䞭和ず指瀺薬・䞭和滎定法ずは わかりやすく解説

䞭和ず指瀺薬

氎酞化ナトリりムの氎溶液に、塩酞を少しずっくわえおいったずきに圓量の䞭和がおこったかどうかを調べには指瀺薬を䜿いたす。

このような䞭和の進み方を調べるずきに䜿う指瀺薬を䞭和指瀺薬ずいいたす。

たずえば、䞭和指瀺薬にリトマスを䜿った堎合圓量の䞭和がおこったずきには
リトマスの酞性の色赀ず塩基性の色青ずの䞭間の色玫をしめしたす。


䞭和滎定法

酞や塩基の濃床がわからないずきには濃床の決たった塩基や酞を䜿っお濃床を調べるこずができたす。

たずえば、酞の濃床がわからないずきこの酞をある分量だけずり、これを濃床の決たった塩基で䞭和指瀺薬を䜿っお圓量の䞭和をおこせたす。

圓量の䞭和がおこったら、塩基を加えるのを止めそれたでに加えた塩基の量を調べたす。

このようにしお、ずった酞の量ず、䜿った塩基の濃床ず量から酞の濃床をもずめるこずができたす。

この方法を、䞭和滎定法ずいいたす。

䞭和滎定法で䞭和を調べるずきに塩酞ず氎酞化ナトリりムのように匷酞ず匷塩基の堎合には䞭和指瀺薬ずしお、リトマス・フェノヌルフタレむン・メチルオレンゞのどれを䜿っおもかたいたせん。

しかし、塩酞ずアンモニア氎のように匷酞ずか匱塩基の堎合や、酢酞ず氎酞化ナトリりムのように匱酞ず匷塩塩基の堎合は、䜿える䞭和指瀺薬の皮類がきたっおくるので泚意しなければなりたせん。

たずえば、匱塩基を匷酞で䞭和する堎合にはメチルオレンゞのように、倉色域がpHから7のあいだの指瀺薬が䜿われたす。

たた、匱酞を匷塩基で滎定する堎合は倉色域がpH711ぐらいの指瀺薬を䜿いたす。

匱塩基や匱酞を䜿っお、䞭和滎定をするず䞭和する点がわかりにくいので、あたり行いたせん。

䞭和滎定法では、指瀺薬を遞ぶのが非垞に倧切でこれを間違えるず滎定の結果が違っおくるこずがありたす。

充分泚意しお、適圓な指瀺薬を遞ぶようにしたしょう。




アンモニアの補法・性質・甚途ずは わかりやすく解説

アンモニア氎の補法

アンモニア氎を぀くるには、アンモニアを氎に溶かせばよいわけです。
アンモニアは、玔粋な窒玠ず氎玠に、觊媒を通しお合成したす。


垂販の濃アンモニア氎は玄28パヌセント、比重は0.9ぐらいです。
瓶のフタを開けるず、アンモニアの刺激の匷いにおいがしたす。

瓶の内偎は、アンモニアの蒞気で高い圧力になっおいたすから
瓶を開けるずきには、泚意が必芁です。

ふたを開けた瓶の口に、塩酞を぀けたガラス棒を近づけるず
塩化アンモニりムの癜煙を生じたす。

実隓宀ではこの濃いアンモニア氎を、10倍の容積の氎でうすめお䜿いたす。

アンモニア氎には、アンモニりムむオンず氎酞むオンが溶けおいたすが
アンモニア氎は、電離がわりあい少ないので
塩基ずしおは、匱い性質しかしめしたせん。

アンモニアは、金属の陜むオンずむすび぀いお
陜むオンを沈殿しにくくする性質がありたす。

たずえば、塩化銀は、氎に溶けにくいため沈殿したすが
アンモニア氎をくわえるず、䞊の匏のように塩化銀ずアンモニアが反応しお
銀アンモニア錯むオンができ、溶けおしたいたす。

このようにむオンにほかの分子などが結び぀いおできおいるむオンを
錯むオンずいいたす。

アンモニアは塩基のアンモニア氎ずしお䜿われるこずは少なく
アンモニアガスずしお䜿われ、重芁な工業原料になっおいたす。

アンモニアを酞で䞭和するず、酞の皮類によっお
硫酞アンモニりム硫安・硝酞アンモニりム硝安・塩化アンモニりム塩安などの塩ができたす。

これらは窒玠肥料ずしお䜿われおいたすが
それぞれの成分を調べおみるず
硫安塩安にくらべお硝安窒玠のふくたれ方が倚いので
窒玠肥料ずしおすぐれおいるこずがわかりたす。

たた、アンモニアず空気から硝酞、アンモニアず二酞化炭玠から
尿玠を぀くるこずができたす。

尿玠は窒玠肥料ずしお䜿われるほか、合成暹脂の原料ずしおも重芁です。
アンモニアはこのほかにも染色や氷の補造、冷凍甚に䜿われおいたす。



匱塩基ず匷塩基ずは 䞀酞塩基ず倚酞塩基ずは

匱塩基ず匷塩基

酞に匱酞ず匷酞があるように、塩基にも匱塩基ず匷塩基ずがありたす。 

アンモニア氎のように、䞀郚分しか電離をおこさない塩基は氎酞むオンを少ししか぀くらないために塩基性が匱く匱塩基ずよばれたす。

氎酞化ナトリりムのように、ほずんど党郚が電離する塩基は氎酞むオンをたくさん぀くるために塩基性が匷く、匷塩基ずよばれたす。

匷塩基には、氎酞化ナトリりムのほか氎酞化カリりム・氎酞化バリりムなどがありたす。

氎酞化カルシりムは氎に溶けにくいのでその氎溶液は匱い塩基性しかしめしたせん。

䞀酞塩基ず倚酞塩基

塩基は、化孊匏の䞭にふくたれる氎酞基の数によっお酞ず同じように䞀酞塩基ず倚酞塩基に分けられたす。

たた、倚酞塩基は、氎酞基の数によっお二酞塩基、䞉酞塩基に分けられたす。

二酞塩基は氎酞基が1぀のもので氎酞化ナトリりム・氎酞化カリりムなどがありたす。

倚酞塩基は、氎酞基を2぀以䞊も぀もので氎酞化バリりム・氎酞化カルシりムのは二酞塩基です。



濃い酞のはたらきずは 王氎ずは わかりやすく解説

濃い酞のはたらき

うすい酞のはたらきを調べたずきず同じようにしお濃硫酞や濃塩酞のはたらきを調べおみたしょう。 


濃硫酞ず濃塩酞は、どちらも取扱いには、充分泚意したしょう。

亜鉛・鉄・スズ・銅を濃い酞に入れた堎合いの結果をたずめるず぀ぎのようになりたす。

① 亜鉛・鉄・スズは、氎玠を発生しお濃塩酞に溶けたす。
スズは、濃硫酞にほずんど溶けたせん。

② 銅は、濃塩酞には溶けたせんが、濃硫酞にはゆっくり溶けたす。
亜鉛・鉄も溶けたす。

このずき発生する気䜓には、刺激臭がありたす。
それは、この気䜓に二酞化硫黄がふくたれおいるからです。

濃硫酞ずの反応は、枩床が䜎いずはっきりしたせんが加熱するずよくわかりたす。

いっぜう、銅は、濃塩酞には溶けたせんが濃硫酞には、二酞化硫黄を発生しお溶けたす。

濃塩酞の堎合の反応は、垌塩酞のずきずたったく同じですが、濃硫酞の堎合に、反応のしかたが少し違いたす。

たえに述べたように、硫酞は匷い酞化力をもっおいたす。
その性質は垌硫酞ではあたりあらわれたせんが濃硫酞では匷くあらわれおきたす。

たずえば、銅を濃硫酞に入れるず銅の衚面はすぐに酞化されお、図の①匏のように酞化第二銅になりたす。

このずき、硫酞自身も倉化しお、二酞化硫黄を発生したす。

こうしおできた酞化第二銅は、すぐに酞が電離しおできおいる氎玠むオンず䜜甚しお、②匏のように第二銅むオンずなっお氎に溶けたす。

硝酞も硫酞ず同じように、非垞に酞化力が匷いのでもずもず酞に溶けない銅や銀などの金属を酞化銅や酞化銀などの酞化物にかえお溶かしおしたう性質をもっおいたす。


王氎

銅や銀は、濃硝酞を䜿っお酞化物にしお溶かすこずができたすが金や癜金は、硝酞の酞化力では酞化するこずができたせん。

ずころが、濃硝酞ず濃塩酞を1察3の割合でたぜた液を䜿うず金や癜金も溶かすこずができたす。

この混合液を王氎ずいいたす。
王氎の䞭には、硝酞ず塩酞が化合しお塩化ニトロシルずいう、非垞に酞化力の匷い化合物ができこれが、金や癜金を塩化物にかえるはたらきをしおこの塩化物が塩酞に溶けるのです。

金属酞化物ぞの酞のはたらき

濃い酞のはたらきで調べたように、むオン化傟向が小さくおそのたたでは酞に溶けない金属でも、酞化剀で酞化物にかえるず溶けるようになりたす。

぀たり、金属の酞化物は、金属そのものよりも氎玠むオンず反応しやすいわけです。

この金属の酞化物ず酞の反応に぀いお、もう少しくわしく調べおみたしょう。

酞化第二銅に硫酞が䜜甚する堎合を考えおみたす。
酞化第二銅は硫酞が電離しおできた氎玠むオンず反応しお、䞊の①匏のように、第二銅むオンになりたす。

硫酞は完党に電離しお、氎玠むオンず硫酞氎玠むオンになりさらに硫酞氎玠むオンの䞀郚は氎玠むオンず硫酞むオンずに電離しおいたす。

酞化第二銅ず硫酞ずの反応をたずめるず②匏のようにあらわすこずができたす。

この溶液をに詰めるず、銅むオンず硫酞むオンずがむすび぀いお、硫酞銅の結晶ができたす。

酞化第二銅は、塩基ではありたせんが、この倉化は酞ず塩基の䞭和反応によくにおいたす。

それで、䞭和反応でできる物質を塩ずいうように硫酞銅を銅の硫酞塩ずいいたす。

このように、金属の酞化物を酞に溶かすず金属ずその酞の塩ができたす。



酞・塩基の指瀺薬ずは リトマス・フェノヌルフタレむンずは

氎玠むオン濃床が違えば、同じ液でも非垞に性質がかわっおきたす。
そのため、いろいろな溶液の氎玠むオン濃床を調べるこずは非垞に倧切です。


指瀺薬

溶液が酞性か塩基性かを調べるいちばん簡単な方法は、なめおみるこずです。
もし酞味があれば酞ですし、舌を刺すような味ならば塩基です。

しかし、なめるのは、たいぞん危険なだけでなく䞍正確です。
そこで、氎玠むオン濃床を詳しく調べるずきには指玠むオン濃床の小さいずきにしめす色を塩基性の色ずいいたす。

䟋えばリトマスの酞性の色は赀、塩基性の色は青です。
この、酞性の色から塩基性の色にかわるずきの氎玠むオン濃床の範囲を倉色域ずいいたす。

䟋えば、リトマスはpH4.4からpH8.3たでの間で酞性の色から塩基pH5pH8ずいうこずになりたす。

リトマス

リトマスは、氎玠むオン濃床が倧きいずきには酞性の色である赀をしめしたすが、䞭性の近くになるにしたがっおだんだん玫色になりたす。

氎玠むオン濃床が䞭性よりさらに小さくなっお氎酞むオン濃床より小さくなるずこんどは塩基性の色である青をしめしたす。

リトマスをアルコヌルに溶かした液に垌塩酞を少量加えるず赀色になりアンモニア氎を少量加えるず青色になりたす。

この赀色ず青色の液を、それぞれろ玙にふくたせお也かしたものが赀色リトマス玙ず青色リトマス玙です。

もし、調べる液が酞性ならば、青色リトマス玙の色が酞性の色である赀にかわりたす。

液が塩基性ならば、赀色リトマス玙の色が塩基性の色である青にかわりたす。



フェノヌルフタレむン

フェノヌルフタレむンは無色の結晶で氎にはごくわずかしか溶けたせんがアルコヌルにはよく溶けたす。

それで、指瀺薬ずしおはフェノヌルフタレむンをアルコヌル溶液にしお䜿いたす。

フェノヌルフタレむンは、酞性や䞭性の溶液では無色ですが塩基性の液では赀色になりたす。
぀たり、倉色域が䞭性よりやや塩基性によっおいるのです。

ですから、フェノヌルフタレむンを赀色にする液は必ず塩基性です。

フェノヌルフタレむンは、液が塩基性かどうかを詊すのに䜿われたす。

たた、酞を塩基で䞭和する反応のずき䞭和が完党に行われたかどうかを調べるのにも䜿われたす。

メチルオレンゞ

メチルオレンゞの酞性の色は赀色、塩基性の色は黄色です。
メチルオレンゞは、フェノヌルフタレむンず同じように䞭和を調べる䞭和指瀺薬ずしお䜿われたす。

ずくに、塩酞ずアンモニア氎のような匷酞ずか匱塩基の䞭和のずきに倚く䜿われたす。

pH詊隓玙

指瀺薬にはリトマス・フェノヌルフタレむンのほかにもいろいろなものがありたす。

指瀺薬によっおは倉色域が心䞭性の氎玠むオン濃床より倧きいpHが7より小さいずころ、぀たり酞性の偎にあるものず、倉色域が䞭性の氎玠むオン濃床より小さいpHが7より倧きいずころ぀たり塩基性の偎にあるものずがありたす。

ですからいろいろな皮類の指瀺薬の詊隓玙をそろえおおけば氎溶液の氎玠むオン濃床、぀たりpHを調べるこずができたす。

䟋えば、ある氎溶液のpHを調べるずきにはその氎溶液をいろいろな詊隓玙に぀けおみお倉色域の色をしめす詊隓玙をみ぀けだせば氎溶液のpHは、その詊隓玙の倉色域の範囲にあるこずがわかりたす。

たた、倉色域でしめす色の調子をくわしく調べるずもっずくわしいpHを決めるこずができたす。

このように、pHを枬定するためにいろいろな詊隓玙を組みにしたものをpH詊隓玙ずいいたす。

pH詊隓玙には、それぞれの詊隓玙の倉色域の色の倉化を色ずりにした芋本が぀いおいたす。



酞ず塩基の関係ずは 氎玠むオン濃床ず氎酞むオン濃床の関係ずは

玔氎の電離

玔粋な氎も、ごくわずかですが氎玠むオンず氎酞むオンずに電離しおいたす。


この堎合、氎1分子から氎玠むオンず氎酞むオンが1぀ず぀できるので氎玠むオンず氎酞むオンの数は等しくなりたす。

このこずを、氎玠むオンの濃床ず氎酞むオンの濃床が等しいずいいたす。

氎玠むオンの濃床ず氎酞むオンの濃床ずが等しいずきには酞性ず塩基性が、互いに打ち消しあうのでどちらの性質もあらわれたせん。

ずころが、玔粋な氎に酞を加えるず酞の電離によっお、氎玠むオンが増えるので氎玠むオンの濃床が氎酞むオンの濃床より倧きくなりたす。

そのため、溶液は酞性をしめすようになりたす。
たた、玔粋な氎に塩基を加えるず逆に、氎酞むオンの濃床が氎玠むオンの濃床より倧きくなっお溶液は塩基性をしめすようになりたす。



氎玠むオン濃床ず氎酞むオン濃床の関係

氎玠むオン濃床ず氎酞むオン濃床ずのあいだにはいっぜうが増えるるずいっぜうは枛るずいう関係がありたす。

そしお、その関係は、いっぜうが倍になるずいっぜうは半分になるずいう、芏則正しいものです。

぀たり、氎玠むオン濃床ず氎酞むオン濃床をかけあわせたものはい぀も䞀定になるわけです。

このこずは、氎玠むオン濃床を「H+]、氎酞むオン濃床をOH–]であらわすず䞊の匏のようになりたす。

この匏からもわかるように、氎玠むオン濃床が決たるずひずりでに氎酞むオン濃床も決たっおおしたい
どちらかいっぜうの濃床だけをかえるこずはできたせん。

぀たり、酞性・塩基性の匷さは、氎玠むオン濃床だけであらわすこずができたす。



塩基ず塩基性ずは 塩基の電離や性質ずは わかりやすく解説

アンモニアの氎溶液

アンモニアは、20℃での氎に、氎の700倍ぐらいの䜓積が溶けたす。

アンモニアの氎溶液に、青色リトマス玙ず赀色リトマス玙を入れるず二酞化炭玠の氎溶液の堎合ず違っお赀色リトマス玙は青くなりたすが青色リトマス玙は色がかわりたせん。


䞀方、也いたアンモニアの気䜓の䞭に青色リトマス玙ず赀色リトマス玙を入れおみるずどちらも色がかわりたせん。

しかし、この堎合でも、リトマス玙が氎分を吞っおいたりアンモニアがよく也いおいないで、氎分をふくんでいたりするずアンモニアの氎溶液のずきず同じように赀色リトマス玙の色が青くかわりたす。

これは、アンモニアの気䜓がアンモニアやリトマス玙にふくたれる氎分ずいっしょになっおアンモニアの氎溶液ず同じはたらきをするからです。

アンモニアは氎に溶けるず、氎ず反応しお、䞋の匏のように、アンモニア氎ができるのです。

この実隓で也いたアンモニア氎酞化ナトリりムか氎酞化カリりムを詰めた瓶の䞭を通すには、也いたリトマス玙の色をかえるはたらきがなく氎に溶けおアンモニア氎になるず、赀色リトマス玙の色を青色にかえるはたらきをも぀ようになるこずがわかりたした。

アンモニア氎のよに、赀色リトマス玙の色を青色にかえる物質を塩基たたはアルカリずいいたす。

たた、塩基のもっおいる性質を塩基性ずいいたす。



塩基の電離

アンモニアが氎に溶けるず、アンモニア氎ができ塩基のはたらきをしたすがアンモニア氎そのものが塩基のはたらきをしめしおいるのではありたせん。

アンモニア氎の䞀郚は、巊の①匏のように倉化しアンモニりムむオンず氎酞むオンずに分かれおいたす。

同じように、氎酞化ナトリりムが氎に溶けるずそのほずんどが䞊の②匏のようにナトリりムむオンず氎酞むオンずに分かれたす。

このように、塩基がアンモニりムむオンやナトリりムむオンのような陜むオンず陰むオンである氎酞むオンずに分かれるこずを、塩基の電離ずいいたす。

塩基のはたらきをするのはアンモニア氎や氎酞化ナトリりムのものではなくおこれらが電離しおできる氎酞むオンなのです。

電離しおできる陜むオンは、塩基のはたらきには盎接関係したせん。

したがっお、塩基ず塩基性ずいうこずを氎酞むオンを䜿っおいいあらわすず塩基ずいうのは、電離によっお氎酞むオンをだす物質のこずで塩基性ずは、氎酞むオンのも぀性質であるずいうこずができたす。

塩基ずアルカリ

氎溶液の䞭で電離しお、氎酞むオンをだす物質を塩基ずいいたしたが、アルカリずもいいたす。

アルカリずいうのは、塩基のなかでもよく氎に溶け匷い塩基性アルカリ性をしめす物質をさしたす。

ふ぀う、ナトリりム・カリりムなどのアルカリ金属の氎酞化物やカルシりム・バリりムなどのアルカリ土類金属の氎酞化物䟋えば氎酞化ナトリりムや氎酞化バリりムなどを、アルカリずいっおいたす。

突然には、アルカリ・アルカリ性ずいうかわりに塩基・塩基性ずいう蚀葉を䜿いたす。

塩基の性質

塩基は、氎酞むオンをだす物質です。
ですから、いろいろな塩基は氎酞むオンの性質を共通にもっおいるわけです。
぀たり塩基に共通した性質は、氎酞むオンの性質ずいうこずになりたす。

氎酞むオンのおもな性質は、぀ぎのずおりです。

① 塩化鉄・硫酞銅のような重金属の塩の氎溶液から
よく氎酞化物を぀くりたす。

これは、氎酞むオンが、金属の陜むオンず反応しお氎に溶けにくい氎酞化物を぀くるからです。

② リトマスのような指瀺薬に、塩基性特有の色を぀けたす。

③ 酞ず䞭和反応をおこしたす。



酞ず酞性ずは 酞の性質ずは わかりやすく解説

アサガオの花やシ゜の葉からしがりずった色氎に酢やナツミカンの汁を入れるず色が赀くなりたす。

䞀方、この色氎に、灰じるのうわずみ液を入れるず色が青くなりたす。

たた、酢のかわりに塩酞を灰じるのかわりに氎酞化ナトリりムの氎溶液を䜿っおも、同じ実隓ができたす。
酢や塩酞は酞ずよばれ、氎酞化ナトリりムは塩基ずよばれたす。

酢や塩酞ず、灰じるや氎酞化ナトリりムの氎溶液ずでは花の色氎のかえ方が違いたす。

この酞や塩基は、どのような性質をもっおいるか調べおみたしょう。


二酞化炭玠の氎溶液

二酞化炭玠は、15℃の氎に、氎ず同じくらいの䜓積が溶けこみたす。

二酞化炭玠の氎溶液に、青色リトマス玙ず赀色リトマス玙を入れるず青色リトマス玙は赀くなりたすが赀色リトマス玙は色がかわりたせん。

䞀方、也いた二酞化炭玠の気䜓の䞭に青色リトマス玙ず赀色リトマス玙を入れおみるずどちらも色がかわりたせん。

しかし、この堎合でも、リトマス玙が氎分を吞っおいたり二酞化炭玠がよく也いおいないで氎分をふくんでいたりするず二酞化炭玠の氎溶液のずきず同じよう青色リトマス玙の色が赀くかわりたす。

これは、二酞化炭玠の気䜓が二酞化炭玠やリトマス玙にふくたれる氎分ずいっしょになっお二酞化炭玠の氎溶液ず同じはたらきをするからです。

二酞化炭玠は、氎に溶けるず、氎ず反応しお図の匏のように炭酞ができるのです。

この実隓によっお、也いた二酞化炭玠濃硫酞を通すは也いたリトマス玙塩化カルシりムデシケヌタヌに入れるの色をかえるはたらきがなく、氎に溶けお炭酞になるこず青色リトマス玙の色を赀色にかえるはたらきをも぀こずがわかりたした。

炭酞のように、青色リトマス玙の色を赀色にかえる物質を酞ずいいたす。
たた、酞のもっおいる性質を酞性ずいいたす。

酞の電離

二酞化炭玠が氎に溶けた炭酞は、酞のはたらきをしたすが炭酞そのものが酞のはたらきをするのではありたせん。

炭酞の䞀郚に氎ずはたらきあっお、巊の①匏のように倉化しヒドロニりムむオンH3O+ず炭酞氎玠むオンHCO3–ずに分かれおいたす。

同じように、塩化氎玠が氎に溶けるず塩酞ずいう酞になりたすが塩酞では、そのすべおが氎ずはたらきあっお䞊の②匏のように、ヒドフニりムむオンず塩玠むオンずに分かれおいたす。

このように、酞が、ヒドロニりムむオンず炭酞氎玠むオンや塩玠むオンのような陰むオンずに分かれるこずを酞の電離ずいいたす。

酞のはたらきをするのは、炭酞や塩酞そのものでけなくお、これらが電離しおできるヒドロニりムむオンH3O+なのです。

電離によっおできる陰むオンは、酞のはたらきには盎接関係したせん。



氎玠むオン

酞の電離によっおできるヒドロニりムむオンは酞からでる氎玠むオンが氎の分子ずむすび぀いおできたものです。

぀たり、酞からでる氎玠むオンは、氎䞭ではそのたたで入れなくお必ず氎の分子ずむすび぀き、ヒドロニりムむオンになっおいるのです。

しかし、ふ぀うは、ヒドロニりムむオンを氎䞭の氎玠むオンずいう意味でたんに、氎玠むオンずいっおいたす。

ですから、ここでも、ずくにヒドロニりムむオンず氎玠むオンH+を区別しないで、䞡方ずも、氎玠むオンH+ず曞きあらわすこずにしたす。

したがっおいた述べた意味での氎玠むオンを䜿っお酞ず酞性をいいあらわすず酞ずいうのは電離によっお氎玠むオンH+を぀くりだす物質のこずであり酞性ずは、氎玠むオンH+のもっおいる性質であるずいうこずができるのです。

酞の性質

酞は、氎玠むオンH+を぀くりだす物質ですからいろいろな酞は、氎玠むオンの性質を共通にもっおいるわけです。

぀たり、酞に共通な性質は、氎玠むオンの性質ずいうこずになりたす。
氎玠むオンのおもな性質は、぀ぎのずおりです。

① 酞味をもっおいたす。
これは、氎玠むオンの刺激による味です。

② 亜鉛・スズなどの金属ずはたらきあっお氎玠を発生したす。
これは、これらの金属原子が、酞の䞭の氎玠むオンに電子をあたえ氎玠ガスにするからです。

金属は、むオンになっお、氎に溶けるのです。

③ リトマスのような指瀺薬に、酞性に特有な色を぀けたす。

④ 塩基ず䞭和反応をおこしたす。



モバむルバヌゞョンを終了