石や黒雲母などをふくんでいます。

色は、うすい灰色から、うすい緑灰色をしているものまであります。

岩脈となって産することが多いですがカコウ岩といっしょに、複雑な形で出るともあります。

おもな深成岩

我が国にあるおもな深成岩は、カンラン岩・ハンレイ岩・センリョク岩・カコウ岩の4種です。

カンラン岩

カンラン石とキ石がおもな成分で、黒っぽくて粒の粗い岩石です。
そして、たいていの場合、変質して、蛇紋岩になっています。

蛇紋岩は、おもに蛇紋石でできた岩石です。これは、岩株のような形で産出します。

ハンレイ岩

おもに、輝石とカルシウムを多くふくんだ長石からできていて黒い色をした、粒の粗い岩石です。

成分は玄武岩や輝緑岩と同じです。

カンラン石の多いものを、カンランセキハンレイ岩、角閃石の多いものを角閃石ハンレイ岩と言い、いずれも、たいてい岩株として産出されます。

閃緑岩

輝石、角閃石、カルシウ厶とナトリウムの多い長石、および石英がおもな成分でやや緑色をおびた灰黒色の岩石です。

このうち、わりあいに石英の多いものを、石英閃緑岩といって、区別しています。単独または、カコウ岩といっしょに、岩株状で産出されます。

カコウ岩

石英、ナトリウムとカリウムの多い長石が、おもな成分でカクセン石や雲母を、少しふくんでいます。

ごま塩状の白みがかった岩石ですがときには、うす紅色ないし肉色をしていることがあります(サクラミカゲ)がこれは、長石の色によるものです。

カコウ岩は、ミカゲ石ともいわれ、たいへん種類が多くふくまれている有色鉱物の種類によってそれぞれ、角閃石カコウ岩・黒雲母カコウ岩・白雲母カコウ岩などといわれます。

また、有色鉱物のわりあいに多いものを、カコウセンリョク岩といって区別することもあります。

カコウ岩は、日本のあちこちの山に広く分布しています。




火成岩の分類とは? 火山岩・半深成岩・深成岩とは?

火成岩には、非常に多くの種類がありますができかたによって大きくわけることができます。


火山岩

マグマが地表または地表近くで急に冷え固まってできた岩石です。

したがって、岩石をつくっている鉱物のひとつずつは非常に小さく、鉱物顕微鏡(岩石顕微鏡、または偏光顕微鏡ともいう)で調べないと、よくわかりません。

火山岩は、マグマが急に冷え固まってできたため天然のガラス質や小さな結晶がみられます。

この、小さい鉱物やガラス質のところを石基といいます。
しかし、この石基の中に、やや大きな鉱物が、点々とふくまれていることがあります。

これはマグマが、まだ地下の深いところにあったときにできたもので、斑晶といいます。

斑晶は、肉眼でもかんたんに見分けられます。

半深成岩

これは地表にはでないで、地下数キロくらいまでのところで冷え固まった岩石です。

半深成岩は、冷え固まる早さが、火山岩よりもゆっくりしているため岩石をつくっているため、岩石をつくっている鉱物の粒は、火山岩のものよりも、いくらか大きいのがふつうです。

この粒の大きさは、肉眼でも、ある程度見分けることができます。
なお、この半深成岩には、天然のガラス質はふくまれていません。

深成岩

これは、マグマが地下10キロ前後のところでゆっくり冷え固まってできた岩石です。

このため、冷え固まるときに、それぞれの鉱物の粒が数ミリかた1センチくらいの大きさにまで成長しています。

したがって、深成岩は、いっぱんに粒の粗い鉱物からできていて肉眼でもたやすく見分けられます。

結晶組織

岩石をつくっている鉱物の大きさやならびかたは、岩石の種類によって異なります。
これに、マグマが冷え固まるときの場所やマグマの性質によるものでこれを岩石の結晶組織といいます。

火山岩のように、小さい鉱物や天然ガラス質からなる石基のところに大きい鉱物である斑晶が点在しているような組織を斑状細織といいます。

斑状組織をしめす岩石には、火山岩や半深成岩があります。

深成岩のように、わりあい大きな鉱物が集まっているような組織を等粒状組織といいます。



火成岩の組成

火成岩は、種類によって、それをつくっている鉱物の種類やその割合が違っています。
しかし、おもしろいことには、つぎのような規則正しい関係があります。

① それぞれの火成岩をつくっている鉱物の約半分は長石(シャチョウ石とセイチョウ石)がしめている。

② 残りの約半分をしめる、有色鉱物と石英のあいだには、量的に逆の関係がある。

つまり、有色鉱物が多ければ石英が少なく、石英が多ければ有色鉱物が少なくなる。

これをもとにして、火成岩は、岩石をつくっている鉱物の種類やその割合によって大きく3つにわけることができます。

① おもに、長石と有色鉱物からできているもの。

② 長石・石英・有色鉱物の3つでできているもの。

③ おもに長石と、石英からできているもの。

火成岩の名前

火成岩を分類して、名前をつけるには、それらをつくっている鉱物の割合と粒の大きさがもとになります。




火成岩の成り立ちとは?火成岩をつくっている鉱物とは? わかりやすく解説!鉱物とは?

マグマと火成岩

火成岩は地下の深いところにあるマグマ(岩礁)が地表や地表に近いところに噴き出し、それが、冷え固まったものです。

核の内部に、いろいろな鉱物が、どろどろに溶けてできるものです。

マグマのある場所に、地震の起こる場所と深いつながりがあってだいたい地下数十~数百キロの深さのところです。

これは、地球全体から見えばごく浅いところです。
しかし、マグマのできる原因は、むかしから多くの学者によって研究されていますがよくわかっていません。

マグマは、地表に吹き出したときは、かなり流動性があって遠いところまで流れるものもあります。

しかし、地下の深いところにあるときには、上から強い圧力を受けているのでもっとねばりけの強い状態になっているのだろうと考えられています。

火口から流れだしたマグマの温度は桜島や大島の三原山の例では、1000~1200度くらいです。

外国の火山の場合も、だいたいこれと同じ温度です。

また実験室で岩石を溶かすときもほぼこのくらいの温度で溶けることがわかっています。


火成岩をつくっている鉱物

鉱物の種類は、何千種もありますが火成岩を形作っている鉱物はごくかぎられた種類です。

日本の火成岩をつくっているものはおもにカンラン石・輝石・角閃石・雲母・長石・石英の6種類だけです。

もっとも、これらの鉱物には、それぞれいくつかの種類があります。

これらの鉱物のうち、カンラン石・輝石・角閃石・運もの4つには鉄やマグネシウムがたくさんふくまれているので、いっぱんに、黒っぽく見えます。

それで、これらを有色鉱物とよびます。

これに対して、石英と長石は鉄やマグネシウムがほとんどふくまれていないので、いっぱんに白っぽい色をしています。

このため、この2つを無色鉱物とよんでいます。

カンラン石

マグネシウム・ケイ素・酸素からできている鉱物です。
ふつうあめ色(オリーブ色)で、短い柱状をしています。

変質しやすく、緑色、うろこ状の蛇紋石石になります。

輝石

いろいろの成分のものがありますがカンラン石と似た成分のもの(シソキ石)とそれにカルシウ厶をふくんだもの(フツウキ石)が多くみられます。

カンラン石と同じように、短い柱状をしていますが、黒色をしていること平らな面にそってわれやすい性質があることなどによってカンラン石と区別できます。

角閃石

いろいろな成分が複雑に混じりあった鉱物でふつう、黒っぽい緑色から、黒色をしていて、長い柱状になっています。

平らな面にそって割れやすくその面がキラキラ光っているので、輝石と区別できます。

雲母

これも、いろいろな成分のまじりあったものですが板状で、その面にそって、うすくはげやすいので、かんたんにほかの鉱物と区別できます。

鉄・マグネシウムをふくんでいて、黒色のものを黒雲母、それらの成分をほとんどふくまない白色のものを、白雲母と言います。

長石

いろいろな種類がありますが、カルシウムとナトリウムをたくさんふくんでいるもの(シャチョウ石)とカリウムをたくさんふくんでいるもの(セイチョウ石)にわけられます。

ふつう、うすい灰色から白色のものですがいくらか変質したものは、うす桃色や肉色をしています。

平らな面にそって割れやすく、その面がキラキラ光るので、石英と区別できます。

石英

ケイ素と酸素が、化合した鉱物です。

岩脈をつくっているものは、六角柱状のきれいな結晶(水晶)になりやすいのですが、火成岩の中にあるものは、いっぱんに不規則な形をしています。

ふつうのものは、ガラスのように無色透明で平らな面にそってわれる性質がないので、長石と区別できます。




地形図から見るいろいろな地形の特徴とは? わかりやすく解説!

山地

山は、まわりの土地よりも高くそびえたっています。
高ければ、それだけ等高線の数も多くなります。

山の高さは山頂に三角点があるところでは、くわしくわかります。
三角点のないところでも等高線のところどころに書かれている高さから見当がつきます。


その山の傾斜が、急であるか緩いかは等高線の間隔を見ればわかります。
もしも傾斜が45度なら計曲線の間隔は、5万分の1地形図で2ミリになります。

また、等高線の間隔のせまいところは黒っぽく見えるし間隔の広いところは白っぽく見えるので、地形図をちょっと見ただけでも傾斜の急なところと、緩いところの区別ができます。

谷の部分の等高線は、ふつう谷が深ければ深いほど山側にへこみ谷底から尾根までの等高線の数が多くなります。

斜面の傾斜と同じように川の洪水も、谷底の等高線の間隔で急か、ゆるいかがわかります。

山と谷は、表と裏のようなものです。多くの場合、谷ができるから山がつくられるのです。

谷がしだいに山を削り、山は、幼年期の山・壮年期の山・老年期の山と形をかえていきます。

ですから、地形図で谷の様子を見ることはその山がどんな山であるかを知るために大切です。

ふつうの地形図に黒一色で印刷されていますから、谷の様子をよく見るためには谷線を青い鉛筆で稜線を赤鉛筆で書いてみるとはっきりわかります。

田には地質の様子にしたがってできることがあるので谷の伸びかたやならびかたで地質の状態がわかることもあります。

火山

火山は、地球の内部から溶岩がふきだして、かたまったものです。
火山として、もっとも代表的なのは、富士山のような山頂にある火口から四方にまるく裾を広げた形です。

右の形を等高線で見ると、小さな円を中心に、しだいに大きな円が重なっています。
そして、すそ野のほうが傾斜がゆるくなるので、等高線の間隔が広くなります。

へこんでいる火口は、矢印によってしめされます。
また、現在活動を続けている火山には、煙を挙げているような記号がついています。

火山には、このほかにいろいろな形をしたものがあります。
このうち、山頂が爆発したり陥没したりして大きなへこみになったカルデラ式火山は中央火口丘や火口原があるのでみわけられます。

しかし、火山も浸食作用でしだいに形がかわるので古い火山は、ふつうの山地とみわけるのが難しくなります。



台地

台地は小高いところにある平らな地形です。
台地もできかたによっていろいろ区別され、それをつくっている物質もさまざまです。

このうち、日本のどの地域でもよくみられる台地に、河岸段丘があります。

地形図で、川の付近を見てみると川原とほぼ同じ高さの谷底の平地はふつう水田になっています。
等高線の数から、谷底の傾斜は、ごくゆるいことがわかります。

谷底の平地に、等高線がせまい間隔でならんでいるところ、つまり崖に続いています。
そして崖の上には、また等高線の少ない平らな土地があります。

これが河岸段丘です。

地形図を見てみると河岸段丘が何段もあることがあります。
これは、土地が何回も隆起してできたもので、上のほうほど古い段丘です。

また、川の両岸に同じ高さの段丘がみられることがありますがこれは同じ時代にできたものです。

河岸段丘をはじめ、台地にふつう水の便が悪く、畑や茶畑・クワ畑に利用されます。

低地

扇状地

山のふもとには川が山地から運んできたれきや土砂を堆積してつくった扇状地があります。

扇状地を地形図でみると、火山のすそ野の一部分を切り取ったように等高線が、川の出口を中心にならんでいます。

扇状地の上端は、水が得にくいために荒地や雑木林になっていることが多く部落もみられませんが、扇状地の下端には地下水がわきだすので水田や部落がみられます。

三角州

川が海にそそぐところには川の運んできた細かい土砂が堆積して三角州をつくります。

三角州は、非常に平らな土地なので、等高線を見つけるのもたいへんです。
川は、うねうねと蛇行したり、何本にもわかれていることもあります。
また、平らで水の便がよいので、ほとんどが水田になっています。

しかし、地形図をよく見ると、三角州にも小さなでこぼこがあることがわかります。
間曲線や助曲線を見ることも大切ですが、土地の利用状態に注意することも大切です。

三角州のように、じめじめしたところでは集落は、少しでも高いところに選ばれます。
つまり集落のあるところは、自然堤防のような小高いところが多いのです。

また水田でも、沼田の記号のあるところはむかしの沼のあとなどで、まわりより低くなっています。




地形図の見方とは?等高線の見方とは? わかりやすく解説!

地形図のみかた

地形図は、土地の状態を、いろいろな記号や等高線を使って縮めてあらわしたものです。

ですから、地形図をみれば、その土地の状態を、知ることができるわけです。
地形図のみかたが上手になれば、それだけ、その土地のいろいろなことがわかります。

地形には、いろいろなできかたがあり、地形をつくっている物質もさまざまです。
けれども地形図では、形だけが等高線であらわされています。

ですから、等高線のみかたになれることが大切です。


等高線のみかた

5万分の1地形図では、等高線は高さ20メートルごとに同じ高さの場所をむすんだ線です。

2本の等高線のあいだは、ところによって広かったりせまかったりしますがそのあいだの高さの違いは、常に20メートルです。

等高線のあいだの違いは、土地の傾斜の違いによってできます。
傾斜のゆるいほど等高線のあいだは広くなり、急になるほどせまくなります。

90度の絶壁があれば、等高線は重なってしまうわけですが実際には、このような崖は記号であらわしています。

また、同じ傾斜が続けば、等高線のあいだは同じですが傾斜がつぎつぎにかわる斜面では、等高線のあいだも、つぎつぎにかわります。

傾斜が非常にゆるくて、等高線のあいだが広いところで主曲線のしめす20メートルに満たない高低をあらわすときには間曲線や助曲線を使います。

谷線と稜線

等高線の曲がりかたをよく見ると、谷底にあたるところでは等高線は急に曲がっており、尾根にあたるところでは曲がりかたがゆるくなっています。

谷にあたるところをむすんでできる線を谷線、尾根にあたるところをむすんでできる線を稜線と言います。




地形図の読み方、地形図の約束事とは? わかりやすく解説!

いろいろな地図

地図は、私たちの生活になくてはならないものになっています。
毎日の新聞には天気図がのっているし、駅には鉄道路線図があります。

また、どこかへ旅行すればその土地の案内図がたよりになり船で航海するのにも海の深さ、海岸の形、灯台の一などをあらわした海図があります。

そのほか、地下の地層の状態や岩石の種類などが書いてある地質図、道路の種類・状態・距離などが書いてある道路図、人口の密度や分布などが書いてから人口分布図などがあります。

また、地図帳には、世界全体から、ごくせまい範囲をあらわしたものまでいろいろな方法で書きあらわされたものがのっています。

このように地図には、使われる目的やその内容によって、いろいろのものがあります。

まだ、実際に測量してつくった実測図と何枚かの実測図をもとにしてつくった編さん図とがあります。


地形図

いろいろな地図の中で、もっとも基本的な地図が地形図です。

地形図は、ある土地の形や状態を縮めて決められた約束にしたがって、図にあらわしたものです。

ですから、とくに鉄道だけをあらわした鉄道路線図などと違って地上にある大切なものは、ほとんど書かれています。

建設省の国土地理院では縮尺1万分の1、2万5000分の1、5万分の1、20万分の1の地形図をだしています。

このうち5万分の2の地形図は日木全国、どんな山奥や離れ小島についてもつくられていて全部で1200枚にもなります。

方位

地形図では、北が上に書きあらわされています。

そして、地図上で場所を照らし合わせるときは、磁石が北をさす性質を利用しますが、磁石がしめすのは、正しい北極ではありません。

地球上の位置によってそれぞれ違いますが、日本では5度から6度西をしめします。

磁石を使って地形図を正しく見られるように新しい地形図には図の外側にその度数がしめしてあります。

ふつうの地図も、だいたい上が北になっていますがそうでないものは矢印で北をしめしています。

縮尺

地形図は土地の様子を縮めてあらわしたものですが、その縮めるわりあいが縮尺です。

1か月の長さが、地図上で10センチならば、その縮尺は1万分の1です。
5万分の1の地形図ならば、地上の1キロは、図上ではわずか2センチになります。

縮尺は長さの割合をしめすもので、面積の割合ではありません。
縮尺が5万分の2なら、面積は25億分の1になります。

地形図の区画

日本全土を1枚の地図にあらわすには、200万分の1あるいはもっと小さい縮尺にします。

5万分の1のように縮尺が大きくなってくると土地をくぎってあらわさなければなりません。

地図上の位置をしめすためには、スイカの皮にあたる建てすじのような経験とそれに直角に交わる、まるいちょうちんの骨のような緯線を使います。

地形図を書くために土地にくぎる場合は地球の上にかぶせた経線と緯線で日本の国土をわけその1つ1つを1枚の地形図にあらわすのです。

代長的な地形図である5万分の1地形図では経度が15分、緯度が10分ごとになっています。

15分は1度の4分の1、10度は6分の1です。

地形図の四隅には、経度と緯度の数値が書かれていてその土地が地球上のどの位置にあるかがわかります。

また経線は、スイカの皮のすじがへたのところでせまくなるように地球の北極や南極に近づくほどせまくなります。
ですから、地形図の形は長方形にみえますが、正確には上辺の短い台形です。

そして1枚の地形図の大きさは、北の地方ほど小さくなります。

これは、北海道地方の200万分の1の地形図と九州地方の200万分の1の地形図をくらべてみれば、すぐにわかります。



等高線

地形図という言葉からもわかるように地形(土地の高い低いの様子)は地形図にあらわされているもののうち、もっとも大切なものです。

地形図を見ると、細かい曲線が何本もひかれているのがわかります。これが等高線です。

等高線は海面からの高さが同じところをむすんだ線です。

5万分の1地形図では、等高線は、20メートルごとにひかれています。
つまり、20・40・60・80・100メートルなどです。
このような等高線を主曲線といいます。

主曲線のうち100メートルごとのものはふつうの主曲線よりも太く書かれています。これを計曲線といいます。

細かいでこぼこを地形図にあらわすために主曲線のあいだに間曲線という等高線を書くことがあります。

間曲線と主曲線のあいだの、高さの違いは10メートルです。
さらに細かく地形をあらわすときには間曲線のあいだに助曲線という等高線を使います。

助曲線に5メートルの高さの違いをしめします。

記号

地形図を見ると、等高線や地名のほかにいろいいろな記号が書いてあります。
これらは地上にある大切なものを、それぞれ、決められた記号であらわしたものです。

かわった地形

等高線だけではあらわせない地形をしめす記号です。
崖崩れ壁のようにきりたった岩、岩が散らばっているところがなく岩がむきだしになっているところなどです。

土地の使いかた

その土地が何になっているかをあらわす記号です。
田や畑のほか、森林や荒地などの記号も決まっています。

町と村

都会のように、家が集まっている場合には、まとめてあらわしますが村落のような家が離れているところでは、1軒ずつ描きます。

また、官庁や学校、病院など、主な建物には、その種類をしめす記号がつきます。

道路と鉄道

道路は、国道・都道府県道・町村道でわけていましたが、新しい地形図では自動車が何台ならんで通れるか、荷車が通れるかというようなわけかたをしています。

鉄道は、旗竿のような記号で単線と複線の区別があります。

そのほか、都道府県のさかいや町村のさかいをしめす境界線、記念碑や鳥居、温泉や噴火口など、さまざまな記号があります。

地形図には、横の欄に、いろいろな記号の例が書いてありますから地形図を見るときの参考になります。




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