定滑車ず動滑車の仕事の量のあらわし方ずは わかりやすく解説

滑車ず仕事

滑車を䜿うず、力で埗をしたり力の方向をかえるこずができるこずがわかりたした。

動滑車を1぀䜿っお重りを䞊げる堎合には、ひもを匕く力が重りの重さの半分の力ですみたすから、力で埗をしおいるこずになりたす。

しかし、重りを10センチ䞊げるにはひもを2倍の20センチ匕き䞊げなければなりたせん。

たた、定滑車を甚いるず力の方向がかわるだけで力の倧きさの損埗はありたせん。

したがっお、10グラムの重りを10センチだけ䞊げるには20グラムの力で、10センチだけたぐればよいのです。


定滑車ず動滑車の仕事

動滑車のひもの䞀方は同定されおいたす。

他方のひもを匕き䞊げるずき、固定されおいる方のひもの分たで぀り䞊げなければならないため、ひもを匕く長さは重りを䞊げる距離の2倍かかりたす。

これを、動滑車の仕事の量で考えおみたしょう。

仕事の量は、物䜓におよがした力の倧きさずその力によっお物䜓が動いた距離ずの積であらわしたす。

ですから、動滑車を䜿ったずきの仕事の量は぀ぎのような匏であらわすこずができたす。

重りの重さの1/2倍の力×重りが動いた距離の2倍重りの重さに等しい力×重りが動いた距離

ずなりたす。

ですから、仕事の量には、かわりがありたせん。
したがっお、動滑車を甚いないで重りを䞊げる堎合も動滑車を甚いる堎合も、仕事に損埗はありたせん。

定滑車を甚いたずきの仕事は重りの重さに等しいカで重りが動いた距離だけ動かせばよいので、定滑車の仕事の量は぀ぎのような匏であらわされたす。

重りの重さに等しい力×重りが動いた距離

したがっお、定滑車の堎合にも、仕事に損埗はありたせん。

たずえば、10キログラムの荷物を2メヌトル持ち䞊げたずきの仕事の量は10(kg× 2m 20(kgm ずなりたす。
 
これを、定滑車を甚いお、滑車に仕事をさせるずきは10キログラムの荷物を滑車が䞊向きに2メヌトルほど動かすこずになりたす。

぀たり、滑車が荷物に、10(kg)× 2(m 20kgmの仕事をしたわけです。

滑車が、荷物に仕事をするためには人が滑車にそれだけの仕事をしなければなりたせん。

定滑車の堎合、人が、ひもを匕く力の倧きさは荷物の重さに等しいカで2メヌトルだけ䞋に匕っ匵ればよいのですから10kg× 2m= 20kgmの仕事を、人が定滑車にしおいたす。

動滑車の堎合には、10キログラムの半分の力でひもを匕く距離は荷物が動いた距離の2倍の距離ですから。

10(kg) × 1/2 × 2(m) × 2  20(kgm)の仕事を、人が動滑車にしおいたす。



組み合わせ滑車の仕事

定滑車ず動滑車を組み合わせた滑車では動滑車を䜿うこずによっお、力で埗をしお距離で損をしおいたす。

定滑車を䜿うこずによっお、力の方向がかわるだけで力でも距離でも損埗はありたせん。

たずえば、䞋の右図のように、定滑車1぀ず、動滑車1぀の組み合わせ滑車で、40キログラ厶の重りを、1メヌトル䞊げたずき、組み合わせ滑車がする仕事は、぀ぎのようになりたす。

40kg× 1(m 40kgm

滑車が、それだけの仕事をするには人が滑車にそれだけの仕事をしなければなりたせんから仕事の量は40(kg) × 1/4 × 1(m) × 4  40(kgm)ずなりたす。

たた、定滑車ず動滑車をそれぞれ3぀ず぀組み合わせた滑車では滑車が60キログラムの重りを1メヌトル匕き䞊げたずきの仕事の量は60キログラムメヌトルです。

滑車が、重りにそれだけの仕事をしたわけですから人が、それだけの仕事をしなければなりたせん。

ですから、滑車を䜿っおも、仕事で埗したずいうこずはありたせん。
このこずは、滑車にかぎらず、おこ・斜面・茪軞などの堎合にも成り立っおいたす。

人が機械を利甚するのは、仕事で埗をするためではなくお力が距離で埗をするためです。

実際には、摩擊がありたすから機械が物䜓にする仕事よりも少し倧きな仕事を、人が機械にあたえなければなりたせん。

ひもを斜めに匕いたずきの仕事

今たでは、物䜓にはたらいおいる力の向きに、物䜓が動く堎合でした。
ずころが物䜓が動く方向ず力の向きが、違っおいる堎合もありたす。

定滑車で、重りを匕き䞊げるずき、ひもを匕く力は、匕く方向に関係なく、重りの重さず等しい力で、匕っ匵ればよいわけです。

ずころが、動滑車で、重りを匕き䞊げるずきは、ひもを匕く力の倧きさが、匕く方向によっお違っおいたす。

動滑車の堎合、ひもを匕く方向が、鉛盎方向であるずきは匕く力の倧きさが、重りの重さの半分でよいのですが図のような方向に匕くずきは、力の倧きさが重りの重さの半分より倧きくなりたす。

bandicam 2015-04-26 01-56-31-035-min

これは、固定されおいるひもが、支点の圹目をしおいるからです。
したがっお、動滑車の堎合、ひもを匕く方向が、鉛盎方向であるずきがひもを匕く力の倧きさは、いちばん小さくおすみたす。




滑車の組み合わせによるはたらきの違いずは わかりやすく解説

こんにちは
滑車の問題、耇雑な組み合わせが出るず「うわっ、めんどくさい 」っお思いたすよね。

でも倧䞈倫。実はある「ルヌル」さえ分かれば、蚈算は䞀瞬で終わりたす。
サクッずポむントだけ抌さえお、テストで点数を皌ぎたしょう

▌この蚘事でわかるこず

  • 定滑車ず動滑車を組み合わせるメリット
  • 【裏ワザ】ひもの本数を数えるだけの蚈算方法
  • 動滑車をどんどん増やしたずきの蚈算匏

1. 滑車を組み合わせる理由

たずは基本のおさらいです。

  • 動滑車力が半分で枈むけれど、䞊に匕き䞊げる必芁がある。
  • 定滑車力は倉わらないけれど、ひもを䞋に匕ける向きを倉える。

この2぀を合䜓させるず、「小さい力で、楜な姿勢で䞋に匕ける」ずいう最匷の道具になりたす。

※この蚘事では、滑車の重さや摩擊は考えないものずしたす。


2. 【基本】動滑車1぀  定滑車1぀

䞀番よく出る基本の圢です。
動滑車で力が半分になり、定滑車で匕く向きを倉えおいたす。

蚈算はシンプルに「重さを2で割る」だけ

䟋100gの重りを持ち䞊げる堎合

100g ÷ 2 = 50g

50gの力で匕けば持ち䞊がりたす。


3. 【応甚】動滑車を「瞊に」増やすパタヌン

次は、動滑車を瞊に連結しおいくパタヌンです。
動滑車を1぀通すごずに、力がさらに半分になりたす。

動滑車が2぀のずき

力が「半分の、さらに半分」になりたす。

䟋100gの重りを持ち䞊げる堎合

100g × 1/2 × 1/2 = 25g

動滑車が3぀のずき

もう1回、半分にしたす。

100g × 1/2 × 1/2 × 1/2 = 12.5g

ポむント
動滑車が1぀増えるごずに、力は 1/2倍になっおいきたす。


4. 【必勝法】ひもの本数で決たる耇合滑車

ここからは、定滑車ず動滑車をグルグルずひもで぀ないだ「耇合滑車」です。
䞀芋難しそうですが、超簡単な芋分け方がありたす。

「動滑車を支えおいるひもの本数」を数えおください

重りの重さを、支えおいるひもの本数で割れば、必芁な力が出たす。

匕く力  重りの重さ ÷ 動滑車を支えるひもの本数

パタヌンAひもが4本のずき

定滑車2぀・動滑車2぀などの組み合わせで、動滑車偎のひもが4本ある堎合。

䟋40gの重りを持ち䞊げる堎合
40g ÷ 4本  10g

パタヌンBひもが5本のずき

ひもの端を動滑車偎に結ぶず、支えるひもが1本増えるこずがありたす。

䟋40gの重りを持ち䞊げる堎合
40g ÷ 5本  8g

パタヌンCひもが6本のずき

定滑車3぀・動滑車3぀など、さらに数が増えた堎合も考え方は同じです。
6本のひもが動滑車を支えおいるなら、力は6分の1です。

䟋60gの重りを持ち䞊げる堎合
60g ÷ 6本  10g

たずめ
滑車がいく぀あっおも関係ありたせん。
「動滑車にくっ぀いおいるひもが䜕本あるか」だけを数えお割り算したしょう


テストに出るよくある質問 (Q&A)

Q1. 楜に持ち䞊げられる分、ひもを匕く距離はどうなるの

A. 匕く距離は長くなりたす。仕事の原理

力で埗をするず、距離で損をしたす。
䟋えば、力が 1/2 で枈むなら、ひもを匕く距離は 2倍 必芁です。
力が 1/4 なら、距離は 4倍 匕かなければなりたせん。

Q2. もし「滑車の重さが20gある」ず蚀われたら

A. 重りの重さに足し算しおから蚈算したす。

動滑車自䜓にも重さがある堎合は、重りずセットで考えたす。
䟋えば、重り100g  動滑車20g  合蚈120g を持ち䞊げるず考え、そこから 1/2 などの蚈算をしおください。

定滑車ず動滑車のはたらきずは わかりやすく解説

定滑車ず動滑車

溝の぀いた車が、軞のたわりをたわれるようにしたものを滑車ず蚀いたす。
この滑車は、䜿い方によっお、2぀の皮類にわけられたす。

滑車の軞を、動かないように、しっかりず枠に取り付けお溝にかけたひもを匕くず車だけがたわるようにしたものを定滑車ず蚀いたす。

たた、軞が動くようになっおいお、ひもをひくず、車がたわりながら
滑車党䜓が動くようにしたもりを動滑車ず蚀いたす。

私たもの䜿っおいる機械には滑車のはたらきを利甚したものが、たくさんありたす。


定滑車のはたらき

定滑車にかけたひものはしに重りを結び぀けおもう䞀方のはしをひくず重りがあがっおいきたす。

ひもをひく力は、䞋向きにはたらいおいたすがこの力が、ひもを通しお重りに䌝えられるずきには䞊向きの力になっおいたす。

このように定滑車では、䞊から䞋ぞひっぱる力で重りを䞋から䞊ぞ持ち䞊げるわけですから力の方向をかえるはたらきをしたす。

䞋向きの力で、重りを䞊にひきあげるこずができるのは私たちにずっお、たいぞん䟿利なこずです。

もし、重りにひもを぀けお、盎に䞊にひきあげなければならないずするず、自分が高いずころにのがっおいなければなりたせん。

そのうえ、悪い足堎で、䞍自由な姿勢で力を出さなければならないので倧きな力は出せたせん。

ずころが、定滑車を䜿うず、䟿利な足堎を、自由に遞ぶこずができたす。
たた、自分の䜓重を利甚しお、ひもをひけばよいわけですから楜に倧きな力が出せるこずになりたす。

それでは、ひもをひく力は、どれほどいるでしょうか。

写真のように、ひもの䞡はしに同じ重さの重りを぀けるず぀りあっお動きたせん。
しかし䞀方の重りを、ほんの少しだけ増しおももう䞀方の重りが匕き䞊げられたす。

このこずから、ひもをひく力は重りの重さず同じでよいず考えられたす。

定滑車は、ちょうど真ん䞭が支点になっおいるおこず考えるこずができたす。

支点から䜜甚点たでの距離ず、力点たでの距離は、滑車の半埄です。
このようなおこは、䞡偎の力が等しいずきに、぀り合いたす。



動滑車のはたらき

動滑車では、力の向きはかえられたせんが力の埗ができたす。
このわけを、䞋の写真のようにしお、調べおみたしょう。

たず、①の写真のように重りを滑車に぀るしお党䜓の重さを、ばねばかりで枬りたす。

぀ぎに、②の写真のように滑車にひもを通しお動滑車のしくみにし䞀方のひものはしに、ばねばかりを぀けお、その目もりを読みたす。

するず、ばねばかりがひもをひいおいる力は①のずきの2分の1になっおいるこずがわかりたす。

これは、動滑車ず重りを぀るしおいるのは1本のひもではなくお、2本のひもであるからです。

もちろん滑車に通しおあるひもは、続いおいる1本のひもですが動滑車の䞀方のはしから入っお他方のはしから出おいるので動滑車の䞡はしをあわせお1本のひもで぀るしおいるこずになるのです。

このこずは、棒の真ん䞭に荷物を぀るしふたりでその䞡はしを持ち䞊げれば、ひずりが出す力は荷物ず棒の重さの、半分の力ですむずいうこずず同じです。

この堎合、棒の䞀方のはしを人が持぀かわりにひもでどこかに぀るしおも、同じです。

このように動滑車のしくみを䜿うず、ひもを匕く力は滑車ず重りの重さの半分でよいこずになりたす。

これが、動滑車のはたらきです。

たた、動滑車は、図のように、支点がはしにあっお䜜甚点が真ん䞭、力点がもう䞀方のはしにあるおこず考えるこずもできたす。

このおこでは、支点から䜜甚点たでの距離は滑車の半埄にあたり、支点から力点たでの距離はその2倍盎埄になっおいたす。

このこずからも、力が半分でよいこずがわかりたす。

動滑車の重さは、重りの重さにくらべるずごく小さいのがふ぀うですから、動滑車の重さは考えにいれないこずにしたす。

するず、動滑車で重りを䞊げるずき、ひもを匕く力の倧きさは重りの重さの半分でよいこずになりたす。

動滑車だけで重りを䞊げるには䞊向きにひもをひかなければならないので、たいぞん䞍䟿です。

そこで、䞋向きに匕く力で重りを䞊げられるように、い぀も定滑車ず組み合わせお䜿いたす。




機械を通しおする仕事ずは おこや茪軞の仕事ずは

おこず仕事

おこを䜿うず、支点から䜜甚点たでの距離ず支点から力点たでの距離の関係から、小さな力で倧きな力がえられたす。

しかし、小さな力で倧きな力をえるためには、支点から力点たでの距離が、支点から䜜甚点たでの距離より倧きくなければなりたせん。


たずえば、䞋の図のように、支点から䜜甚点たでず支点から力点たでの距離の比が、1察10のずき䜜甚点ず力点のそれぞれの点で仕事の量はいくらになっおいるかを考えおみたしょう。

力点で、2キログラムの力をくわえ、1メヌトル動かしたずすれば力点がした仕事は、2kg× 1m= 2kgmで2キログラムメヌトルになりたす。

いっぜう、䜜甚点では、力のモヌメントから、2キログラムの10倍、すなわち20キログラムの力がはたらくこずになりたす。

しかし、力点で1メヌトル動かしおも、䜜甚点では10分の1しか動きたせん。

したがっお、䜜甚点では、20kg×1/10m 2kgmで2キログラムメヌトルの仕事をしたこずになりたす。

ですから、おこを䜿っおも、䜿わなくおも仕事の量にはかわりはありたせん。



茪軞ず仕事

茪軞を䜿っおも、小さい力で、倧きな力がえられたす。
これは、小さい力でも、倧きく動かせば倧きな力がはたらくずいうこずです。

たずえば、䞋の図のように、小さい円の半埄をメヌトルずしお小さい半埄ず倧きい半埄の比が1察2であるような茪軞を䜿っお仕事の原理を考えおみたしょう。

1キログラムの力で、茪軞が䞀回転する仕事をしたずすれば仕事の量は、1kg× 4πrm= 4πrkgmです。

他方、1キログラムの力ず぀りあう力は、2倍の2キログラムです。
したがっお、小さい円を䞀回転させるわけですから、2kg× 2πr(m) 4πrkgmずなりたす。

ですから、茪軞を䜿っおも、䜿わなくおも仕事の量にはかわりがありたせん。

このあずで孊ぶ滑車や斜面の堎合にも仕事の量にはかわりはなく力で埗をしお距離で損をしおいたす。




仕事のあらわし方ず原理ずは仕事率ず有効率ずは

仕事

私たちが、日垞甚いおいる仕事ずいう蚀葉の䞭には私たちが物を぀くったり、考えたり、曞いたりする意味がふくたれおいたす。

たずえば、距離の仕事は終わったずいうずきに甚いる“仕事”ずいう蚀葉は、これに盞圓したす。

しかし、理科で甚いる仕事ずいう蚀葉の意味は物䜓にはたらく力がする仕事ずいう意味です。

たずえば、ある物䜓を手でたっすぐ持ち䞊げるずきその物䜓の重さに等しい力を䞊向きに加えなければなりたせん。

このように、物䜓に力を加えお、その物䜓を力の方向にある距離だけ動かしたずき、その力は物䜓に仕事をしたあるいは、物䜓は仕事をされたず蚀いたす。


仕事のあらわし方

仕事の量をあらわすには、ある物䜓に加えた力の倧きさずその物䜓に加えられた力の方向に動いた距離ずをかけあわせた倀であらわされたす。

ですから、仕事の量を匏であらわすず

仕事の量力の倧きさ×力の方向に動いた距離

ずなりたす。

この匏でもわかるように、物䜓に力がはたらしおしおもその物䜓が動かなかったり、あるいは、力がはたらいおいないのに物䜓が動いおいるずきには、仕事をしたこずにはなりたせん。

たずえば、重い荷物をひいおも、その荷物が動かなければ仕事の量は0ですから、仕事をしたこずにはなりたせん。

仕事の量は、力の倧きさず物䜓が力の方向に動いた距離ずの積であらわすので仕事の単䜍も、力の単䜍ず距離の単䜍の積であらわしたす。

ある物䜓に、1キログラムの力がはたらいおその物䜓が1メヌトル動いたずするず、単䜍は、キログラムメヌトルで1kg× 1m= 1kgm ずなりたす。

たた、物䜓に1ニュヌトンの力が加えられ物䜓が1メヌトル動いたずすれば、そのずきした仕事の量はゞュヌルずいう単䜍であらわされ。

仕事の量は、1ゞュヌルずいうこずになりたす。

1ゞュヌルの1千䞇分の1を、1゚ルグず蚀いたす。
そしお、1キログラムメヌトルは玄9.8ゞュヌルにあたりたす。

仕事の原理

私たちが、柱に打ちこんである釘を手で抜こうずしおもなかなか抜くこずができたせん。
しかし、釘抜きを䜿うず、かんたんに抜くこずができたす。

たた、山登りをするずきにも遠たわりしおでもゆるい坂を登ったほうが楜に登るこずができたす。

この堎合、力では埗をしおいたすが坂を登るため、距離で損をしおいるこずになりたす。
たた、急な坂を登るずきは力では損をしおいたすが距離では埗をしおいるこずになりたす。

おこの原理を応甚した道具には、たくさんありたす。
たえに述べた釘抜きの堎合も、力点の動く距離が倧きくなるため力では埗をしおしたすが、距離で損をしおいるこずになりたす。

このように同じ仕事のずきは、力が小さければ距離が倧きくなり、力が倧きくなれば距離か小さくなりたす。

したがっお、どんな機械を甚いおも仕事で埗をするこずも、損をするこずもありたせん。

これを、仕事の原理ず蚀いたす。



仕事率

同じ仕事をするにしおも、1時間かかる機械ず2時間かかる機械ずを甚いたのでは、1時間でできる機械を甚いたほうが2倍も埗になりたす。

そこで、仕事を考えるずきには、䞀定の時間内に機械が仕事をどのくらいの速さでするかを考える必芁がありたす。

仕事の速さに、1秒間ずか1時間にする仕事の量であらわしこれを仕事率ず蚀いたす。
1秒間に1ゞュヌルの仕事をするずき1ワッ卜Wずいう仕事の単䜍を甚いたす。

1ワッ卜の1000倍が1キロワットkWです。
これは、電気のする仕事の速さをあらわす単䜍です。

有効率

倖から機械に仕事をあたえおも、それが党郚圹立぀こずはありたせん。

倖からあたえられた仕事の䞀郚分が䜿われおあずの残りは、摩擊などによっお、無駄に費やされおしたうからです。

そこで、機械がする有効な仕事が倖からあたえた仕事の䜕パヌセントにあたるかを考えおこれを有効率、たたは、たんに効率ず蚀いたす。

効率は぀ぎのような匏であらわすこずができたす。

このように、仕事をする堎合には効率の高い機械を甚いるこずが、非垞に重芁な問題ずなりたす。




茪軞が利甚されおいるものずは わかりやすく解説

茪軞の利甚

私たちの䜿っおいる道具や機械には、茪軞のはたらきを利甚しお小さい力で、倧きな力を出すようにしたものが、たくさんありたす。

自動車のハンドル・ドラむバヌ・ラゞオやテレビの぀たみなどはみな軞のたわりに茪を぀けたもので、茪をたわす力は小さくおも軞をたわす力は、倧きくなるようになっおいたす。

しかし、茪軞のはたらきを利甚した機械でも茪のかわりに、軞に長い腕を぀けたものがありたす。

茪がなければ、茪軞ではないず考えるのは、間違いです。

茪軞のはたらきは、おこず同じですから、茪のかわりに腕を぀けおその先に力を加え、倧きなモヌメントを軞にあたえおも、よいわけです。

腕時蚈のぜんたいをたく、りゅうずは茪をもった茪軞ですが柱時蚈や眮時蚈のぜんたいをたくねじは、腕を぀けた茪軞です。

スパナも同じように、腕を利甚した茪軞です。

ナットを、指先で硬くしめ぀けるのは無理ですが、スパナを䜿っお、そのはしに力をかけるず、倧きなモヌメントになっお、楜にしたりたす。

自転車のハンドルも、腕を぀けた茪軞です。


りィンチ

茪軞のはたらきを利甚しお重い物をたきあげる機械をりィンチず蚀いたす。

りィンチでは、ハンドルが茞のはたらきをしおいたす。
ハンドルをたわすずロヌプに倧きな力が出お重い物でも、楜に動かすこずができたす。

ハンドルの力を軞に䌝えるのに、歯車を組み合わせお䜿うず加える力がさらに小さくおすみたす。

たた、ハンドルをたわすのに、モヌタヌを䜿うず力も倧きく、仕事も早くできたす。

ビルの建築工事堎や、工堎・枯・駅などで重い物を軜々ず運びあげおいるクレヌンは、滑車のロヌプをこのりィンチでたきあげおいたす。

しゃち

海蟺にいくず、持垫たちが、しゃちずいう道具をたわしお船を陞に匕き䞊げおいるのを芋かけたす。

これも、腕を぀けた、茪軞の䞀皮です。

きり・ドラむバヌ

きりやドラむバヌも、茪軞を利甚したものです。

倪いえのずころが茪軞の茪のはたらきをし、先のずころが軞のはたらきをしおいたす。

そのため、えに加える力が小さくおも、先のずころに倧きな力が出お倧きな抵抗に打ち勝ち、穎をあけたり、ねじをたわしたりできるのです。



自転車のクランク

自転車のペダルを螏むず、クランクがたわりそれずいっしょに、クランクの軞に぀けた倧きな歯車がたわりたす。

この歯車の回転力は、チェヌンによっお埌茪の歯車に䌝わりたす。
埌茪の歯車はチェヌンから受けた力でたわり、その回転力を車軞に䌝えたす。

このように、クランクの力が埌茪の車軞に䌝わるたでには二床も茪軞のはたらきが利甚されおいたす。

いた、クランクずチェヌンずの組み合わせを考えおみるずクランクは茪軞に぀けた腕にあたり、チェヌンをたいた歯車は軞にあたりたす。

そこで、チェヌンに出おくる力は、

ずなりたす。

クランクの長さが20センチ、歯車の半埄が10センチずしおペダルを20キログラム重の力で螏むずするずチェヌンには40キログラム重の力がでたす。

鉛筆削り

鉛筆削りにも、茪軞のはたらきが、䞊手に利甚しおありたす。

䞋の図を芋おください。

ハンドルは、茪軞の茪のはたらきをしおいたす。
ハンドルをたわすず、鉛筆を差し蟌むずころず、刃の぀いた円筒が䞭心線のたわりにたわりたす。

たた、刃の぀いた円筒のはしには、歯車が぀いおいお動かない枠の内偎の歯車ずかみあっおいたす。

そのため、円筒は䞭心線のたわりをたわりながら円筒の䞭心線のたわりにもたわりたす。

差し蟌んだ鉛筆は、この円筒の刃に決たった角床で觊れおいるので、きれいに削れるのです。

しくみが蟌み入っおいるので、をに重なるようにずらしたた、鉛筆の䜍眮もずらしお考えおみたす。

するず、刃の぀いた円筒が、茪軞の軞のはたらきをしおいるこずがよくわかりたす。




茪軞のはたらきず぀りあいの実隓ずは わかりやすく解説

茪軞のはたらき

倪い軞に、半埄の倧きな茪を硬く぀けおいっしょに回転するようにしたものを、茪軞ず蚀いたす。

2本の぀なを甚意しお、茪軞の軞ず茪にそれぞれ反察向きにたき぀けおみたす。

そしお、軞にたいた綱のはしに、重い物䜓を結び぀けおおきたす。

茪にたいた綱をひいお、茪軞をたわすず軞の綱は、だんだん軞にたきずられお、そのはしに結んだ物䜓を匕き寄せおいきたす。

このずき、茪にたいた綱を匕く力は物䜓が重くおも、小さくおすみたす。

茪軞は、このように、倧きな茪をたわすこずによっお軞に倧きな力をださせるはたらきをしたす。


茪軞の぀りあいの実隓

茪ず軞の半埄が、2察1、3察2になっおいる2぀の茪軞ず重さの等しい重りをたくさん甚意したす。

そしお、1぀の茪軞の軞にたいた綱に、いく぀かの重りを぀るしおおいお、茪にたいた綱に、重りを䜕個぀るしたら぀り合うか、調べおみたす。

぀ぎに、軞の綱の重りをかえお、茪の綱の重りの数がいく぀のずき぀り合うかを調べたす。
別の茪軞に぀いおも、同じような実隓をしたす。

衚は、この実隓をたずめおみたものです。
この衚から、぀ぎのような関係が成り立っおいるこずがわかりたす。

「茪軞が぀り合っおいるずきには軞の半埄に軞に぀るした重りの数をかけた数は茪の半埄に茪に぀るした重りの数をかけた数にい぀も等しくなっおいる」

重りの数は、重りが綱を匕いおいる力、぀たり、綱が茪や軞をたわそうずしお綱が茪や軞にふれおいるずころにはたらいおいる力の倧きさをあらわしおいたす。

ですから、茪や軞の半埄に重りの数をかけたものは茪軞の䞭心のたわりの力のモヌメントをあらわしおにいるこずがわかりたす。

そしお、この2぀の力のモヌメントは、反察たわりになっおいたすから、モヌメントの倧きさが等しいず、茪軞は぀り合うこずになりたす。

茪軞の぀り合いは、぀ぎのような匏であらわすこずができたす。

r×P = R×Q

  軞の半埄
P  重りが軞の綱を匕く力
R  茪の半埄
Q  重りが茪の綱を匕く力



茪軞ずおこ

茞軞ずおこをくらべおみるず、そのはたらきが非垞によく䌌おいるこずがわかりたす。

茪軞の䞭心は動かないようにずめおありたすから、おこの支点にあたりたす。

物䜓の力は、綱が軞にふれおいるずころにかかりたすからここがおこの䜜甚点にあたりたす。

たた、茪に぀ながれおいるずころに手で綱を匕く力がはたらきたすから、ここは、おこの力点にあたりたす。

したがっお茪軞は、おこのはたらきず同じになりたす。
そこで、茪軞の぀り合いをあらわす匏は、圓然おこの原理ず䞀臎したす。

たえの匏を曞きかえるず、

ずなりたす。
この匏からわかるように、茪の半埄が倧きいほど軞の半埄が小さいほど小さい力で、重い物䜓を動かすこずができるわけです。




おこの利甚ずその特城ずは支点の䜍眮よる特城ずは

おこの利甚

私たちが䜿っおいる道具や機械のうちにはおこのはたらきを利甚したものが、たくさんありたす。

しかし、おこのはたらきは、支点の䜍眮によっおかわりたすからわけお調べおみたしょう。


支点がなかにあるおこ

たくらになる䞞倪を䜿っお、棒で倧きな石を持ち䞊げるずきには手で棒を抌し䞋げるずころが力点、石にあたっおいる棒のはしが䜜甚点、たくらのずころが支点になっおいたす。

この堎合、たくらを石に近づけるほどたた、抌すずころが棒のはしに近いほど、倧きな力がでたす。

このように、支点ず䜜甚点のあいだを短く支点ず力点のあいだを長くするず、小さい力で倧きな力がでたす。

このようなおこを、第䞀皮のおこず蚀いたす。

玀元前䞉䞖玀に、ギリシアの有名な孊者アルキメデスは「我に支点をあたえよ。そうすれば、地球をも動かしおみせる」ず蚀ったず䌝えられおいたす。

これは、第䞀皮のおこのはたらきを、よくあらわしおいたす。
地球の倖のどこかに、支点を぀くれるなら地球のような重いものでも、動かせるわけです。

かじや・ポンプのえ・ペンチ・釘抜き・掋ばさみなどはこの第䞀皮のおこを利甚したものです。

かじやは、先の近くが曲がっおいお、ここが支点になりたす。
釘をはさむ先のずころが䜜甚点です。

このため、たっすぐな長いえのはしに力をかけるず䜜甚点に倧きな力がでお、釘が楜に抜けるのです。

掋ばさみは、支点がいっしょになっおいる、2぀のおこの組み合わせです。

指を入れお、力を加えるずころず支点ずの距離は決たっおいたすからなるべく支点の近くに物をはさむようにするず倧きな力がでお、厚い玙でもよく切れたす。



支点がはしにあるおこ

たくらを䜿わないで、棒で重い石を動かすずきには、棒の先を地面に぀け、その近くに石をあおおおいお、棒の手もずのはしを抌し䞊げるようにしたす。

このように、支点が棒のはしにあっお、䜜甚点が力点ず支点ずのあいだにあるおこを、第二皮のおこず蚀いたす。

このずきも、䜜甚点が支点に近いほど、力点が支点から遠いほどおこの出す力は倧きくなりたす。

玙をきるカッタヌ・猶切り・栓抜きなどはこの皮類のおこのはたらきを利甚したものです。

ボヌトをこぐオヌルはその先が氎䞭に止たっおいお支点のはたらきをしおいたす。

そのため、オヌルの手もずをひくず止め茪のずころ䜜甚点に倧きな力が出お、ボヌトを抌し進めたす。

オヌルの先が動いおいるように芋えるのは動いおいるボヌトの䞊から芋おいるからです。
ですからボヌトの䞊から芋れば、止め茪を支点ず考えおもよいのです。

支点がはしにあっおも、第二皮のおこず違っお力点が䜜甚点よりも、支点に近くなっおいるおこがありたす。

これを第䞉皮のおこず蚀いたす。

このおこでは、䜜甚点に出る力は力点に加える力より小さくなるので、力ではそんをしたす。

そのかわり、力点の小さな動きを䜜甚点の倧きな動きにかえるはたらきをしたす。

ピンセット・毛抜き・日本ばさみなどは、このはたらきを利甚したものです。

私たちのうでも、第䞉皮のおこになっおいたす。
ひじのずころか支点になっおいお筋肉が少し瞮むだけで手は倧きく動きたす。

なお、第䞀皮のおこでも、支点ず䜜甚点ずの距離が支点ず力点ずの距離より倧きいずきには力のずくはできたせん。

しかし、䜜甚点の動きを、倧きくするこずができたす。






倩秀の感床ず䜿い方ずは わかりやすく解説

おんびん

金属の棒の䞭倮を支えお支点ずし、支点から同じ距離のずころに同じ重さのさらを぀るしたはかりが、おんびんです。

おんびんで重さを枬るには、巊偎の皿に、枬ろうずする物を茉せたす。
右偎の皿には、分銅を適圓に茉せお、棒が氎平になるようにしたす。

それには棒の䞭倮から、長い針が䞋向きに぀けおありたすからその先が目もりの䞭倮で止たるようにすればよいのです。

支点から、皿を぀るしおあるずころたでの距離は巊右等しくしおありたすから、おんびんが぀りあったずきには分銅の重さず物䜓の重さは、等しいはずです。

したがっお、分銅が䜕グラムのっおいるかを調べるずさらに茉せおある物䜓の重さ正確に蚀えば物䜓の質量がわかりたす。

分銅は、100グラムから1000分の1グラムたでいろいろの質量のものを1組ずしお、箱に入れおあるのがよく䜿われたす。

1぀1぀の分銅は、それに刻んである数字に正しく質量があうように぀くっおありたす。

ですから、分銅を扱うずきは、手で握っお錆びさせたりしないように備え付けのピンセットではさみたす。

たた、小さい分銅は、なくなりやすいから、よく泚意しなければなりたせん。


おんびんの感床

重さを、できるだけくわしく枬るには、ごくわずかの重さの違いでもおんびんの棒が、倧きく傟くようになっおいればよいわけです。

それには、おんびんの䞡腕おんびんの棒で、支点を䞭心にしおその巊半分を巊腕、右半分を右腕ずいうの重さができるだけ軜く、腕の長さが、長いほどよいのです。

たた、金属棒ず支点ずのあいだの摩擊をできるだけ小さくしなければなりたせん。

そこで、硬い物質を、ナむフの刃のようにずがらせたものを棒の䞭倮の䞋偎にずり぀け、これを硬い台の䞊にのせお棒を支えるような工倫がしおありたす。

非垞に感床のよいおんびんでは1グラムの癟䞇分の1ぐらいたで、正確に枬れるものがありたす。

䞊皿おんびんの䜿い方

いろいろのおんびんのうちで、もっずもかんたんなおんびんが、䞊皿おんびんです。

これは、その名前の通り、皿が䞡腕のはしに䞊向きに茉せおありたすから、物䜓や分銅を茉せたり降ろしたりするのが、ずおも楜です。

䞊皿おんびんにも、いく぀かの皮類がありたすがふ぀うは、10分の1グラムぐらいのくわしさで100グラムたたは200グラムたで枬れるものが、よく䜿われおいたす。

䞊皿おんびんを䜿っお、重さを枬るにはたず、おんびんを氎平の面に眮くこずが倧切です。

おんびんが氎平かどうかを調べるには、さらに䜕も茉せおいないずきおんびんに぀いおいる針が、目もりの真ん䞭きおいるかどうかを調べたす。

もし、傟いおいるずきは暪に぀いおいるねじをたわしお、盎したす。



぀ぎに、皿の䞊に玙を茉せ、枬ろうずする物䜓を巊の皿に茉せ、右の皿に、分銅を茉せおいきたす。
枬ろうずする物䜓も、分銅も、皿の䞊に盎に茉せおはいけたせん。

分銅の茉せ方は、぀ぎの䟋のようにしたす。

おんびんのさらに、63グラムの物䜓が茉っおいるずしたす。
もちろん、はじめには、䜕グラムかわかっおいたせん。

たず、だいたいの怜蚎で、100グラムの分銅を静かに茉せおみたすず分銅の皿が䞋がっお、重すぎるこずがわかりたす。
そこで、100グラムの分銅をおろしお50グラムの分銅を茉せおみたす。
こんどは、分銅が足りないこずがわかりたす。

このこずから、物䜓の重さは100グラムず50グラムのあいだであるこずが、わかりたすから、぀ぎに、20グラムの分銅を茉せおみたす。

これでは、重すぎるこずがわかりたすから、10グラムにかえおみたす。
するず今床は、軜過ぎたす。

そこで、物䜓の重さは70グラムず60グラムのあいだであるこずがわかりたす。

このように、はじめに倧きい分銅を䜿っおだいたいの範囲を探したす。
぀ぎに、これより小さい分銅を䜿っお、この範囲をだんだんせばめおいけば、぀いには぀り合うようになっお重さがわかりたす。

薬品のようなものを、ある分量だけ枬りずりたいずきにははじめに、その重さにあたるだけの分銅を、巊の皿にのせおおきたす。

それから、右の皿に、さじを䜿っお、少しず぀薬品を茉せおいきおんびんが぀り合うようにしたす。

分銅の茉せ降ろしは、ピンセットを䜿っお、静かにしたす。
皿から降ろした分銅は、その぀ど箱の䞭にもどしたす。




竿秀の特城ず感床、䜜り方ずは わかりやすく解説

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竿秀は、目もりを぀けた棒竿のはしに皿を぀るしそこから少しはなれたずころに、さげを぀けたものです。

竿には、ひもの぀いた重り分銅をかけお自由に動かせるようにしおありたす。


竿秀で重さを枬るには枬ろうずする物をさらにのせおさげおを持っお぀るしたす。
分銅を動かしお、竿が氎平になったずき分銅のひものあるずころの目もりを読めばよいのです。

このはたらきは、おこの぀りあいにあたるわけでさげおの䜍眮が支点、分銅のひもの䜍眮が力点、皿を぀るしおあるはしが䜜甚点になっおいたす。

竿秀の぀くり方

倪さがいちようで、長さが30センチぐらいの、たっすぐな棒を竿にしたす。
小さい猶のふたにひもを぀け、これを竿に぀るしお、皿にしたす。

さげおは、皿を぀けたはしから5センチぐらいはなれたずころに䞊向きに぀けたす。

分銅には、小石ずかガラス玉を䜕個か垃きれに包んでこれにひもを぀けお䜿いたす。

これで材料がそろったので、こんどは竿に目もりを぀けなければなりたせん。

たず、さらに䜕ものせないで、さげおをもっお぀るし竿が氎平になるように、分銅を動かしたす。

竿が氎平になったら、このずきの分銅のひもの䜍眮に0グラムの目もりを぀けたす。



぀ぎに、皿の䞊に、本圓の分銅10グラムをのせお竿が氎平になるように、重りの分銅を動かしたす。
このずきは、ひもの䜍眮に10グラムの目もりを぀けたす。

さらに、本圓の分銅20グラム・30グラム  を䜿っお同じようにしお、20・30  の目もりを぀けたす。

これで、倧きい目もりをすたせたした。
0・10・20・30  の目もりのそれぞれの間隔は同じになっおいるはずです。

そこで、0ず10、10ず20  のあいだを10等分しお小さい目もりを぀けたす。
これで、竿秀ができあがりたした。

竿秀を぀くるずき、200グラムたで枬れるようにしたいず思っおいたのに、実際に぀くっおみるず、50グラムしか目もりが぀けられなかったずいうようなずきは、どうしたらよいでしょうか。

それには、おこの原理を考えれば、すぐわかりたす。
さげおの䜍眮をもっずはしによせるか、重りの分銅をもっず重くすればよいのです。

そのかわり、目もりは、すっかりやり盎さなければなりたせん。

本圓の竿秀では、2本のさげおが違った䜍眮に぀けおありそれぞれの目もりを、竿の䞡面に印しおありたす。

重りの分銅は、決たったものを、1぀䜿いたす。

竿秀の感床 

本圓の竿秀に぀けおある、2通りの目もりをよく泚意しおみるず軜い範囲しか枬れないほうの目もりは、その間隔が長くなっおいたす。

このこずは、ごくわずかの重さの違いでも分銅を倧きく動かさねばならないこず぀たり、竿が傟きやすいこずを意味しおいたす。

したがっお、わずかの重さの違いでも、枬りやすくなっおいるのです。
これを「枬りの感床がよい」ず蚀いたす。

竿秀の感床は、さげおの䜍眮をさらを぀るしおあるはしから遠くはなすほどたた、重りの分銅が軜いほど、よくなりたす。

しかし、感床をよくすれば枬るこずのできる最倧の重さは小さくなりたす。




力のモヌメントずは わかりやすく解説

力のモヌメント

おこの぀りあいの実隓を、もういちど考えおみたしょう。

巊偎の重りは力で棒を䞋に匕いおいたすから、支点のたわりに棒を巊たわり時蚈の針の回転ず反察たわりにたわそうずしおいたす。


たた、右偎の重りは力で棒を䞋に匕いおいたすから棒を右たわりにたわそうずしおいたす。

この2぀のはたらきが、ちょうど等しくなっおいるのでおこは氎平に぀りあっおいる、ず考えるこずができたす。

したがっお前の匏は、このはたらきをあらわしおいるこずになりたす。

぀たり、a×Pは、力が、棒を支点のたわりに巊たわりにたわそうずするはたらきをあらわしb×Qは力が棒を支点のたわりに右たわりにたわそうずするはたらきをあらわしおいたす。

いっぱんに、物䜓に力がはたらいお、物䜓の䞭のある点のたわりに物䜓をたわそうずするずき、そのはたらきの倧きさのこずをのたわりの力のモヌメントず蚀いたす。

そしお力のモヌメントは
ず力点ずの距離×力の倧きさであらわされたす。

したがっお、a×Pは支点のたわりの力のモヌメントb×Qは支点のたわりの力のモヌメントをあらわしおいたす。

そしお、力のモヌメントは巊たわり力のモヌメントは右たわりであっお、その倧きさが等しいので぀りあっおいるず蚀えたす。



力のモヌメントは力が倧きいほどたた、カ点が支点からはなれおいるほど倧きくなりたす。

スパナでナッ卜をたわすずきなるべくスパナのはしをもっおたわすず楜にたわすこずができたす。

たた、ドアを開けたり閉めたりするずき蝶番のすぐそばを抌しおも、なかなか動きたせん。
しかし、ずっおのずころを抌すず、同じ倧きさの力でも楜に動きたす。

それは、力点が支点からはなれおいるので力のモヌメントが倧きくなるからです。

これたでのこずは力の向きが支点ず力点ずをむすぶ盎線に垂盎になっおいる堎合でした。
しかし、力の向きがおこに垂盎になっおしないずきは同じ倧きさの力が同じずころにはたらいおも、力のモヌメントは小さくなりたす。

䞋の図のような向きに、力がはたらいおいる堎合、力を、スパナに垂盎な分力ず、平行な分力ずに分解しおみたす。

スパナに平行な分力は、スパナを回転させるはたらきをしおいたせん。
スパナを回転させようずする力は、垂盎な分力だけです。
この力は力より小さいので、力のモヌメントも小さくなりたす。

力を分解しお考えるかわりに、力のはたらいおいる方向に支点から垂線をおろし、その長さを力点ず支点ずの距離l’にしお考えおもよいのです。

この方法でもずめた力のモヌメントは力を分解した堎合ず同じになりたす。




おこのはたらきず原理ずはおこの䞉点ずは

おこのはたらき

私たち人類は、過去のいろいろな経隓をもずにしお珟圚、すばらしい科孊文明を築き䞊げたした。

私たちはそのなかで生掻しおいたすが、長い人類の歎史から芋るずこれは、ごく最近のできごずです。

人間が、道具らしい道具を䜿うようになったのはあの倧きなピラミッドで知られおいる数千幎前の゚ゞプト時代のこずです。

それたでの䜕䞇幎、䜕十䞇幎もの長いあいだはほずんど道具を知らないで、倧自然の䞭で暮らしおいたのです。

ですから、゚ゞプト時代になっお発明されたおこ・滑車・茪軞・斜面・ころなどの道具は人間にずっお、実にすばらしい発明であったわけです。

しかも、珟代のいろいろな機械もこれらのかんたんな道具がもずになっおいるのです。

これらの道具は小さい力で倧きな力を出すこず力の向きを䟿利な方向にかえるこずなどのはたらきをしおいたす。

䞭でも、おこは、そのもずになるもので人類の芪友ずも蚀われおいたす。


おこの぀りあいの実隓

倪さのいちような、長さ40センチあたりの棒をその䞭倮郚に穎を開けお、ひもで぀るしたす。

棒が氎平にならないずきには棒のかたはしを少し削っお、氎平になるようにしたす。
この棒には、䞭倮から巊右に、5センチおきに目もりを぀けおおきたす。

たた、棒のほかに、重さの同じ重りを、20個ほど甚意したす。

たず、棒の巊偎で䞭倮から10センチはなれたずころに重りを6個かけ、右偎の20センチのずころに別の重りを぀るしお棒が氎平になるように、重りの数を加枛したす。

そしお棒がちょうど氎平に぀りあったずき右偎の重りが䜕個になっおいるかを調べたす。

぀ぎに、右偎に぀るす重りの䜍眮を15センチ・10センチ・5センチにかえお、それぞれの堎合に重りが䜕個のずき、棒がちょうど氎平になるかを調べたす。

たた、巊偎の重りの䜍眮をかえたり、重りの数を倚くするか少なくするかしおおいお、たえず同じように実隓を繰り返したす。

これらの実隓の結果をたずめおみるず、䞊の衚のようになりたした。
この衚から、぀ぎのような関係が成り立っおいるこずがわかりたす。

「棒が぀りあっおいるずきには、棒の䞭倮から重りたでの距離ず重りの重さをかけた倀は巊偎ず右偎ずで、い぀も等しくなっおいる」

これを匏であらわしおみるず、

a × P = b × Q
ずいう関係になりたす。

a  棒の䞭倮から巊偎の重りたでの距離
P  巊偎の重りの重さ
b  棒の䞭倮から右偎の重りたでの距離
Q  右偎の重りの重さ



おこの䞉点

たえの実隓のように、棒の぀りあいを考えるずきには棒を支えおいる点を、おこの支点ず蚀いたす。

たた、重りを぀るしおある2぀の点をずもに、おこの力点ず蚀いたす。

おこを道具ずしお利甚する堎合には、おこに力を加えるずころを力点、おこに力を出させるずころを䜜甚点ず蚀っお、区別しおいたす。

おこの原理

たえの実隓でわかったように、棒の2点に平行な2぀の力、、がはたらいお぀りあっおいるずきにはい぀も぀ぎの関係が成り立っおいたす。

この関係を、おこの原理ず蚀いたす。

この匏からわかるように、bがaの3倍であればはの3分の1の倧きさで぀りあいたす。

ですから、支点の近くに䜜甚点をずり支点からはなれたずころに力点をずるず小さい力で倧きな力ず぀りあわせるこずができたす。




䞉力の぀りあいずは力の合成・分解ずは平行四蟺圢の法則ずは

䞉力の぀りあい

1぀の物䜓に、3぀の力がはたらいおいお物䜓が動かないでいるこずがありたす。

このずきには、3぀の力の倧ききず向きのあいだに特別な関係が成り立っおいたす。


䞉力の぀りあいの実隓

机の䞊に倧きな癜い玙をしいおその䞊で、぀ぎのような実隓をしおみたしょう。

同じばねばかりを、3぀甚意したす。
その先にひもを぀けお、3本のひものはしを結びあわせたす。

぀ぎに、3぀のばねばかりを、それぞれ勝手な方向に匕っ匵っおひもがピンず匵り、ひもやひもの結び目が動かなくなったずきに3぀のばねばかりの目もりを読みたす。

このずき、3本のひもの䜍眮ず結び目の䜍眮を正確に玙の䞊にう぀しずりたす。
癜玙にう぀しずった図に぀いお、぀ぎのような䜜図をしたす。

ひもの結び目を、3本のひもの方向を、それぞれ・・ず曞きたす。

぀ぎに、先に読みずった、ばねばかりの目もりの読みの数に比䟋するような長さを、・・䞊にからはかっお印を぀け、これらを・・ずしたす。

するず、この3぀の矢印、・・はそれぞればねばかりで匕っ匵った、3぀の力をあらわしおいたす。

぀ぎに、ずを隣り合った二蟺ずする平行四蟺圢を぀くりたす。
その察角線を匕いお、これをずしたす。

このず、前に曞いたずをくらべおみるずずは䞀盎線䞊にあっお、長さが等しくなっおいたす。

たた、ずを二蟺ずする平行四蟺圢を぀くっお察角線を匕き、それずをくらべおみるず、やはり長さが等しく䞀盎線になっおいるこずがわかりたす。

ずに぀いおやっおみおも同じような関係がありたす。

これらのこずから、぀りあっおいる3぀の力のあいだには必ず次のような関係がなりたっおいるこずがわかりたす。

「぀りあっおいる3぀の力のうち、2぀の力で぀くった平行四蟺圢の察角線は残りの1぀の力ず䞀盎線になっおいお、その向きは反察で倧きさは等しい」

力の合成

たえの実隓で、ずずは、䞀盎線になっおいお向きが反察で等しい倧きさの力ですから、぀りあうのは圓然です。

しかし、実際にはたらいおいるのはではなくお、ずです。
ですから、ずの2぀の力のはたらきはの力のはたらきず党く等しいこずがわかりたす。

このように、2぀の力のはたらきず党く等しいはたらきをもっおいる力を、合力ず蚀いたす。

の力は、ずの力の合力です。
たた、合力をもずめるこずを力を合成するず蚀いたす。



平行四蟺圢の法則

同䞀の点にはたらいおいる2぀の力、ずを合成しおその合力をもずめるには、たえの実隓のようにずをあらわす矢印を二蟺ずしお平行四蟺圢を぀くりその察角線を曞けば、その欠印が合力になりたす。

このようなやり方を、平行四蟺圢の法則ず蚀いたす。

2぀の力ずが、同じ盎線䞊にないかぎり必ず平行四蟺圢を぀くれたすから合力をもずめるこずができたす。

ずが䞀盎線になっおいるずきは、平行四蟺圢を぀くれないので぀ぎのようにしお、合力をもずめたす。

ずが同じ向きのずきは、ずの倧きさの和に等しい長さの矢印を同じ盎線䞊に、同じ向きに曞くず、それが合力になりたす。

たた、ずが反察向きなら、ずの倧きさの差に等しい長さの矢印を、同じ盎線䞊に、倧きいほうの偎に曞くず、それが合力になりたす。

もし、ずが等しい倧きさならばその差はれロになりたすから、矢印は曞けたせん。
このこずを「合力はれロである」ずか「合力がれロになる」ず蚀いたす。

぀りあっおいる二力の合力は、れロになっおいたす。

3぀の力、、、の合力は平行四蟺圢の法則を二床繰り返しお䜿うずもずめられたす。

それには、たず、ずの合力を平行四蟺圢の法則を䜿っおもずめおずしたす。

続いお、ずずの合力を同じようにしおもずめお、ずしたす。
するず、が、、、の合力になりたす。
ずを先に合成しおも同じです。

前の実隓のように、぀りあっおいる䞉力のずきは、合力がれロになりたす。

力の分解

1぀の力を、この力ず同じはたらきをする二力、ずずにおけるこずを力を分解するず蚀いたす。

そしお、、を、力の分力ず蚀いたす。

力の分解は、力の合成ず逆になっおいたすから平行四蟺圢の法則が成り立っおいるように、わければよいのです。

それには、぀ぎのようにしたす。

力をあらわす欠印が、察角線になっおいるような平行四蟺圢を぀くるず、その察角線をはさむ二蟺が、分力ずになりたす。
しかし、このような平行四蟺圢は、いく通りでも曞けたすから分力、の組みは無数にもずめられたす。

そこで、分力の1぀の倧きさず向きを決めおおくか2぀の分力の向きを、それぞれ決めおおかなければなりたせん。

するず、決たった1組みの分力がわかりたす。

互いに盎角になっおいる、2぀の分力に分解するには図③のように、矢印の先から盎線、䞊に垂線をおろしおそのあしを、ずしたす。

するず、欠印ずが、もずめる分力、、になりたす。

なぜならは、ずで぀くる平行四蟺圢この堎合は長方圢の察角線になっおいるからです。




二力の぀りあいずは匵力ず重力、偶力ずは

力の぀りあい

棒抌しや、綱匕きのずきに芋られるように、抌したり匕いたりしお物䜓に力がはたらいおいるのに物䜓がじっず止たっおいお動かないこずがありたす。

たた、机の䞊に眮かれた本は地球がその䞭心に匕いおいるのに動かないでいたす。

このように、力がはたらいおいるのに物䜓が動かないでいるずき、物䜓は぀りあいの状態にあるず蚀いたす。

よく調べおみるず、ただ1぀の力が物䜓にはたらいおいおその物䜓が動かないでいるこずはありたせん。

力がはたらいおいるのに、物䜓が動かないずきには必ず2぀、たたはそれ以䞊の力がはたらいおいたす。

そしお、それらの力のあいだに特別な関係が成り立っおいるずきにかぎりたす。

このようなずき、力は぀りあっおいたす。


ニカの匕っ匵り合い

綱匕きで、䞀方の人の匕く力が盞手の匕く力より倧きいず綱が動いお勝負が決たりたす。
しかし、䞡方の人の出す力が等しいずきには、綱は動きたせん。

ばねばかりを䜿っお、぀りあっおいる二力の関係を、調べおみたしょう。

図のように机の䞊に2぀のばねばかりを向かい合わせおおいお䞡方の先をひもで結びたす。

぀ぎに、ばねばかりを䞡方に匕いおひもがピンずはっお動かないずき、はかりの目もりを読みずりたす。

このずき、2぀のはかりの目もりのよみは、等しくなっおいたす。
たた、ばねばかりずひもは、䞀盎線䞊にならんでいたす。

このこずから、ひもを䞡方に匕いおいる2぀の力は倧きさが等しく、向きが反察で同じ盎線䞊にはたらいおいるこずがわかりたす。

぀ぎに、ばねばかりをもっお匷く匕いおみおもひもを長くしたり短くしたりしおみおも䞡方のばねばかりの目もりの読みは等しくなっおいお2぀のばねばかりは、同じ盎線䞊にならんでいたす。

たた、ひものかわりに厚玙に2぀の穎を開けおそれにばねばかりの先をひっかけお実隓しおも同じになりたす。

これらの実隓から

「1぀の物䜓に、匕っ匵り合う2぀の力がはたらいおいお、物䜓が動かないでいるずきには、この2぀の力は倧きさが等しくお向きが反察で同じ盎線䞊にはたらいおいる」

ずいう関係が成り立っおいるこずがわかりたす。

匵力ず重力

ひもで぀るした重りが、動かないでいるずきその重りにはたらいおいる力の぀りあいを、考えおみたしょう。

重りには、地球が䞋向きに匕いおいる力重力がはたらいおいたすがこの力だけが重りにはたらいおいるのなら、重りは䞋に萜ちおいくはずです。

しかし、重りは止たっおいるのですから、重力ず等しい倧きさで䞊向きの力が同じ盎線䞊にはたらいおいなければなりたせん。

この力は、ひもが重りを䞊向きに匕いおいる力でこのような力を、ひもの匵力ず蚀いたす。
したがっお、重りには匵力ず重力の2぀の力がはたらいおいお぀りあっおいるのです。

ひもは、匵力の方向に止たっおいお、匵力ず重力は䞀盎線になっおいたすから、ひもの方向で地球の䞭心の方向鉛盎方向を知るこずができたす。

重りを重くするず、それに぀れお、ひもの匵力も倧きくなりたす。

しかし、ひもは、ある倧きさ以䞊の匵力には耐えられないので重りがあたり重くなるず切れおしたいたす。



二力の抌し合い

棒抌しのずき、棒を䞡はしで抌しおいる2぀の力が倧きさが等しく、䞀盎線䞊で抌し合っおいるずきは棒はどちらぞも動きたせん。

このような二力の抌し合いのずきも、くわしく実隓しおみるず二力の匕っ匵り合いのずきず同じような関係が成り立っおいたす。

぀たり「1぀の物䜓に抌し合う2぀の力がはたらいおいるずきにはこの2぀の力は倧きさが等しくお、向きが反察で同じ盎線䞊にはたらいおいる」ずいうこずです。

偶力

物䜓にはたらいおいる2぀の力が、向きが反察で倧きさが等しくおも同じ盎線䞊ではなくおはなれた2぀の平行な盎線䞊にはたらいおいる堎合には物䜓はたわりだしたす。

このような2぀の力を、偶力ず蚀いたす。

重力ず面の抗力

机の䞊に眮いた本は地球の重力によっお、䞋向きの力を受けおいたす。

しかし、本は動かないでいるのですから重力ず぀りあう力がはたらいおいなければなりたせん。

この力は、机の面が、本を䞊向きに抌しおいる力でこの力のこずを面の抗力ず蚀いたす。
本が動かないでいるのは、重力ず面の抗力ずが倧きさが等しく、同じ盎線䞊に抌し合っおいるからです。

それでは、なぜ机の面は、本を䞊向きに抌すのでしょうか。

䞋の図を芋おください。

本は重力に匕かれお䞋に萜ちおいこうずし、机の面を䞋向きに抌しおいたす。
この力の反䜜甚ずしお、机の面が、重力ず同じ倧きさの力で本を䞊向きに、抌し返しおいるのです。

本が机を抌しおいる力は机にはたらいおいる力で机の抗力は本にはたらいおいる力です。

ですから、この2぀の力は本にはたらいお぀りあっおいる二力ではありたせん。

本の぀りあいの力は、本が受けおいる力だけを考えるのですから重力ず面の抗力ずだけの぀りあいを考えるのです。




䜜甚ず反䜜甚ずは抗力・撃力ずは わかりやすく解説

䜜甚ず反䜜甚

手で壁を抌すず、手が壁から抌し返されるのがわかりたす。

たた、倏、静かな氎面でボヌトから飛び蟌むずボヌトは飛び蟌んだ方向ず反察の向きに進みたす。


このように、力は必ず2぀の物䜓のあいだで、同時に䌝わりたす。
2぀の力、のうち、䞀方を䜜甚ず蚀い、他方を反䜜甚ず蚀いたす。
どちらを䜜甚ずいっおも、反䜜甚ず蚀っおもよいのです。

ニュヌトンは「䜜甚ず反䜜甚ずは、䞀盎線䞊にあっお向きが反察でその倧きさは党く等しい」こずを発芋したした。

これが、䜜甚反䜜甚の法則ず呌ばれるもので力が物䜓ず物䜓ずのあいだを䌝わるしくみをしめした倧切な法則です。

1぀の物䜓だけで、自分が、自分に力をはたらかせるこずはできたせん。
自分に力をはたらかせるには、自分以倖の物に力をはたらかせおその反䜜甚ずしお自分が受ける力を利甚するのです。

人が地面を歩けるのは足で地面を蹎るずその反䜜甚ずしお、地面が足を抌し返しおくれるからです。

たた、口ケットが飛ぶこずができるのは燃料を燃やしお぀くった気䜓をうしろに噎き出しお、その反䜜甚を利甚しおいるからです。

ボヌトに乗っおいる人が船銖を力いっぱい抌しおもボヌトは動きたせんがオヌルを甚いるずオヌルが氎に力をおよがしその反䜜甚ずしお、氎がオヌルを前方ぞ抌すこずになりたす。

ボヌトが前進するのは、この力のためです。

力は、手ず壁のように、2぀の物䜓が盎接觊れあっおいる堎合にも磁石の力や電気の力、䞇有匕力などのように2぀の物䜓がはなれおいる堎合にも䌝わりたす。

そしお、䜜甚反䜜甚の法則は、いずれの堎合にも、成り立っおいたす。

ここで泚意しおおきたいこずは、䜜甚反䜜甚の法則ず二力の぀りあいずは根本的に違うもので2぀の物䜓がお互いにおよがしあう力が䜜甚反䜜甚であり1぀の物䜓に、2぀の力がはたらくのが二力の぀りあいです。



抗力

物䜓が1぀の面ず接しおいるずき物䜓がその重さで面を抌す力の反䜜甚ずしお、その力ず反察の向きで倧きさの等しい力が物䜓を抌し返しおいたす。

この力を抗力ず蚀いたす。

巊の図のように面が氎平面の堎合ず斜面の堎合では物䜓がその面ず぀りあっおいる状態は、それぞれ違いたす。

物䜓が氎平面䞊で静止しおいるずき抗力は、物䜓の重さの力ず぀りあっおいたす。

しかし、面の䞀方を䞊げおいくず、ある点たでは静止しおいたすがやがお物䜓は、その面にそっお滑り萜ちたす。

物䜓が斜面䞊で滑り萜ちないずきは2぀の力、すなわち、斜面に垂盎にはたらく垂盎抗力ず斜面に平行にはたらく摩擊力ずの合力ず物䜓の重さの力ずが぀りあっおいるからです。

物䜓が斜面を滑り萜ちるずきは物䜓の重さの力のほうが合力よりも倧きくなるからです。

撃力

2぀の物䜓が、ごく短い時間だけふれあい、すぐにはなれる堎合ふれあっおいる間に、互いに抌し合う力を撃力ず蚀いたす。

2぀の物の衝突が、この䟋です。
金槌で、釘を打ち蟌むずき、バットでボヌルを打぀ずき車ず車ずがぶ぀かるずきなどにはたらく力が撃力です。

撃力は、物䜓が重いずきほどたた、衝突する前の速さが倧きいずきほど、倧きくなりたす。
電車にトラックが衝突したずきなどは、非垞に倧きな力がはたらくので固い鉄の車䜓が、あめのように曲がったりしたす。

撃力のずきにも、䜜甚反䜜甚の法則が成り立っおいたす。
2぀の物䜓が、互いに受ける力は、反察向きで、等しい倧きさです。

かなづちで釘を打぀堎合、釘の受ける力ずかなづちの受ける力ずは同じ倧きさです。

石で貝殻を叩くず、貝殻は、粉々に朰れたす。
この堎合も、貝殻が受ける力ず、石が受ける力は同じ倧きさです。
ただ、貝殻のほうがもろいので、朰れおしたうのです。

力の倧きさが違っおいるのではありたせんから。
間違えないようにしたしょう。




力の䞉芁玠ずは力の倧きさの単䜍ず衚し方ずは

力のあらわし方

私たちは、山でブルドヌザヌが倧きな朚を抌し倒し岩を砕いおいる颚景や枯でクレヌンが重い荷物を軜々ず持ち䞊げお船に積み蟌んでいる颚景を芋かけたす。

ブルドヌザヌやクレヌンが私たち人間よりもより倧きな力をもっおいるこずを私たちはよく知っおいたす。

ずころが、私たちは、この力を盎接に目で芋るこずはできたせん。
ただ、筋肉の感じや、物䜓の動く様子で知るだけです。

そこで、自然の珟象や機械のはたらきを調べるには力に぀いお正しく知るこずが必芁です。


力の䞉芁玠

物䜓に力がはたらくず、いろいろの倉化が起きたすがその力のはたらきは力の倧きさ、力のはたらく向き、力のはたらく点䜜甚点の3぀のこずがらで決たりたす。

この3぀を、力の䞉芁玠ず蚀いたす。

力を考えるずきには、い぀も䞉芁玠をはっきりさせるこずが倧切です。
぀たり、物䜓のどこに、どれほどの倧きさでどちらの向きに力がはたらいおいるか、ずいうこずを考えるのです。

力の倧きさ

私たちは、筋肉の感じで、匷い力、匱い力、倧きい力、小さい力ずいうような区別はできたす。

しかし、ある力が、ほかの力の䜕倍であるかをくわしく知るこずはできたせん。

たた、同じ荷物でも、はじめは軜く感じたすが疲れおくるず重く感じたす。
そこで、ばねばかりを䜿っお力の匷さを正確にあらわす方法が考えられたす。

ばねばかりの䞀方のはしをずめおおいお、他のはしをある匷さの力でひっぱるず、ばねは、ある長さだけ䌞びおずたりたす。

この堎合、力が匷いほど、ばねの䌞び方は倧きくなりたす。
そこで、ばねの䌞びた長さをくらべお、ある力がほかの力の䜕倍であるかを知るこずができたす。

したがっお、ある力を暙準にしお、その力の倧きさを1ず決めおおけばほかのすべおの力は、その倧きさを数であらわすこずができたす。



力の倧きさの単䜍

1グラムの分銅の重さ、぀たり、この分銅を地球がひいおいる力重力を1グラム重の力、たたはかんたんに、1グラムの力ず蚀いたす。

これが、力の倧きさの単䜍です。

このほか、ダむンやニュヌトンなどずいう単䜍も䜿いたす。

1グラム重980ダむン
1ニュヌトン100000ダむン

力の向き

ある力が、物䜓にはたらいおいるずいっおもどの向きにはたらいおいるのか、抌しおいるのか匕いおいるのかをはっきりさせなければなりたせん。

このこずを。力の向きず蚀いたす。
たた、力の向きに匕いた盎線のこずを、䜜甚線ず呌びたす。

力の䜜甚点

同じ向きの、同じ倧きさの力であっおも物䜓のどこにはたらくかによっお、物䜓にあたえる圱響は違いたす。

そこで力が物䜓にはたらく点を、はっきりさせおおく必芁がありたす。

力のはたらいおいるずころを、䜜甚点ず蚀いたす。
たずえば、ドアのずっおに手をかけおドアを開けるずきにはドアのずっおが、力の䜜甚点になっおいたす。

力を図であらわす方法

力を図に曞いおあらわすには、矢印を䜿いたす。
矢印を䜿うず、力の䞉芁玠を、はっきりずあらわすこずができたす。

この堎合、矢印の根もずが力の䜜甚点を矢印の長さが力の倧きさを矢印の向きが力の向きを、あらわすようにしたす。

矢印を曞くずき、ずくに気を぀けなければならないこずは力の䜜甚点に矢印の先がこないようにするこずです。




気圧の枬り方ずは気䜓の圧力ず䜓積の関係・ボむルの法則ずは

気圧の枬り方

倧気の圧力は、い぀も䞀定しおいるものではなく、たえず倉化しおいたす。
それであるずきの倧気の圧力を芳枬するのに、気圧蚈が甚いられおいたす。


氎銀気圧蚈

氎銀気圧蚈では、トリチェリの原理を利甚しおいたす。

氎銀気圧蚈の䞋の郚分には、氎銀をいっぱい぀めた皮袋がありそこからガラス管に぀たった氎銀柱が続いおいたす。

そしお、䞋の氎銀面にはたらく倧気の圧力が倉化するず氎銀柱の高さが䞊䞋するようになっおいたす。

この気圧蚈で気圧を枬るにはたず、袋にふれおいる1぀目のねじをたわしお氎銀の面がぞうげの針の先に軜くふれるように調節したす。

぀ぎに2぀目のねじをたわしお、ものさしの䞋のはしを管内の氎銀面の頂点にあわせ、それから氎銀柱の高さを読み取るのです。

アネコむド気圧蚈

気圧蚈には、氎銀気圧蚈のほかに、アネロむド気圧蚈がありたす。

アネロむド気圧蚈では、波圢をしたうすい金属補の猶の䞭の空気が、抜きずられおいたす。
猶の䞭には、ばねが入っおいお倧気の圧力で朰されないようになっおいたす。

そしお、気圧が高くなるず、この猶は少しぞこみ䜎くなるずふくらむのです。
この小さい倉化を、おこのしくみで倧きくし針の先で気圧が読めるようになっおいたす。

この気圧蚈はもち運びに䟿利で、船のように揺れるずころでも枬れたす。
しかし、氎銀気圧蚈ほど正確に枬れないのが欠点です。

ボむルの法則

たえに、空気にも匟性があるこずを孊びたした。

いた、かんちょう噚に空気を閉じ蟌め指で口をふさいで、ピストンを静かに抌しおみたしょう。

䞭の空気の䜓積が小さくなるずピストンを抌し返す力がはたらくようになりたす。

これは、抌し瞮められた䞭の空気にもずの状態にもどろうずする性質があるからです。

こんどは、指で口をふさいだたた、ピストンをひっぱっお䞭の空気の䜓積を倧きくしおみたしょう。

するず、ピストンを吞い蟌む力がはたらくようになりたす。
このずきピストンをはなすず、ピストンは吞い蟌たれおしたいたす。

この実隓で、ピストンの䞭に閉じ蟌めた空気の圧力の匷さはもずの䜓積より小さくする气倧気の圧力がり倧きくなり反察に、もずの䜓積より倧きくするず倧気の圧力より小さくなるこずがわかりたす。

くわしい実隓によるず、閉じ蟌めた空気の䜓積が2分の1、3分の2になるず圧力の匷さは2倍・3倍になるこずがわかりたす。

たた、䜓積を2倍・3倍にするず圧力の匷さは、2分の1、3分の1になりたす。
しかも、この関係は空気ばかりでなく、ほかの気䜓でも成り立぀のです。

぀たり、枩床がかわらなければ、䞀定量の気䜓の䜓積ず圧力の匷さは互いに反比䟋するずいう関係がありたす。

この関係は、むかし、むギリスの物理孊者のボむルが研究したのでボむルの法則ず呌ばれおいたす。



ボむルの法則ず分子の運動

気䜓の䜓私ず圧力ずのあいだに、ボむルの法則が成り立぀のは぀ぎのような考え方をするず、よくわかりたす。

倚くの物䜓は、分子ず呌ばれる、非垞に小さい粒から成り立っおいたす。

この分子は、非垞に小さく、党䜓を1぀の球ず考えるず盎埄は1センチの数千䞇分の1にすぎたせん。
それで、目で芋るこずはもちろんできたせんしどんなに倍率の高い顕埮鏡でも、芋るこずができないのです。

固䜓では、この分子は芏則正しく䞊んでいたすが気䜓では、1぀1぀の分子が自由に動きたわっおいたす。

そしお、ほかの分子ず衝突したり物の衚面にぶ぀かったりしおいるのです。

たずえば、図のような1぀の円筒の䞭の、気䜓の圧力を考えおみたしょう。
やはり、分子はさかんに飛び回っおいお䞊の円板にも぀きあたっおいたす。
この分子が物にぶ぀かる力が、気䜓の圧力のもずになっおいるのです。

いた、この気䜓の䜓積を半分にするず円板に぀きあたる分子の数は、2倍になりたす。

そこで、気䜓の圧力も2倍になるのです。反察に、気䜓の䜓積を2倍にしおみたす。

するず、円板に぀きあたる分子の数は半分になり気䜓の圧力も、たえの半分になるはずです。

たた、気䜓の分子が1぀の向きに流れおいくこずがありたす。
空気がそのように流れおいくのが颚です。

䞀方からだけ倚くの分子がぶ぀かるので朚の葉がそよいだり、煙りがたなびいたりするのです。

圧瞮空気のはたらき

空気を匷く抌し瞮めたものを圧瞮空気ず蚀いたす。
空気は、圧瞮されるず䜓積が瞮み、圧力が倧きくなるのでこの力を利甚しおいろいろな仕事をさせるこずができたす。

圧瞮空気をピストンをはめたシリンダヌに送るずピストンは圧瞮空気に抌されお動きたす。

このこずを利甚しお、電車や機関車などに䜿われおいる空気ブレヌキでは、制茪子を車茪のタむダに抌し぀けお、車茪の回転をずめおいたす。

たた、電車のドア゚ンゞンも圧瞮空気の力で扉を開けたり、閉めたりしおいたす。

そのほか、圧瞮空気は岩石を砕く削岩機や空気ハンマ、びょうを打぀空気リペッタなどに䜿われおいたす。




トリチェリの実隓ずは気圧の単䜍ずは わかりやすく解説

ポンプで䞊がる氎の高さ

ポンプで氎を吞い䞊げるこずができるのは、実は倧気の圧力のためです。
いた、ポンプのピストンが䞊がったため䞭に隙間ができたずしたす。
この郚分は真空になっおいたす。

ずころが管の倖の氎面は、倧気の圧力で抌されおいるので氎が管に抌し䞊げられるのです。

しかし、倖の氎面を抌しおいる倧気の圧力の倧きさには限床があっおその匷さは、ふ぀う1平方センチあたり1キログラムです。

それで、ポンプでくみあげられた氎の圧力の匷さが1平方センチあたり玄1キログラムになるくらいしか䞊がらないのです。

぀たり、どんなによくできたポンプでも、玄10メヌトルの高さたでしか氎をくみあげるこずができたせん。


トリチェリの実隓

むかし、むタリアの物理孊者でトリチェリずいう人は぀ぎのような実隓をしお、倧気の圧力を枬りたした。

たず、䞀方のはしを閉じた、長さ1メヌトルのガラス管に氎銀を぀めおその口をしっかりおさえながら、氎銀の入っおいる噚の䞭に逆さたにしおたおたした。

はじめ、管内の氎銀は少し䞋がりたしたが噚の氎銀面から76センチの高さのずころで、止たっおしたいたした。

管の䞊のすいおいる郚分にはなにも入るはずがありたせんから、真空であるず考えられたす。

それで、この郚分を、トリチェリの真空ず蚀いたす。
たた、この実隓をトリチェリの実隓ず呌んでいたす。

トリチェリの実隓で管内に氎銀が抌し䞊がるのは管の倖の氎銀面に、倧気の圧力がはたらいおいるからです。

それで、管を少し傟けおも、氎銀柱の高さはかわりたせん。

䞊の図で、面にはたらく倧気の圧力は、面ず同じ高さにある管内の面に䞋からはたらく圧力の匷さず等しいず考えられたす。

面では、その䞊にある氎銀柱の重さず぀りあっおいたす。

氎銀の比重は、13.6ですから、には、1平方センチあたり、76 × 13.6 = 1033.6グラムの圧力が加わっおいるこずになりたす。

このため、の倧気の圧力は、やはり1平方センチあたり玄1キログラムの割合ではたらいおいるこずになりたす。



サむホン

氎を入れたビヌカヌを高いずころにおき氎をいっぱいにしたビニル管のはしを氎に入れたす。

そしお、ビニル管のもう䞀方のはしをビヌカヌの䞭の氎面より䜎くするずビヌカヌの䞭の氎はどんどん流れ出したす。

このようなしかけを、サむホンず蚀いたす。
私たちも、サむホンを䜿っお、ビヌカヌの氎をう぀しおみたしょう。

サむホンがはたらくのも、氎面にかかる倧気の圧力のためです。
図のように、の郚分にうすい膜を考えるず、この膜は、の氎面から。

倧気の圧力-h1の氎柱による圧力の圧力で抌されおいたす。

たた、同時にこの膜はの氎面から倧気の圧力h2の氎柱による圧力の圧力で抌されおいたす。

このずき、h2はh1より長いので、の郚分の膜を考えるずの氎面からの圧力は、の氎面からの圧力より倧きくなるはずです。

そのため氎は、のほうからのほうぞ流れるこずになるのです。

気圧の単䜍

気圧の倧きさをしめすのに、氎銀柱の高さを甚いそれをミリメヌトルの単䜍であらわすこずがありたす。

たずえば、氎銀柱の高さが、760ミリのずきには気圧は、760mmHgHgは氎銀の蚘号であるず曞きあらわすのです。

たた、氎銀柱の高さが760ミリのずきの気圧を暙準気圧ず蚀っおこれを1気圧ずいうこずもありたす。

気象芳枬では、気圧をあらわすのにふ぀う、ミリバヌルmbar)ずいう単䜍を甚いおいたす。

これは、1平方センチあたり100䞇ダむン1ダむンは1グラム重の980分の1の倧きさの割合で加わる圧力の匷さを1バヌルずしお、その1000分の1をミリバヌルず蚀うのです。

それで、䞀気圧は、玄1013ミリバヌルにあたりたす。

぀たり、760mmHg = 1気圧 = 1013mbar
の関係がありたす。




倧気の重さずはマクデブルクの半球ずは わかりやすく解説

倧気の重さ

たえに、倧気は地球を玄1000キロの厚さにわたっおずりたいいおいるこずを説明したした。
ですから、私たちは、ちょうど倧気の海の底に䜏んでいるようなものです。

このため、海面ず等しい高さにいる人や物䜓は1平方センチあたり玄1キログラムの力で抌されおいたす。
この力を倧気の圧力、たたは、倧気圧ず呌んでいたす。

この割合で蚈算するず、人間の頭暪断面積玄200300平方センチの䞊には、い぀も200300キログラムもの重さがかかっおいるこずになり。

地球の党衚面積をおおう倧気の圧力は5000兆トンを超える、たいぞんな力になりたす。


実隓

䞋の図のように、いっぜうが短い字管を甚意しお長い方のから氎を泚ぎ、短い方のを指でふさいでガラス管を氎でいっぱいにしたす。

いっぱいになったずころで、①の図のようにをガラス管に空気が入らないようにしっかり指でふさぎをあけおみたす。

あけおも、氎はこがれでたせん。

ずころがをふさいでいた指をはなすず、②の図のように氎はこがれでお、の氎面は、の氎面ず同じ高さ点たで䞋がりたす。

①の図で、氎がこがれでないのは、からたでにある氎の重さによる圧力ずの氎面で、その氎面を䞊からおさえ぀ける

力ずが぀り合っおいるからです。

をふさいでいた指をはなすずの氎面にもず同じように䞊からおさえ぀ける力がはたらきたす。

この堎合、の氎面にはを䞊からおさえる力ず反察向きに間の氎の重さによる圧力ずの氎面を䞊からおさえる力ずがはたらくこずになりたす。

したがっお、぀り合いがずれなくなるので、氎がこがれでるわけです。

この実隓で、䞊からおさえる力が、倧気圧ず呌ばれるものです。



マクデブルクの半球

倧気の圧力は、同じずころでは、䞊䞋・巊右あらゆる方面に等しい倧きさではたらいおいたす。

この性質は、氎の圧力ず䌌おいたす。

むかし、ドむツのマクデブルク垂の垂長にゲヌリケずいう人がいたした。
ゲヌリケは、盎埄玄40センチの2぀の半球を重ねあわせおその䞭の空気をぬき、それを匕き離すのに、どれほど倧きな力がいるかを、人々にわからせようずしたした。

実際に16頭の銬を぀ないで、実隓したずいうこずです。
それで、このような半球をマクデブルクの半球ず呌んでいたす。

マダデブルクの半球でも、䞭に空気が入っおいるずこの空気は広がろうずしお、内偎から抌すこずになりたす。
それで、倧気の圧力がたわりから抌しおいおもかんたんに匕き離すこずができるのです。

ずころが半球の䞭の空気を抜いおしたうず倖から倧気の圧力が抌しおいるだけで、それを抌し返す内郚の力はありたせん。
このため、非垞に倧きな力でひっぱらないず匕き離すこずができないのです。

マグデブルグの半球は、䞈倫な鋌鉄でできおいるので䞭の空気を抜きずっおしたっおも倧気の圧力で抌し朰されるこずはありたせん。

しかし、ブリキ猶などを甚いお同じこずをおこなえば猶はすっかり朰されおしたいたす。

実隓

ドロップや食甚油の空き猶を、倧気の圧力で朰しおみたしょう。

たず、猶の䞭に少量の氎を入れお、この氎を充分に煮たおたす。
するず、猶の䞭の空気は氎蒞気ずいっしょにほずんど倖ぞ出おしたいたす。

぀ぎに、空き猶を火から遠ざけ、すぐに硬く栓をしたす。
そしお、䞊から冷たい氎をかけおみたしょう。
するず、空き猶は冷えお、音を立おお朰れおしたいたす。

これは、氎蒞気が冷えお氎になるず、猶の䞭にはほずんど空気が残っおいないので倧気の圧力で抌し朰されおしたうのです。




抌し䞊げポンプ・吞い䞊げポンプずは わかりやすく解説

ポンプ

かんちょう噚の先を氎心぀け、ピストンを匕くず氎は吞い䞊げれたす。
こんどは反察に氎の入っおいるかんちょう噚のピストンを抌すず氎が飛び出たす。

この性質を応甚したのが、ポンプで、ポンプには抌し䞊げポンプ・吞い䞊げポンプ・空気宀のあるポンプなどがありたす。


抌し䞊げポンプ

抌し䞊げポンプには2぀の匁がありたす。

①図のように、ピストンが止たっおいるずきには
匁は2぀ずも閉じおいたす。

぀ぎに、②図のように、ピストンを匕き䞊げるず1぀目の匁は閉じたたたになっおいたすが、2぀目の匁は開いお䞋から氎が䞊がっおきたす。

これは、かんちょう噚の先を氎に぀けおピストンをひくず氎が吞い䞊げられるのず䌌おいたす。

こんどは、③図のように、ピストンを抌し䞋げるず2぀目の匁は閉じたたたになっおいたすが、1぀目の匁が開いおそこから氎が抌し䞊げられたす。

これは、かんちょう噚のピストンを抌すず氎が飛び出るのず䌌おいたす。
このように、ピストンを動かすず氎は぀ぎ぀ぎに、管に抌し䞊げられたす。

吞い䞊げポンプ

吞い䞊げポンプの原理も、抌し䞊げポンプず同じです。
こんどは、ピストンを抌し䞋げるほうから考えおみたしょう。

ペヌゞの①図のように、ピストンを抌し䞋げるず1぀目の匁が開いお氎がピストンの䞊にう぀りたす。
このずきは、2぀目の匁は閉じおいたす。

぀ぎに、②図のように、ピストンを匕き䞊げるず2぀目の匁が開いお、䞋から氎が䞊がっおきたす。

このずき、1぀目の匁は閉じおいるのでピストンの䞊の氎は、出口からくみ出されたす。

このように、吞い䞊げポンプでもピストンを䞊げたり䞋げたりするず氎は぀ぎ぀ぎに、出口からくみ出されるのです。

空気宀のあるポンプ

抌し䞊げポンプにはポンプの倖に空気宀を぀けたものがありたす。

いた、ピストンを抌し䞋げお氎をポンプから抌し出すず空気宀の空気は抌し瞮められたす。

するず、たえに説明した空気の匟性によっおこの空気も、もずの䜓積にもどろうずしお、氎面を抌し䞋げたす。

このため、ポンプから氎が抌し出されないずきでも氎は匕き続いお管をのがっおいきたす。

このように、抌し䞊げポンプに空気宀を぀けるずたえず氎を抌し䞊げるこずができるようになりたす。

吞い䞊げポンプの぀くり方

ポンプを぀くるのには、盎埄が34センチくらいの竹を利甚したす。
たず、片方にふしを残しお切り取り、筒の䞊のずころに暪から穎を開けお、盎埄1.5センチくらいの短い竹をはめこみたす。
これが、氎の出口になるのです。

2぀の竹の぀なぎめは接着剀を䜿っおしっかりくくり぀けおおきたしょう。

぀ぎに筒にした竹のふしのずころに穎をあけ、ラムネ玉をのせおおきたす。
このラムネ玉は、匁のはたらきをしおくれたす。

こんどは、氎の出口にした现い竹の残りを切っお、ピストンのえにしたす。
この竹の片方には、やはりふしを぀けおおきたす。

そしお、ふしのないほうに小さな釘を刺しその䞊に垃をたいお、ピストンを぀くりたす。
ピストンのえの途䞭に穎をあけ、ゎムの匁を接着剀ではり぀ければポンプはできあがりです。

このポンプで、掗面噚の䞭の氎をくみあげおみたしょう。




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