フックの法則ずは比䟋限床ずは わかりやすく解説

ばねの䌞び瞮み

ロバヌトフック16351703幎ずいうむギリスの物理孊者は぀るたきばねに重りを぀るす実隓をしお有名なフックの法則を発芋したした。

これは、぀るたきばねに぀るした重りの重さず぀るたきばねの䌞びの長さが、比䟋するずいう法則です。


぀るたきばねの、䞋のはしに重りをさげるずばねが䌞びお、䞋のはしがさがりたす。

そこで、このばねの䞋のはしの䜍眮の読みを瞊軞にずり重りの重さを暪軞にずっお、その関係をグラフにあらわすず䞋の図のの盎線が曞けたす。

この図で、䌞びは点での䜍眮ずの差です。

bandicam 2015-04-26 17-38-28-616-min

もし、぀るたきばねの䞋のはしに䞊向きの力圧瞮の力を加えおばねが瞮むなら、この力に察しお、ばねの瞮みが比䟋したす。

この堎合の関係も、図のの盎線であらわされたす。

しかし、぀るたきばねでも無制限に力を増すず倉圢ず力が比䟋しなくなりたす。材料ず寞法によっお、それぞれ決たった限界がありたす。

぀ぎに、぀るたきばねに重りを぀るしたずきの力の぀り合いを考えおみたしょう。

䞊の図で、重りの重さは、重りにはたらく重力の倧きさです。
重りは静止しおいるので、この重力を打ち消す力fが反察方向にはたらいおいなければなりたせん。

この力fは、ばねが䌞びたためにその内郚に生じた匟性の応力によるものです。
したがっお、ばねがfずいう力で、重りを䞊に匕いおいるこずになりたす。

もし、fより重りの重さが倧きいずするずばねはさらに䞋に䌞びお、だんだん匟性の応力fが倧きくなりたす。
そしお、ず重力が等しくなったずき、ちょうど぀り合いたす。

実隓では重りの重さず、ばねの䌞びずの関係を調べたしたがこれは、ばねの匟性の応力ず、ばねの䌞びずの関係を調べたこずず同じです。

このような実隓で曞いたグラフず、そのばねを䜿うず、重力にかぎらずほかの皮類の力でも、ばねばかりの䌞びによっお枬るこずができたす。



倉圢の皮類ずフックの法則

フックの法則は、぀るたきばねの䌞び瞮みにだけあおはたるのではありたせん。

棒や板の䌞び瞮み・ねじれ・曲がりうずたきばねの軞のたわりの回転などの倉圢にもその材料の匟性限床内であれば、成り立ちたす。

たた、ずれの倉圢に぀いおも倖から加えた力ず倉圢の角床ずのあいだに匟性限床内で、フックの法則が成り立ちたす。

比䟋限床

匟性限床の近くでは、応力ずひずみが、やや比䟋関係から倖れおきたす。
そこで、フックの法則が成り立぀限界の応力を、比䟋限床ず蚀っおいたす。

しかし、匟性限床ず比䟋限床は、ほずんど䞀臎するず芋お差支えありたせん。




匟性ず塑性ずは匟性倉圢・塑性倉圢ずは わかりやすく解説

匟性ず塑性

金属・石・朚などは、ふ぀うの枩床では圢があたりかわりたせん。
このような物䜓を、円䜓ず蚀いたす。

固䜓は、空気や氎のような気䜓や液䜓にくらべるず非垞に倉圢しにくいものですが、ばねのずころで調べたように固䜓でも倉圢させるこずができたす。


倉圢の皮類

円䜓に力を加えるず力の加え方によっお、倉圢のしかたが違っおきたす。

固䜓の䞭でも、ゎムは倉圢が著しいのでゎム糞や消しゎム・スポンゞなどを匕っ匵ったり、抌したり、ねじったりしおその倉圢の様子を調べおみたしょう。

力の加え方ず、倉圢の様子をたずめおみるず぀ぎのような皮類にわけるこずができたす。

①䌞び

䞡はしを匕っ匵るず、その方向に䌞びる。

②瞮み

䞡はしから抌し぀けるず、その方向に瞮む。

③曲がり

板ばねの実隓のように、䞡はしを支えお、䞭火に力を加えるず曲がる。
片はしだけ固定しお、別のはしに力を加えおもよい。

曲がりは、䞀郚分が䌞びお、他の郚分が瞮んだ倉圢ずみなされる。

④ずれ

䞊䞋の面で、面に沿っお、反察方向に力を加えたずきの倉圢。
芋た目には、マッチの倖箱を抌し朰したような圢になる。

⑀ねじれ

䞡はしをねじるずきの倉圢。
たえに実隓したように、぀るたきばねの各郚分は、これず同じ倉圢をしめす。

これは、ずれに基づいおいる。

⑥䜓積の倉化

氎の䞭に沈めたずきのように、すべおの方向からいちような力を加えるず䜓積が小さくなる。

匟性ず匟性倉圢

このように、力の加え方によっお、固䜓はいろいろの圢にかわりたすが匕っ匵った堎合に぀いお、くわしく調べおみたしょう。

図のように䞊のはしを固定した棒を匕っ匵るず、その方向に䌞びたす。
このずき、力が倧きいほど、䌞びの量も倧きくなりたす。
実隓によるず、匕っ匵る力ず、䌞びの量は比䟋したす。

いた、この棒のもずの長さをlセンチずするず(x÷lを䌞びの割合ず蚀いたす。

これは1センチあたりの棒の䌞びをあらわしたす。
いっぱんに、倉圢の割合をひずみずも蚀いたす。

加えた力に応じお、棒の内郚にも力がはたらいおいたす。

いた、棒の断面積を平方センチずするず、÷が棒の断面1平方センチふたりにはたらく力になりたす。

このようにあらわした、物䜓内郚の力を応力ず蚀いたす。
匕っ匵りの堎合は、匕っ匵り応力ず蚀いたす。

応力f÷Sをひずみ÷でわったものを、匟性率ず蚀いたす。
匕っ匵りの堎合は、䌞びの匟性率ずもダング率ずも蚀いたす。

匟性率は、それぞれの材料に぀いお圢の倧小に関わらず、䞀定の倀を持っおいたす。

棒に加えた力を枛らしおいくず、倉圢は次第にもどり党く力を取り去るず、もずの圢にもどりたす。

このように、力を加えるず圢を加え、力を取り去るずもずにもどる性質を、匟性ず蚀い、このような倉圢を匟性倉圢ず蚀いたす。

匟性限床

加える力が、ある倧きさを超えるず力を取り去っおも倉圢が残るようになりたす。
このずきの境目の応力を、匟性限床ず蚀いたす。



塑性ず塑性倉圢

物䜓に、匟性限床を超えた力を加えるず力を取り去っおも完党にはもずの圢にもどらず倉圢が倧分残るようになりたす。

このような応力の範囲では、物䜓は塑性をしめすず蚀いたす。
そしお、この堎合の倉圢を、塑性倉圢ず蚀いたす。

したがっお、塑性ずいうのは、物䜓に力を加えお倉圢させたずきその倉圢をそのたた残す性質ずいうこずができたす。

銅線や鉛の板、ヒュヌズの針金などを曲げおみるず曲がったたたになりた
す。これは、塑性よる倉圢です。

塑性のこずを、プラスチシティずも蚀いたす。
プラスチックずいうのも、これからきた蚀葉で、熱や圧力を加えた堎合に、著しいそ性をしめす高分子物質を、ひっくるめお蚀いたす。

金属は、プラスチックずは蚀いたせん。

ベヌクラむトは、熱によっお倉化し、したいに硬くなりたす。
いったん硬くなるず、もずにもどりたせん。

塩化ビニル暹脂は、熱するず、やわらかくなっお倉圢しやすくなり冷えるず、そのたたの圢を保ちたす。鉄も、熱するず塑性を増すので。

自由に加工するこずができたす。

私たちが䜿っおいる、機械や噚具の倧郚分に塑性か利甚しお぀くったものです。

実隓

瞫い針を1本甚意しお、指で少し曲げおみたす。指をはなすずすぐもどりたす。
これは、針が鋌でできおいお、匟性をもっおいるからです。

぀ぎに、この針を、マッチたたはガスの火で赀く焌いた埌、板の䞊においお自然に冷たしたす。

こんどは、これを指で曲げるず、よく曲がりたす。
これは、塑性が著しくなったからです。

このように、鋌は焌きなたすこずによっお、やわらかくなるこずがわかりたす。

぀ぎに、この針をもういちど赀く焌いた埌、冷たい氎に、急に投げ入れおみたす。
これを取り出しお、指で曲げおみるず、こんどは硬くなっおいたす。

このようにするこずを、焌き入れず蚀いたす。
焌き入れによっお、針には、ふたたび匟性が出おきたしたがそのかわり、少しもろくなっおいたす。

鋌の倉圢

鋌は、匟性の著しい金属ですが匟性限床以䞊の力を加えるず、やはり塑性をしめしたす。

鋌を匕っ匵るずき、倖力を䞀定にしおおいおもずるずるず䌞び出す点がありたす。

この点の応力を、降䌏点ず蚀いたす。

降䌏点を越えお、さらに匕っ匵っおいくずしたいには点で切れおしたいたす。

図は、これらの様子をあらわした、応力ひずみ曲線です。

この曲線で、点の応力が、芋かけ䞊もっずも倧きくなっおいたす。
このずきの応力を極限匷さず蚀い、実甚䞊これで材料の砎壊に察する匷さをあらわしたす。

加工硬化

図の点で、力を静かに取り去っおいくず応力ずひずみずの関係は、のような盎線になりたす。

この鋌にふたたび力を加えおいくず、ほが線䞊の匟性倉圢をおこない、匟性限床は、たえより倧きくなりたす。

そしお、このずきの匟性限床を越えるず、ほが曲線をたどりたす。
䞊の図で、たずえば、亜鉛に500パヌセントのずれをあたえるずさらに倉圢を続けるには、はじめの玄7倍の応力が必芁です。

このように塑性倉圢で硬くなるこずを、加工硬化ず蚀いたす。




ばねの皮類ずその特城・性質ずは わかりやすく解説

ばねのいろいろ

゜ファヌを手で抌したり、゜ファヌにこしかけたりするず゜ファヌがもずにもどろうずしおいるのが感じられたす。

これは、゜ファヌの䞭に、ばねがいく぀もならべおずり぀けおありそのばねが、抌し返しおいるからです。

ばねは、その圢によっお、いろいろの皮類にわけられたすが板ばね、うずたきばね、぀るたきばねが、おもなものです。


板ばね

板ばねは、板の圢をしたばねで、鋌で぀くっおあるのがふ぀うです。

実隓1

①図のように、セルロむドの䞋じきを
机のはしに半分だけ぀きだしおおき、䞀方のはしを厚い本でおさえたす。

䞋じきの぀きでた郚分に小石を1぀のせ、぀ぎに、もう1぀のせおみたす。
するず、䞋じきのはしは小石をのせるに぀れお、たすたす䞋がりたす。

こんどは小石を1぀ず぀取り去るず䞋じきは、もずの䜍眮たでもどりたす。

この実隓でわかるように、板ばねは倖から力を加えるず曲げるこずができ、その力が倧きいほど、曲がり方も倧きくなりたす。

たた、倖から加えた力を枛らしおいくず板ばねの曲がり方が枛っおいき力がすっかりなくなるず、ふたたびもずの圢にもどりたす。

䞋じきを曲げるず、䞋じきの各点は少しず぀䞋がりたしたが曲げによるこの倉圢の量を、その点でのたわみず蚀いたす。

こんどは、②図のように䞋じきを䞡はしで支えお真ん䞭に力を加えおみたす。
このずきの曲がりずたわみも、加えもずにもどりたす。

①ず②のいずれの堎合も、重りの重さずばねの1点のたわみずは、比䟋するこずがわかりたす。

実隓2

こんどは、やや集めの䞋じきに本を茉せお机の䞊におき、䞋じきのはしを少しだけ机のはしからだしおおきたす。

たず、げんこ぀で机を軜く叩いおみたす。
぀ぎに、䞋じきのはしを、同じくらいの力で叩いおみたす。

するず䞋じきは、叩くず同時に曲がっおげんこ぀は痛みがずっず少なくおすみたす。

朚の板に釘を打ち蟌むずきには板をしっかりした台の䞊に茉せおおくず釘がうたく入りたす。

しかし、台からはみ出した板のはしに釘を打ち蟌むずきには、板がはずんで、なかなか釘が入りたせん。
こずに、板がうすい堎合には、なかなか打ちこめたせん。

この実隓でわかるように板ばねはたわむこずによっお、衝撃の力を匱めるはたらきをしたす。

重ね板ばね

自動車や電車などには、車茪ず車䜓ずのあいだの衝撃を匱めるためにばねが取り付けおありたす。
この堎合には板ばねを数枚重ねた、重ね板ばねが倚く䜿われおいたす。

板ばねの䞡はしを支えお、真ん䞭に力を加えお曲げる堎合には曲げようずするはたらきは、板ばねの䞡はしのずころがいちばん小さくれロになりたす。

ずころが、䞭倮に近いほど、曲げようずするはたらきが倧きくなりたす。

そこで、䞭倮に近いほど、板ばねの幅を広くすれば曲げによっお内郚に生ずる力が、どの郚分もいちようになりたす。

しかしこの圢では、ばねずしお䜿うのに䞍䟿なので実際には図のように现長く切っお䞭倮の郚分が厚くなるように重ねお䜿いたす。

これが重ね板ばねで、ひし圢のばねず同じはたらきをしたす。



うずたきばね

うずたきばねは、蚊取り線銙のように金属をうずたき圢にたいたものです。
これには、断面の圢が長方圢でテヌプのようにたいた鋌が倚く䜿われたす。
時蚈に䜿われおいるぜんたいも、うずたきばねです。

実隓

長さ20センチ、幅1センチのうすいブリキ、たたは、真鍮の板をえんぎ぀にたき぀けお、うずたき圢に曲げたす。

図のように、のはしを、マッチの軞朚に硬くたき぀けお止めたす。
のはしは、机のはしに固定したす。

぀ぎに、マッチの軞朚2本を、のように、糞で組みたす。
のはしには、のように、もう1本の軞朚を硬く結び぀けたす。

さらに、針金で、同じ倧きさの字圢のかぎを数個぀くりその1぀は、の郚分に぀ないでおきたす。

このような装眮ができたら、のはしのかぎに字圢のかぎを぀ぎ぀ぎにかけおいき、だんだん長くしおみたす。

かぎの数が増すに぀れお、うずたきばねののはしに固定しおある䞉角圢の軞朚は、を回転軞ずしおたわっおいきたす。

この堎合、ばねを回転しようずするはたらき力のモヌメントはかぎの列ず軞朚ずの最短距離lに字圢のかぎの数nをかけあわせた倀、l×nに比䟋しおいたす。

たた、かぎの数を増しおいくず、はを軞ずしおどれほどの角床だけ回転するでしょうか。
のそばに目もり板をおいお、その角床を調べおみたしょう。

たわった角床ず、たえのl×n)は比䟋しおいるはずですがlがあたりかわらないので、たわった角床ずnも、ほが比䟋するでしょう。

こんどは字圢のかぎを、だんだんに枛らしおいくずしたいには、もずの䜍眮たでもどっお止たりたす。

うずたきばねの性質

うずたきばねの䞀方を固定し、もう䞀方のはしに力を加えおその䞭心の軞のたわりにたわしたずきは、ばねの各郚分は曲がっおいたす。

このずきの曲がり方は、たえの実隓からわかるようにうずたきばねをたわそうずするはたらきが倧きいほど、倧きくなりたす。

たた、力を取り去るず、もずにもどりたす。
このこずは、板ばねの堎合ず同じです。

時蚈やおもちゃを動かすのに䜿われおいるぜんたいは䞭心の軞のたわりにたきこんだずきそれがもずにもどろうずするずきの回転力を利甚するものです。

この堎合の回転力は、ぜんたいの厚さや、幅が倧きいほど倧きくなりたす。

぀るたきばね

針金、たたはテヌプのような板金をアサガオの぀るが竹にたき぀くずきのように、コむル圢にたいたものを぀るたきばねず蚀いたす。

このばねは、軞の方向に、䌞びたり瞮んだりするこずができたす。
そのずきの倉圢は、針金や板金の各郚が少しず぀ねじれるこずによっお起こりたす。

぀るたきばねも、衝撃の力を匱めるはたらきをするので亀通機関をはじめ、゜ファヌ・寝台など日垞生掻の道具にも広く利甚されおしたす。

たた、物をおさえ぀けるのに、぀るたきばねの匟力を利甚しおいるものもありたす。

実隓

画甚玙を、長さ30センチ、幅1センチに切り、倪い䞞棒にたき぀けお、぀るたきばねの圢にしたす。
この玙の䞡はしを、䞡手で巊右に匕っ匵っおみるず、玙はねじれおいたす。

このこずから、぀るたきばねの䌞び瞮みは各郚分のねじれによるこずがわかりたす。




クランクずカムのしくみず特城ずは わかりやすく解説

リンク装眮

4本の棒を、①図のように぀なぎあわせ、それぞれの棒が぀なぎあわせた点のたわりを、自由にたわれるようにしおおきたす。

このようなしくみを、リンク装眮ず蚀いたす。

このリンク装眮で、の棒を動かさないでおいおの棒をのたわりにたわすず、の棒はのたわりをたわれないでその先のの点が、ずのあいだを行ったり来たりしたす。

反察に、の棒をずのあいだで埀埩させるずの棒は、のたわりをぐるぐるたわりたす。

リンク装眮は、このように回転運動を埀埩運動にかえたり埀埩運動を回転運動にかえたりするはたらきをしたす。

このようなリンク装眮を実際に䜿うには②図のようにずの点に・cの軞を぀けお回転運動や埀埩運動をさせたす。

たた、①図で、の棒の途䞭の点、たずえばの点の運動を調べるずの点が円運動をするずき、は楕円圢の運動をしたす。

の棒のかわりに、曲がった棒や板を぀けおその䞊の1点を遞んで運動させるず8の字の圢やいろいろ耇雑な運動をさせるこずができたす。



クランク仕掛け

たえのリンク装眮の図で、を通る棒の回転軞ずの棒をいっしょにするず、぀ぎの③図のように䞀郚分が曲がった回転軞になりたす。

このようなものを、曲軞、たたはクランクず蚀いたす。

このクランクに、の棒を぀なぐ点の回転軞をクランクピンず蚀い、の棒のこずを、連接棒ず蚀いたす。

いた、クランクを図のようにたわすずリンク装眮のずきず同じように連接棒のはしのの点ずがうは矢印のような銖振りの埀埩運動をしたす。

これず反察に、に銖振りの埀埩運動をさせおクランクに回転運動をさせるこずもできたす。

④図は、連接棒の先のをの棒に぀けの棒を、の棒にそっおだけ滑らせるようにしたものです。
この堎合は、クランクを回転させるずが棒の盎線䞊を埀埩運動したす。

このように、クランク、たたはその原理を䜿っお回転運動を埀埩運動にかえたり埀埩運動を回転運動にかえたりするしくみをクランク仕掛けず蚀いたす。

クランク仕掛けで、の棒の䞡はしの䜍眮、ずが決たっおいお動かなければ、の棒はなくおもよいわけです。
そのため、実際のクランク仕掛けには、の棒はあたり芋られたせん。

クランク仕掛けの利甚

クランク仕掛けは、蒞気機関や自動車の゚ンゞンなどで倧切なはたらきをしおいたす。

たた、私たちの生掻に䜿われおいる機械にも、いろいろず利甚されおいたす。

䞋の図の①は、ミシンのはずみ車をたわすベルト車ず足螏み板ずのあいだのクランク仕掛けです。

②図は、足螏み脱穀機に䜿われおいる足螏み板ず車ずのあいだのクランク仕掛けです。
これらは、足螏み板の埀埩運動を、回転運動にかえるためのものです。

③図は、こうもりがさの骚のはたらきをしめしたものです。
ずはクランクではありたせんがクランクず同じはたらきをしおいたす。

が、かさのえを䞊䞋に滑るず、クランクピンにあたるの点がのたわりに円を描いお、かさを広げたり、぀がめたりしたす。

䞊の図の右は、自動車の゚ンゞンに䜿われおいるクランク仕掛けです。
連接棒の先に぀いおいるピストンは、ガスの爆発で抌されおクランクを回転させたす。

䞊の図の巊は、飛行機に䜿われおいる、7シリンダの星型゚ンゞンです。
これは、それぞれの連接棒が、共通のクランクピンに぀ながれおいたす。



クランクの死点

蒞気機関車のクランク仕掛けで䞀定の力でピストンを抌しおいるずするず、連接棒にはたらく力も䞀定です。
しかし、クランクをたわす力はクランクピンのたわる䜍眮によっお違いたす。

䞋の図のように、連接棒がクランクの回転軞を通るずきず連接棒を延長した先が、クランクの回転軞を通るずきクランクの回転力はれロになりたす。

クランクピンが、このような䜍眮にきたずきをクランクの死点ず蚀いたす。

クランクが死点にあるずきはいくら連接棒に力を加えおも、クランクはたわりたせん。

そこで、蒞気機関車の䞡偎の動茪はクランクピンの䜍眮を90床だけずらしお、䞀方が死点にあっおも他方が死点にならないようにしおありたす。

たた、動茪の䞀郚が、ずくに重く぀くられおいるのはその慣性によっお死点で止たらないようにするずずもに回転を滑らかにするためです。

自動車の゚ンゞンでも、ピストンが1぀だけではちょうど死点の䜍眮にくるず、クランクがたわりたせん。

このために、ピストンをいく぀も぀けおしかも、クランク軞ぞ取り付ける角床をかえお滑らかな回転ができるようにしおありたす。

たた、クランク軞に぀いおいるはずみ車も、死点で止たるのをふせぎ回転を滑らかにするはたらきをしおいたす。

カム

軞ずいっしょにたわる物の倖偎のふちに棒を、い぀も觊れ合うようにしおおきたす。

このずき、軞ずいっしょにたわる物が䞍芏則な圢をしおいるずこれに觊れおいる棒は、そのふちのでこがこに応じお出たり入ったり、盎線運動をしたす。

このようなしかけを、カムず蚀いたす。

図のようなカムでは、棒が円圢の郚分に觊れおいるずきは動きたせん。
回転する板が぀きでおいるずころに、棒が觊れるずきだけ䞊にあがりたす。

自動車の゚ンゞンに぀いおいる、吞気匁や排気匁はこのようなカムで、開けたり閉めたりしおいたす。

ミシンに぀いおいるおんびんは、針の動きに぀れお䞊䞋運動をし䞊糞をくりだしたり、たぐりあげたりするはたらきをしたす。

おんびんに、このような動きをさせおいるのは、おんびんカムです。

おんびんカムは、円筒の倖偎に、曲がった溝を぀けたものです。
おんびんの曲がった郚分には、小さなでっぱりが぀いおいおこの溝にはたっおいたす。

このため、おんびんカムが回転するずおんびんは溝の曲がり方にしたがっお、䞊䞋に動くのです。

このように、カムは、回転運動を埀埩運動にかえるはたらきをしたす。
この方法によるず、クランク仕掛けよりかんたんになるしカムの圢をかえお、埀埩運動のしかたを、いろいろにかえるこずができたす。

たずえば、止たっおいる時間を長くしたり、動く速さをかえたり特別な運動をさせたりするこずができるので、耇雑な機械にはなくおはならないものの1぀です。




チェヌンず歯車の関係ずはチェヌンの利甚䟋ずは

チェヌンず歯車

回転の軞がはなれおいるずころに歯車を䜿うずきは歯車の盎埄の倧きなものを甚いるか小さなものならいく組みかく組み合わせお甚いなければなりたせん。

たた、ベルトずベルト車のしくみを䜿えばベルト車がはなれおいおも、ベルトさえ長くすればよいわけです。

しかし、ベルトずベルト車ずでは、滑る堎合がありたす。

ベルトずベルト車の堎合の、滑りをなくすためにベルト車に歯を぀けベルトのかわりに、歯にかみあうチェヌンくさりを甚いたのがチェヌンず歯車ギダのしくみです。

ふ぀うのチェヌンは䞊の図のような圢になっおいるのでそれに䜿う歯車の歯も、ふ぀うの歯車のものずは、圢が違っおいたす。

ふ぀う、2぀の歯車の回転の速さをかえるのに倧きさの違う歯車を䜿いたす。

そこで、倧きいほうを倧ギダ、小さいほうを小ギダず蚀っおいたす。

倧ギダず小ギダの回転の速さ回転数は歯車の堎合ず同じで歯の数で決たりたす。

小ギダの歯数が、倧ギダの歯数の2分の1、3分の1、4分の1  なら小ギダの回転数は、倧ギダの2倍・3倍・4倍  ずいうように反比䟋したす。

回転力も、歯車の堎合ず党く同じで歯数が倚くなれば、それに比䟋しお倧きくなりたす。


チェヌンの利甚

自転車の埌茪をたわすしくみは、チェヌンず歯車が䜿われおいたす。

埌茪の軞には、小ギダが぀いおいおペダルの぀いおいるクランク軞に、倧ギダがありたす。

倧ギダの歯数ず、小ギダの歯数をくらべるず、衚のようになっおいたす。

この衚で、回転比ずいうのは、䞡足でペダルを1回ず぀螏み倧ギダを1回転させたずきの小ギダの回転数になりたす。

荷物をのせるものでは回転比を小さくしお力のかけ方が小さくおすむようにしおありたす。

たた、旅行甚自転車のように速く走らせるものには回転比が倧きくしおありたす。

ふ぀うの倧圢自転車では、タむダの盎埄が66センチあるので倧ギダを1回転させるず埌茪は、663.14×2.2 = 箄456cm 4.56メヌトルも進みたす。

チェヌンブロックには茪を぀ないだようなチェヌンを䜿い歯車も、それにありような圢に぀くっおありたす。




歯車の利甚ずその特城ずは わかりやすく解説

時蚈の歯車

時蚈は、倧きくわけお、針を動かす動力源、その動力を䌝える歯車、1秒1秒、時を刻む装眮の3぀からできおいたす。

倧きな柱時蚈でも、たた小さい腕時蚈でもみなこれらの装眮が぀いおいたすが内郚の装眮の倧郚分は動力を䌝える歯車です。

時蚈では、秒針・分針・時針を決たった回転比で動かすためにいく぀もの歯車の組み合わせを䜿いたす。

しかし、倧きな機械ず違っお匷い力がかからないので平歯車が䜿われおいたす。

柱時蚈などにはサシカナずいう歯車にが䜿われおいたすがこれも、平歯車ず同じようなはたらきをするものです。


自動車の倉速機

自動車が走りだすずきや、坂をのがるずきは速さに遅くおも匷い力を出さなければなりたせん。

自動車が走り出しお、ある速さになっおからは車茪の回転が速くおも、出す力は小さくおすみたす。
たた、バックするずきは、車茪を逆回転させなければなりたせん。

このように、動力を車茪に䌝える速さや力の倧きさ、車茪の回転の向きを加えるしくみが倉速機です。

倉速機のレバヌを動かすず歯車のかみあわせがいろいろかわっお、必芁な回転がえられるようになっおいたす。

倉速機の歯車は車茪に回転が滑らかに䌝わるようにはすば歯車でできおいるのがふ぀うです。

自動車の枛速機ず差動機

自動車の゚ンゞンの回転力は倉速機にう぀されおから掚進軞によっお、埌茪の軞に䌝えられたす。

掚進軞ず埌茪の軞は盎角になっおいるので䞈倫な、はすばかさ歯車が䜿われおいたす。

この堎合、゚ンゞンの回転する速さは、埌茪の軞に぀いおいる倧きなかさ歯車で遅くなり、反察に回転力が倧きくなりたす。

このため、この装眮を枛速機ず呌んでいたす。

はすばかさ歯車を䜿うず回転がむらなく䌝わり、かみあいも静かです。
たた、小さい歯車の䞭心を、さげおかみ合わせおあるのは自動車の振動を考えお、安定させるためです。

このようにしお、埌車茪は回転するこずかできたすが自動車がカヌブを曲がるずきには巊ず右の車茪の回転速床をかえなければなりたせん。

このために、差動機ず蚀う仕掛けが䜿われおいたす。
これには車茪の軞のたわりに回転できる箱の䞭に4個のかさ歯車が぀いおいたす。

蒞気タヌビンの歯車

蒞気タヌビンから、盎に回転運動を取り出すず、回転が速すぎるので歯車で回転速床を萜ずし、回転力を倧きくしたす。

倧きなモヌタヌを䜿うクレヌンでも同じです。

このずきの回転は、もちろん、滑らかでなければなりたせん。
しかし、回転力が倧きいので、はすば歯車を䜿ったのでは軞受に倧きな偏った力がかかりたす。

そこで、倧きなやたば歯車を䜿っお、軞受にかかる力をなくしおいたす。

やたば歯車は、このように倧きな力のかかる機械に䜿われ圢も非垞に倧きく、䞈倫にできおいたす。

ハンドドリル

ハンドドリルは、金属などの板に、穎をおける機械です。
近頃は、モヌタヌで回転させる電気ドリルが、さかんに䜿われおいたすが、倀段が安くお、䜿い方のかんたんなハンドドリルも、ただ倚く䜿われおいたす。

金属に穎を開けるには、よく切れるドリルの刃を金属にあおおなるべく速くたわし、金属を削りずりたす。

このために、ドリルの刃を取り付ける軞に、小さいかさ歯車を぀けこれに、倧きなかさ歯車がかみあうようにしおありたす。

ハンドルで倧きなかさ歯車をたわすず小さいかさ歯車によっおドリルの刃に、速い回転をあたえるこずができたす。



暡型モヌタヌの車の歯車

暡型モヌタヌで車をたわすずきは、モヌタヌの軞にりォヌムを぀けこれにかみあうりォヌム歯車の軞に、車茪を぀けたす。

これは、モヌタヌの速い回転を萜ずしお車をたわす力を倧きくするためです。

りォムを䜿わないずきはかさ歯車、たたは平歯車の組み合わせを2組以䞊䜿わなければなりたせん。

しかし、りォヌムを䜿うず1組みですみ堎所もずらず、しくみもかんたんにすみたす。

日よけおろしの歯車

商店などで䜿っおいる、日よけをおろしたりたきあげたりするしくみには、綱でたきあげるものかさ歯車を䜿うものなどがありたすが、ふ぀うに芋られるものはりォヌムずりォヌム歯車を䜿ったものです。

りォヌムずりォヌム歯車を䜿ったものでは図のように、ハンドルをたわすず、りォヌムがたわりたす。

するずりォヌムずかみあうりォヌム歯車がたわり歯車の軞ずいっしょに日よけがたかれたり、おろされたりしたす。

日よけがあがっおいるずきは日よけの重さでりォヌム歯車をたわす力がはたらきたす。

しかし、歯車がたわろうずしおも、りォヌムはたわりたせんからどの䜍眮にあっおもハンドルをたわさないかぎり、日よけは止たっおいたす。

顕埮鏡やカメラの䞉脚のラックずピニオン

顕埮鏡で、レンズの筒を動かす堎合には筒のわきに぀いおいる぀たみをたわしたす。

぀たみの軞には、ピニオンが぀いおいお筒にあるラックずかみあっおいたす。
ですから、぀たみをたわすず、筒が䞊䞋するしくみになっおいたす。

カメラの䞉脚にもラックずピニオンが䜿われおいたす。
これも、顕埮鏡に䜿われおいるラックずピニオンず同じ仕組みになっおいお、぀たみをたわしお、カメラを䞊䞋させたす。




歯車の皮類ず特城ずはりォヌムずりォヌム歯車ずは

平歯車

ふ぀う、どこでも芋られる歯車は平歯車ずいっお図のように、2぀の軞ず歯の向きがみな平行になっおしたす。

①はななめに芋た図で、②は、軞に平行な向きから芋た図です。

平歯車は、2぀の摩擊車が滑らないで回転を䌝えるのず、同じはたらきをしたす。

たた、たすきがけのベルトがベルト車ずのあいだで滑らないずきの回転の䌝え方ずも同じです。


はすば歯車

はすば歯車には、ふ぀うの平歯車ず違っお歯のならんでいる向きが軞の向きず平行になっおいたせん。

そのため、回転を䌝えおいるずき、この傟きからくる力が軞にかかっおきたす。
そこで、軞のはしに、スラストベアリングずいう、特別の軞受を䜿っおこの力をふせいでいたす。



やたば歯車

はすば歯車の、軞にかかる力をふせぐために工倫されたのが、やたば歯車です。

これは、ななめになっおいる面の向きがちょうど反察になっおいる2枚のはすば歯車を真ん䞭でだきあわせた圢をしおいたす。

こうするず、軞にかかる力は、反察の方向から同じ倧きさではたらくので、互いに打ち消されお、力がはたらかないのず同じ結果になりたす。

かさ歯車

機械の぀くりや、取り付ける䜍眮の関係などで回転軞の方向をいろいろずかえなければならないこずがありたす。

このようなずき、歯の郚分が、かさを広げたような圢をしたかさ歯車を䜿うこずがありたす。

図のようなかさ歯車は、1枚1枚の歯が平歯車のようにたっすぐになっおいるので、すぐばかさ歯車ず蚀いたす。

このほかに、はすばかさ歯車や、やたばかさ歯車がありたす。

ねじ歯車

2぀の軞が、互いに盎角でも亀わらないずきは歯のねじれた2぀の歯車を、かみあわせたような歯車を䜿いたす。

これをねじ歯車ず蚀いたす。

2぀の歯車の軞が、平行でもなくたた、亀わりもしないずきには食い違い軞歯車を䜿いたす。

りォヌムずりォヌム歯車

回転の向きを盎角にだけかえるものにかさ歯車のほかに、りォヌムずりォヌム歯車がありたす。

この1組みの歯車の䞀方は、ねじの圢をしたもので、りォヌムず蚀いたす。
これにかみあう歯車は、平歯車によく䌌た歯車でりォヌム歯車ず蚀いたす。

りォムの溝は、䞀歯おくりず䞀歯おくりの2皮類がありたす。
䞀歯おくりは、りォムが回転するずりォヌム歯車を䞀歯だけおくるもので、二歯おくりはりォヌムが1回転するずりォヌム歯車を二歯だけおくるものです。

りォヌムずりォヌム歯車は、かさ歯車よりかさばりたせん。
たた、回転の䌝わり方は䞀方的でりォヌム歯車をたわしおりォヌムをたわすこずはできたせん。

ラックずピニオン

回転運動を盎線運動にかえお䌝える仕掛けにラックずピニオンがありたす。

これは平たい垯のようなものの䞊に、歯圢をきったラックずこれにかみあう、ピニオンずいう歯車からできおいたす。




歯車のはたらきずは 歯車の回転の向きず回転数ずは

歯車のはたらき

動く郚分がある機械には、ほずんどず蚀っおよいほど歯車が䜿われおいたす。
ずくに、時蚈やれンマむで動くおもちゃなどは歯車ばかりで出来おいるず蚀っおもよいでしょう。

歯車は、摩擊車や、ベルトずベルト車などず同じように回転数や回転の向き、回転軞の方向や回転力の倧きさなどをかえお必芁な回転運動を䌝えるしくみの1぀です。


摩擊車ず歯車

摩擊車では、2぀の車が匷く觊れ合っおいないず滑っお空回りするこずがありたす。
たた、䌝える力が倧きすぎるず、たわす力がでないで滑っおしたいたす。

この滑りをなくすためには、䞡方の車のふちに、互いにかみあうぎざぎざの歯を぀ければよいわけです。

かんたんなものには、はね車のように車のふちに、平たい板を等しい間隔で取り付けたものがありたす。

たずえば、おもちゃの歯車には䞀方に、はね車の圢のようなものを他方には、車のふちに鋌線をならべお぀けたものがありたす。

このような歯車では回転が滑らかにいかなかったり歯の圢がすぐ壊れたりしお、よい歯車ずは蚀えたせん。

そこで、粟密な機械に䜿ったり倧きな力を䌝える歯車には特別な歯をもった歯車が぀くられおいたす。

歯車に䜿われおいる材料も、その䜿い道によっお、違いがありたす。
匷い力でかみあう堎合には、鋌鉄や特殊のプラスチックで぀くりたす。

それほど力が匷くないずきには黄銅や、ふ぀うのプラスチックなどで぀くりたす。

歯車の回転の向きず回転数

2぀の歯車を組み合わせお、回転運動を䌝える堎合その回転の向きは、い぀も互いに反察になりたす。

はじめの歯車ず同じ向きにたわしたいずきには歯車をもう1぀䜿えばよいわけです。

回転軞の方向をかえたいずきはかさ歯車や、ねじ歯車のような、歯の぀け方の違った歯車が䜿われたす。

回転数は、摩擊車の堎合は、車の半埄に反比䟋したすが歯車では、歯の数に反比䟋したす。

たずえば、図のように、・の歯車の歯数がそれぞれ60枚ず30枚あるずしたす。

の歯車に動力が぀いおいお、を1回転させるず60÷30 = 2で、の歯車は2回転したす。

したがっお、が1分間に100回たわれば、は200回たわりたす。
面の数が3分の1、4分の1、5分の1  になるず回転数は3倍・4倍・5倍  になりたす。

反察に、歯の数が2倍・3倍・4倍  ずなれば回転数は2分の1、3分の1、4分の1  になりたす。

いろいろの歯数のものを、いく぀も組み合わせるず回転の速さを、必芁な倧きさにするこずができたす。

歯車の術の数が倚くお数えにくいずきには、摩擊車のように半埄、たたは盎埄をくらべお回転数を決めおも、あたり違いはありたせん。

これは、歯車の䞭心から、歯ず歯がかみあう点たでを半埄ずする円が歯車の歯の数に比䟋しおいるからです。



歯車の回転力

歯車の堎合も、摩擊車や、ベルトずベルト車の堎合ず同じように車の半埄が倧きいほど、回転力は倧きくなりたす。

正確には、回転力は、歯の数に比䟋したす。

たずえば、歯の数が、2倍・3倍・4倍  になれば回転力も2倍・3倍・4倍  ずなりたす。

モヌタヌで動くおもちゃの乗り物を調べおみるず図のように倧小の歯車を䜿っお回転数を小さくし回転力を増やすようにしおありたす。

モヌタヌの回転は速いのですが回転力が小さいので、このようにしお力を぀けおいるのです。

ぜんたいで動くおもちゃでは、②図のように2組みの歯車で回転数を増し、回転力を小さくしおいたす。

ぜんたいは、匷い力で軞をたわしたすがこれに歯車を組み合わせるず回転力が小さくなり、回転数が増したす。

これらの組み合わせ方は、実際の機械にもたくさん利甚されおいたす。




摩擊車ずベルト仕掛けの利甚ずは わかりやすく解説

摩擊車の利甚

摩擊車は、回転力が小さくおもよいずころに、倚く䜿われおいたす。

ミシンのはずみ車の、軞受に近いずころず䞋糞たきの車ずは、摩擊車になっおいたす。


䞋糞たきの車のたわりには、ゎムがはめおあり摩擊力が倧きくなるようになっおいたす。

普段は、はずみ車の軞ずはなれおいたすが、䞋糞をたくずきにはばねの力で、はずみ車の軞ず觊れ合うようにしおありたす。

電蓄やレコヌドプレダヌは、ほずんどモヌタヌでレコヌドをたわしおいたす。

レコヌドは、その皮類によっお、1分間に16ず2/3、33ず1/3、45、78回ずいうように、4皮類のものがありたす。

そのため、䜿うレコヌドの皮類によっお、回転数を加える必芁があり図のような摩擊車のしくみを利甚しおいたす。

の車は、モヌタヌの軞に぀ながれおいたす。

これに觊れおいるの車は、たわりにゎムをはめこんだ摩擊車でレコヌドをのせる、タヌンテヌブルにも觊れおいおそれをたわす圹目をしたす。

の車は、盎埄が違う車を、4぀組み合わせたようになっおいたす。
これを䞊䞋させお、摩擊車に觊れさせるずレコヌドの回転数をかえるこずができたす。



゚堎で芋られるベルト仕掛け

小さな工堎ぞ行くず、そのかたすみにモヌタヌが1台すえおあるのを芋受けたす。

モヌタヌの軞には、ベルト車が぀いおしお、倩井にある倧きなベルト車を、幅の広い、䞈倫なベルトでたわしおいたす。

倧きなベルト車の軞は倩井のずっずはしのほうたで䌞びおいおずころどころにある軞受で、支えられおいたす。

この長い軞には、たくさんのベルト車が取り付けおあっお軞ず同じ速さで回転しおいたす。

そしお、その1぀1぀のベルト車ず䞋にある機械のベルト車ずが、ベルトで぀ながれおいたす。

このようにしお、1台のモヌタヌで工堎の䞭のたくさんの機械を動かしたす。

そのうちの1台が仕事を䌑むずきは、機械にもう1぀空回りするベルト車を぀けおおき、それにベルトをう぀したす。

機械には、回転数をかえおはたらかせたい堎合がありたす。
そこで、倧きさの違うベルト車を同じ軞に取り付けお回転数がかえられるようにしおありたす。

これを、だん車ず蚀いたす。

このような工堎では、モヌタヌや、倧きな摩擊車に故障があるず工堎䞭の機械が止たっおしたいたす。

近頃では、工堎で䜿う機械にもそれぞれ1぀ず぀モヌタヌを取り付けたものが倚くなりたした。

こうすれば、モヌタヌが故障しおもほかの機玙たで止たっおしたうこずがありたせん。

そのうえ、倩井で、倧きな長い軞をたわさなくおすみたすしベルトにたきこたれお、怪我をするようなこずもありたせん。

普段芋られるベルト仕掛け

小圢の機械や、家庭で芋られるようなベルト仕掛けでは匷い回転力を䌝える必芁がないので、现いベルトやひものようなべルトが䜿われおいたす。

モヌタヌや発電機の回転は、非垞に速いので、ふ぀うは回転数を萜ずし回転力を倧きくするような、ベルトずベルト車が䜿われおいたす。

しかし、手や足で動かす機械では、それほど倧きな回転力を必芁ずしたせん。

ただ、手や足であたえた遅い回転をなるべく速い回転にしなければならないので回転数を増すように工倫されおいたす。




ベルトのはたらきずはベルトの圢の特城ずは

ベルトのはたらき

䜕メヌトルもはなれおいるずころに回転運動を䌝えるには、どうしたらよいでしょうか。

倧きな摩擊車を䜿っおもよいしいく぀もの摩擊車を組み合わせおもよいわけですが実際には、なかなかたいぞんです。

しかし、䞋の図のように、動力の回転軞に぀いおいる車ず回転を䌝える軞に぀いおいる車ずのあいだに茪にしたベルトをかければ、かんたんです。

このずの車のこずを、ベルト車プヌリず呌んでいたす。

ベルトがたるんでいるずのベルト車がたわっおいおも空回りをしお、ベルトは動きたせん。

ベルトが、適圓に匕っ匵られおいるずベルトがベルト車を抌し぀けお摩擊力がはたらくようになりたす。
そのため、ベルト車が回転すれば、ベルトも同じ方向にたわりたす。

のベルト車もたた、ベルトずの摩擊でベルトの動く方向にたわりだし、回転運動が䌝えられたす。


ベルトのかけ方ず回転方向

ベルト車にベルトをかけるには、䞊の図のようなけさがけずたすきがけの、2぀の方法がありたす。

けさがけでは2぀のベルト車が同じ向きにたわりたすきがけでは反察向きにたわりたす。
ですから、堎合によっお、郜合のよいかけ方をすればよいのです。

ベルト車の回転の速さ

たすきがけの堎合のベルトを、だんだん短くしおいくずしたいに、䞋の図のような、䞀組みの摩擊車ず同じ圢になりたす。

ベルトを長くしお、ベルト車をはなしおも、回転のしかたは党く同じです。

このこずから、ベルト車の回転の速さはベルトずベルト車のあいだに滑りがなければ摩擊車の堎合ず党く同じであるこずがわかりたす。

䞀組みのベルト車で、䞀方のベルト車の半埄たたは盎埄が2倍・3倍・4倍  ずなれば、回転数は、2分の1、3分の1、4分の1  ず枛っおいきたす。

たた反察に、半埄たたは盎埄が、2分の1、3分の1、4分の1  ず小さくなれば、回転数は2倍・3倍・4倍  ず倧きくなりたす。

回転力も、摩擊車の堎合ず党く同じで、半埄の倧きなものほど力は倧きくなり、半埄の小さいものほど力は小さくなりたす。



ベルトの圢

ベルト車をたわすベルトには、その目的によっお材質や倪さ、切り口の圢など、いろいろの皮類のものがありたす。

これらはいずれも、ベルトにかかる力に応じお力を出しベルト車が空回りしないように遞んで䜿われたす。

工堎などで、ふ぀うに䜿われおいるものは切り口が平たい垯のようなものです。

ミシンや小圢の機械には、切り口がたるいものや四角いもので、ひものようなものが䜿われたす。
これに䜿うベルト車には、ベルトの断面ず同じような溝が぀いおいたす。

モヌタヌの軞から、盎接にポンプなどをたわすずき1分間の回転数が、1000回転以䞊になるこずがありたす。

このように速い回転のずきには、滑りやすくなるので、ベルトず蚀っお、切り口が字圢のものを䜿い、ベルト車にも字圢の溝を぀けたものを䜿いたす。

ベルトは、ベルトずベルト車ずの觊れ合う面積が倧きく摩擊力が倧きくなりたす。

そのため、匷い力で回転を䌝えるこずができたす。




摩擊車のしくみずは摩擊車の回転の速さずは

摩擊車のしくみ

電車や自動䞭が走れるのはレヌルや道路ず車茪ずのあいだで摩擊があるからですが、これは摩擊のあるレヌルや道路の䞊を車茪が回転するからであるずも蚀えたす。

車䜓をおさえお、進めないようにしおおきレヌルだけがうしろに動くようなしかけを考えおみるずレヌルの動きに぀れお、車茪だけが回転をはじめたす。

図のように、レヌルを円圢に取り付けた台をレコヌドプレダヌのタヌンテヌブル回転盀のようにぐるぐる回転させる堎合も同じです。

レヌルのかわりに、ただの円仮になっおもたた、円板のふちに、車が觊れおいおも同じです。

摩擊車は、このように、互いに觊れ合っおいる2぀の車の摩擊を利甚しお、䞀方の車の回転をほかの車に䌝えるしくみのものです。


摩擊車の回転方向

摩擊車は、その車の觊れ合う様子によっお回転の向きが、いろいろずかわるこずがありたす。

぀ぎの図の①の堎合は、2぀の車の軞が平行でそれぞれ車の倖偎で觊れ合っおいたす。

このずきは、の車が矢印の方向にたわっおいるずの車は反察の向きにたわりたす。

②の図のように、倧きな車の内偎に、小さな車が觊れ合っおいるずきはの車が矢印の方向に回転するず、の車も同じ方向に回転したす。

③の図の堎合は、の車の軞ず、・・の車の軞が互いに心角になっおいたす。

倧きな車が矢印の方向に回転しおいるずき、・・の車は①図や②図のように、いちがいに、同じ向きずか反察向きにたわるずは蚀えたせん。

この堎合は、それぞれの車が、の車の觊れ合っおいる点のずころで①図のような関係で回転しおいるず考えるずよいでしょう。



摩擊車の回転の速さ

ある時間、たずえば1分間に車が䜕回たわるかずいう数を回転数ず蚀いたす。
回転数が倧きいずいうこずは、車が速くたわるずいうこずです。
したがっお、回転数の倧小で、回転の速さをくらべるこずができたす。

2぀の䞭が同じ倧きさのずきは、その半埄は同じです。
車が滑らないでたわるならば、䞀方の車が1回たわるずもう䞀方の車も、1回たわりたす。

これは、反察向きにたわしおも同じです。

䞋の図で、の車の半埄がの車の半埄の2倍だずするずの車の円呚はの車の円呚の2倍になりたす。

したがっお、が1回たわるず、は2回たわりたす。
同転数でいうずはの2倍です。

の車の半埄が、の3倍・4倍  に増えるず、の車の回転数は、の3倍・4倍  ずなりたす。これは、回転の向きに関係したせん。

このこずから、車の回転数回転の速さは半埄の倧きさに反比䟋するずいうこずがわかりたす。

たえの図の③の堎合でもの車の䞭心から觊れ合う点たでの距離を半埄ずすれば、同じこずが蚀えたす。

摩擊車の回転力

摩擊車の回転数は、觊れ合う2぀の車のうち半埄が小さいほうが倧きくなり半埄が2分の1、3分の1、4分の1  になるず回転数は2倍・3倍・4倍  ずなりたす。

ずころが、䌝えられる回転の力は、これず党く反察になり回転数の倧きいほど、回転の力は小さくなりたす。
車の倧きさで蚀えば、車の半埄が小さいほど回転を䌝える力は小さくなり、半埄の倧きさに比䟋したす。

ミシンの䞋糞をたくずきなどのように回転の力は小さくおも速く回転させたいずきには、小さい摩擊車を䜿いたす。

倧きな回転の力を䌝えたいずきは、䌝える車の半埄を倧きくしなければなりたせん。

しかし、力を倧きくしようずするず、滑っお空回りするこずがありたす。
このようなずきは、別に歯車のような䟿利なものがあるので摩擊車はあたり䜿われたせん。




摩擊の枛らし方ずその䟋ずは わかりやすく解説

摩擊の枛らし方

摩擊は、いろいろず圹に立ちたすが、重い物を動かすずきなどは摩擊があるために、たいぞん骚が折れたす。

このようなずきは、できるだけ摩擊を小さくする工倫をしなければなりたせん。


ころず車

摩擊のうち、物が動きだすずきにはたらく最倧摩擊力がいちばん倧きく、぀ぎに滑り摩擊、いちばん小さいのが転がり摩擊です。

マッチ箱を動かす実隓で、マッチ箱の䞋に、たるい鉛筆を入れるず小さな力でも、マッチ箱が動きだしたした。

このように觊れ合う面のあいだに、たるい棒を入れお匕っ匵るず転がり摩擊になるので䜕10分の1ずいう小さな力で物䜓を動かすこずができたす。

このたるい棒のこずをころず蚀いたす。

城の石垣を芋るず、すばらしく倧きな石がありたす。
これは、ころを䜿っお運んだものですが、いたでも、家か動かしたり重い機械などを近くに運ぶのに、ころが䜿われおいたす。

ころか䜿っお物を運ぶには、぀ぎ぀ぎずころをたえにならべおいかなければなりたせん。
この䞍䟿をなくすために、1本の軞の䞡はしに、茞をはめたものが車です。

たた、ころの軞をかわくにずり぀けお垯のようにならべたものがありたす。
これは、ロヌラコンベアず呌ばれるもので流れ䜜業の進んでいる工堎などで、よく䜿われおいたす。

ころも車も、転がり摩擊力のほうが滑り摩擊力よりはるかに小さいこずを利甚したものです。

そこで、転がり摩擊に぀いお、぀ぎのような実隓でもう少しくわしく調べおみたしょう。

実隓

ちょうど同じ圢に぀くった、2本の四角い朚の棒をレヌルのように平行にならべお、その䞊に、盎角にころをおきたす。
そしお、この四角い棒ず、ころのあいだの転がり摩擊を調べおみたしょう。

朚の棒のかわりに、2぀の机を、少しはなしお平行にならべその䞊にころを茉せるず回じ仕掛けがかんたんに぀くれたす。

たず、同じ重さの2぀の重りにひもを぀けおころに2,3回たき぀けお぀るしたす。

このずき、ころは、重り2぀だけの重さずころの重さを加えた力で朚の棒を抌しおいるこずになりたす。

぀ぎに、䞀方の重りにさげた皿に、少しず぀砂を茉せおいきたす。
するず、ころず朚の棒ずのあいだに、転がり摩擊があるためしばらくは転がりたせんが、砂がある重さになるず、転がりはじめたす。

この実隓で、ころが転がりはじめたずきの、砂の重さを枬りたす。
そしお、2぀の重りず、ころの重行を加えたもので、砂の重さを割るずこのずきの摩擊係数がわかりたす。

ころず同じ材料で、同じ重さの四角い切れ端を぀くり滑り摩擊係数を枬っおみるず転がり摩擊係数の100倍も倧きいこずがわかりたす。

軞受ず油

車には転がり摩擊のほかに車軞ず軞受のあいだにはたらく摩擊もありたす。
車軞は軞受の䞭で滑りながら回転したすから、この摩擊は、滑り摩擊です。

雚戞や障子が開けにくいずきろうや油をぬるず、軜く開けられるようになりたす。
たた、机や、たんすの匕出が開けにくいずきにも、ろうをぬりたす。

これは、面のでこがこのうちぞこんだずころを、ろうや油がうずめお、面を滑らかにするからです。

軞ず軞受のあいだには、油をさしお、摩擊を小さくしたす。

軞を軞受に入れるず、軞の䞡偎に、角笛の圢をした、隙間ができたす。
ここに油を入れお、軞を回転させるず油は、軞の衚面にひきずられお隙間の広いずころから、せたいずころに向かっお、流れこみたす。

これは、油にねばりけないがあるからです。

このずき、油に軞ず軞受の觊れ合う面を匕き離そうずする力がはたらきたす。
そのため、軞は油の䞊に浮いおいるようになり、軞ず軞受の摩擊がふせげたす。

油ず金属ずのあいだにも、摩擊はありたす。
しかし、金属どうしの摩擊にくらべれば、ごく小さいものです。

図は、貚車に䜿われおいる、軞受です。
この堎合は、貚車の重みに、車軞の䞊からかかっおいたす。

そこで、車軞の䞊偎に、やわらかい貎族ホワむトメタルをもった軞受がねを぀けおいたす。

車軞の䞋には、油をしみこたせた、糞くずが぀めおありたす。
油は、車軞が回転するに぀れお、自然に車軞ず軞受のあいだに入っおいきたす。

ボヌルベアリングや、ロヌラベアリングのように、匷い圧力がかかっお速く回転するものには、ねばりけの倧きい、のりのようなグリヌスを぀め、摩擊熱によっお、焌き぀かないようにしおいたす。



ボヌルベアリング

軞受の摩擊は、油々さすこずによっお、小さくするこずもできたすが滑り摩擊を、転がり摩擊にかえお、摩擊を小さくするこずもできたす。

倖から芋たのではわかりたせんが、自転車や自動車の軞受には小さい鋌鉄の球をたくさん入れたものを䜿っおいたす。

これは、ボヌルベアリングずいっお、車軞ず軞受が、盎接觊れ合っお滑り摩擊を起こすかわりに、ボヌルが転がっお転がり摩擊になるようにしたものです。

滑り摩擊でも、転がり摩擊でも觊れ合う面が滑らかでないず摩擊が倧きくはたらきたす。
この摩擊を小さくするには、面をできるだけ滑らかにするこずが倧切です。

砂利をしいた道路よりも、アスファルトやコンクリヌトで舗装した道路のほうが自転車や自動車が走りやすいのは、このためです。

たた、汜車や電車が走るレヌルも、転がり摩擊を小さくするために工倫されたものです。

軞や軞受も、できるだけ滑らかに磚かなければなりたせん。
ボヌルベアリングの衚面も、非垞に滑らかにしおありたす。

自転車や自動車では、車のたわる速さはそれほど倧きくありたせん。
しかし、飛行機のプロペラのように、すごい速さで回転するものはボヌルの衚面が、摩擊熱で溶けるこずがありたす。

このようなずきは、摩擊がぐっず倧きくなりたす。
それで、高速回転をするボヌルベアリングに぀いおはその材質をずくに工倫しおありたす。

ロヌラベアリング

倧きな力のかかる軞受では、球のかわりに小さいころをならべた、ロヌラベアリングを䜿いたす。

ころは、円錐圢・球面・円筒圢などのものが䜿われおいたす。
巊の図は鉄道車䞡に䜿われおいる、ロヌラベアリングの䞀皮です。




摩擊の利甚ずその䟋ずは わかりやすく解説

摩擊の利甚

摩擊は、邪魔になるこずもあれば、圹に立぀こずもありたす。
私たちが地面を歩けるのは、地面ず足ずのあいだに、摩擊があるからです。

本やえんぎ぀を、手で握っおいられるのも、摩擊があるからです。

たた、ひもを結んだずき、ひずりでにずけないのも釘で板を止めるこずができるのも、摩擊がはたらいおいるからです。

このほか、摩擊を䞊手に利甚しお私たちの生掻に圹立おおいるものが、たくさんありたす。


ブレヌキ

自転車のブレヌキは車茪のリムを硬いゎムで抌し぀けるようになっおいたす。
これは、ゎムの摩擊が倧きいこずを利甚しおいたす。

たた、もっず倧きな力で車茪の回転を止めるためにハンドブレヌキが䜿われおいたす。

これは、摩擊の倧きい石綿を材料にしお぀くった垯ブレヌキバンドで、鋌鉄の茪をしめ぀けるものです。

スクヌタヌ・オヌトバむ・自動車などのように速く走る乗り物を止めるためにはさらに倧きな摩擊力を出さなければなりたせん。

そこで、鋌鉄補のブレヌキドラムの内偎に固い石綿織物をはったブレヌキシュヌを倧きな力で抌し぀けるしくみを䜿っおいたす。

たた、汜車や電車などでは、制茪子ずいう鉄を車茪に抌し぀けお止めたす。

スノヌチェヌン

雪が降るず、バスなどの自動車は、タむダにチェヌンをたき぀けたす。

これは、雪によっお、タむダがスリップしやすくなるためにタむダにチェヌンをたき぀け、道路ずのあいだの摩擊を倧きくしお滑らないようにするためです。

チェヌンの぀いおいない自動車は、スリップしおたいぞん危険です。

このように、摩擊は、私たちの生掻に䞊手に利甚されおいたす。




滑り摩擊・転がり摩擊ずは摩擊係数ずは わかりやすく解説

滑り摩擊

スキヌでもスケヌトでも、滑りはじめには最倧摩擊力に打ち勝たなければならないので、倧きな力を必芁ずしたす。

しかし、滑っおいるあいだは、運動摩擊力がはたらいおいるのであたり力を加えなくおも滑り続けたす。

このように、ある面を滑るずきの摩擊を運動摩擊のうちでも、ずくに滑り摩擊ず蚀いたす。


転がり摩擊

たえの摩擊甚の箱の実隓で摩擊甚の箱のかわりに斜面甚のトロッコを぀ないでみたす。
するず、さらの重さだけでトロッコは動きはじめたす。

この堎合、トロッコが板の面を転がっお動きたす。
このずきの摩擊を、転がり摩擊ず蚀いたす。

転がり摩擊力は滑り摩擊力より、さらに小さいので摩擊を枛らす方法ずしお機械の郚分などに広く利甚されおいたす。

摩擊係数

摩擊甚の箱で、板ず接する面をいろいろかえおみるず最倧摩擊力は、たえず違った倧きさになりたす。
぀たり、箱の4぀の面のうち2面は同じ性質で、接しおいる面積が違いたす。

箱の広い面を接するずきず、せたい面を接するずきの実隓をしおみるずせたい面のずきの最倧摩擊力ず広い面のずきの最倧摩擊力は同じ倧きさになりたす。

これらの実隓から、最倧摩擊力は、觊れ合う衚面の性質によっお倧きさが違いたすが、面の広さには関係がないこずがわかりたす。

぀ぎに、箱の䞊に分銅をのせお、重さをたえの2倍にし同じように最倧摩擊力を枬っおみるず、2倍になっおいるのがわかりたす。

皿に分銅を増やしお、摩擊甚の箱を重くするず最倧摩擊力も、それに比䟋しお増えおいきたす。

このこずから、最倧摩擊力は、2぀の面の抌し合う力に比䟋しおいるこずがわかりたす。



玙の面ず、玙やすりの面ずでは、最倧摩擊力が違いたす。
それは、衚面の性質が違うからです。
この衚面の性質は、摩擊係数ずいう数であらわしたす。

図のような実隓をしおみたしょう。

箱が動きだす瞬間は、箱を匕く力ず最倧摩擊力ずは等しくなりたす。
觊れ合っおいる2぀の面の抌し合う力を、ずずしたすずの力ずの力の比を、摩擊係数ず蚀いたす。

同じ重さの物なら、摩擊係数の倧きい物ほど動かすのに䜙蚈に力がいりたす。
たた、動いおいるずきでも、重い物ほど、倧きな摩擊力がはたらきたす。

䞊の衚は、いろいろな物の、摩擊係数をあらわしたものです。
觊れ合う面の違いによっお、摩擊係数の倧きさもだいぶ違うこずがわかりたす。

摩擊の起こるわけ

2぀の面のあいだに、どうしお摩擊が起こるのでしょうか。
これに぀いおは、぀ぎのような原因が考えられおいたす。

① 2぀の面の盎接ふれあう郚分がくっ぀いおしたい、それを匕き離すのに、力がいる。

② 物の衚面は、どんなに滑らかに芋えおも非垞に现かいでこがこがあり、これが互いに噛みあうので、それを乗り越えたり匕きちぎったりするために、力がいる。

③ 硬い面が、柔らかい面の䞊にあるずきは硬い面が、柔らかい面を掘り起こしたり、壊したりするために力がいる。

この様子は、觊れ合う物によっお、それぞれ違うので摩擊力の倧きさも、いろいろかわるのです。




摩擊力・静止摩擊力・運動摩擊力ずは わかりやすく解説

摩擊力

机の䞊にある本やスタンドを、軜く抌しおごらんなさい。
わずかの力で抌したのでは動きたせんが、匷く抌すず動き出したす。


物を動かすには、力を加えなければなりたせん。
しかし、加える力が、ある倧きさより小さいずこのように物が動かないこずがありたす。

力を加えおいるのに物が動かないほかの䟋を考えおみたしょう。

ふたりが向き合っお、1本の棒を䞡はしから互いに抌したずしたす。
ふたりの抌す力の倧きさが等しくお向きが反察なので棒はどちらぞも動きたせん。

机の䞊の物も、これず同じです。
物を抌しおも動かないのは、動かす方向ず反察に別の力がはたらいおいお、動くのを止めおいるからです。

このずきの力は、目には芋えたせんが觊れ合っおいる2぀の物の面のあいだにはたらいおいる力で摩擊、たたは、摩擊力ず蚀いたす。

このように、摩擊力は、物の運動をさたたげる方向にはたらくので摩擊力より倧きな力で抌したり匕いたりしなければ物を動かすこずはできたせん。

雪や氷の䞊では、よく滑りたす。これからです。

しかし、スキヌで滑る堎合でも、板の䞊ならずもかく平地で滑るずきには、ずきどき手や足に力を加えお加枛しないず続けお滑るこずができたせん。

力を加えないでいるず、たもなく止たっおしたいたす。

このこずから、滑っおいるずきでも運動をさたたげろ力は小さいけれども、
はたらいおしるこずがわかりたす。

走っおいる自動車や電車は、動きだしおからもたえず゚ンゞンやモヌタヌをはたらかせおいたす。
これは摩擊力によっお、自動車や電車の運動が絶えずさたたげられおいるためです。

このように、摩擊力は物が止たっおいるずきばかりでなく滑っおいる物や転がっおいる物にもはたらいおその動きを止めようずしおいたす。

実隓

摩擊力の倧きさを調べるには、図のような摩擊実隓装眮を䜿いたす。

摩擊甚の箱は、4぀の面がそれぞれすべすべする金属の面ず金属に玙をはった面、玙やすりをはった面、もう1぀の面は板に接しおいる面積が少なくなっおいたす。

摩擊甚の箱ず皿を、滑車を通しお写真のように぀なげたす。
぀ぎに、箱が滑り出すたで、さらに分銅を茉せおいきたす。

このずき、摩擊甚の箱には、分銅ず皿の重さのために䞊の図のようにずいう氎平な力がはたらきたすが、ただ動きたせん。

これは、のような氎平で、ず反察向きの摩擊力がはたらきず぀りあっおいるからです。

さらの分銅を増やせば増やすほど、箱を匕く力は倧きくなりたす。
しかし、摩擊力もだんだん倧きくなりたす。
この2぀の力の倧きさが同じで、い぀も぀りあっおいるずきは箱は動きたせん。

摩擊力の倧きさは、面の材質によっおもたた、斜面の角床によっおも、かわっおきたす。



静止摩擊力

物䜓が止たっおいるずきの摩擊はその物䜓を匕く力ず倧きさが等しく向きが反察です。

たずえば、1キログラムの力で匕いおも動かないずきは1キログラムの摩擊力がはたらいおいるわけです。

たえず同じ実隓で、ある重さたで分銅を茉せるず、぀いに箱が動きはじめたす。

摩擊力は、これ以䞊倧きくなりたせん。
぀たり、摩擊力は、箱が動きはじめようずするずきが、いちばん倧きいのです。

物䜓が止たっおいるずきに、はたらく摩擊力を静止摩擊力ず蚀い物䜓が動きだす瞬間のいちばん倧きな摩擊力を最倧静止摩擊力ず蚀いたす。

最倧摩擊力の倧きさは、このずきの皿ず分銅の重さず等しくなりたす。
したがっお、それを枬りで枬れば、最倧摩擊力がわかりたす。

運動摩擊力

静止摩擊力に察し、物䜓が動いおいるずきにその動いおいる物䜓を止めようずする摩擊力を運動摩擊力ず蚀いたす。

運動摩擊力は、最倧摩擊力より小さくなっおいたす。

この運動摩擊力の倧きさは物䜓の速床の倧きさにはほずんど関係かわりたせん。




ねじず斜面ずの関係ずはねじのはたらきず皮類ずは

ねじず斜面

ねじも、斜面のはたらきを利甚したものです。
ねじを芋ただけでは、斜面ずどんな関係にあるかよくわかりにくいので、぀ぎのような実隓をしおみたしょう。


玙を、现長い盎角䞉角圢に切っお写真のように鉛筆にくるくるずたき぀けたす。

するず、盎角䞉角圢の長い蟺斜蟺は、ねじの圢になりたす。
右偎のものは針金を盎角䞉角圢をたくのず同じようにたき぀けたものです。
こうするず、いっそうねじらしい感じがしたす。

このこずから、ねじは、円柱のたわりに斜面をたき぀けお぀くったもので、ねじの山のずころが、斜面にあたるこずがわかりたす。

この斜面は、ねじの䞀方のはしから、他のはしたで続いおいるのでひずたきだけ取り出しお考えるこずにしたす。

ひずたきだけを取り出しおも、やはり盎角䞉角圢でその高さは、䞋の図のにあたりたす。

このの長さは斜面をもういちどたき぀けお進む高さ、ず同じです。

ですから、このねじは、1回たわるたびに小さい䞉角圢の高さ、ぶんだけ䞊ぞ進みたす。
この長さをピッチ、たたは、ねじの歩みず蚀いたす。

ねじの高いずころを山、䜎いずころを谷ず蚀いたす。
山ず山、谷ず谷のあいだの長さが、ピッチになりたす。

ねじのはたらき

ねじは、円柱のたわりに぀くった斜面ですからそのはたらきは、斜面のはたらきず同じに考えられたす。

䞋の図で、にある物は、ねじをひずたわりさせるずの斜面にそっお、たで䞊がりたす。
これは、ねじの1ピッチぶんだけ匕き䞊げられたこずになりたす。

さらにひずたわりさせるず、にある物は、たで匕き䞊げられたす。
の高さは、の2倍で、ねじの2ピッチぶんにあたりたす。

ねじのはたらきは、このように斜面を䜿っお物を持ち䞊げるのず同じです。
したがっお、ピッチが小さいほど、ねじの斜面はゆるやかになりいっそう小さな力で倧きな力を出すこずができたす。



ねじの出す力

盎埄が10ミリで、ピッチが2ミリのねじの出す力を考えおみたしょう。

このずき、ひずたきの長さは、31.4ミリ盎埄の3.14倍になり斜面の長さは、玄31.5ミリになりたす。

たえの図で、の長さが2ミリ、の長さが31.5ミリの盎角䞉角圢に぀いお斜面の力を考えればよいのです。

このねじに加える力は、斜面の䞊の物をからたで斜面にそっお匕き䞊げる力にあたりねじの出す力は、物をからたで䞊げる力です。

ですから、ねじに加える力ず、ねじの出す力ずの割合は斜面の高さピッチず、斜面の長さねじのひずたわりぶんの長さずの比であらわされたす。

たずえば、このねじに1キログラムの力を加えたずするず、

1kg :ねじの出す力 2 : 31.5

ねじの出す力 1kg × 31.5/2 ≒ 箄15.8kg

ねじの出す力は、玄15.8キログラムになりたす。
しかし、ねじをたわすには、䞇力のように、倚くはずっおが぀けおありたす。
ねじの半埄の10倍の長さのずっおが぀けおあるず、盎接ねじをたわすより、10分の1の力で同じ力を出させるこずができたす。

ねじのいろいろ

ねじには、ねじの切り方や、ねじ山の圢によっお぀ぎのような皮類がありたす。

おねじ・めねじ

円柱の倖偎に、盎角䞉角圢の玙をたき぀けた圢のものがおねじ、円筒の内偎に、盎角䞉角圢の玙をたき぀けた圢のものが、めねじです。
蚀い換えるず、棒になっおいお、ねじこむほうがおねじ、ねじ穎が開いおいるほうが、めねじです。

右ねじ・巊ねじ

ねじのたわる方向ず進む方向から、右ねじず巊ねじにおけるこずができたす。

時蚈の針のたわる方向右たわりにたわすずたえに進むねじは、右ねじです。

これず反察に、巊にたわすずたえに進むねじは、巊ねじです。
ふ぀うのねじはたいおい右ねじで巊ねじは特別の堎合にしか䜿われおいたせん。

䞉角ねじ

ボルト・もくねじなどのねじ山は、䞉角圢をしおいたす。
このようなねじを、䞉角ねじず蚀いたす。

䞉角ねじは小さな力でも物をしっかりず締め付けられるので、広く䜿われおいたす。
もくねじのねじ山は、刃物の圹目をしお、仮などにくいこんでいきたす。

マむクロメヌタヌやコンパス・からすぐちなどの調節ねじも䞉角ねじです。
この堎合は、物を少しず぀正確に動かす圹目をしたす。

角ねじ

䞇力・ゞャッキなどのねじは、ねじ山が四角になっおいたす。
このようなねじを、四角ねじ、たたは角ねじず呌んでいたす。

角ねじは、ねじに倧きな力を出させるずころに䜿いたす。
䞉角ねじを䜿ったのでは、ねじ山が朰れお、圹に立たなくなるからです。




くさびのはたらきずはくさびず刃物の利甚方法ずは

くさびのはたらき

斜面を䜿うず、小さい力でも、重い物を匕き䞊げるこずができたす。
぀たり、小さい力で倧きな力を出したこずになりたす。

くさびは、この斜面の性質を利甚したものです。


くさびのきり口は、たいおい2぀の蟺の等しい、现い䞉角圢をしおいたす。
この二蟺にはさたれた角をくさびの角、短い䞀蟺をくさびの頭ず蚀いたす。

䞋の図をごらんなさい。

ハンマヌなどで、くさびの頭にの力を加えるずこの力は、くさびの斜蟺に盎角な2぀の力、ずずにわかれたす。

この力が、朚を折るずきの力になりたす。

この3぀の力のあいだにも、斜面のずきず同じように力の平行四蟺圢があおはたりたす。
平行四蟺圢の察角線は、ず同じです。

この平行四蟺圢の半分の䞉角圢は、くさびず同じ角床をもっおいるのでずの倧きさの割合は、くさびの斜面ず頭の長さの割合に等しくなりたす。

の力の力斜面の長さ頭の長さ

の力は、くさびの出す力ですから、これを匏であらわすず、

  くさびの出す力
  加えた力

この匏からわかるように、くさびの頭の長さが、斜面にくらべお短いほど、くさびは倧きな力を出すこずができたす。

たずえば、くさびの斜面の長さが、頭の長さの5倍あったずしたす。
このくさびに1キログラムの力をはたらかせるず5キログラムず぀の力ずなっお、2぀の斜面からはたらきたす。



くさびず刃物

斧や、包䞁などは、その切り口を芋るずちょうどくさびず同じ圢をしおいたす。

物を割ったり、切ったりするずきの力のはたらき方も、くさびず同じです。

刃物は刃がうすいほど、切れ味がよくなりたす。
それは、くさびの角床が小さいほど、くさびの出す力は倧きくなるからです。

しかし、刃がうすいず折れやすくなるので䜿い道によっお、いろいろずかわった圢にしおいたす。

くわ・すき・぀るはし・スコップなど地面を掘り起こす道具もくさびず同じに考えられたす。

これらの道具の圢ず厚さ、えず刃の角床、地面の硬さなどずの関係を調べおみるのも、おもしろいでしょう。

かんな・のみなど、材料に食い蟌んで削っおいくずきの力のはたらき方も、くさびず同じです。

包䞁やナむフは、ただ䞊から抌し぀けお切るよりも抌したり、匕いたりするほうが、よく切れたす。

䞋の図をごらんなさい。

包䞁を手もずに匕きながら切るず、包䞁の動きは、の方向になりたす。
このずきのくさびの圢は、のようになりたす。
包䞁を、ただ䞊から抌したずきのくさびの圢はです。

この2぀のくさびを調べるず、くさびの頭の長さは同じでも手もずに匕いたずきのほうが、斜面の長さはずっず長いこずがわかりたす。

斜面が長くなるず、くさびの角床は小さくなりたすからよく切れるこずになるのです。




斜面の力をもずめる方法ずは斜面ず仕事の原理ずは

斜面の力をもずめる方法

たえの実隓からでは、摩擊があるので正しい力の倧きさをもずめるこずはできたせん。
そこで、斜面にそっお萜ちる力を正しくもずめる方法を考えおみたしょう。

斜面の力をもずめる方法には、図を曞いおもずめる方法ず蚈算でもずめる方法の2通りがありたす。


図を曞いおもずめる方法

この方法は、力の倧きさをあらわすのに矢印を䜿い、矢印の方向は力がはたらいおいる方向ずしたす。

矢印の長さは、力の倧きさの割合をあらわすように曞きたすたずえば、1キログラムを1センチの長さであらわしたずするず5センチの矢印は、5キログラムをあらわすものずしたす。

䞋の図のように、斜面の傟きを30床ずしお斜面の䞊に3キログラムの物䜓を茉せたす。

この堎合、物䜓にはたらく重力のは、真䞋に向かっおはたらきたす。
このずき、の力は、斜面にそっお萜ちようずする力ず物䜓が斜面に垂盎におさえ぀ける力の2぀の力に分解されたす。

このずいう力の反䜜甚ずしお、抗力’がはたらいおいたす。

重力を察角線ずしずの力を二蟺ずする平行四蟺圢を぀くっおみたす。
の長さずずの長さを枬るず力の倧きさの割合がもずめられたす。

たずえば、䞊の図で斜面の䞊に3キログラムの物䜓の重力を3センチであらわしたずするずの力の倧きさは、15センチであらわされたす。

たた、45床の斜面の䞊の物䜓は䞋の図のように30床の斜面の䞊の物䜓よりも滑りやすくなりたす。

これは、30床の斜面の䞊においた物䜓ず同じ重さの物䜓を45床の斜面の䞊に眮いおみるずわかりたす。

぀たり、30床のずきのず45床のずきのずでは45床のずきののほうが倧きいのです。

蚈算でもずめる方法

の力は、蚈算によっおも、もずめるこずができたす。

物䜓の重さの䞭心をずしお、たえず同じような図を曞いおみたしょう。
重力の矢印ず、斜面にそっお萜ちようずする力の矢印ず出おきた䞉角圢をもずの䞉角圢ずくらべおみたしょう。

この2぀の䞉角圢では、角ず角が30床、角ず角が60床、角ず角が盎角でそれぞれ等しくなっおいたす。
この2぀の䞉角圢は、3぀の蟺の長さの割合が同じになりたす。

぀たり、の力ずの力の倧きさの割合は斜面を぀くっおいる䞉角圢の、傟いた蟺の長さず垂盎の蟺の長さずの割合に等しくなりたす。

これを比䟋匏であらわすず 〇 :  =  :  ずなりたす。

これを倉圢するず  × / ずなりたす。

たずえば、30床の傟きをもった斜面ではの長さず、の長さの割合は、2察1です。
いた、この斜面に3キログラムの物䜓をのせるず  3(kg) × 1/2  1.5(kg) ずなりたえず同じく、1.5キログラムになりたす。

傟いた蟺の長さず、垂盎の蟺の長さを枬っお、その割合をもずめおおくず、がどのような倀でも、がもずめられたす。



斜面ず仕事

斜面を䜿っお、物䜓を匕き䞊げたずきにする仕事もおこや滑車・茪軞を䜿ったずきにする仕事ず、原理は同じです。

぀たり、力では埗をしおいたすが、距離で損をしおいたす。

たずえば、4キログラムの物䜓を人の手で1メヌトル持ち䞊げたずきにした仕事の量は 4(kg× 1(m= 4(kgm) ずなりたす。

これを30床の斜面で匕き䞊げたずきの仕事を考えおみたしょう。
斜面の䞊に4キログラムの物䜓を萜ちないように支えるには、䞊の公匏から Pの力  4(kg) × 1/2  2(kg) で、぀たり、2キログラムの力で反察の向きにくわえればちょうど぀り合うこずになりたす。

30床の斜面の距離は、高さの2倍の距離がありたすから1メヌトル䞊げるには、斜面の䞊を、2メヌトル動かさなければなりたせん。

ですから、30床の斜面で、物䜓を1メヌトル匕き䞊げたずきの仕事の量は、 2kg)× 2(m= 4(kgmずなりたす。

したがっお斜面を䜿わないで、物䜓を持ち䞊げるずきにする仕事も斜面を䜿っお、それず同じ高さたで物䜓を匕き䞊げるずきにする仕事も仕事の量ずしおは、かわりがありたせん。

しかし、実際には、斜面を䜿った堎合には斜面ず物䜓ずのあいだで、摩擊がはたらいおいるのでその分だけ䜙蚈に力が必芁です。

図は、物䜓の重さが䞀定なずきに、斜面の角床をかえるこずによっお匕き䞊げるずきの力の倧きさの違いを、矢印であらしわしたものです。




斜面にはたらく力ずは実隓で確かめる方法ずは

斜面

平らな道を歩くずきよりも坂道をのがるずきのほうが䜙蚈に疲れたす。
急な坂道をのがるよりも傟斜のゆるやかな坂道のほうが疲れは少なくおすみたす。

たずえば、山にのがるずき、頂䞊がすぐ目の前に芋えおしおもたっすぐに頂䞊たでのがろうずするには、たいぞんな劎力が必芁です。

そこで、倚くの人が遠たわりをしおでも傟斜のゆるやかな道を遞んで、のがるわけです。

そのほうが、歩く道のりは長いけれども疲れは、ずっず少なくおすむからです。

スキヌで、雪の䞊を滑るずきは、どうでしょうか。
平らなずこらでは、自然に滑るわけにはいきたせん。
ずころが、斜面にそっお滑るず、勢いよく雪を蹎っお進みたす。

このように坂道は平地ず違っおいろいろなはたらきをするこずがわかりたす。

坂道は、必ず、ある角床の傟きを持っおいたす。
このように、傟いおいる面を斜面ず蚀いたす。


斜面にはたらく力

私たちは倧きいカを出すず疲れたすが小さい力では、それほど疲れたせん。
坂逆を歩くずきに平地を歩くずきよりも、䜙蚈に疲れるのはそれだけ倧きい力を出しおいるからです。

平らな机の䞊に、滑りやすい物たたは、転がりやすい物をおいおも、そのたたの䜍眮で止たっおいたす。

ずころが斜面の䞊におくず自然に斜面にそっお滑り萜ちたり、転がり萜ちたりしたす。

斜面の䞊では、このように力を加えなくおも自然に物を動かす力がはたらいおいたす。

これは、物が真䞋に萜ちようずするず斜面が邪魔をするため、真䞋に萜ちず、斜面に沿っお䞋に萜ちるからです。

物䜓が真䞋に萜ちる速さず、斜面に沿っお萜ちる速さずをくらべおみるず、斜面に沿っお萜ちるほうが、ずっず遅いこずに気が぀きたす。

斜面の角床をいろいろかえるず斜面に沿っお萜ちる速さがたわりたす。
それは、斜面の角床によっお斜面にそっお物䜓にはたらく力がかわるからです。

実隓

写真のような斜面の実隓装眮を甚意したす。

① たず、45床の斜面で実隓しおみたしょう。
重りのいろいろかえお、斜面の䞊の物ず぀り合わせるず
物䜓は䞊にも䞋にも動かないで止たりたす。

② ぀ぎに、斜面の角床をだんだん小さくしお
30床にした堎合を考えおみたしょう。

重りの重さはそのたたで、斜面の角床を、かえただけです。
この堎合、斜面の䞊の物䜓が、斜面の䞊郚にのがっおいたす。

③ 今床は斜面の角床を倧きくしお、角床を60床にしおみたしょう。
斜面の䞊の物䜓は、30床の堎合ずは反察に、斜面の䞋郚ぞ萜ちおいたす。

④ 斜面の角床が盎角90床になったずきは
ちょうど物䜓を぀りあげたずきず同じになりたす。

したがっお、斜面の䞊の物䜓が䞋に萜ちようずする力は
このずきがいちばん倧きくなりたす。

たた、重りの重さが、斜面の䞊の物䜓の重さず等しいずき、぀りあいたす。
右の図は、45床・30床・60床・盎角の斜面の実隓を1぀にしたものです。

これらの実隓で、斜面の角床が、倧きくなるほど
斜面にそっお萜ちようずする力も倧きくなるこずがわかりたす。

氎平面にある物䜓は、ある方向に力を加えないず動きたせんが
斜面の䞊では、力を加えなくおも自然に動きたす。

これは地球に物䜓を匕き寄せる力が、はたらいおいるからです。
そのため、地球䞊の物䜓は、必ず地衚に萜ちたす。
物䜓にはたらく䞋向きの力で物䜓の重さずなる力を重力ず蚀いたす。




滑車の利甚ずその利甚䟋ずは わかりやすく解説

滑車の利甚

私たちの生掻には、いろいろのずころに、滑車が利甚されおいたす。
校庭の旗竿の先や、鯉のがりを䞊げる竿の先には定滑車が䜿っおありたす。
いたでも、蟲村に行くず芋られる車井戞も、定滑車です。

このほか、工堎・駅・建築工事堎・枯などで芋られるクレヌンや重い物を持ち䞊げるチェヌンブロックにも組み合わせ滑車が䜿われおいたす。


クレヌン

重い荷物を軜々ず持ち䞊げお、右ぞ巊ぞず自由に運ぶクレヌンは滑車ず茪軞のはたらきを、䞊手に組み合わせおありたす。

クレヌンには、いろいろの皮類がありたすがはたらきの原理は、みな同じです。

自由に傟きをかえられる腕の先に定滑車ず動滑車を組み合わせたものが、぀るしおありたす。

䞊の写真は、定滑車ず動滑車を䞊手に利甚したしゅんせ぀船です。
これには、動滑車に぀いおいるかぎフックのかわりに川底の土や砂をさらう腕が取り付けおありたす。

枯で荷物を積み䞋ろしするクレヌンも倧きな鉄の枠に滑車ず茪軞のしくみが取り付けおあっお党䜓がレヌルの䞊を動くようになっおいたす。

䞊の写真は、枯の倉庫に取り付けられた壁クレヌンです。
船から盎接倉庫に入れられるようになっおいたす。

チェヌンブロック

これは歯圢を぀けた組み合わせ滑車でロヌプのかわりにチェヌンが䜿っおありたす。

チェヌンは、1぀の茪になっおいお歯圢を぀けた滑車ずかみ合っおいるため、チェヌンから手をはなしおも぀り䞋げおある物が、萜ちるようなこずはありたせん。

ひずりの力でも、重い荷物を持ち䞊げられるので䟿利です。




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