岩石の利甚方法ずは工業原料ずしおの利甚法ずは

石灰岩の利甚

セッカむ岩は氎成岩の䞀皮で、小さいホりカむ石炭酞カルシりムの粒が集たっおできおいたす。

石灰岩を、かたどの䞭で焌くず、分解しお二酞化炭玠が倖ぞ逃げおいきあずには、酞化カルシりムが残りたす。
これが生石灰で肥料の原料、そのほかのいろいろな甚途に䜿われたす。

石灰岩の粉ず、ねん土をゆっくりたわる長い筒圢のかたの䞭に入れお熱するず小さなかたたりができたす。

これは、クリンカヌずよばれ、これを砕いお粉にしたものが、セメントです。

セッカむ岩は、我が囜の方々の山地に産出しなかでも犏岡県平尟台・山口県秋吉台・広島県垝釈・岐阜県赀坂・栃朚県葛生・埌玉県秩父・東京郜五日垂などが、有名です。

そんなわけで、石灰やセメントの原料はほずんど無尜蔵にあるずいっおも、蚀い過ぎではありたせん。

ケむ岩の利甚

ケむ岩は倉成岩の䞀皮で、现かいセキ゚むの粒が集たっおできおいたす。
䞍玔物の少ない良質なケむ岩は、ガラスや陶噚の原料ずしお甚いられたす。

ふ぀うのガラスはセキ゚む・石灰・炭酞ナトリりムの粉を適圓な割合にたぜおる぀がの䞭で溶かし、それを急に冷やしお぀くりたす。

たた、セキ゚むだけを溶かしたものを、急に冷やすず、セキ゚むガラスができたす。




岩石の利甚方法ずは土朚・建築甚材ずしおの利甚法ずは

岩石の利甚

岩石には、いろいろな利甚法がありたすが、倧きくわけるず土朚工事や建築甚の石材ずしお利甚するしかたずセメントやガラス゚業などの工業原料ずしお利甚するしかたずがありたす。

たた、このほかに、いろいろな有甚金属をずる鉱石も䞀皮の岩石ですしたた、石油や石炭も、岩石の䞀皮ですがこれらの利甚に぀いおは、ここでは省くこずにしたす。


土朚・建築甚材ずしおの利甚法

我が囜では、土朚工事や建築甚の石材ずしお、いろいろな火成岩が䜿われおいたす。

岩石が石材ずしお利甚されるためには぀ぎのような性質を持っおいるこずが、望たしいのです。

① 倧きな圧力がくわわっおも、くずれないこずこのためには岩石を぀くっおいる1぀1぀の鉱物が、しっかりずくっ぀きあっおいるこず。

岩石に、あたり现かな割れ目が、入っおいないこずなどが必芁です。

② 火や颚雚の䜜甚にたいしおも、抵抗力が匷いこず。

③ 岩肌がきれいなこず。

④ 芏則正しい割れ目が、ほどよく入っおいお、石切堎から切りだすのに郜合がよいこず。

しかし、1぀の岩石で、これらすべおの性質を兌ね備えおいるずいうこずはほずんどないので岩石の性質によっお、それぞれ、適圓な甚いかたをしたす。

カコり岩の利甚

カコり岩は、我が囜のほうがうの山地に広く分垃しおいるので、石材ずしお、広く利甚されおいたす。

カコり岩が、石材ずしお利甚されるのは倧きな圧力に耐える力が匷いためです。

しかも、郜合がよいこずには、カコり岩はだいたい盎角にたじわる䞉方向の面にそっお割れる性質があるので立方䜓の石材ずしお切りだしやすいのです。

圧力に察しお匷いので倧きなビル・橋げた・石垣などの石材ずしおよく甚いられたす。

しかし、カコり岩は火に匱く、火事などにあうずボロボロに砕けやすい欠点をもっおいたす。

これはカコり岩の䞭にたくさんふくたれおいる石英が熱せられるず、急に膚匵するためです。

カコり岩にかぎらず、岩石は石材ずしお甚いられるずきにいろいろな俗名でよばれおいたす。

カコり岩の俗名は、ミカゲ石たたはミカゲです。
これは、むかし、䞭囜地方がら切り出したカコり岩を兵庫県の埡圱枯から積みだしたので、この名が぀いたのだず蚀われおいたす。

岡山県䞇成地方からでる淡玅色のカコり岩石材はサクラミカゲたたはマンナリミカゲずいっお、珍重されおいたす。

東京地方で、よく芋かける癜色のカコり岩石材は茚城県の皲川ずいうずころから切りだされたものでむナダミカゲたたはむナダ石ずいいたす。

なお、深成岩の䞀皮のハンレむ岩は、磚くずきれいな黒色の光沢を出すので装食甚の石材や墓石ずしお、よく甚いられおいたす。

これをクロミカゲたたはオニミカゲずよんでいたすがこれは、カコり岩ではありたせん。



アンザン岩の利甚

ア゜ザ゜岩もカコり岩ずならんで、広く石材ずしお利甚されおいたす。

アンザン岩はカコり岩ずくらべお颚や雚で颚化されにくく、たた熱に察しおも匷いのが特城です。

アンザン岩の䞭には、板状に割れやすい性質をも぀ものがあり迚物の倖偎にはり぀けたり、石壁などによく甚いられおいたす。

岩肌は、ねずみ色をしおおり、カコり岩ほどきれいではありたせんが我が囜には火山が倚いので、ほうがうの火山ずくに関東・䞭郚地方の火山からたくさんずれるので倀段が安いずいう長所を備えおいたす。

長野県の諏蚪垂の近くから切りだされるアンザン岩霧ヶ峰火山の溶岩は鉄平石ずもよばれ、敷石や壁のはり石ずしお利甚されおいたす。

たた、小田原垂の少し西の根府川付近からずれるアンザン岩箱根火山の溶岩はネブカワ石ずよばれ、東京あたりでは、よく䜿われおいたす。

凝灰岩の利甚

凝灰岩は火山灰がかたたった、䞀皮の堆積岩で圧力に耐える力はカコり岩やアンザン岩ほど匷くはありたせんが颚雚の䜜甚や、火に察する抵抗力が匷く、たた、わりにやわらかくお切りだしやすいので、よい石材になりたす。

石垣・石壁・倉庫などにはこれが、よく䜿われたす。

東京あたりでは、淡緑色で、ボツボツあばたのような穎のあいた、オオダ石ずよばれるギョりカむ岩が、よく芋られたす。

このほか、適圓な硬さをもった緻密なギョりカむ岩は砥石ずしおよく甚いられおいたす。

ネンバン岩やサ岩の利甚

ネンバン岩は、平らに割れやすい性質を持っおいるのでむかしは、屋根を拭くのに䜿われたしたがいたでは、セメントがからの発違により、あたり䜿われおいたせん。

それでも石碑や庭の敷石に甚いたり、碁石や、砥石の原料に䜿われおいたす。

日本から産出する砂岩は、颚雚の䜜甚に匱くボロボロになりやすいので、あたりよい石材にはなりたせん。

もっずも、现かな割れ目が、たくさん入っおいる硬いサ岩は、现かく割れやすいので、ダム゚事のずきのセメントの骚材や道路工事の敷石岩バラスずしおよく甚いられおいたす。

グむリ石やゞャモン岩の利甚

セッカむ岩が倉質したダむリ石や深成岩の䞀皮のゞャモ゜岩には岩肌が、非垞にきれいなものが倚いので装食甚の石材ずしおビルの内壁などに甚いられおいたす。

たた、ダむリ石は、圫刻にも䜿われおいたす。
これは、岩石ずしおは、わりあいにやわらかく、现工しやすいためです。
だから、装食甚に䜿う堎合でも、きれいに磚いお䜿いたす。

日本のダむリ石ずしおは、岐阜県赀坂や山口県秋吉台産のものが有名ですが䞖界的にはむタリア産のものが最も良質で

日本でも、たくさん茪入しおいたす。

コクペり岩の利甚

コクペり岩は、ガラス質のリュりモン岩ですがきれいなものは、现工しお、カフスボタンや垯どめなどの装食品ずしお甚いられたす。

最近では、䞀皮のコクペり岩二次的に倉質しお、氎をふくんだものを適圓な枩床で焌いお、逅のようにふくらたしたものをセメントの骚材ずしお甚いおいたす。

これは、軜くお、䞊郚な性質を利甚しおいるわけです。
たた、むかし、矢じりや矛などに぀かわれおいたこずもありたす。




広域倉成岩ずは分垃の様子ず皮類ずは わかりやすく解説

分垃の様子

広域倉成岩であるケッショりヘン岩は広域倉成䜜甚によっおできたすがこの広域倉成䜜甚は、造山運動にずもなっお起こりたす。

それで、ケッショりヘン岩は造山運動がおこなわれた造山垯の䞭心郚にそっお垯状に分垃しおいたす。

日本は、たびたび造山運動を受けたのでいろいろな時代にできた結晶片岩地垯が各地に芋られたす。

そのうち、ずくに著しいのは、぀ぎの2぀の地垯です。


䞉波川結晶片岩垯

関東山地・倩竜川流域・玀䌊半島䞭郚・四囜山地・䜐賀ノ関半島をむすぶ地垯で総延長700キロ以䞊、幅は最倧26キロに及んでいたす。

利根川の支流の䞉波川矀銬県の名をずっお、こう呌ばれおいたす。
ここは䞭生代に広域倉成䜜甚をうけた地垯です。

䞉郡結晶片岩垯

北九州の西圌杵半島・背振山地・䞉郡山地・䞭囜地方の山口・埳山・益田、岡山県䞭郚などに点々ず分垃する結晶片岩地垯です。

䞉波川結品片岩垯のように分垃が連続しおいないのは、広域倉成䜜甚をうけた時代が、それより叀い叀生代の終わり頃のため、その埌にできた地局で芆われおいるからです。

組織

ケッショりヘン岩の、もっずも著しい特城は、非垞にはがれやすいずいうこずです。
これは、ケッショりヘン岩の組織に特城があるからです。

ケッショりヘン岩では、りンモなどのように板状たたはうろこ状の結晶がほが䞀定の方向に平行にならんでいたす。

このような組織を片理ずいい、平行にならんでいる面を片理面ずいいたす。

たた、しばしば片片面ず平行に瞞暡様ができおいたすがこれは、色の濃い鉱物有色鉱物が倚い郚分ず癜っぜい鉱物無色鉱物が倚い郚分ずが、平行に積み重なっおいるためです。

そのほか、片理ずは別の方向に割れやすい面がたくさん芋られたす。
これは、ぞき開面ずいわれおいたす。

ケッショりヘン岩の䞭に、カクセン石のような柱状たたは針状の鉱物が入っおいるず、それらは䞀定の方向にならんでいたす。

これも片理の䞀皮ですが、線構造ずいわれおいたす。
たた、片理面を芳察するず、たくさんの小じわが䞀定方向に平行にならんでいるのが芋えたす。

これは片川面ずぞき問面が亀わっおできたものですが、やはり線構造の䞀皮です。

ケッショりヘン岩に、片理・ぞき開・線構造などのように組織に方向性のあるのが倧きな特城です。

これは、ケッショりヘン岩ができるずき、䞀定の方向に力がはたらいおいたためです。

造岩鉱物

広域倉成䜜甚のずきには、力のほかに熱もくわえられるので
倉成の前の鉱物は、たいおい分解しお再結晶し、いろいろな鉱物ができおいたす。

ケッショりヘン岩の「結晶」ずいうこずは、このこずを意味しおいたす。



皮類,/h2>
ケッショりヘン岩は、倉成のたえの岩石の違いや倉成のずきの枩床や圧力の高䜎によっお、いろいろ違った皮類がありたす。

倉成のずきの枩床が高いほど粒の粗い岩石ずなりたす。

堆積岩から倉成したもの

デむ岩やサ岩からは、黒っぜい色のケッショりヘン岩黒色片岩ができたす。黒い色は石墚の色です。

片理面には雲母があらわれお、キラキラ茝いおいたす。
無色鉱物は、石英ず長石です。

石灰岩は結晶質石灰岩倧理石になりチャヌトは、ほずんど石英でできたセキ゚むヘン岩になりたす。
䞉波川結晶片岩垯のセキ゚むヘン岩にはしばしばコりレン石ずいう赀色の鉱物がふくたれおいお矎しい桃色のコりレンヘン岩になりたす。

火成岩から倉成したもの

もっずもふ぀うに芋られるものは、玄歊岩たたは玄歊岩質の凝灰岩から倉成したケッシッりヘン岩です。

枩床が䜎いずきには、リョクデむ石ずいう緑色の鉱物の倚いリョクショクヘン岩になり、枩床が高いずカクセン石の倚いカクセンヘン岩になりたす。

ヘンマ岩

倉成のずきの枩床がずくに高いずきにできる粒の粗い倉成岩でふ぀うカコり岩にずもなっおできたす。

日本では、飛隚山地・愛知県・近畿地方䞭倮郚・瀬戞内海西郚・日高山脈などでみられどこでもカコり岩の倧きな岩䜓の付近にできおいたす。

デむ岩やサ岩がもずになっおできたヘンマ岩は石英・長石・黒雲母が䞻成分で、カコり岩の䞻成分鉱物ず同じです。

このようなヘンマ岩が、ずくに粗い鉱物の粒の集たりになるずカコり岩ず区別が぀かなくなりたす。

それで、カコり岩のあるものは、泥岩や砂岩が倉成しおできたず考えられおいたす。

たた、デむ岩やサ岩がさらに高枩700床くらいに熱せられるず、溶けだしおカコり岩のマグマができるず考えられおいたす。




接觊倉成岩ずは皮類ず分垃の様子ずは わかりやすく解説

分垃の様子

接觊倉成岩は、マグマからの熱のはたらきによっおできるので珟圚、地衚では、火成岩のかたたり火成岩䜓を囲んでみられたす。

火成岩でも半深成岩や火山岩は岩䜓が小さく、冷えかたも早いのでそのたわりには接觊倉成岩はできにくく、おもに倧きな深成岩䜓のたわりに芋られたす。

日本では、日高山脈・北䞊山地・阿歊隈山地・䞊越地方・飛隚山地・近畿地方䞭郚・䞭囜山地・瀬戞内地力・北九州などにおもにカコり岩でできた倧きな深成岩䜓があるのでそのたわりに接觊倉成岩ができおいたす。

接觊倉成岩ができる範囲は、深成岩䜓が倧きいほど広いのがふ぀うです。
いっぱんに、深成岩䜓のはしから数癟メヌトルの範囲に倉成岩ができおいたす。


組織

いっぱんに、岩石を぀くっおいる鉱物の粒の倧きさ粗さ・圢・粒の組み合わさりかたなどを、岩石の組織ずいいたす。

火成岩や堆積岩も、それぞれ特城のある組織をもっおいたすが倉成岩もそれらずは違った独特の組織をもっおいたす。

接觊倉成岩を顕埮鏡で芋るず、ふ぀う鉱物の现かい粒が石畳の道のようにしっかりず組み合わさっおいたす。
そしお、動物の角のように、緻密で硬くなっおいたす。

このような、緻密で硬い接觊倉成岩をホルンフェルスドむツ語で「角の石」ずいう意味ずいいたす。

ホルンフェルスは、ハンマヌで割るずするどいかけらになっお飛び散るので、怪我をするこずがありたす。

造岩鉱物

ねん土で぀くった぀がやお怀をかたどに入れお千数癟床に熱するず硬くお緻密な焌き物陶磁噚ができたす。

これは、ねん土を぀くっおいる鉱物が高枩で倉質しお焌く前ずは違った鉱物にかわったからです。

接觊倉成岩は、倩然の焌き物なので、接觊倉成䜜甚を受ける前にあった鉱物は高枩で倉質しお、倧郚分が新しい鉱物にかわっおしたいたす。

これを再結晶䜜甚ずいいたす。

ずくに、堆積岩を぀くっおいるねん土類は地衚の䜎い枩床ず圧力がもずでできたものなので接觊倉成䜜甚がおこなわれるような高枩500床くらいでは分解しおりンモ・チョり石・セキ゚むなどの现かい鉱物の集たりに、かわっおしたいたす。

接觊倉成岩の造岩鉱物の組みあわせは、もずの岩石の皮類によっお、いろいろありたす。



皮類

接觊倉成岩は、倉成のたえの岩石の違いによっお色、組織、造岩鉱物の組みあわせなどに違いができたす。

堆積岩から倉成したもの

泥岩は、おもにねん土でできおいお、倉成しやすい岩石です。

泥岩は、ふ぀う黒みを垯びたやわらかい岩石ですがこれからできた倉成岩は、やや赀みを垯びたホルンフェルスになりたす。

ホルンフェルスの新しい割れ口に日光をあおお、ルヌペで芋るず现かい鉱物がキラキラ光っおみえたす。

これは、熱倉成䜜甚で新しくできた雲母や長石の平らな割れ口鉱物の劈開が日光を反射するためです。

造岩鉱物ずしおは、このほかにセキ゚むがたくさん入っおいたす。

岩石が赀みを垯びお芋えるのは、赀かっ色のクロりンモができおいるためです。
砂岩が接觊倉成䜜甚を受けた堎合にも、泥岩の堎合ずよく䌌たホルンフェルスができたす。

このこずに泚意すれば、泥岩から倉化したホルンフェルスか砂岩から倉化したものかを芋分けるこずができたす。

レキ岩からかわった接觊倉成岩では、もずのれきを容易く芋分けるこずができたす。

石灰岩が接觊倉成䜜甚を受けるず倚角圢のホりカむ石の粒からできた結晶質石灰岩になりたす。

これを倧理石ずいうこずもありたす。

倧理石は、ふ぀うに癜色ですが、䞍玔物の量や皮類によっお赀・黄・灰・黒などいろいろな色が぀いおいたす。
これは、装食甚の石材ずしお、よく利甚されたす。

チャヌトが接觊倉成䜜甚を受けるず倧郚分が石英からできた癜い硬い岩石にかわりたす。

これはケむ岩ずいわれたす。

火成岩から倉成したもの

火成岩の造岩鉱物は高枩でできたものなので接觊倉成䜜甚で高枩に熱せられおも、あたり倉化したせん。
しかし、倧きい粒が再結晶䜜甚で现かい粒の鉱物の集たりに倉化するこずがありたす。

接觊倉成䜜甚によっお火成岩䞭にできやすい鉱物再結晶しやすい鉱物は黒雲母・角閃石・長石・石英です。

黒雲母ができるず岩石は赀みをおび角閃石ができるず緑色になりたす。
火成岩は、接觊倉成䜜甚をうけおも、もずの組織の特城が残っおいたす。

それに泚意すれば、その接觊倉成岩がどんな皮類の火成岩から倉化したものか、芋分けるこずができたす。




倉成岩の成り立ちずは 倉成䜜甚ず倉成岩の分類ずは

倉成䜜甚

火成岩や堆積岩は、長い幎月のあいだにあずから積み重なった岩石の䞋になっお地殻の䞭にうすめられたす。

そしお、熱せられたり、もみ壊されたりしお、その質がしだいにかわっおいきたす。

このように、いちどできあがった岩石が地殻の䞭で違った質の岩石にかわっおいくこずを、倉成䜜甚ずいいたす。

倉成岩は、この倉成䜜甚によっお、火成岩や堆積岩が倉化しおできた岩石です。


倉成䜜甚ず倉成岩の分類

倉成䜜甚が行われるずきは、倚量の熱がくわえられお岩石が高い枩床に熱せられたり、造山運動のずきの匷い力をうけお岩石がもみ壊されたりしたす。

そしお、そのずきの枩床が高いか䜎いによっおたた、力の受け方が倧きいか小さいかによっお同じ岩石からできる倉成岩の質も違いたす。

それで、倉成䜜甚は、そのずきの熱ず力のはたらきかたの違いによっお倧きく接觊倉成䜜甚熱倉成䜜甚ず広域倉成䜜甚動力倉成䜜甚の2぀にわけられたす。

接觊倉成䜜甚

高枩のマグマが地殻の䞭に入っおくるず、その近くの岩石は、その熱で熱せられたす。
この堎合には力はあたりはたらかないので倉成䜜甚はおもに熱のはたらきで起こりたす。

このような倉成䜜甚を接觊倉成䜜甚ずいいたす。
接觊倉成䜜甚は、倧きなマグマに接した付近に芋られたす。

広域倉成䜜甚

造山運動かおこなわれるずきには、地殻の広い範囲が匷い力を受けお地局が曲がったり、もみ壊されたりしたす。

ふ぀う、同時に地䞋からのマグマが入っおきお、岩石は力を受けながら熱せられたす。
このようにしおおこなわれる倉成䜜甚を、広域倉成䜜甚ずいいたす。

造山運動は、幅数癟キロ、長さ数千キ口におよぶ垯状の広い地域にわたっお起こるので、そのずきに起こる広域倉成䜜甚も非垞に広い地域におよびたす。

広域倉成䜜甚でできた倉成岩には、うすくはがれる性質をも぀センマむ岩・ケッショりヘン岩がありたす。

そのほか広域倉成䜜甚のずきケッショりヘン岩を぀くる鉱物の粒が倧きくなっおできる。
瞞暡様をした岩石をヘンマ岩ずいいたす。




沈殿岩ずは石灰岩・チャヌト・鉄鉱石・硫化鉱ずは

沈殿岩

岩石などから、氎䞭に溶けだしたいろいろな成分の䞀郚は枩床や圧力や、その氎の性質などがかわるず再び、沈殿しはじめたす。

沈殿するずきの条件によっお化孊成分か違いたすからその成分で、぀ぎのように皮類わけしたす。


石灰岩

おもに、炭酞カルシりムからできおいたす。

このカルシりムに、はじめは陞䞊の岩石䞭にふくたれおいたのですが颚化䜜甚で氎に溶け川で運ばれお集たったものです。

日本の各地でも、いたから2億数千䞇幎前の生物であるフズリナやサンゎになどがもずになっおできたセッカむ岩が秩父叀生局ずよばれる地局の䞭に発芋され珟圚、セメントの原料ずしお掘り出されおいたす。

しかし、石灰岩には、化石をふくたないものも少なくありたせん。
これらは、氎に溶けおいる力ルシりム分が沈殿しおできたものず考えられたす。

石灰岩を぀くる炭酞カルシりムは、続成䜜甚や枩泉氎火山ガスなどによる䜜甚を受けおそのカルシりムの䞀郚がマグネシりムず入れかわっおハクりン岩クカむ岩ずなるこずもありたす。

チャヌト

ほずんどケむ酞でできた、緻密な堆積岩です。

セッカむ岩ず同じようにケむ酞質の生物の殻でできる堎合ず海図䞭に溶けおいるケむ酞分が沈殿する堎合ずがありたす。

ケむ酞は、氎に溶けにくいので、海氎䞭にふくたれるには少ないのがふ぀うですが、火山掻動などで倧いに持ち蟌たれお沈殿する䟋もたくさんありたす。

チャヌトを぀くるおもな生物は、ホりサンチュりずケむ゜りです。

珟圚でも、陞から遠くになれた倧掋の底では、泥や砂が持ち蟌たれないでこれらの生物の死骞かたたっおいたす。

そしお、深い海の底では圧力が倧きいので、石灰質のものは、海氎䞭に溶けおしたい、溶けにくいケむ酞質の殻だけが残り、チャヌトを぀くりたす。

日本では、チャヌトもセッカむ岩のように秩父叀生局の䞀郚ずしお、党囜いたるずころにみられたす。



塩やセッコり

雚のほずんど降らない倧陞内郚の湖では地衚の岩石から物質を溶かしお運んできた氎が蒞発しおしだいに塩分が濃くなり、぀いには湖の底や岞に塩類が堆積しおいきたす。

こうした堆積岩には、岩塩・セッコり・チリショり石などがふり工業原料ずしお利甚されおいたす。

鉄鉱石

氎䞭に溶けおいる鉄分が、沌地などで鉄バクテリアの䜜甚により氎酞化鉄ずしお沈暇するこずがありたす。

日本でも、矀銬県でこのようなものを、鉄の鉱石ずしおずっおいるずころがありたす。
倧陞では、叀生代にこうした鉄が厚い局を぀くっおいお広く分垃しおいるので、䞖界の鉄の重芁な資源ずなっおいたす。

硫化鉱

黄鉄鉱や黄銅鉱などの鉱石が、地局のように堆積しお倧きな鉱床を぀くるこずがありたす。

それが、どうしお出来たかは、ただよくわかっおいたせんが倚くは海底火山から噎出した気䜓や液䜓から沈殿したものず考えられおいたす。




砕屑岩ずは続成䜜甚・火山砕屑岩ずは わかりやすく解説

粒の倧きさ

あらいだされた岩のかけらが、川で運ばれるずき流れの匷い䞊流では、粒の粗いものしか沈殿したせんが䞋流ぞ行くにしたがっお现かい粒も沈むようになりたす。

海底の堆積物も、沖にいくほど现かくなっおいたす。
しかし実際には波や海流の圱響が匷くお粒の粗いものず现かいものずの分垃が、入り乱れおいたす。

したがっお、砕屑岩を分類し、その成り立ちを知るにはそれを぀くる物質の粒の倧きさを調べるこずが、たず第䞀に必芁になりたす。

その倧きさは、぀ぎのようになりたす。

  • 巚れき  盎埄265ミリ以䞊
  • 倧れき  盎埄265ミリ64ミリ
  • 䞭れき  盎埄64ミリ54ミリ
  • さいれき 盎埄に54ミリ2ミリ
  • 砂    盎埄2ミリ16分の1
  • シルト    盎埄に16分の1ミリ265分の1ミリ
  • ねん土  盎埄256分の1ミリ以䞋

砕屑岩は、倧小さたざたの粒が集っおできたものですからどの倧きさの粒が、どんな割合で入っおいるかを、知らなければなりたせん。

そのため、岩を砕いお、ふるいでわけたり、氎䞭に沈殿させたり岩をうすくすり枛らしお顕埮鏡で芋たりしお、岩を぀くっおいる粒の倧きさを調べその平均をもずめお、その平均倀から、レキ岩・砂岩・泥岩の3぀に区別したす。


粒のそろいかた

倧氎がでお、ドサッずたたった川原の砂利などは随分いろいろな倧きさのれきで、できおいたす。

たた倧氎のずきに海に運ばれた土砂なども、たちたちな粒からできおいたす。

ずころが急流の流れこたない湖の底にたたった泥ずか波が繰り返し抌し寄せる遠浅の砂浜の砂などはふるいわけられおたいぞん粒がそろっおいたす。

このように粒のそろいかだけ、その砕屑岩ができたずころやできたかを知るのに圹立ちたす。

局理ず粒のならびかた

土砂をふくんだ氎を、ガラスのコップの䞭に入れおかきたわし氎がすむたで、ほうっおおくず底には、いちばん粒の粗いものが沈み䞊に行くほど现かくなり、぀いには、ねん土になるのが芋られたす。

この䞊に、もう二床、泥氎をいれるず、たた粗い粒から沈みはじめ同じようなならびかたをした組織ができたす。

そしお、䞊ず䞋ずの組織の境目は、たいぞん、はっきりしおいたす。

このような様子は、倩然の堆積岩にも芋られたす。
そしお、この境目は局理ずよばれ、地局を分類するずきや、地局が傟いたかどうかしゅう曲しおいるかどうか、などを知るずきの目安になりたす。

こういう組織をよく芋るず同じ高さのずころで粒の倧きさがよくそろっおいたり鉱物の皮類が同じだったりしおいおはっきりした1枚の面を぀くっおいるこずがありたす。

これを葉理ずいいたす。

これは、粒の重さや粒の圢によっお進む速さが、それぞれ同じだからです。

粒の皮類

粒の皮類を調べるずその堆積岩のできたずきの様子がわかりたす。

そのうえ、その堆積岩を぀くる物質の源になった岩がどんな鉱物からできおいお、どこにあったかずいうこずを知るこずもできたす。

たた、堆積岩を぀くっおいる鉱物の皮類から、その源になっおいる岩石のかけらがどんな道すじを通っおたどり着いたかを知る手がかりも掎めたす。

たずえば、あたたかくお雚の倚い地方では颚化䜜甚が激しいので倚くの鉱物の分解がすすみ、ねん土になりたす。

石英や癜雲母などのような分解しにくいものだけが砂粒ずしお残り、堆積岩を぀くりたす。

これに察しお、寒い地方や雚のかなり少ない地方では颚化䜜甚が匱いために、いろいろな鉱物が分解されずにそのたた、あらいだされたす。

たた、颚化の激しい地方でも、日本のように、川や海の浞食の激しいずころでは颚化䜜甚が充分に、進たないうちに、岩石があらいだされたす。

そこで、わりあいに分解されやすい長石・茝石・角閃石などの鉱物もそのたた運ばれたす。

さらに、運ばれおいく途䞭で、やわらかい鉱物や、砕けやすい鉱物はすり枛ったり、砕けたりしおしたいたすが石英などのように硬い鉱物は、あたり壊れずに堆積したす。

岩のかけらでも、かたくお緻密なセキ゚むハン岩や硬い砂岩などは倧きなれきずしお、遠くたで運ばれたす。

しかし、やわらかい泥岩などはすり枛り、カコり岩は现かく砕けやすくケッショりヘン岩などはうすく、はげやすいためにすぐ小さくなり砂や泥になっおしたいたす。



続成䜜甚

氎底にたたったばかりの堆積物は、たくさんの氎分をふくんでいおやわらかく
ふわふわしおいるのがふ぀うです。

しかし、その䞊に、新しい堆積物が、どしどしたたっおいくずその重みで砂぀ぶや泥粒のならびかたがかわり隙間が枛っお、氎分をしがりだすようになりたす。

泥粒などは、さらに、粒自身が板のように぀ぶれおしかも、平行にならび、぀ぎには粒の䞭に吞着されおいた氎分さえ、しがりだされたす。

こうしお、堆積物は、かたたりたす。

東京の䞋町などの䜎地垯は、毎幎の地盀沈䞋で隒がれおいたすがそのいちばん倧きな原因は、むかしの川たずえば、東京では利根川や荒川が、䞉角州ずしお堆積させた泥が幎々、その䞭の氎分をしがりだしお、硬くなっおいくこずなのです。

たた、粒を぀くる成分の䞀郚は、隙間の氎分䞭に溶けふたたび沈殿しお、粒ず粒をかたくむすび぀けたす。

あるいは、そういう成分だけが集たっお沈殿し、かたたりを぀くりたす。

粒を぀くる鉱物どうしでも化孊反応がおきお、いっぜうの鉱物だけが倧きく育っおきたり、党く新しい鉱物ができたりするこずもありたす。

このような倉化は、䞊に重なる堆積物の重さやそのほかの地殻倉動による圧力・地熱などによっお、いっそう早く進みたす。

堆積物が、そのたたった堎所で硬い岩石にかわっおいくいろいろな䜜甚を続成䜜甚ずいいたす。

人によっおは、この続成䜜甚を匱い倉成䜜甚熱や圧力で岩石を倉質させる䜜甚の䞀皮ずみる人もありたす。

火山砕屑岩

火山からは、氎蒞気やそのほかの気䜓ずいっしょに倧小の岩のかけらが、空䞭にほうりだされたす。

このかけらは、倧きさや圢によっお、぀ぎのようにわけられたす。

小豆の粒より小さいものを火山灰、小豆の粒くらいの倧きさからニワトリの卵くらいの倧きさのものを、火山れき、それ以䞊の倧きさのものを火山岩塊ずいいたす。

たた、火口の䞭で、どろどろに溶けた溶岩が、ふきちぎられながら攟りだされるず針のような毛ずなったり、ラグビヌボヌルのような火山匟ずなりたす。

こうしたずきに氎分などの揮発しやすい液䜓がたくさんふくたれおいるず圧力ず枩床が急に䞋がるために、それらの液䜓が激しく逃げ出すのでたくさんの穎があきたす。

軜石やスコリアは、こうしおできたものです。

火山砕屑岩は、このような岩石のかけらがそのたた陞䞊や氎底に積もったり、流れで運ばれたりしおできたす。

おもに、火山灰でできおいる砕屑岩を凝灰岩、それにかなりの火山れきがたじっおいるものか、カクレキギョりカむ岩、このカクレキギコりカむ岩の火山灰が少ないものをギョりカむカクレギ岩、さらに火山岩塊をふくんだものをカザンカクレキ岩ずいいたす。

そしお、火山匟のたくさんふくたれおいるものはずくに、シュりカむ岩ずよんで区別したす。

日本はむかしから、激しい火山掻動が繰り返し起きた川なのでさたざたな火山砕屑岩が広く分垃しおいたす。

キリョクギョりカむ岩は、そういう岩石が、長い幎月のあいだに著しい続成䜜甚をうけおできたものです。

たた、第䞉玀の䞭頃に、北海道西郚の䜎地垯から東北・信州を経お、䌊豆半島にかけお広く厚く堆積しおできたリョクショクギョりカむ岩に、グリヌンタフずも蚀われかなりの続成䜜甚を受けた火山砕屑岩です。

質は、やわらかいのですが、熱に匷いので、各地で石材に䜿われおいたす。

宇郜宮垂倧谷町のオオダ石は、このうちずくに有名です。




堆積岩の特城ずは堆積岩の倧分けずは わかりやすく解説

堆積岩の蚘録

火成岩は、地䞋深くからあがっおきたマグマ岩瀁が、冷え固たったものです。぀たり、火成岩のできる原因は、地球の内郚にあるわけです。

これに察し、堆積岩は、そういう火成岩や倉成岩、前からできおいた堆積岩ずいったものが颚化され、厩れ萜ちた岩石くずが颚や流氎や氷河で運ばれおたたり、それが積み重なり、たた岩になったものです。


火成岩を、生きた暹朚だずするず堆積岩は、それをひいたノコギリくずにたずえた人もありたす。

堆積岩は、地球の衚面で、いろいろな䜜甚によっおできたす。

ですから、それらの䜜甚のあずたずえば、雚粒・ひび割れ・川の流れ・朮のひきあず
氷河のあずなどが残されおいるこずがありたす。

もちろん、カニや貝の巣穎、サンペりチュりのはいあず恐竜の足あずなどの生物の生掻しおいたあずもいろいろな化石ず同じように、堆積岩に残されおいたす。

このような、むかし、地衚で起こった、地衚の倉化やそのほかのいろいろなこずは堆積岩そのもののできかたにも残されおいたす。

したがっお、堆積岩を研究するずきにいちばん倧切な目的はそれらの蚘録をたくさん芋぀け出し、堆積岩ができたずきの地裏の様子を知るこずにありたす。

その様子は、堎所や時代によっおいろいろず違っおいたす。

そこで、堆積岩を調べるずきには火成岩などず違っお堎所ずか時間を切り離しお考えるこずはできたせん。

堆積岩の倧分け

堆積岩は、ふ぀う、いろいろな化孊成分からできおいたす。

そしお、化孊成分を調べるこずによっおその堆積岩が、どのような過皋を経お堆積したか、その道筋がわかりたす。

堆積岩は、いろいろな皮類の物質が集たっおできおいるため火成岩のようにはっきりした目安を立おお化孊成分でわけるこずは、なかなか難しいのです。

むしろ、堆積岩は、そのでき方によっお区別されおいたす。

堆積岩は、倧きく颚成岩ず氎成岩ずにわけられたす。
颚成岩は、砂䞘や䞭囜の黄土のように、颚で運ばれお陞䞊に堆積したものをいいたす。

氎成岩は、海や川・湖などの底に堆積したものです。

たた、運ばれおきた物質がどのようにしおたたるかずいう芋かたで、倧きく2぀におけるこずもありたす。

その1぀は、岩石や鉱物のかけらがれきや砂や泥などずしお堆積したもので、砕屑岩ずよばれおいたす。

もう1぀は、氎䞭に溶けお運ばれた物質が生物のはたらきや化孊的䜜甚で堆積したもので、沈殿岩ずいわれるものです。

これから、この2぀に぀いお調べるこずにしたしょう。




岩石の割れ目、節理ずは わかりやすく解説

岩石の䞭には、節理ずよばれる割れ目が発達しおいるものがありたす。

ずくに火成岩には、いろいろな割れ目があり䞍芏則なものもありたすが、かなり芏則正しいものが倚いようです。

この割れ目は、逅が固たるずき、割れ目ができるようにマグマが冷え固たっお火成岩になるずきやや䜓積が小さくなるためにできたものです。

このうち、芏則正しい割れ目には、぀ぎのようなものがありたす。

カコり岩には、ほが盎角に亀わる3方向の割れ目が぀きやすくそのため、立方䜓状に割れたす。

このような節理を方状節理ずいいたす。

アンザン岩などの溶岩には、䞀方向にだけの割れ目がたくさんできるこずがありたす。
そのために、平らな板状に割れやすい性質がありたす。

このような節理を板状節理ずいいたす。
長野県の鉄平石は、このような性質を持ったアンザン岩です。

たた、溶岩は、断面が六角や八角をした柱状の割れ目もできやすく材朚岩ずよばれる圢を぀くりたす。

このような節理は柱状節理ず蚀いたす。
節理は火成岩ばかりでなく堆積岩や倉成岩にもみられたす。

堆積岩のデむ岩などは、岩石の衚面が颚化しお、タマネギの鱗片のように割れ目ができるこずがありたす。




火成岩・半深成岩・深成岩の産状ずは わかりやすく解説

火山岩の産状

マグマは、陞䞊に噎き出しお、いろいろな火山を぀くるほか海底に噎き出しお、海底火山を぀くるこずもありたす。


しかし、海底火山に぀いおは、ただ、よくわかっおいないのでここでは、おもに陞䞊火山での火山岩のできかたに぀いお考えるこずにしたす。

火山の噎火のしかたは、倧きくみお2぀ありたす。

その1぀は、マグマを流し出すだけでなくその䞭にふくたれおいた倚量の氎蒞気を激しく噎き出しお倧爆発を起こすものです。

浅間山や桜島の噎火が、その代衚的なものです。
もう1぀の噎火のしかたは、マグマは流しだしたすが氎蒞気による爆発は、あたり激しくないものです。

日本では、倧島の䞉原山の噎火などが、これにあたりたす。

爆発性の火山では、流れ出したマグマが、そのたた固たった溶岩のほかに、火山灰やいろいろな倧きさの溶岩のかけらを噎き出したす。

これらのものは、耇雑に重なりあっお、しだいに火山䜓を぀くっおいきたすがしばしば、氎成岩の地局のような、きれいな地局を぀くりたす。

あたり、爆発性がない火山の堎合には、おもに溶岩が積み重なっお火山䜓ができたす。

噎き出した溶岩が、ねばりけの少ないものであるずきは火口から遠くのほうたで流れおいくので、傟斜のごくゆるい火山ができたす。

ハワむ諞島などには、この代衚的な火山がありたす。

反察に、マグマのねばりけが匷い堎合には、遠くたで流れないので傟斜の倧きい、小型の火山䜓ができたす。

このような火山は、耇匏火山の䞭倮火口䞘や叀い火山の䞀郚にできる寄生火山などにみられたす。



半深成岩の産状

半深成岩の産状は、倧きくみお、岩脈ず岩床ずにわけるこずができたす。

岩脈は地局を切っおいるひび割れにそっお、マグマが昇っおきお割れ目に入り、そこで冷え固たっおできたものです。
だから、板状の岩が、地局をきっおいるかたちになっおいたす。

岩脈の厚さは、ふ぀う、数メヌトルから数十メヌトルで長さは、数癟メヌトルから数キロも続いおいたす。

しかし、ずきには、厚さが数癟メヌトル長さが数十キロも続くような倧きな岩脈もありたす。

岩床は、地局の重なりず、平行に入りこんできたマグマが冷え固たっおできたもので、倧きさは岩脈ず同じくらいです。

地局ず平行しお、平らな圢をしおいるのがふ぀うですがずきには、鏡逅や凞レンズのような圢をしおいるこずがありたす。

このようなものは、ずくに、逅盀ずよんで区別しおいたす。

深成岩の産状

深成岩は、マグマが、地䞋深くで固たっおできた岩石でふ぀う、底盀ずか岩株ずかいわれる圢でできたす。

こういった、地䞋深くできた岩石が珟圚地衚でみられるのは長い幎月のあいだに地盀の䞊昇が起こっお、地衚が浞食されたためです。

底盀は、耇雑な圢をした、非垞に倧きなもので、地衚に出おいる面積だけでも数十平方キロから数癟平方キロもありたす。

これが地䞋に向かっお、どのようになっおいるかはただよくわかっおいたせんが、だいたい、そのたたの倧きさで地䞋深く広がっおいるず考えられおいたす。

しかし、その反察に、地䞋に向かっおしだいに小さくなっおいるず考えおいる人たちもいたす。
なお、底盀に䌌おいお小さいものを、岩株ずよんでいたす。

おもしろいこずに、底盀を぀くっおいる深成岩はおもに、カコり岩やそれに䌌た岩石でその他の深成岩が底盀ずなっお産出されるこずは、ほずんどありたせん。

こにれらは、岩株ずしお産出されたす。

カコり岩の底盀は、非垞に倧きなものなのでマグマが冷え固たるずきに、たくさんの熱を吐き出したす。

そのため、たわりの堆積岩は、広い範囲にわたっお熱せられ、倉質したす。
そしお、倚くは接觊倉成岩熱倉成岩ずよばれる密床の倧きいかたい岩石に倉化しおいたす。




火成岩の皮類ずは玄歊岩・安山岩・流王岩ずは

おもな火山岩

火山岩には、倚くの皮類がありたすが、我が囜に産する火山岩は倧きくわけお玄歊岩・安山岩・流王岩の3皮になりたす。


ゲンブ岩

おもに、茝石ずカルシりムの倚い長石からできおいたす。

たた、カンラン石を、かなりふくんでいるものもありカンラン石玄歊岩ずよばれおいたす。

玄歊岩は、有色鉱物をかなりたくさんふくんでいるのでいっぱんに黒っぜい色をしおいたす。

富士山や䌊豆䞃島の火山の溶岩は、おもに、この玄歊岩でできおいたす。
このほか、九州の唐接地方などには、玄歊岩が小芏暡なよう岩台地を぀くっお、広く分垃しおいたす。

安山岩

茝石・角閃石・カルシりムやナトリりムの倚い、長石・石英などでできおいる火山岩です。

有色鉱物ずしお、茝石の倚いものを茝石安山岩岩、角閃石の倚いものを角閃石安山岩ずいいたす。
たた、わりあいに石英が倚いものを、石英安山岩ずよんでいたす。

安山岩は、玄歊岩に比べお、有色鉱物に割合がやや少ないのでいっぱんに玄歊岩よりも、癜っぜい色をしおいたす。

我が囜の倚くの火山を぀くっおいる溶岩はおもに安山岩ですが、それには぀ぎのような芏則性がありたす。

千島火山垯・那須火山垯・富士火山垯の前半分倧島火山垯ずもよばれ、䌊豆䞃鳥にあたる郚分霧島火山垯琉球火山ずもいうのようにわりあい倪平掋に近い火山垯に属する火山の溶岩はおもに、茝石安山岩や、角閃石にふくたない石英安山岩らからできおいたす。

いっぜう、鳥海火山垯・富士火山垯の北郚・乗鞍火山垯・癜山火山垯のようにおもに、日本海偎の火山垯にぞくする火山の溶岩には茝石安山岩のほかに角閃石安山岩や角閃石をふくむ、石英安山岩もたくさんありたす。

流王岩

石英ず、ナトリりム・カリりムを倚くふくんだ長石がおもな成分でこのほか、少量の角閃石・黒雲母などをふくむ火山岩です。

流王岩は、石英蛇王岩ずもいいたす。

流王岩は、有色鉱物の量が少ないので、いっぱんに癜っぜい色をしおいたす。

しかし、流王岩質のマグマが、鉱物の粒ができるたえに急に冷え固たっおしたうず、黒色の倩然ガラスになりたす。

これを黒曜石十勝石ず蚀いたす。
たた、流王岩質のマグマが冷え固たるずきに、その䞭にふくたれおいた氎蒞気が急にふきだすず、非垞に穎の倚い岩石になりたす。

これが、浮石軜石です。

流王岩は、我が囜の珟圚の火山からはあたり噎き出しおいたせんが北海道の昭和新山19441945幎の噎火の溶岩や䌊豆諞島の明神瀁1952幎の噎火から噎き出した浮石は、これに近いものです。



䞻な半深成岩

我が囜にある䞻な半深成岩は぀ぎのようなものです。

茝緑岩

火山岩の玄歊岩ずその成分は䌌おいお䞻に、茝石ずカルシりム分の倚い長石からできおいたす。

新しいものは黒色ですが、倉質しお、緑色角閃石やリョクデむ石のできおいるものは、黒みがかった緑色です。

我が囜では、いろいろな地局の䞭に岩脈や岩床ずなっお産したすが、あたり倧きなものはありたせん。

ヒン岩

成分は、火山岩のうちの安山岩ず䌌おいたす。

茝石・角閃石・カルシりム分ずナトリりム分の倚い長石や石英などからできおいる灰緑色の岩石です。

ヒン岩のうち、茝石の倚いものを茝石ヒン岩角閃石の倚いものを角閃石ヒン岩ず蚀いたす。ヒン岩は、ふ぀う、地䞋の岩脈ずしおできたす。

セキ゚むハン岩

成分は、火山岩のリュりモン岩ず䌌おいたす。

石英、ナトリりムずカリりムの倚い長石がおもな成分で少量の角閃石や黒雲母などをふくんでいたす。

色は、うすい灰色から、うすい緑灰色をしおいるものたでありたす。

岩脈ずなっお産するこずが倚いですがカコり岩ずいっしょに、耇雑な圢で出るずもありたす。

おもな深成岩

我が囜にあるおもな深成岩は、カンラン岩・ハンレむ岩・センリョク岩・カコり岩の4皮です。

カンラン岩

カンラン石ずキ石がおもな成分で、黒っぜくお粒の粗い岩石です。
そしお、たいおいの堎合、倉質しお、蛇王岩になっおいたす。

蛇王岩は、おもに蛇王石でできた岩石です。これは、岩株のような圢で産出したす。

ハンレむ岩

おもに、茝石ずカルシりムを倚くふくんだ長石からできおいお黒い色をした、粒の粗い岩石です。

成分は玄歊岩や茝緑岩ず同じです。

カンラン石の倚いものを、カンランセキハンレむ岩、角閃石の倚いものを角閃石ハンレむ岩ず蚀い、いずれも、たいおい岩株ずしお産出されたす。

閃緑岩

茝石、角閃石、カルシり厶ずナトリりムの倚い長石、および石英がおもな成分でやや緑色をおびた灰黒色の岩石です。

このうち、わりあいに石英の倚いものを、石英閃緑岩ずいっお、区別しおいたす。単独たたは、カコり岩ずいっしょに、岩株状で産出されたす。

カコり岩

石英、ナトリりムずカリりムの倚い長石が、おもな成分でカクセン石や雲母を、少しふくんでいたす。

ごた塩状の癜みがかった岩石ですがずきには、うす玅色ないし肉色をしおいるこずがありたすサクラミカゲがこれは、長石の色によるものです。

カコり岩は、ミカゲ石ずもいわれ、たいぞん皮類が倚くふくたれおいる有色鉱物の皮類によっおそれぞれ、角閃石カコり岩・黒雲母カコり岩・癜雲母カコり岩などずいわれたす。

たた、有色鉱物のわりあいに倚いものを、カコりセンリョク岩ずいっお区別するこずもありたす。

カコり岩は、日本のあちこちの山に広く分垃しおいたす。




火成岩の分類ずは 火山岩・半深成岩・深成岩ずは

火成岩には、非垞に倚くの皮類がありたすができかたによっお倧きくわけるこずができたす。


火山岩

マグマが地衚たたは地衚近くで急に冷え固たっおできた岩石です。

したがっお、岩石を぀くっおいる鉱物のひず぀ず぀は非垞に小さく、鉱物顕埮鏡岩石顕埮鏡、たたは偏光顕埮鏡ずもいうで調べないず、よくわかりたせん。

火山岩は、マグマが急に冷え固たっおできたため倩然のガラス質や小さな結晶がみられたす。

この、小さい鉱物やガラス質のずころを石基ずいいたす。
しかし、この石基の䞭に、やや倧きな鉱物が、点々ずふくたれおいるこずがありたす。

これはマグマが、ただ地䞋の深いずころにあったずきにできたもので、斑晶ずいいたす。

斑晶は、肉県でもかんたんに芋分けられたす。

半深成岩

これは地衚にはでないで、地䞋数キロくらいたでのずころで冷え固たった岩石です。

半深成岩は、冷え固たる早さが、火山岩よりもゆっくりしおいるため岩石を぀くっおいるため、岩石を぀くっおいる鉱物の粒は、火山岩のものよりも、いくらか倧きいのがふ぀うです。

この粒の倧きさは、肉県でも、ある皋床芋分けるこずができたす。
なお、この半深成岩には、倩然のガラス質はふくたれおいたせん。

深成岩

これは、マグマが地䞋10キロ前埌のずころでゆっくり冷え固たっおできた岩石です。

このため、冷え固たるずきに、それぞれの鉱物の粒が数ミリかた1センチくらいの倧きさにたで成長しおいたす。

したがっお、深成岩は、いっぱんに粒の粗い鉱物からできおいお肉県でもたやすく芋分けられたす。

結晶組織

岩石を぀くっおいる鉱物の倧きさやならびかたは、岩石の皮類によっお異なりたす。
これに、マグマが冷え固たるずきの堎所やマグマの性質によるものでこれを岩石の結晶組織ずいいたす。

火山岩のように、小さい鉱物や倩然ガラス質からなる石基のずころに倧きい鉱物である斑晶が点圚しおいるような組織を斑状现織ずいいたす。

斑状組織をしめす岩石には、火山岩や半深成岩がありたす。

深成岩のように、わりあい倧きな鉱物が集たっおいるような組織を等粒状組織ずいいたす。



火成岩の組成

火成岩は、皮類によっお、それを぀くっおいる鉱物の皮類やその割合が違っおいたす。
しかし、おもしろいこずには、぀ぎのような芏則正しい関係がありたす。

① それぞれの火成岩を぀くっおいる鉱物の玄半分は長石シャチョり石ずセむチョり石がしめおいる。

② 残りの玄半分をしめる、有色鉱物ず石英のあいだには、量的に逆の関係がある。

぀たり、有色鉱物が倚ければ石英が少なく、石英が倚ければ有色鉱物が少なくなる。

これをもずにしお、火成岩は、岩石を぀くっおいる鉱物の皮類やその割合によっお倧きく3぀にわけるこずができたす。

① おもに、長石ず有色鉱物からできおいるもの。

② 長石・石英・有色鉱物の3぀でできおいるもの。

③ おもに長石ず、石英からできおいるもの。

火成岩の名前

火成岩を分類しお、名前を぀けるには、それらを぀くっおいる鉱物の割合ず粒の倧きさがもずになりたす。




火成岩の成り立ちずは火成岩を぀くっおいる鉱物ずは わかりやすく解説鉱物ずは

マグマず火成岩

火成岩は地䞋の深いずころにあるマグマ岩瀁が地衚や地衚に近いずころに噎き出し、それが、冷え固たったものです。

栞の内郚に、いろいろな鉱物が、どろどろに溶けおできるものです。

マグマのある堎所に、地震の起こる堎所ず深い぀ながりがあっおだいたい地䞋数十数癟キロの深さのずころです。

これは、地球党䜓から芋えばごく浅いずころです。
しかし、マグマのできる原因は、むかしから倚くの孊者によっお研究されおいたすがよくわかっおいたせん。

マグマは、地衚に吹き出したずきは、かなり流動性があっお遠いずころたで流れるものもありたす。

しかし、地䞋の深いずころにあるずきには、䞊から匷い圧力を受けおいるのでもっずねばりけの匷い状態になっおいるのだろうず考えられおいたす。

火口から流れだしたマグマの枩床は桜島や倧島の䞉原山の䟋では、10001200床くらいです。

倖囜の火山の堎合も、だいたいこれず同じ枩床です。

たた実隓宀で岩石を溶かすずきもほがこのくらいの枩床で溶けるこずがわかっおいたす。


火成岩を぀くっおいる鉱物

鉱物の皮類は、䜕千皮もありたすが火成岩を圢䜜っおいる鉱物はごくかぎられた皮類です。

日本の火成岩を぀くっおいるものはおもにカンラン石・茝石・角閃石・雲母・長石・石英の6皮類だけです。

もっずも、これらの鉱物には、それぞれいく぀かの皮類がありたす。

これらの鉱物のうち、カンラン石・茝石・角閃石・運もの4぀には鉄やマグネシりムがたくさんふくたれおいるので、いっぱんに、黒っぜく芋えたす。

それで、これらを有色鉱物ずよびたす。

これに察しお、石英ず長石は鉄やマグネシりムがほずんどふくたれおいないので、いっぱんに癜っぜい色をしおいたす。

このため、この2぀を無色鉱物ずよんでいたす。

カンラン石

マグネシりム・ケむ玠・酞玠からできおいる鉱物です。
ふ぀うあめ色オリヌブ色で、短い柱状をしおいたす。

倉質しやすく、緑色、うろこ状の蛇王石石になりたす。

茝石

いろいろの成分のものがありたすがカンラン石ず䌌た成分のものシ゜キ石ずそれにカルシり厶をふくんだものフツりキ石が倚くみられたす。

カンラン石ず同じように、短い柱状をしおいたすが、黒色をしおいるこず平らな面にそっおわれやすい性質があるこずなどによっおカンラン石ず区別できたす。

角閃石

いろいろな成分が耇雑に混じりあった鉱物でふ぀う、黒っぜい緑色から、黒色をしおいお、長い柱状になっおいたす。

平らな面にそっお割れやすくその面がキラキラ光っおいるので、茝石ず区別できたす。

雲母

これも、いろいろな成分のたじりあったものですが板状で、その面にそっお、うすくはげやすいので、かんたんにほかの鉱物ず区別できたす。

鉄・マグネシりムをふくんでいお、黒色のものを黒雲母、それらの成分をほずんどふくたない癜色のものを、癜雲母ず蚀いたす。

長石

いろいろな皮類がありたすが、カルシりムずナトリりムをたくさんふくんでいるものシャチョり石ずカリりムをたくさんふくんでいるものセむチョり石にわけられたす。

ふ぀う、うすい灰色から癜色のものですがいくらか倉質したものは、うす桃色や肉色をしおいたす。

平らな面にそっお割れやすく、その面がキラキラ光るので、石英ず区別できたす。

石英

ケむ玠ず酞玠が、化合した鉱物です。

岩脈を぀くっおいるものは、六角柱状のきれいな結晶氎晶になりやすいのですが、火成岩の䞭にあるものは、いっぱんに䞍芏則な圢をしおいたす。

ふ぀うのものは、ガラスのように無色透明で平らな面にそっおわれる性質がないので、長石ず区別できたす。




地圢図から芋るいろいろな地圢の特城ずは わかりやすく解説

山地

山は、たわりの土地よりも高くそびえたっおいたす。
高ければ、それだけ等高線の数も倚くなりたす。

山の高さは山頂に䞉角点があるずころでは、くわしくわかりたす。
䞉角点のないずころでも等高線のずころどころに曞かれおいる高さから芋圓が぀きたす。


その山の傟斜が、急であるか緩いかは等高線の間隔を芋ればわかりたす。
もしも傟斜が45床なら蚈曲線の間隔は、5䞇分の1地圢図で2ミリになりたす。

たた、等高線の間隔のせたいずころは黒っぜく芋えるし間隔の広いずころは癜っぜく芋えるので、地圢図をちょっず芋ただけでも傟斜の急なずころず、緩いずころの区別ができたす。

谷の郚分の等高線は、ふ぀う谷が深ければ深いほど山偎にぞこみ谷底から尟根たでの等高線の数が倚くなりたす。

斜面の傟斜ず同じように川の措氎も、谷底の等高線の間隔で急か、ゆるいかがわかりたす。

山ず谷は、衚ず裏のようなものです。倚くの堎合、谷ができるから山が぀くられるのです。

谷がしだいに山を削り、山は、幌幎期の山・壮幎期の山・老幎期の山ず圢をかえおいきたす。

ですから、地圢図で谷の様子を芋るこずはその山がどんな山であるかを知るために倧切です。

ふ぀うの地圢図に黒䞀色で印刷されおいたすから、谷の様子をよく芋るためには谷線を青い鉛筆で皜線を赀鉛筆で曞いおみるずはっきりわかりたす。

田には地質の様子にしたがっおできるこずがあるので谷の䌞びかたやならびかたで地質の状態がわかるこずもありたす。

火山

火山は、地球の内郚から溶岩がふきだしお、かたたったものです。
火山ずしお、もっずも代衚的なのは、富士山のような山頂にある火口から四方にたるく裟を広げた圢です。

右の圢を等高線で芋るず、小さな円を䞭心に、しだいに倧きな円が重なっおいたす。
そしお、すそ野のほうが傟斜がゆるくなるので、等高線の間隔が広くなりたす。

ぞこんでいる火口は、矢印によっおしめされたす。
たた、珟圚掻動を続けおいる火山には、煙を挙げおいるような蚘号が぀いおいたす。

火山には、このほかにいろいろな圢をしたものがありたす。
このうち、山頂が爆発したり陥没したりしお倧きなぞこみになったカルデラ匏火山は䞭倮火口䞘や火口原があるのでみわけられたす。

しかし、火山も浞食䜜甚でしだいに圢がかわるので叀い火山は、ふ぀うの山地ずみわけるのが難しくなりたす。



台地

台地は小高いずころにある平らな地圢です。
台地もできかたによっおいろいろ区別され、それを぀くっおいる物質もさたざたです。

このうち、日本のどの地域でもよくみられる台地に、河岞段䞘がありたす。

地圢図で、川の付近を芋おみるず川原ずほが同じ高さの谷底の平地はふ぀う氎田になっおいたす。
等高線の数から、谷底の傟斜は、ごくゆるいこずがわかりたす。

谷底の平地に、等高線がせたい間隔でならんでいるずころ、぀たり厖に続いおいたす。
そしお厖の䞊には、たた等高線の少ない平らな土地がありたす。

これが河岞段䞘です。

地圢図を芋おみるず河岞段䞘が䜕段もあるこずがありたす。
これは、土地が䜕回も隆起しおできたもので、䞊のほうほど叀い段䞘です。

たた、川の䞡岞に同じ高さの段䞘がみられるこずがありたすがこれは同じ時代にできたものです。

河岞段䞘をはじめ、台地にふ぀う氎の䟿が悪く、畑や茶畑・クワ畑に利甚されたす。

䜎地

扇状地

山のふもずには川が山地から運んできたれきや土砂を堆積しお぀くった扇状地がありたす。

扇状地を地圢図でみるず、火山のすそ野の䞀郚分を切り取ったように等高線が、川の出口を䞭心にならんでいたす。

扇状地の䞊端は、氎が埗にくいために荒地や雑朚林になっおいるこずが倚く郚萜もみられたせんが、扇状地の䞋端には地䞋氎がわきだすので氎田や郚萜がみられたす。

䞉角州

川が海にそそぐずころには川の運んできた现かい土砂が堆積しお䞉角州を぀くりたす。

䞉角州は、非垞に平らな土地なので、等高線を芋぀けるのもたいぞんです。
川は、うねうねず蛇行したり、䜕本にもわかれおいるこずもありたす。
たた、平らで氎の䟿がよいので、ほずんどが氎田になっおいたす。

しかし、地圢図をよく芋るず、䞉角州にも小さなでこがこがあるこずがわかりたす。
間曲線や助曲線を芋るこずも倧切ですが、土地の利甚状態に泚意するこずも倧切です。

䞉角州のように、じめじめしたずころでは集萜は、少しでも高いずころに遞ばれたす。
぀たり集萜のあるずころは、自然堀防のような小高いずころが倚いのです。

たた氎田でも、沌田の蚘号のあるずころはむかしの沌のあずなどで、たわりより䜎くなっおいたす。




地圢図の芋方ずは等高線の芋方ずは わかりやすく解説

地圢図のみかた

地圢図は、土地の状態を、いろいろな蚘号や等高線を䜿っお瞮めおあらわしたものです。

ですから、地圢図をみれば、その土地の状態を、知るこずができるわけです。
地圢図のみかたが䞊手になれば、それだけ、その土地のいろいろなこずがわかりたす。

地圢には、いろいろなできかたがあり、地圢を぀くっおいる物質もさたざたです。
けれども地圢図では、圢だけが等高線であらわされおいたす。

ですから、等高線のみかたになれるこずが倧切です。


等高線のみかた

5䞇分の1地圢図では、等高線は高さ20メヌトルごずに同じ高さの堎所をむすんだ線です。

2本の等高線のあいだは、ずころによっお広かったりせたかったりしたすがそのあいだの高さの違いは、垞に20メヌトルです。

等高線のあいだの違いは、土地の傟斜の違いによっおできたす。
傟斜のゆるいほど等高線のあいだは広くなり、急になるほどせたくなりたす。

90床の絶壁があれば、等高線は重なっおしたうわけですが実際には、このような厖は蚘号であらわしおいたす。

たた、同じ傟斜が続けば、等高線のあいだは同じですが傟斜が぀ぎ぀ぎにかわる斜面では、等高線のあいだも、぀ぎ぀ぎにかわりたす。

傟斜が非垞にゆるくお、等高線のあいだが広いずころで䞻曲線のしめす20メヌトルに満たない高䜎をあらわすずきには間曲線や助曲線を䜿いたす。

谷線ず皜線

等高線の曲がりかたをよく芋るず、谷底にあたるずころでは等高線は急に曲がっおおり、尟根にあたるずころでは曲がりかたがゆるくなっおいたす。

谷にあたるずころをむすんでできる線を谷線、尟根にあたるずころをむすんでできる線を皜線ず蚀いたす。




地圢図の読み方、地圢図の玄束事ずは わかりやすく解説

いろいろな地図

地図は、私たちの生掻になくおはならないものになっおいたす。
毎日の新聞には倩気図がのっおいるし、駅には鉄道路線図がありたす。

たた、どこかぞ旅行すればその土地の案内図がたよりになり船で航海するのにも海の深さ、海岞の圢、灯台の䞀などをあらわした海図がありたす。

そのほか、地䞋の地局の状態や岩石の皮類などが曞いおある地質図、道路の皮類・状態・距離などが曞いおある道路図、人口の密床や分垃などが曞いおから人口分垃図などがありたす。

たた、地図垳には、䞖界党䜓から、ごくせたい範囲をあらわしたものたでいろいろな方法で曞きあらわされたものがのっおいたす。

このように地図には、䜿われる目的やその内容によっお、いろいろのものがありたす。

ただ、実際に枬量しお぀くった実枬図ず䜕枚かの実枬図をもずにしお぀くった線さん図ずがありたす。


地圢図

いろいろな地図の䞭で、もっずも基本的な地図が地圢図です。

地圢図は、ある土地の圢や状態を瞮めお決められた玄束にしたがっお、図にあらわしたものです。

ですから、ずくに鉄道だけをあらわした鉄道路線図などず違っお地䞊にある倧切なものは、ほずんど曞かれおいたす。

建蚭省の囜土地理院では瞮尺1䞇分の1、2侇5000分の1、5䞇分の1、20䞇分の1の地圢図をだしおいたす。

このうち5䞇分の2の地圢図は日朚党囜、どんな山奥や離れ小島に぀いおも぀くられおいお党郚で1200枚にもなりたす。

方䜍

地圢図では、北が䞊に曞きあらわされおいたす。

そしお、地図䞊で堎所を照らし合わせるずきは、磁石が北をさす性質を利甚したすが、磁石がしめすのは、正しい北極ではありたせん。

地球䞊の䜍眮によっおそれぞれ違いたすが、日本では5床から6床西をしめしたす。

磁石を䜿っお地圢図を正しく芋られるように新しい地圢図には図の倖偎にその床数がしめしおありたす。

ふ぀うの地図も、だいたい䞊が北になっおいたすがそうでないものは矢印で北をしめしおいたす。

瞮尺

地圢図は土地の様子を瞮めおあらわしたものですが、その瞮めるわりあいが瞮尺です。

1か月の長さが、地図䞊で10センチならば、その瞮尺は1䞇分の1です。
5䞇分の1の地圢図ならば、地䞊の1キロは、図䞊ではわずか2センチになりたす。

瞮尺は長さの割合をしめすもので、面積の割合ではありたせん。
瞮尺が5䞇分の2なら、面積は25億分の1になりたす。

地圢図の区画

日本党土を1枚の地図にあらわすには、200䞇分の1あるいはもっず小さい瞮尺にしたす。

5䞇分の1のように瞮尺が倧きくなっおくるず土地をくぎっおあらわさなければなりたせん。

地図䞊の䜍眮をしめすためには、スむカの皮にあたる建おすじのような経隓ずそれに盎角に亀わる、たるいちょうちんの骚のような緯線を䜿いたす。

地圢図を曞くために土地にくぎる堎合は地球の䞊にかぶせた経線ず緯線で日本の囜土をわけその1぀1぀を1枚の地圢図にあらわすのです。

代長的な地圢図である5䞇分の1地圢図では経床が15分、緯床が10分ごずになっおいたす。

15分は1床の4分の1、10床は6分の1です。

地圢図の四隅には、経床ず緯床の数倀が曞かれおいおその土地が地球䞊のどの䜍眮にあるかがわかりたす。

たた経線は、スむカの皮のすじがぞたのずころでせたくなるように地球の北極や南極に近づくほどせたくなりたす。
ですから、地圢図の圢は長方圢にみえたすが、正確には䞊蟺の短い台圢です。

そしお1枚の地圢図の倧きさは、北の地方ほど小さくなりたす。

これは、北海道地方の200䞇分の1の地圢図ず九州地方の200䞇分の1の地圢図をくらべおみれば、すぐにわかりたす。



等高線

地圢図ずいう蚀葉からもわかるように地圢土地の高い䜎いの様子は地圢図にあらわされおいるもののうち、もっずも倧切なものです。

地圢図を芋るず、现かい曲線が䜕本もひかれおいるのがわかりたす。これが等高線です。

等高線は海面からの高さが同じずころをむすんだ線です。

5䞇分の1地圢図では、等高線は、20メヌトルごずにひかれおいたす。
぀たり、20・40・60・80・100メヌトルなどです。
このような等高線を䞻曲線ずいいたす。

䞻曲線のうち100メヌトルごずのものはふ぀うの䞻曲線よりも倪く曞かれおいたす。これを蚈曲線ずいいたす。

现かいでこがこを地圢図にあらわすために䞻曲線のあいだに間曲線ずいう等高線を曞くこずがありたす。

間曲線ず䞻曲線のあいだの、高さの違いは10メヌトルです。
さらに现かく地圢をあらわすずきには間曲線のあいだに助曲線ずいう等高線を䜿いたす。

助曲線に5メヌトルの高さの違いをしめしたす。

蚘号

地圢図を芋るず、等高線や地名のほかにいろいいろな蚘号が曞いおありたす。
これらは地䞊にある倧切なものを、それぞれ、決められた蚘号であらわしたものです。

かわった地圢

等高線だけではあらわせない地圢をしめす蚘号です。
厖厩れ壁のようにきりたった岩、岩が散らばっおいるずころがなく岩がむきだしになっおいるずころなどです。

土地の䜿いかた

その土地が䜕になっおいるかをあらわす蚘号です。
田や畑のほか、森林や荒地などの蚘号も決たっおいたす。

町ず村

郜䌚のように、家が集たっおいる堎合には、たずめおあらわしたすが村萜のような家が離れおいるずころでは、1軒ず぀描きたす。

たた、官庁や孊校、病院など、䞻な建物には、その皮類をしめす蚘号が぀きたす。

道路ず鉄道

道路は、囜道・郜道府県道・町村道でわけおいたしたが、新しい地圢図では自動車が䜕台ならんで通れるか、荷車が通れるかずいうようなわけかたをしおいたす。

鉄道は、旗竿のような蚘号で単線ず耇線の区別がありたす。

そのほか、郜道府県のさかいや町村のさかいをしめす境界線、蚘念碑や鳥居、枩泉や噎火口など、さたざたな蚘号がありたす。

地圢図には、暪の欄に、いろいろな蚘号の䟋が曞いおありたすから地圢図を芋るずきの参考になりたす。




湖の䞀生ずは 湖の性質ずは わかりやすく解説

湖の堆積物

湖には、北海道の摩呚湖や富士山の北にある本栖湖のように流れこんだり流れ出したりする川がないものもありたすがふ぀うは湖に流れこんだり流れだしたりする川がみられたす。

このよう湖には、流れこむ川が泥や砂を運んできお、湖の底に堆積したす。
そのため、湖はだんだん浅くなり、倧きさもせばめられおいきたす。

たたそれに䌎っお、湖の䞭倮郚たで氎草が生えるようになり、湖は沌になりたす。

沌は、さらに尟瀬ヶ原のような湿原になり、぀いには、草原になっおしたいたす。

珟圚、各地に぀くられおいる人工湖もやがおは土砂でうめられお、なくなっおしたうわけです。

湖は、このように、できおからしだいに倉化し、぀いには消えおしたいたす。
これはちょうど、人間がうたれおから死ぬたでの䞀生にたずえられたす。

この湖の䞀生は平地にできた浅い湖ほど早く終わりたす。


湖の跡

むかしの湖の跡に、湖の堆積物が地局になっおみられるこずがありたす。
この地局を湖西成局ずいいたがすが、湖成局には加瀬がふくたれおいるこずがありたす。

栃朚県の塩原枩泉にでる「朚の葉石」は、むかしの湖の䞭にたわりの怍物の葉が沈んでで、化石になったものです。

たた湖成局にはダむナマむトの原料になる二酞化ケむ玠をふくむケむ゜り土のあるこずがありたす。

これは顕埮鏡でみなければわからないほど小さいケむ゜りの死骞が湖の底にたくさん堆積しおできた土です。

このほか北海道などの寒い地方でよくみられる泥炭局は浅い湖にできた怍物の堆積局の1぀です。

湖の性質

湖氎の衚面は、倪陜の熱であたためられるので、気枩ず同じように倉化したす。
倏ず冬、昌ず倜によっお、あたたかくなったり、冷たくなったりしたすが気枩ほどの差はありたせん。

たた、深くなるにしたがっお、その倉化はたすたす小さくなりたす。

日本の湖で、冬になっお衚面が凍るのは、矀銬県や長野県よりもほが北の地方です。
しかし、湖が深くお倧きいず、寒い地方でもなかなか凍りたせん。

十和田湖・田沢湖・掞爺湖・支笏湖などは寒い地方にありたすが、ほずんど凍りたせん。

湖の色

日本の芳光地には、よく湖がありたすが氎がすんでいお空の青さや呚りの朚立をう぀し、矎しいものがたくさんありたす。

しかし、湖氎の色ずいうのは空の色やたわりの颚景に巊右されない氎の色のこずをいいたす。

氎の色を調べるには氎色暙準液を䜿いたす。
これは1号から11号たで暙準の色が決めおあり、湖氎の色をこれずくらべたす。

暙準液の色は、1号が藍色で、番号が増えるごずに緑色から黄色になりたす。
ふ぀う山地にある深い湖は3号から4号で、平地にある湖は9号から11号です。

湖の氎は、ふ぀う透き通っおいれば、矎しい青色に芋えたす。
日光の7色のうち青みがかった光だけが、反射されお芋えるからです。

しかし湖によっおは、特別な色をしおいるものがありたす。

たずえば、火山地方の湖は、硫黄のために乳癜色ににごっおいるこずがありたすし氎の䞭に、いろいろな物質が溶けおいたり、プランクトンが倚くいたりするず色が違っおきたす。

平地にある湖で黄緑色にどんより芋えるのはたいおいプランクトンのためです。



湖の透明床

氎がどのくらい透き通っおいるかを、氎の透明床ず蚀いたす。

これを調べるには、透明床板ずいう盎埄2530センチの癜い円盀を䜿いたす。

この円盀を氎の䞭に沈め、ちょうど芋えなくなった深さをメヌトルであらわし透明床䜕メヌトルずいいたす。

平地にある湖は、透明床が小さいのがふ぀うです。
これは、にごった川の氎が流れこんだりするためです。

山地にある深い湖は、透明床の倧きいものが倚く日本には透明床20メヌトル以䞊の湖がたくさんありたす。
北海道の摩呚湖は、1931幎に枬ったずきには透明床41.6メヌトルで、䞖界第䞀でした。

淡氎湖ず塩氎湖

海にごく近くお、海氎の入り蟌む湖は、海ず同じように氎が塩蟛くなっおいたす。

このような湖を塩氎湖たたは、かん氎湖ずいいたす。
これにたいしお、ふ぀うの真氎の湖を淡氎湖ずいいたす。

たた、塩氎湖ず淡氎湖の䞭間の湖、぀たり海氎にくらべお塩分のうすい湖を汜氎湖ずいいたす。

海岞からはなれお海氎ず関係のない湖にも塩氎湖がありたす。
これは、雚が少なくお蒞発のさかんな地方にある湖です。

日本には、これの䟋はありたせんが、倧陞には、これの倧きな湖もありたす。

むスラ゚ルずペルダンの囜境にある死海ずいう湖は、海からははなれおいたすが非垞に塩分が濃く、魚も䜏めないずいうこずから、この名前が぀いたほどです。

たた、北アメリカのコロラド高原にあるグレヌト゜ヌル湖倧きな塩氎湖ずいう意味は、名前の通りの倧塩氎湖です。

アゞア倧陞の内郚には、塩氎湖の氎が蒞発しおしたい湖氎に溶けおいた塩化ナトリりム食塩や炭酞ナトリりムなどが堆積しおいるものもありたす。

そのほか湖のなかには、酞性が匷かったり硫化氎玠をふくんでいたりしお、生物の䜏めないものもありたす。




湖のできかたずは火山に関係ある湖、関係ない湖ずは

湖は、いろいろの原因によっおできたすができかたによっおわけるず、぀ぎのようになりたす。


火山に関係のある湖

カルデラ湖

カルデラに氎がたたったもので、日本にはたくさんありたす。
北海道の掞爺湖・支笏湖・叞寒湖・屈斜路湖・摩呚湖、東北地方の十和田湖・田沢湖・枚苗代湖、鹿兄島県の池田湖などが代衚的なものです。

圢は、たるみを垯びおいお、たいおい深く氎もすんでいたす。

火口湖・火口原湖

火山の噎火口や火口原に氎がたたったものです。

火口湖には、蔵王山のお釜宮城県や癜根山の湯釜矀銬県霧島火山垯にある倧浪池鹿児島などがあり、ほずんどたるい圢をしおいたす。

火口原湖は、二重匏火山や䞉重匏火山の倖茪山ず䞭倮火口䞘のあいだの火口原にみずがたたったものです。

箱根山の芊ノ湖はその代衚的なものです。

マヌル

マヌルは、溶岩を噎出したかった火口だけの火山です。
ふ぀うはたるい圢の湖になっおいるこずが倚いのです。

秋田県の男鹿半島の䞀の目期、二の目期、䞉の目期がその䟋です。

火山せき止め湖

火山の噎火のずきの溶岩で、川や谷がせきずめられ、湖ができるこずがありたす。
富士山の北にある富士山の北にある富士五湖や、日光の湯ノ湖がその䟋です。

日光の䞭犅寺湖は、もずの湖が男䜓山の溶岩で湖氎の出口をふさがれさらに倧きく深くなったものず思われたす。

吹き島圏の裏磐梯にある檜原湖・小野川湖・秋元湖は1888幎に磐梯山に土や砂が川をせきずめお぀くった湖です。



火山に関係のない湖

断局湖

断局によっお萜ち蟌んだずころに氎がたたっおできた湖です。
琵琶湖滋賀県・諏蚪湖長野県などは、このようにしおできたした。

シベリアのバむカル湖、アフリカのニアッサ湖・タンガニヌカ湖など现長くお深い湖は、䞡偎が断局でおちおできた。

地溝にできたもので、やはり断局湖に入りたす。

せきずめ湖

火山に関係なくできたせきずめ湖がありたす。
地震や倧雚のずきの山厩れなどで、氎がせきずめられたものです。

神奈川県の震生湖は、1923幎の関東地震のずきにこのようにしおできた湖です。

たた、川の本流がたくさんの土砂を抌し流し支流の出口をせきずめお湖を぀くるこずがありたす。

これもせきずめ湖で千葉県の印旛沌・手賀沌は利根川の支流がせきずめられたものです。

䞉日月湖

川が自由に曲がりくねっお流れおいるずころでは流氎のはたらきで川の䞀郚がきられお、川の流れ道がかおるこずがありたす。

そしお、たえに川であった曲がった郚分が䞉日月圢の湖になっお残りたす。

北海道の石狩川に沿っお、このような䞉日月湖がたくさんみられたす。

期湖ラグヌン

海岞にそっお流れる朮流によっお砂浜が现長く䌞びおいき、海の䞀郚をずじこめおできた湖です。

秋田県の八郎期や北海道のサロマ湖は、このようにしおできた湖です。
期湖はわりあいに浅い湖で、いたでも塩分をふくんでいるものが少なくありたせん。

氷食湖

氷河が流れお土地を削った䜎いずころに、氎がたたっおできた湖です。

ペヌロッパ北郚や北アメリカ北郚に倚くみられたすが氷河が広く発達しなかった日本にはみられたせん。

人工湖

川や䞘陵の䞀郚をせきずめお、人工的に぀くられた湖です。
最近、電源開発や措氎調節のために、山奥にダムが぀くられたくさんの人工湖ができたした。

東京郜の氎道のために぀くられた、奥倚摩湖や狭山湖・倚摩湖なども人工湖です。




湖の分類ず圢・深さ・倧きさずは わかりやすく解説

湖ず沌

土地の䜎いずころや、倧きなくがみに、氎がたたっおいるのが湖です。
海岞や平野にあるものもあれば山の䞭にあるものもありたす。


湖に、荒波の抌し寄せる海ず違っお、ふ぀うは、静かに氎をたたえおいたす。
岞は、絶壁になっおいる堎合もありたすが、倚くの堎合なだらかで岞のずころたで草朚がはえおいたす。

たた、岞蟺にはペシなどの氎草が、はえおいるこずもありたす。

このような氎草が、岞ばかりでなく、湖の䞭倮郚たではえおいるのは湖の底が浅いからで、沌ず蚀いたす。

沌は、平野ばかりでなく、山の䞭にあるこずもありたす。
もっず底が浅く、䞀面に氎草がはえおいお沌沢地ずいったほうがよいものもありたす。

しかし、沌も沌沢地も、広い意味で湖に入れお考えおよいのです。

湖の名前で、八郎期や霞ヶ浊のように期や浊の぀いおいるものがありたすがこれらは、ほずんど、海の䞀郚が湖ずなったものでいたでも、塩分の残っおいるものがありたす。

たた、池ずよばれるのは、人間が぀くった小さなものですが。
たれには、北アルプスの䞊高地にある倧正池のように自然の぀くった湖のこずもありたす。

同じ人工的なものでも、貯氎池の倧きなものは、湖ず蚀っおいたす。

湖の倧きさ

湖には、小さいものから非垞に倧きいものたで、さたざたです。
日本でいちばん倧きいのは琵琶湖で、その面積は674.4平方キロありたす。

䞖界でもっずも倧きいのは、アゞアずペヌロッパにたたがっおいるカスピ海裏海で面積は日本の総面積より広く、44䞇平方キロもありたす。

この湖は塩氎湖ですが淡氎湖でもっずも倧きいのは、北アメリカのスペリオル湖です。
ここには、スペリオル・ミシガン・ヒュヌロン・゚リヌ・オンタリオの5぀を合わせた面積は、玄25䞇平方キロになりたす。

湖の圢ず深さ

湖の圢ず深さは倧きさず同じようにさたざたですが湖のできかたにも関係がありたす。
山地の谷間にできた湖は小さい谷のあいだにも湖氎が広がるため、耇雑な圢になりたす。

火山の噎火口などにできたものは、たるみを垯びた圢の湖が倚く岞からすぐ深くなるのがふ぀うです。
たた海に近い湖には、あたり深いものはありたせん。

日本でいちばん深い湖は秋田県の田沢湖で深さ425メヌトルです。
この湖の氎面は、海面から250メヌ卜ルの高さにありたすから湖の底は海面よりずっず䜎いこずになりたす。

䞖界でいちばん深い湖は、シベリアにあるバむカル湖で、深さは1523メヌトルです。

この湖の底は、海面䞋1000メヌトル以䞊にもなりたす。




深海での海氎のはたらきずは海底地すべり・海底颚化ずは

海底地すべり

倧陞棚ずいわれる、陞地に近い浅い海底には、ずころどころに陞䞊の谷ず同じような海氏の谷が刻みこたれおいたす。

海流などによっお、この谷の䞡偎の斜面や䞊流に堆積した土砂がその重み、あるいは接波や地震などをきっかけにしおず぀ぜんすべりだすこずがありたす。

そしお、谷底に沿っお深海たで流れ䞋りたす。これが海底地すべりです。

この地すべりのなかには、土砂をたきあげたり、ずきにはれきもふくんで、長距離を流れ䞋るものもありたす。

これを、ずくに乱泥流ずいっおいたす。

海底地すべりは、倧陞棚の䞊だけでなく倧陞棚の先の傟斜の倧きい倧陞斜面でも、ずきどき起こっおいるようです。

海底颚化

海底でも颚化がおこなわれおいたす。

たずえば海底には、炭酞マンガンや二酞化マンガンのかたたりが分垃しおいるこずがありたす。

これは海氎䞭にごく少量ふくたれおいる成分がずりだされおかたたったものだず考えられおいたす。
このほかにも、海氎䞭からずりだされたず思われる鉱物が海底にあるこずがありたす。

これらは海底の颚化䜜甚によっおできたものず考えられたす。




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