動物の觊芚ずは神経ず脳のしくみずは わかりやすく解説

皮膚による感じ

皮膚では、ものに觊れたこず、熱さ、冷たさ、痛さなどを感じたす。

くわしく調べおみるず、これらの感じは皮膚のどこにでも感じるのではなくお、それぞれを感じずる堎所が、ほうがうに散らばっおいるのがわかりたす。


獣や鳥の、ものが觊れた感じ

皮膚の毛に䜕かが觊れるず、芋おいなくおも、ものが觊れたこずがわかりたす。

毛の付け根には、神経が網のようにたき぀いおいるので毛が動くず、ものが觊れた感じがするのです。

たた、りマの尟の硬い毛などの先で、皮膚を抌しおみるず觊れたこずを感じる点ず、感じない点が芋぀かりたす。

感じたずころの皮膚には、神経がたくさん入っおいるふくろのようなものがあるので觊れたこずを感じるのです。

獣や鳥の觊れられた感じは、人間ず同じしくみで起こりたす。

魚の偎線

魚の䜓を暪から芋るず、えらぶたのうしろから尟びれのほうたで1本の線が通っお芋えたす。

この線を偎線ず蚀いたす。

ここのうろこには小さな穎がおいおいお党䜓ずしお1本の線ずしお芋えるのですがこの穎の䞭は、1本の管になっおいたす。

この管の壁には、毛のはえた郚分がならんでいたす。
たわりの氎が動くず、その動きが毛に䌝えられ、動きを感じずりたす。

たた、このしくみで魚は氎流の倉化を感じたり、障害物を避けたりしたす。

昆虫の觊角

昆虫では、ものに觊れたこずを感じずる郚分が觊角にたくさんありたす。

觊角の衚面には、たくさん毛がはえおいたすがこれにさわるず、ものに觊れた感じが起こっお、觊角を動かしたり䜓を動かしたりしたす。

熱さ・冷たさの感じ

现い針金を冷やしおおいお、ほおなどの皮膚に滑らせおみるず、ずころどころで冷たく感じたす。

たた、針金を枩かくしおおいお滑らせおみるず、やはり、ずころどころが枩かく感じたす。
このように、熱さ・冷たさは皮膚にある別々の぀くりで感じられるのです。

倚くの動物は、たわりの熱さ・冷たさを感じたす。
そしお、昆虫などは、これらの感じによっお自分の生掻に郜合のよい枩床のずころに集たっおきたす。

神経ず脳のしくみ

私たちや高等な動物が、いろいろなこずを感じるこずができるのは、目・耳・舌・錻から神経がそれぞれ脳に入っおいお脳に信号を送っおいるからです。

たた脳からは、いろいろな郚分の筋肉に神経がきおいお脳からでる呜什を筋肉に䌝え、運動を起こさせおいたす。

脳のはたらき

脳は、神経のたくさん集たったずころで頭の骚の䞭にありたす。
倧脳・小脳・延髄などの郚分にわかれおいたす。

倧脳

倧脳は、目・耳・舌・錻などものを感じずる噚官から神経を通しおおくられた信号を受け取っお、明るいずか、よい音だずか、甘いずか、臭いずかを感じるはたらきをしたす。

たた、筋肉に運動をさせる呜什を出すはたらきもありたす。
ものを考えるはたらきも、倧脳にありたす。

むヌなどの倧脳をずっおしたうず目があっおも物を芋るこずはできたせんし、歩くこずはできおも邪魔になっおいる物を避けるこずができたせん。

小脳

小脳は、頭の埌方、倧脳のうしろ䞋にありたす。
ここでは、䜓の運動を敎えたり、姿勢を正しく保぀はたらきをしたす。

小脳を取り陀いたむヌやハトは、正しい姿勢を保぀こずができず歩くずきには、い぀もふらふらした栌奜をしおいたす。

延髄

延髄は、脊髄ず぀らなっおいる郚分で、銖の぀けね近くにありたす。

ここでは、消化噚官の運動や肺・心臓の運動を正しく敎えるはたらきをしたす。

ですから、この郚分が傷぀くず、生きおいるこずができたせん。



脊怎動物の脳の比范

脊怎動物の脳の぀くりは、だいたい人ず同じです。
しかし、脳の発達のしかたは、動物によっお、いろいろず違いたす。

倧脳のよく発達しおいるものほど、知胜が進んでいるず蚀われおいたす。
倧脳は、獣・鳥・カ゚ル・魚の順でだんだん小さくなりたす。

獣の䞭でも、サルやむヌの仲間は倧脳が倧きく、しわもたくさんありたすが、りサギやコりモリなどでは小さくお、しわも少なくなりたす。

運動を぀かさどる小脳は、よく飛べる鳥や、よく泳げる魚などでは倧きくなっおいたす。

脊髄のはたらき

延髄に続いお、背骚の䞭を぀き通っおいる倪い神経が脊髄です。
脊髄は、いっぜうでは脳ず、いっぜうでは手や足などず連絡しおいたす。

脳をずっおしたったカ゚ルの足に刺激の匷い薬品などを぀けるずピョンず足を䞊げたす。

これは足の筋肉にきおいる神経から、脊髄に刺激が䌝わり、それに察する呜什が、脊髄から、たたもどっおくるからです。

このように脳に関係なく、脊髄からの呜什で起こる運動を反射ず蚀いたす。

反射運動は、䜓を守る倧切なはたらきなのです。

゚ビやバックの神経

これらの動物では、腹偎のたん䞭に2本の倪い神経が頭から尟のほうにむかっお、ならんで走っおいたす。

この2本の神経は、ずころどころで枝わかれした神経で互いに連絡し、はしごに䌌た圢をしおいたす。

2本の倪い神経のずころどころには、ふくらみがあり、ここから、䜓の各郚分に现い神経を出しおいたす。

このふくらみのいちばん前の郚分が脳で頭の䞭にありたす。

ミミズやゎカむの神経

これらの動物も、゚ビの堎合ず䌌おいたす。
やはり、2本のならんで走る倪い神経があり前のほうが、ふくらんで脳になっおいたす。

貝やむカの神経

貝やカタツムリにもかんたんな぀くりの神経がありたす。

䜓の䞭には、倪い神経で぀ながれた、いく぀かのかたたりがあり、そこから现い神経が、ほうがうぞ出おいたす。

頭の䞭にあるかたたりが脳にあたりたす。

むカやタコの神経は、貝やカタツムリにくらべるず、ずっずよく発達しおいたす。

む゜ギンチャク・クラゲの神経

この仲間では神経が䜓の䞭に散らばり、網のめのように連絡しおいたす。

ほかの動物に芋られた倪い神経や、倪い神経で぀ながれたいく぀かのかたたりはありたせんので脳のような䞭心になる郚分がないのです。




動物がにおいを嗅ぐしくみ、味を感じるしくみずは

脊怎動物の平こう噚

獣・鳥・ヘビ・カ゚ルなどは䜓の぀りあいを保぀ために平こう噚をもっおいたす。

これらの動物の平こう噚は、䞉半芏管ずいうもので、そのしくみは人間の䞉半芏管ずあたりかわりたせん。

ネコを逆さたにしお萜ずしおも、ふ぀うの姿勢で地面に぀きたす。
これは、平こう噚がはたらいお、ひずりでに筋肉を動かし䜓の向きをかえるためです。

カ゚ルを板に乗せお、傟けおみるず頭を䞊げたり、䞋げたりしお正しい姿勢を保ずうずしたす。

これも䞉半芏管のはたらきによるのです。
鳥やカ゚ルでも平こう噚を取り去るず正しい姿勢を保぀こずができたせん。


無脊怎動物の平こう噚

カニや貝・クラゲなども平こう噚をもっおいお䜓の぀りあいを保っおいたす。

これらの動物の平こう噚のしくみも脊怎動物ず、だいたい同じです。
内偎に毛のはえた平こうのうずいうふくろがあっお、その䞭に平こう石ずいう石があり、毛で支えられおいたす。

䜓が傟くず、平こう石がおす毛の䜍眮がかわっおくるので䜓の傟き具合がわかるのです。

アブやハチの仲間では、巊右䞀察の矜根ずならんで䞀察の小さい棒のようなものが出おいたすが、これが飛んでいるずきに䜜甚しお、䜓の぀りあいを保っおいたす。

脊怎動物のにおいを嗅ぐしくみ

ふ぀う、獣は人間ず同じようなしくみの錻をもっおいお、においを嗅ぎわけたで錻の奥には、においを受け取る郚分があっお吞いこんだ空気䞭のにおいは、ここで受け取られ、神経から脳に䌝えられお、においの感じがおこりたす。

たいおいの獣は、においに察しお、たいぞん敏感で食物のありかや、敵や味方などを、においで嗅ぎずるこずができたす。

鳥では、においを嗅ぐしくみは、あたり発達しおいたせんがカモやキりむなどはにおいでえさを探すこずができたす。

魚にも錻があり、これでにおいを嗅ぐこずができたすが獣や鳥ず違っお、錻の奥が口ず぀ながっおいたせん。

無脊怎動物のにおいを嗅ぐしくみ

昆虫では、觊角に脊怎動物の錻にあたる穎があり、その奥に、においを受け取る郚分がありたす。

昆虫たちは、わずかなにおいにも感じたすし、いろいろなにおいを嗅ぎわけるこずもできたす。
觊芚は、ものに觊れた感じを受け取るしくみもありたす。

ミツバチは仲間のにおいや巣箱のにおい、魚のにおいなどを区別したす。
たた、あるガのおすは、8キロメヌトルもはなれた、めすのにおいを知るこずができるず蚀われおいたす。

カタツムリなどでは觊角だけでなく皮膚党䜓でにおいを感じるようです。



味を感じるしくみ

味は、においず違っお、遠くにあるものを感じるわけにはいきたせん。

ものが口に入っお氎に溶け、舌や口の特別な味を受け取る郚分を刺激し、それが脳に䌝えられお、はじめお味がわかるのです。

脊怎動物の味を感じるしくみ

獣たちは、私たちず同じように、舌や口の䞭で甘味・蟛味・酞味・苊味などの味を、区別するこずができたす。

鳥やカ゚ルは、味を感じるしくみが、あたり発達しおいたせん。

魚は、口ず錻が぀ながっおいたせんから、私たちのように味ずにおいが混ざるこずはありたせん。

ナマズやコむなどでは、味を受け取る郚分が口の䞭だけでなく䜓の衚面のいろいろなずころにあり、甘味や、蟛味もよく感じたす。

無脊怎動物の味を感じるしくみ

昆虫の仲間も口で味を受け取るのですが、おもしろいこずにミツバチやチョりは、前足の先でも味を感じるのです。

前足に砂糖氎を぀けるず口をのばしお蜜を吞うずきず同じしぐさをしたす。

たた、甘味・蟛味・酞味・苊味などの味の皮類を区別するこずができるず蚀われおいたす。

クラゲ・ミミズ・ヒトデ・貝・゚ビなども味を感じるずいうこずが知られおいたす。

これらの動物は、人間が感じるものばかりでなく人間には少しも味のないものにさえも味を感じるこずができたす。




動物が音を感じるしくみずは音を出すしくみずは

動物で音を感じるのは、獣・鳥・魚などの脊怎動物ず昆虫たちです。


脊怎動物の耳

獣たちの耳は、倖耳・䞭耳・内耳からできおいお人間の耳のしくみず、あたり、かわりたせん。

倖耳は、ふ぀う耳ずいっおいる耳殻ず耳の穎ずいっおいる倖ちょう道倖耳道からできおいたす。
しかし、たいおいの獣は私たちよりも音をよく聞き分けるこずができたす。

ロバやゟりでは、倧きな耳殻をもっおいお、よく音を集めるこずができたす。

たた、りサギやむヌやりマなどの耳殻は音のくる方向に動かすこずができたす。

りマ・むヌ・ネコ・コりモリなどは私たちには音ずしお感じない振動も、聞き分けるこずができたす。

なかでも、暗闇で飛ぶこずのできるコりモリは、ずくによい耳をもっおいたす。

コりモリは空䞭を飛びながら毎秒玄4侇8000サむクルの超音波人間が聞き分ける音の振動数は毎秒402䞇サむクルを出しおいお、これがものにぶ぀かっお反射しおくるのを耳で聞いおいたす。

ですから、たっ暗なずころでも、ものにぶ぀からないで飛ぶこずができるのです。

鳥には耳殻がありたせんが内耳がよく発達しおいお、同じ仲間が出す譊戒ずか驚きの鳎き声を、よく聞き分けるこずができたす。

カ゚ルでは、倖耳がなく、錓膜が、盎に䜓の衚面に出おいたす。
内耳もあたり発達しおいないので音の区別は、あたりよくできないようです。

魚たちは、内耳だけしかもっおいたせんが氎䞭を䌝わる音を聞くこずができたす。

コむやナマズでは、浮きぶくろが3぀の骚片によっお内耳の䞉半芏管に぀ながっおいたす。

これは、䜓の衚面にかかる氎圧が浮きぶくろに䌝わり、この骚片によっお音ずしお内耳に䌝わるのではないかず蚀われおいたす。

䞉半芏管は、䜓の぀りあいを保぀はたらきをしおしたす。
こう骚魚類では、䞉半芏管に぀ながる小のうの䞭に、耳石が入っおおり、この耳石も䜓の぀りあいを保぀はたらきをしおいるものず考えられおいたす。

昆虫の音を感じるしくみ

昆虫の仲間には、音をよく感じるものがありたす。

䜓の衚面にある毛や、うすい膜などを、音波に共鳎させお、その振動を神経から脳に䌝えるしくみになっおいたす。

バッタの腹の第䞀節の巊右には、うすいキチン質の膜があっお、ここで音を感じたす。

このうすい膜の内偎は、気管の䞀郚がふくらんでいお膜がよく振動するようになっおいるのです。

膜には神経が぀ながっおいお、膜が振動するず、これが神経によっお脳に䌝えられるのです。

コオロギやキリギリスでは、これず同じようなしくみが前足りすねの節の近くにありたす。

たた、バッタの腹の先のほうにある突起や、モンシロチョりなどの幌虫の毛は、わりあいに䜎い音に察しおはよく振動し、音を聞くこずができるず蚀われおいたす。



音を出すしくみ

獣・鳥・カ゚ルなどや昆虫たちは自分の身䜓に音を出すしくみをもっおいたす。

獣の声垯

獣では私たちず同じように、のどの奥の気管のずころに声垯ずいううすい膜があっお、これを肺から吐き出す空気によっお振動させ、音を出したす。

しかし、獣たちでは話すこずはできたせん。
ただ鳎きかたで、喜びや苊しみ、譊戒などを区別するだけです。

鳥の鳎管

鳥の声垯は、鳎管ず蚀っお、のどの奥の気管が気管支ず぀ながるずころにありたす。

鳥も、いろいろに声をかえお、ひなをよぶ声、譊戒する声などを区別しお出したす。

カ゚ルの声のう

カ゚ルの口の䞡わきには、たるくふくらむふくろがありたす。
これは声のうず蚀い、声を響かせるずころです。

高い声でなくカ゚ルは、たいおい声のうをもっおいたす。
アマガ゚ルのおすは、のどのずころに声のうがありたす。

昆虫の発音噚

クツワムシ・キリギリス・コオロギ・マツムシなどは片方の前ばねに、やすり状になった郚分があり、もういっぜうの矜根でそこをこすっお音を出したす。

むナゎやバッタは、うしろ足のもものずころにぎざぎざがあり、これを前矜根ずすりあわせお音を出したす。

セミのおすは、腹の䞋偎に発音噚をもっおいたす。
この䞭に、錓膜があっお、そこに぀いおいる筋肉で錓膜を振動させお音を出したす。

この音は、共鳎宀でさらに倧きくされたす。

たた、パ・カ・ハチなどは、飛んでいるずきに音を出したすがこれは、すばやく矜根をふるわせるからです。




動物の目のしくみずは光を感じるしくみずは

たいおいの動物は、目をもっおいお、いろいろなものを芋るこずができたす。
これは、目が光を感じるしくみになっおいるからです。


獣の目

脊怎動物の目は、人間の目ず、぀くりが、あたりかわりたせん。

しかし、モモンガ・メガネザルのような倜になるずさかんに掻動しお支さをずる獣では、目は䜓の倧きさにくらべるず、ずおも倧きくなっおいたす。

このような動物では、目の䞭のレンズも倧きくたんたるで暗いずころでも、芋えるようなしくみになっおいたす。

たた、クゞラでは䜓の倧きさにくらべるず、ずおも小さい目をもっおいたす。

このクゞラの目は、氎の䞭の生掻に郜合よくできおいたす。
レンズはたるくお、どちらかず蚀えば、獣よりも魚の目に䌌おいたす。
涙を出す腺はなく、かわりに油のようなものを出しお目の衚面をたもっおいたす。

鳥の目

鳥の目は獣の目ずだいたい同じ぀くりですが、獣の目よりもするどく遠くのものが、よく芋えるようになっおいたす。

はやく飛びながらえさをずるタカ・トビ・ツバメなどの目は、ずくにするどく、遠近の調節をすばやくするこずができ、たた、動きのはやい小さなものでも芋぀けるこずができたす。

魚の目

魚の日は、氎の䞭の生掻に、よくあったしくみになっおいたす。

レンズはたんたるく、それに近県で、すぐ近くのものがみえるようにできおいたす。
そしお、獣の目にあるようなたぶたはありたせん。

そのかわり、たばたきのできる膜をもっおいるものや油のようなもので目の衚面をおおっおいるものなどもいたす。



゚ビ・カニや昆虫たちの目

これらの動物の目の぀くりは耇県ずいっお脊怎動物の目ずは党く違いたす。

耇県は、個県ずいう小さな郚分が、たくさん集たっおできおいたす。
個県にはレンズがあっお、倖からきた光が䞭で集たるようになっおいたす。
そしお、個限のおくには、光を感じる郚分がありたす。

たいおいのものでは個県ず個県ずのさかいめに色玠をふくんだ郚分がありたす。

これは、1぀の個県に入った光がほかの個県に入った光ず、混じらないようになっおいるのです。

この個県がたくさん集たっお耇県ずなり、はじめおものの党䜓を芋るこずができるず思われおいたすが、そのしくみは、ただよくわかっおいたせん。

カニなどで芋られるように耇県は、たいおい、䜓から飛び出しおいたす。

それで、私たちの目よりも広い範囲を芋るこずができたすが私たちの目ほど、はっきりものを芋るこずはできないようです。

昆虫の仲間にはセミなどのように耇県のほかに単県をも぀ものがいたす。
単県は、かんたんなしくみのもので、ただ光の明るさを感じるだけです。

貝の目

貝の仲間には、小さな目を持っおいるものがありたす。
たずえば、ホタテガむなどには、ひものような圢をした倖ずう膜のふちに小さい点々ずしたものがありたすが、これが目なのです。

貝の目は、明るいか暗いかがわかるだけで、ものの圢を、はっきりず芋るこずはできたせん。

ミミズの光の感じかた

ミミズを暗宀の䞭に入れお光をあおるず、光から逃げようずしたす。
これは皮膚の衚面に、光を感じる郚分が、たくさんあるからです。

カタツムリ・ナメクゞなどの皮膚も、同じようになっおいたす。

県点

ミドリムシは、顕埮鏡で芋なければわからないほど小さな生物で、䜓の先端のべん毛ずいう毛を動かしお、氎䞭を泳いでいたす。

このべん毛の根もずのずころに、赀色の点のようなものがありたすが、これが光を感じるずころで、県点ず蚀いたす。

原生動物には、ミドリムシのほかにも県点をも぀ものが、たくさんいたす。




心臓のしくみずは血液のはたらきずは わかりやすく解説

心臓の぀くり

心臓は、血液を送りだすポンプのようなものです。
い぀も䌞び瞮みしおいお、血液を䜓のすみずみにたで送っおいたす。

その぀くりは、獣・ヘビ・カ゚ル・魚の順に、かんたんになりたす。

獣や鳥の心臓は、人間ず同じく巊右の心房ず心宀の4぀の郚屋にしきられおいたす。
このようなしくみの心臓を二心房二心宀の心臓ず蚀いたす。

ヘビも二心房二心宀の心臓をもっおいたすが心宀のしきりが完党ではありたせん。
カ゚ルは二心房䞀心宀、魚は䞀心房䞀心宀の心臓をもっおいたす。


心臓のはたらき

心臓には、動脈ずいう血管ず、静脈ずいう血管ずが぀いおいたす。
動脈は心臓から血液を送りだす管で静脈は心臓にもどる血液が通る管です。

二心房二心宀の心臓を䟋にしお、血液の動きを説明したしょう。

心臓の心宀が瞮むず血液は巊心宀から勢いよく抌し出され倪い動脈から现い動脈を通っお、䜓のすみずみにたで網目のように枝わかれした毛现血管に入りたす。

血液は、毛现血管の壁を通しお酞玠や逊分を䜓にあたえ、たた二酞化炭玠やいらなくなったものを受け取っお静脈血になりたす。

静脈血は、毛现血管から静脈を通っお右心房に入り、さらに右心宀に送られたす。

そしお心宀が瞮むず静脈血は肺動脈を通っお肺に送られ肺胞を぀぀んでいる毛现血管に入りたす。

ここで二酞化炭玠ず酞玠のずりかえをおこない、酞玠の倚い動脈血ずなっお肺静脈を通り、巊心房から巊心宀にもどりたす。

心臓のはたらきによっお血液はこのような道すじで、たえず䜓内をめぐっおいるのです。



血液の色

脊怎動物の血液は、血しょうずいう、うす黄色の液の䞭に赀血球・癜血球・血小板などがたくさん混じっおできおいお赀く芋えたす。

しかし、これは血液党䜓が赀いのではありたせん。

ヘモグロビンずいう赀い色玠をもった赀血球が血液党䜓ずしおたくさんあるため、赀く芋えるのです。

赀血球は、䞭倮のくがんだ円板状で、うす赀色をしおおり骚の䞭にある骚ずいで぀くられおいたす。

脊怎動物以倖でも、ミミズ・ゎカむ・アカガむなどは赀い血液をもっおいたす。

アカガむは、血球が赀いのですが、ミミズずゎカむは色玠が血しょうに、盎に溶けこんでいるのです。

゚ビ・カニ・タコなどの血液は、うす青色をしおいたすが、これはヘモシアニンずいう青い色玠が、血しょう䞭に溶けおいるためです。

呌吞色玠のはたらき

ヘモグロビンやヘモシアニンは、呌吞色玠ず呌ばれたす。

赀色のヘモグロビンは、鉄をふくむたんぱく質で酞玠ずたやすく結び぀き、たた酞玠の少ないずころでは、すぐこれをはなす性質をもっおいたす。

ヘモグロビンは、酞玠ず結び぀くず明るい赀色になりたすが、これをはなすず暗い赀色にかわりたす。
動脈血ず静脈血の色が少し違うのは、このためです。

青色のヘモシア゚ンは銅をふくむたんぱく質で、やはり、酞玠ずむすび぀きやすい性質をもっおいたすが酞玠ずむすび぀くず青色になり、これをはなすず無色になりたす。

このような性質をもった呌吞色玠をふくむ血液が肺やえらにたわっおくるず、呌吞色玠は酞玠ずむすび぀きたす。

この血液が、酞玠が少なくなった䜓の各郚分ぞたわるず呌吞色玠は酞玠をはなしおその郚分ぞあたえたす。

そしおふたたび、肺ヘガス亀換のためにもどっおくるのです。




気管でする呌吞のしくみずは皮膚呌吞・腞呌吞ずは

気管でする呌吞

バッタを捕たえお、腹の郚分をよく芳察するず、たえず小刻みに動いおいたす。

虫県鏡でよく芋るず腹の暪に小さな穎がならんでいお、開いたり、閉じたりしおいたす。


この穎を気門ず蚀い、ここから空気が気管に出入りしたす。

気管は、䜓の䞡偎にある管で、頭から腹にたで぀ながっおいたす。
そしお、ずころどころから现い管で枝わかれしおいお䜓党䜓に行き枡っおいたす。

それで気門から入った空気は、気管によっお䜓のすみずみたで運ばれたすがこのずき、気管の壁を通しお空気䞭の酞玠が䜓に取り入れられ䜓にできた二酞化炭玠は、気管から気門を通っお倖に出されたす。

バッタが腹を動かしおいるのは、私たちが胞を動かしお、息を吞ったり、吐いたりするのず同じはたらきをしおいるのです。

昆虫たちは、みなバッタのように気管で呌吞しおいるのですが氎䞭に䜏む昆虫たちは、呌吞のしかたに、いろいろな違いがありたす。

ミズカマキリやボりフラは、尟の先に長い管があっお、そのはしを氎面にだしお空気を吞いたす。

ゲンゎロりは、氎面に、ずきどき浮かび出お、はねず胞・腹ずのあいだに空気を入れたす。

この空気を呌吞に䜿うのです。

たた、マツモムシやガムシは、䜓の䞀郚の现かい毛のはえた郚分に、空気の泡を぀けおから氎䞭にもぐり、その空気を䜿っお呌吞しおいたす。



皮膚呌吞

カ゚ルは、倧きくなっお陞に䞊がるようになるず肺で呌吞をしたすが同時に皮膚呌吞もしおいたす。

皮膚呌吞のしくみは、皮膚に぀いおいる氎にふくたれた酞玠を䜓の䞭に取り入れ、䜓の䞭にできた二酞化炭玠を皮膚を通しお倖に捚おるのです。

カ゚ルは、この皮膚呌吞をするために、い぀も皮膚が湿っおいるのです。
皮膚が也いおしたえば、皮膚呌吞ができなくなり、死んでしたいたす。

腞呌吞

ドゞョりは、えらや皮膚で呌吞するほか、腞でも呌吞しおいたす。

ドゞョりは、ずきどき氎面に頭を出しお空気を飲みこむず、すぐ、肛門から空気の泡を出しながら、沈んでいきたす。

飲みこんだ空気が、消化管を通っお肛門から出るあいだに腞の壁で酞玠が吞いずられるのです。

クモの呌吞噚

クモをずらえお、8本の足を背䞭偎に持ち䞊げお、腹を芋るず2぀の円圢、たたは半円圢をしたかっ色のものが芋぀かりたす。

この䞭は、ちょうど䜕枚も玙を重ねたようになっおいお、そこから空気が出入りしお呌吞がおこなわれおいたす。

これがクモの呌吞噚で、曞肺ず呌ばれたす。




肺でする呌吞、えらで呌吞するしくみずは わかりやすく解説

呌吞のしくみ

動物たちでも、人間ず同じように、呌吞をしなければ生きおいけたせん。

しかし、人間のように肺で呌吞するものばかりではなく魚のようにえらで呌吞するものや、バッタのように気管で呌吞するものがありたす。

いろいろな動物たちがいったい、どのように呌吞しおいるのか調べおみたしょう。


肺でする呌吞

獣・鳥・ヘビヌカ゚ルなどは、人間ず同じように、肺で呌吞したす。

肺のしくみ

肺には、空気の通り道になる気管ず気管支が぀いおいたす。

気管は、皮膚のすぐ䞋を通っお胞の䞭に入り巊右にわかれお気管支になりたす。

気管支は、朚の枝のように、しだいにわかれお现くなり、その先は肺胞ずよばれる小さいふくろになっおいたす。

この肺胞がたくさん集たり、ろく膜に぀぀たれおできたのが肺です。

肺のはたらき

空気が、錻から気管や気管支を通っお肺に運ばれるず空気䞭の酞玠は肺胞ず、これをずりたく毛现血管の壁を通っお血液に入りたす。

肺で酞玠を取り入れた血液は、肺から心臓に行き心臓から、䜓のいろいろな郚分ぞ送られ、そこで酞玠をはなしお䜓のはたらきに利甚されたす。

たた、䜓のはたらきの結果できた二酞化炭玠は酞玠ずひきかえに血液の䞭に溶けこみ、ふたたび心臓を通っお肺に運ばれ、息ずずもに倖に出されたす。

いろいろな動物の肺

肺の぀くりは、獣・ヘビ・カ゚ルの順に、だんだんかんたんになっおいき気管支の枝わかれや衚面のひだが少なくなりたす。

むモリでは、ひだがほずんどなくなっお、ふくろのようになっおいたす。

魚の仲間にも肺に䌌たものをもっおいるものがありたす。

オヌストラリアの川に䜏むセラトダスやアフリカにいるプロトプテルスは普段は、えらで呌吞したすが也期になっお氎がなくなるず泥に穎を掘っおその䞭に入り、空気を吞いたす。

このずき、空気は浮きぶくろに入りたすが、ほかの魚ず違っお、この魚の浮きぶくろは肺のようなはたらきをするのです。

それで、これらの魚を肺魚ず呌びたす。

このような浮きぶくろが、だんだんず発達しおいっお高等な動物の肺になったのだず思われたす。



魚のえら

魚たちは泳ぎながら、たえず口ずえらぶたを動かしお呌吞をしおいたす。
魚が遞ぶたを広げるず、氎は口に入り、えらぶたを閉じるず氎は口から、えらぶたの隙間を通っお倖に流れでたす。

このずき食物だけは、口から食道に入るようなしくみになっおいたす。
えらぶたを切り離すず、赀い色をしたすだれのようなえらが芋えたす。

えらが赀いのは、现い血管がたくさんあるからで、ここで氎の䞭の酞玠が血液に入り、血液䞭の二酞化炭玠は氎䞭に溶けこみたす。

魚の䞭でも、サメや゚むの仲間は、えらぶたがありたせんが、えらの倖偎の皮膚に裂け目のような穎があっお䜓の䞡偎にならんでいたす。

ダツメりナギは、りナギに䌌た䜓぀きをしおいお目のうしろに䞃察のえら穎がありたす。

ちょっず芋るず、このえら穎が目のように芋えるのでダツメりナギず呌ばれるのです。

゚ビ・カニ・むカ・ハマグリなどのえら

゚ビやカニも、えらで呌吞をしおいたす。
胞のからをはぐず、その䞋にえらの぀いおいるのが芋えたす。

たた、むカやタコでは、倖ずう膜ずいう厚い筋肉のふくろの内偎に、えらがありたす。

ハマグリやアサリなどは、氎に入れおおくず貝のはしうしろ偎から、现い2本の管を出したすが、1本の管からは、氎を吞いこんでえらに送り、もう1本の管からは、いらなくなった氎を捚おるようになっおいたす。

この氎を吞いこむほうの管を入氎管、氎を吐き出すほうの管を出氎管ず蚀いたす。




動物の排出噚のしくみずは無脊怎動物の排出噚ずは

排出噚のしくみ

逊分が酞玠ずいっしょになっお䜓の䞭で䜿われるず䜓の䞭には、いらなくなったものができおくるので、これを取り陀く必芁がありたす。

䜓の䞭でいらなくなったものを䜓の倖に運びだすこずを排出䜜甚ず蚀い、そのために必芁な噚官を排出噚ず蚀いたす。

消化噚が動物によっおいろいろ違ったように排出噚もたた、さたざたです。


汗腺

汗腺は、皮膚の䞭にある现い管からできおいお出口は皮膚の衚面に開いおいたす。

そしお、汗腺のいちばん奥は、うねっお糞たりのような小さい球になっおいたす。

この球を、现いが血管毛现血管が取り囲んでいたす。

この汗腺によっお、血液䞭のいらなくなったものの䞀郚は氎分ずいっしょに、汗ずなっお皮膚の衚面に出るのです。

汗腺から氎蒞気ずしおでる氎分は䜓枩を調節するための、倧切なはたらきをしおいたす。

カ゚ルや魚をはじめ、䞋等な動物たちには、ふ぀う汗腺がなく、皮膚からいろいろなものを出しおいたす。

これは、皮膚を最したりする圹目を持っおいたすが、その䞭には、䜓の䞭でいらなくなったものも、ふくたれおいたす。

糞倧䟿の排出

胃や腞の䞭で消化液のはたらきによっお消化された食物は腞を通るあいだに、逊分だけが、壁から吞いずられたす。

こなれなかったものや、吞収されなかった残りかすは、倧腞ぞ送られ、ここで、その䞭の氎分が吞いずられ、だんだん硬くなりたす。

そしお、糞倧䟿ずしお倖に出されたす。

鳥たちは、倪くお短い倧腞をもっおおり、糞は倧腞の䞭に長くずどたらないで、倖に出されたす。
空を飛ぶのに、たいぞん郜合がよいわけです。

二酞化炭玠の排出

逊分が䜓の䞭で䜿われるず、二酞化炭玠ができたす。

この二酞化炭玠は、血液に溶けこんで肺に運ばれ呌吞䜜甚で倖ぞ排出されたす。

尿小䟿の排出

䜓の䞭でいらなくなったものの倧郚分は血液により、腎臓に運ばれたす。

腎臓はの䞭からいらなくなったものや倚すぎるものを尿小䟿ずしおこしずるずころです。

こしずられたものは、腎臓から出おいる管を通っお膀胱に入りたす。

そしお、そこにたたった尿は、膀胱のたわりにある筋肉を緩めるず倖に出るようになっおいたす。

獣たちには、ふ぀う、膀胱がありたすが、鳥には膀胱がなく腎臓から出おいる管を通るず、総排出宀ずいうずころから糞ずいっしょに排出されたす。

は虫類では、トカゲずカメにだけ膀胱がありたす。



無脊怎動物の排出噚

無脊怎動物も、高等な動物ず同じように食物のうち消化・吞収されなかった残りかすは肛門を通じお䜓倖に出したすしたた、からだの䞭で逊分が䜿われたためにできた二酞化炭玠はえらや気管などの呌吞噚を通じお、䜓倖に出したす。

しかし、無脊怎動物は、ふ぀う、腎臓のような尿をこしずるための高等な排出噚はもっおおりたせん。

それでも、無脊怎動物の倚くは、腎臓にかわる特殊な排出䜜甚を営む特別な噚官をもっおいたす。

無脊怎動物の排出噚のおもなものは、぀ぎの通りです。

マルピヌギ管

こん虫類や、クモ類・倚足類などの節足動物に芋られる排出噚です。

ふ぀う小腞の前方に现長い管のようなものが数本から数十本広がっおいお、それを通じお䜓の现胞から䜓内のいらなくなったものをこしずり腞を通しお肛門から䜓倖に出したす。

じん管

ミミズなどの環圢動物がもっおいる排出噚です。
これは、各䜓節にある曲がった管で䜓節噚官ずも蚀いたす。

じん管の入り口はじん口ず蚀い、䜓節内に開いおいお、そこから䜓内のいらないものを吞いずっお䜓倖に出したす。

原じん管

環圢動物よりもっず䞋等な動物に芋られる排出噚で1個たたは数個の现胞からできおいたす。

现長い管の先が糞のようにわかれ、管の䞭には、いらないものを吐き出すためのせん毛の束がありたす。

このせん毛の束が、ろうそくの炎に䌌おいるので、この现胞を炎现胞ず蚀いたす。

収瞮胞

アメヌバやゟりリムシなどの原生動物がもっおいる特別な排出噚现胞噚官の1぀で䌞びたり瞮んだりするこずによっお䜓内现胞内のいらないものを倖に出したす。




肉食動物ず草食動物の消化噚のしくみずは わかりやすく解説

消化噚

人間や獣の消化噚は、食道・胃・腞に区別するこずができたす。


胃や腞のはたらき

胃の壁からは、胃液が出お、おもに食物䞭のたんぱく質を氎に溶けるものにかえるはたらきをしたす。

食物が胃液ずよく混ざっお、どろどろになるず腞に送られたす。
胃に続いた腞の郚分は小腞ずいっおわりあい现くお長い管になっおいたす。
小腞に続いお、倪くお短い倧腞がありたす。

たた、すい臓からはすい液が肝臓からは胆汁が、それぞれ小腞の䞭に泚がれたす。

胆汁は、肝臓から出お、胆のうずいうふくろにためられ、それから小腞に出るのです。

これらの消化液のはたらきで、食物はもっずよく消化され、でんぷん・脂肪・たんぱく質は、それぞれ、氎によく溶ける物質ずなりたす。

そしお、小腞の壁にあるじゅう毛ずいう小さな突起から吞いずられ血液にたじりたす。

逊分を吞いずられた食物の残りは、倧腞に送られたす。
倧腞では、氎分が吞いずられたす。

肉食動物ず草食動物の消化噚の比范

肉食動物ず草食動物をくらべおみるず、草食動物の消化噚は、ふ぀う、肉食動物のものよりも、こみいったしくみになっおいたす。

これは、草食動物が食べる草や朚の葉などは繊維が倚くお、なかなか消化されないからです。

そのため、草食動物の腞は肉食動物のものよりも现長くお、もう腞もよく発達しおいたす。

その腞の長さを䜓長にくらべおみるず私たち人間の腞の長さは身長の5倍ほどですがりシでは䜓長の22倍、ヒツゞでは34倍ぐらいもあり、りマでは10倍、ブタでは16倍もありたす。

しかし、肉食動物のラむオンでは3倍、ネコでは4、5倍、むヌでは5倍ほどで、草食動物にくらべお、ずっず短くなっおいたす。

反すう動物の胃

りシやヒツゞなどの草食動物では、胃が数宀にわかれおいお、いちど胃の䞭に入った食物を、たた口の䞭ぞもどしおかみ盎し、それから別の胃に入りたす。

こういう消化のしかたをする動物を、反すう動物ず呌んでいたす。

よくヒツゞやりシが食物をずっおいるずきでなくおも口をもぐもぐさせおいるのは、このかみ盎しをしおいるのです。

草やわらなどのようなものは、消化されにくいし、たた栄逊分が少なく、たくさん食べないず、必芁なだけの栄逊がずれないのです。

そのため、反すう動物の胃は、特別な぀くりになっおいるのです。

りシの胃

りシの胃は、4぀にわかれおいたす。第䞀の胃をりゅう胃ずいっお4぀の胃のうちでいちばん倧きく、内偎の衚面には、こぶのようなものが、たくさん突き出おいたす。

歯で倧きくかみ砕かれた食物は、ここでほどよく最され埮生物によっお消化されやすくなっおから第二の胃、すなわちほう巣胃に入りたす。

ほう巣ずいうにはハチの巣ずいう意味ですが、ほう巣胃の内偎には六角圢のしわがあっお文字通り、ハチの巣のようになっおいたす。

ここに入った食物は、ふたたび口にもどされお、こんどは3番目の重匁胃に入りたす。ここには、たくさんのしわがありたす。

そしお食物は、さらに4番目のしゅう胃に入りたす。
このしゅう胃は、ほかの獣の胃のようになっおいお胃液を出しお食物を消化し、腞におくりたす。

なにしろ、草などのような食物は、たいぞん消化されにくいものですから、4぀の胃でも、ただ消化がよくおこなわれたせん。

それで、たいぞん長い腞を通るあいだに、さらに消化され、逊分が吞収されるようになっおいたす。

たた、りシやヒツゞのもう腞には、特別なバクテリアがいお、ふ぀うでは分解されにくい繊維質を分解しおおり、消化を助けおいたす。

ラクダの胃

アゞアやアフリカの砂挠にいるラクダも、りシのような反すう動物です。
その胃は、3぀の郚分からできおいたす。

そしお、第䞀の胃ず第二の胃ずには2030個の小さいふくろが぀いおいたす。このふくろを貯氎のうず蚀いたす。

たえには、このふくろに氎をたくわえるず蚀われおいたしたが、はたしお氎をためるふくろかどうかはわかりたせん。

恐らくラクダは、いく日も氎を飲たないでもいられる性質があるので氎をためるためのふくろだず考えられおいたのでしょう。



鳥の消化噚

鳥には、歯がなくお食物を䞞のみにしたす。
そしお、口に続く長い食道の途䞭に、えさを䞀時たくわえるふくろがありたす。

このふくろを、そのうず蚀いたす。

そのうの䞭でやわらかにされた食物は、少しず぀䞋のほうに送られ、前胃に入りたす。

前胃は、私たちの胃ず同じように内偎の壁から胃液を出しお食物ずよく混ぜ合わせるはたらきをしたす。

぀ぎに食物は、砂のうずいう胃に入りたす。
砂のうは、硬い筋肉でできた倧きなふくろです。
その内偎には倚くのしわがあり、䞭には、砂粒がたくさん入っおいたす。

食物は、この䞭で砂ずすりあわされお、现かくされたす。
ほかの動物が、口にある歯でするしごずを鳥はこの砂のうでおこなっおいるのです。

そしお、ここではじめお消化され、现長い小腞を通り倪くお短い倧腞にう぀されながら、消化・吞収されるのです。

逊分の䜿われかた

胃で消化され、小腞の壁から吞いずられた食物䞭の逊分は血液䞭に入っお、䜓の各郚分に運ばれたす。

こうしお運ばれた逊分の䞀郚は、そのたたたくわえられ、たた、䞀郚分は呌吞によっお運ばれおきた酞玠ずむすび぀いお動物が掻動するのに必芁な力゚ネルギヌを生みだしおいたす。

この゚ネルギヌによっお動物はいろいろな運動をするこずができ、たた熱も出したす。

人や獣・鳥の䜓枩が、たわりの気枩よりも高く、い぀も䞀定に保たれおいるのはこれらの逊分を䜿っお熱を出し、そのうえ熱を䜓から、逃がさないようなしくみをもっおいるからです。

動物の䞭には、光や電気を出すものがいたすが、これも、逊分が酞玠ずむすび぀いおできる゚ネルギヌによるのです。

動物の䜓が、だんだん成長し、倧きくなっおいくのは食物からずった逊分が、血ずなり肉ずなっおいくからです。




動物の歯のしくみずはは虫類・鳥・昆虫の歯、口ずは

は虫類の歯

ヘビ・トカゲなどのは虫類は、カメ以倖は、みな歯をもっおいたす。

この歯は、なんども抜けかわるこずができ門歯・犬歯などの区別がありたせん。

は虫類の歯は、いちど぀かたえた獲物を口から抜け出さないようにするためのもので、かみ砕くのには圹立ちたせん。

そのため、歯は、みな、口の奥のほうに向かっおいたす。


カ゚ル・魚の口

カ゚ルや魚の口にある歯は、獲物を捕たえるためのもので、かむための歯ではありたせん。

カ゚ルでは、口は倧きく、広く暪に裂け、ごく现かい歯があっお、その先は内偎にむいおいたす。

しかし、ヒキガ゚ルでは歯がありたせん。
たた、カ゚ルの舌は倧きくお、その前はしが䞋あごに぀いおいたす。

えさを捕たえるずきは、そのうしろはしがひっくり返っお、口の倖に飛び出すようになっおいたす。

テッポりりオの口

フィリピン・むンドネシア・むンド・オヌストラリアの川や川口に䜏むテッポりりオは氎の䞭から空䞭にいる昆虫やクモを芋぀けるず口先を氎面に近づけお、口から氎を吹き出し、それを萜ずしお食べたす。

これは、口に氎をふくみ、先が玙のようになった舌を筒のようにたいお、えらぶたを閉め、舌を急に䞊げるので、氎が矢のように飛び出すのです。

癟発癟䞭、ねらいたがわずに萜ずすずいうこずです。

鳥のくちばし

鳥には歯がなく、くちばしで食物を぀いばんで飲み蟌みたす。

くちばしの圢は、鳥によっおいろいろです。

ニワトリ・ハト・スズメなどでは、くちばしが倪くお短く、地面に萜ちおいる穀物を1぀ず぀぀いばんだり、硬いものを突き砕くのに、䟿利なようになっおいたす。

サギ・ツルなどは、頭を氎䞭に入れずに氎䞭の動物を捕えお食べるので、くちばしが長く䌞びおいたす。

カモ・アヒル・ペリカンなどは頭を氎䞭に入れお泳ぎながら魚や氎䞭の虫を捕えたり、氎底の食物を泥ずいっしょに口に入れお食べたす。

それで、くちばしは平たく、ふちに刻みがあっお、いらないものは氎ずいっしょに、その刻みのあいだから流し出すようになっおいたす。

ワシ・タカ・フクロり・トビなどは、生きた動物を捕えお肉を匕き裂いお食べるので、くちばしがずくに鋭く先が䞋のほうに曲がっおいお、肉を匕き裂くのに、たいぞん郜合よくできおいたす。



昆虫の口

昆虫の仲間では、口の圢や぀くりは食物の皮類によっお、さたざたです。

かむ口

草や朚の葉、茎などをかじったり、ほかの虫を食べたりしおいる昆虫たちは、ものをかみ砕くのに郜合のよいように䞈倫な口をもっおいたす。

バッタ・トンボ・ゎキブリ・甲虫類の倚くは、このような口をもっおいたす。

吞うロ

チョりやガは、ぜんたいのようにたいた、管状の口をもっおいたす。
花の蜜を吞うずきは、この管を䌞ばしお花の奥に差し蟌みたす。

チョりやガの成虫は、このように液䜓を吞うのに郜合のよい口をしおいたすが、幌虫毛虫の時代には、ものをかみ砕くのにおきした口をもっおいたす。

さす口

カの口は䞊䞋のくちびるが針のように现長く合わさっお管になったもので、その䞭に、きりのような倧あごず小あごず舌がありたす。

このような口を、人や獣の皮膚の毛穎に差し蟌み、だ液をだしお血が固たらないようにしおから、血を吞いたす。

セミ・ナンキンムシも、やはり、さしお吞うのに適した口をもっおいたす。

なめる口

ハチは、花の蜜をなめたり、吞ったりしおいたす。

ハチの口は、小あごず䞋くちびるずが、たいぞん现長くなっおいお䞋くちびるの先に舌があり、これが管に䌌た圢をしおいたす。

パも、なめるのに適した口をもっおいたす。




動物の歯のしくみずは肉食・草食動物の歯の違いずは

舌ず぀ばのはたらき

たいおいの動物は、口から食物を取り入れたす。

人や獣では、口の䞭に、舌ず歯がありたす。
たた、ほおの内偎や舌の䞋からは、぀ばが出るようになっおいたす。

぀ばを出すずころは、だ液腺ず蚀いたすがこれには、耳䞋腺・顎䞋腺・舌䞋腺の3぀があり巊右に1぀ず぀、぀いおいたす。

口の䞭に取り入れられた食物は、たず歯でかみ砕かれたす。
このずき、舌は、食物を歯がかみ砕きやすいように、たんべんなく分配したす。

たた、食物を぀ばず混ぜ合わせ、飲み蟌みやすいようにもするのです。

いっぜう、぀ばは食物に湿り気をあたえお飲み蟌みやすくするばかりでなく、食物䞭にふくたれおいるでんぷんを、氎に溶ける麊芜糖にかえるはたらきもするのです。


歯のいろいろ

動物たちが食物を食べるずき、かたたりのたたでは飲み蟌めないこずがありたす。

たた、そのたたでは消化しにくいので食物を食べるずきは、たず、歯で现かく食物をかみ砕かなければなりたせん。

獣では、歯の圢や数は皮類によっお、それぞれ違いたすが門歯前歯・犬歯糞きり歯・臌歯奥歯の3皮類にわけるこずができたす。
臌歯はさらに、小臌歯ず倧臌歯にわけられたす。

これらの歯の圢やならびかたは肉食動物や、草食動物などによっお違うので歯を芋れば、その動物が、どんな食物をよく食べるかがわかりたす。

草食動物の歯

りシの歯を䟋にしお、草食動物の歯を説明したしょう。

りシは、たくさんの草を、いちどに舌でたるめお口の䞭に入れこれを歯でかみ切っお食べたす。

りシは、門歯を䞋あごだけにもち、この門歯ずふれ合う䞊あごの郚分は肉質で歯がなく硬くお平たくなっおいたす。

この䞊あごが、ちょうど、たな板の圹目をし䞋あごの門歯が、包䞁のはたらきをしお草をかみ切るのに郜合よくできおいたす。

犬歯も䞋あごにだけしかありたせん。

たた、臌歯は、よく発達しおいたす。
臌歯のかみ合わせる面は広くお平たく石うすのようなしわがあり草などをすり぀ぶすのに郜合よくなっおいたす。



肉食動物の歯

ネコをはじめ、 ラむオン・トラ・オオカミなど肉食の動物は、ほかの動物を捕えおかみ殺し、肉を匕き裂いお食べおいたす。

このために、ずくに犬歯がよく発達しおいたす。
犬歯は牙ずも蚀い、きりのように鋭く、動物をかみ殺すのに䜿われたす。

臌歯、衚面が山圢をしおいお、するどくずがり䞊䞋の歯がかみ合うずきには、はさみのようなはたらきをしたす。

たた、門歯は小さくお肉をかむのではなく肉を骚から匕き離すはたらきをしたす。

クゞラの歯ずひげ

クゞラの口は、食物を食べるためだけのもので魚の口が、呌吞のために氎を吞うこずを兌ねおいるのず違っおいたす。

クゞラは、倧きくわけるず、歯クゞラ類ずひげクゞラ類の2぀になりたす。

歯クゞラ類には、マッコりクゞラ・シャチ・むルカなどがありたすが、みな歯をもっおいたす。
この葉は、えさをひっかけおずるためのもので、かみ砕くのには、ほずんど圹に立ちたせん。

ひげクゞラ類にはナガスクゞラ・シロナガスクゞラ・むワシクゞラなどがありたすが歯がないかわりに、䞊あごから、ひげが口の䞭に垂れ䞋がっおいたす。
このひげは、えさを取るための道具です。

倧きな口を開けお、゚ビやアキアミなどを海氎ずいっしょに飲み蟌んでから口を少し閉じ舌を䜿っお海氎だけをひげのあいだから倖に流しお食物をこしずるしくみになっおいるのです。




動物の食べ物ずは食べ物の取り入れかたずは

動物の食べ物

生物が、食物を食べたり、逊分をずったりしお自分の䜓を぀くりあげたり、生掻したりするこずを栄逊ず蚀いたす。

動物は、でんぷん・脂肪・たんぱく質・ビタミン・塩類などの䜓を぀くるのに欠くこずのできない栄逊分を自分自身で぀くりあげるこずができたせん。


怍物だけが、このような栄逊分を自分で぀くりあげるこずができるのです。

ですから、動物は怍物が぀くった栄逊分を食物ずしお取り入れ自分の䜓を぀くっおいくのです。

動物を食物の皮類でわけおみるず、䞋の衚のようになり

動物性の食物だけを食べるものを肉食動物、怍物性の食物だけを食べるものを草食動物、䞡方を食べるものを雑食動物ず呌びたす。

このように、動物の食物ずなるものは怍物ず動物ですが肉食動物の食物ずなる動物は、倚くの堎合草食動物でありもずはず蚀えば、怍物の぀くったでんぷんや脂肪・たんぱく質が栄逊分ずなっおいるのです。

぀たり、動物は怍物なしには生きおいけないのです。

食べ物の取り入れかた

動物がずった食物は、そのたたでは䜓の肉ずなり血ずなるわけではありたせん。

食物䞭の栄逊分が、たやすく血液の䞭に溶けこんで党身に運ばれるように、食物の圢をかえなければなりたせん。

このはたらきを、消化䜜甚ず蚀いたす。

動物のうちでも、もっずも䞋等な原生動物の仲間ゟりリムシなどには氎に溶けおいる逊分を䜓の衚面から、取り入れおいるものもいたす。

しかし高等な動物では、食物をこなすために蟌み入った消化噚官がありたす。

そしおそのはたらきによっお、食物は消化され䜓の䞭に吞収されお、自分の䜓に、郜合のよいように䜿われたす。




筋肉ずは 筋肉ず骚・甲の組み合わせによる運動ずは

筋肉

筋肉は、现長い筋原線維が、たくさん集たっおできおいたす。
筋肉の䞭には、逊分を運ぶ血管や、刺激を䌝える神経が、たくさん走っおいたす。

筋肉は、神経から刺激が䌝わっおくるず瞮みたすが、刺激がなくなるず、たたもずにかえる性質がありたす。

筋肉を顕埮鏡で調べおみるず现かい暪じたのある暪王筋ず、したのない平滑筋ずの2皮類がありたす。

暪王筋は、脊怎動物の骚や゚ビ・昆虫の甲などに぀いおいお手足の運動や頭の回転、背䞭を曲げる運動などをしたす。

平滑筋は、脊怎動物では、胃や腞の壁を぀くっおいたす。
これらの筋肉は自分の思う通りに動かすこずができたせん。

しかし、カタツムリやミミズ・ヒルがはったり、りニがずげを動かす運動は
したのない平滑筋によっおおこなわれたす。

暪王筋のほうが、平滑筋より、ずっず早く瞮むこずができたす。


筋肉ず骚・甲の組み合わせによる運動

獣・鳥・魚など、背骚のある動物では䜓の䞭に互いに動けるように組み合わさっおできた骚がありたす。

この骚が組み合わさっおいるずころには、やわらかい骚軟骚がかぶさっおいおその倖偎は、䞈倫なふくろで包たれおいたす。

このふくろの䞭には、骚が滑らかに動くようにする液が入っおいたす。
このしくみの郚分を関節ず蚀っおいたす。

昆虫や゚ビなどの甲も動くようにいく぀かの郚分から成り立っおいたす。

筋肉のはしは、これらの骚組みや甲にくっ぀いおいるので筋肉が神経から刺激を受けお瞮むず、それに぀ながっおいる骚ず甲が匕っ匵られお぀なぎ合わさったずころでうたく曲がりたす。

筋肉の䌞び瞮みだけでする運動

ミミズなどは、䜓がやわらかく骚がありたせん。
けれども、䜓の䞭に瞊に走っおいる筋肉ず暪の方向に走っおいる筋肉ずがありたす。

瞊の筋肉が瞮むず、䜓は倪く短くなり、暪の筋肉が瞮むず䜓は现長くなりたす。
こお䞡方の筋肉が互いに䌞びたり瞮んだりするずミミズのはう運動になりたす。




動物の骚ぐみずは倖骚栌・内骚栌ずは わかりやすく解説

動物の骚ぐみ

私たちの目にふれる動物は、たいおい、䜓の䞭に骚をもっおいたり䜓に硬いからをかぶったりしお、䜓を支えおいたす。

これから、このような動物の骚ぐみ骚栌に぀いお調べおいきたしょう。


倖骚栌

私たちがよく芋かける昆虫や、りニ・゚ビ・カニ・貝などからわかるように背骚のない動物無脊怎動物は、たいおい䜓の衚面にキチン質や石灰質でできた、鎧のような䞈倫な甲からをかぶっおいたす。

この甲は、倖偎から䜓を支えるはたらきをしおいるので、倖骚栌ず呌ばれたす。

内骚栌

獣や鳥・カ゚ル・魚などのように、背骚をもった動物脊怎動物の䜓は背骚のほかにいろいろな骚の぀ながりがあっお党䜓ずしお、しっかりした骚ぐみを぀くっおいたす。

この骚ぐみは、䜓を内偎から支えおいるので内骚栌ず呌ばれたす。

背骚のない動物でも、カむメン・サンゎ・ナマコなどの仲間には䜓の䞭に、小さな骚がたくさん散らばっおいたす。

この骚は、骚片たたは骚針ず呌ばれおいたすが、これも内骚栌の䞀皮です。

぀ぎに、いろいろな脊怎動物の骚ぐみをくらべながら、䜓の぀くりを調べおいきたしょう。



脊怎動物の骚ぐみ

脊怎動物の骚ぐみを぀くっおいる骚には硬骚ずよばれる硬い骚ず軟骚ずよばれる軟らかい骚ずがありたす。

ふ぀うの脊怎動物では、骚ぐみのほずんどは、硬骚からできおいたす。
それで、骚ず蚀えば、ふ぀うは硬骚のこずを指したす。

しかし、サメや゚むの仲間では、骚ぐみ党䜓が軟骚だけからできおいたす。
それで、これらの魚は、軟骚魚類ず呌ばれおいたす。

背骚は、脊柱動物の䜓の䞭倮を走っおいる骚で、たくさんの骚が぀ながっおできおいたす。
背骚の䞭には、脊髄や血管が通っおいるのです。

たいおいの動物では、背骚の䞊郚のほうに胞骚やろっ骚がはりだしおいお肺や心臓などの、倧切な䜓のしくみを守っおいたす。

魚やヘビは、胞骚がないので、ろっ骚は腹偎で、みな離れおいたす。
それで、ヘビや深海魚などの魚は、自分の䜓にくらべお、ずっず倧きなものを飲み蟌めるのです。

カ゚ルの仲間は、しっかりした胞骚にくらべ、ろっ骚はあたり発達しおいたせん。

鳥や獣の仲間は、よく発達した胞骚をもっおいたす。
ずくに鳥では、胞骚の衚面に竜骚突起ずいうものが飛び出おいお、ここに翌を動かす筋肉が、しっかり぀いおいたす。

背骚の䞊には、たくさんの骚がかみ合わさっおできた頭骚がのっおいたす。

頭骚は、脳・目・錻などを守っおいたす。
そしお、埌頭郚には、背骚に぀ながるために、か状突起、たたは埌頭関突起ずいうものがありたす。

この突起の数は、動物の皮類によっお違いたす。
ヘビや鳥の仲間では1぀、獣やカ゚ルの仲間では2぀ありたす。

脊怎動物の骚ぐみのうち、もう1぀倧切なものは、足を぀くっおいる骚です。

魚では、足がないかわりに、背・胞・腹・尻・尟にひれをもっおいたすが、その骚ぐみは、皮膚などから、かわっおできたものです。

獣・カ゚ルなどの足は、ももの骚、すねの骚、足の甲の骚、指の骚などからできおいたす。
鳥の足は、すねのように芋えるずころが、獣などり足の甲の郚分にあたり、ももに芋えるずころが、すねの郚分なのです。

そしお、鳥では、ももの郚分は、䜓の䞭に隠れおいたす。

たた、鳥は獣ず違っお、足が2本しかありたせんが、これは、前足が2本ずも、翌にかわっおしたったからです。

ふ぀うのヘビでは足が芋られたせんが䜓の䞭にもず、うしろ足だった小さな骚のうずたっおいるのが、芋られるこずがありたす。




顕埮鏡ずプレパラヌトを䜿うずきの泚意点ずは

顕埮鏡

生物の芳察噚具で、いちばん広く䜿われおいるのは顕埮鏡です。

生物の孊問は、顕埮鏡のおかげで著しく進歩したした。
いたでは、生物の研究には、なくおはならないものです。

顕埮鏡には、いろいろな皮類がありたすが、私たちがふ぀うに䜿っおいる顕埮鏡は䞋から光をあおお䞊からのぞく生物顕埮鏡です。

この顕埮鏡のほか、限倖顕埮鏡・実䜓顕埮鏡・偏光顕埮鏡・䜍盞差顕埮鏡などがあり、たた、30䞇倍にも拡倧できる電子顕埮鏡もありたす。

生物顕埮鏡は、レンズの組み合わせで、501500倍くらいたで倍率をいろいろずかえるこずができたす。

私たちの勉匷で䜿うのは、ふ぀う、600くらいたでで充分です。


顕埮竞の䜿いかた

たず、どれほどの倧きさに拡倧しお芳察するかによっお接県レンズず察物レンズの倍率を決めなければなりたせん。

たずえば、50倍にするずきは5倍の接県レンズず10倍の察物レンズを䜿えば
5×1050 で、50倍になりたす。

぀ぎに、䞊からのぞきながら反射鏡を動かしお、いちばん明るくなるようにしたす。
芳察するものは、プレパラヌトにしお、ちょうどステヌゞの穎の䞊にくるようにのせたす。

こうしお、ハンドルをたわしお焊点があうようにすればよいのです。
明るすぎるずきは、しがりを動かしお調節したす。

顕埮竞を䜿うずきの泚意

①レンズは倧切なずころですから、傷を぀けたり手を觊れたりしおはいけたせん。
䜿うたえず、䜿ったあずに、ガヌれでかるくふくようにしたす。

②芳察するずき、はじめは、なるべく䜎い倍率の察物レンズを䜿い必芁なずころだけ、高い倍率の察物レンズにずりかえお芳察したす。

③高い倍率で芳察するずきは、焊点をあわせるのにたず、察物レンズがプレパラヌトにすれすれになるたでさげおおき䞊からのぞきながら、静かに鏡筒を䞊げお、焊点を合わせるようにしたす。

いきなり、焊点を合わせようずするず、レンズをプレパラヌトにぶ぀けおしたいたす。

④しがりは、いちばん芋やすい明るさにしたす。
明るさがちょうどよくないず、芋えるはずのものでも、芋えないこずがありたす。

⑀顕埮鏡をのぞくずきは目を疲れさせないように気を぀けたす。
それには、目の焊点を、遠くを芋るずきず同じようにしおおき䞡県を開けたたたのぞくようにしおおきたす。

こうするず、巊の目でのぞきながら右の目で写生ができるので䟿利です。



プレパラヌト

ふ぀うの顕埮鏡は、反射鏡から反射された光が調べようずするものを、透き通しおきたずころを芋るのです。
ですから、芳察するものは、光を通しやすいように、なるべくうすくしなければなりたせん。

切片

タマネギの衚皮やムラサキツナクサのおしべの毛などのように、うすいものや现かいものは、そのたた芋るこずができたす。

しかし、厚いものはうすく切りたす。これを切片ず蚀いたす。

切片の厚さは、皮類にもよりたすが、だいたい20ミクロン50分の1ミリ以䞋ならよく芋えたす。

切片を぀くるには、そのための噚械もありたすが、手で぀くるこずもできたす。
手で぀くるには、芳察しようずするものをニワトコやダマブキの髄を干しお぀くったピスにはさみ、かみそりの刃などでピスずいっしょに、できるだけうすく切りたす。

プレパラヌト

切りずった切片は、スラむドグラスの䞊にのせ氎を1滎たらしお、その䞊からカバヌグラスをかぶせたす。

このずき、スラむドグラスずカバヌグラスのあいだに空気の泡が入るず顕埮鏡でのぞいたずきに、䜕かほかのものず間違えやすいのです。

こうしおできたものをプレパラヌトず蚀いたすが、これは長く保存するこずができないので、䞀時プレパラヌトずも蚀いたす。

氞久プレパラヌト

長く保存できるように぀くったものを氞久プレパラヌトず蚀いたす。

これは、芳察しようずするものを薬品で殺しお染色剀で染め、くさらないようにしお、カバヌグラスをバルサムでずめおありたす。

ふ぀う䜿われおいる染色剀には酢酞カヌミン赀・メチレンブルヌ青・ペり玠液玫などがありたす。




動物の組織ずは怍物の組織ずは噚官ず噚官系ずは

動物の組織

䞊皮組織

䜓の倖衚面や、䜓こう・消化管・血管などの内衚面をおおっおいる組織で単局䞊皮ず倚局䞊皮ずにわけられたす。

たた、衚面にクチクラをも぀ものほ乳類の気管や卵管の䞊皮のように、せん毛をも぀ものなどもありたす。

特別なはたらきをする感芚䞊皮では、感芚现胞ずいう现胞の集たりがあっお倖からの刺激を受け入れ、末梢神経を通じお䞭枢神経に䌝えたす。

分泌機胜をおこなうようになった腺には、汗腺やだ腋腺のように管を通しお分泌物を出す倖分泌腺ず甲状腺や副じんなどのように管をもたないで腺に接する血液やリンパ内に分泌物を送り出す内分泌腺ずがありたす。


結合組織

ほかの組織たたは噚官のあいだを満たしお、それらを結合し、あるいはそれらを支える組織です。

たくさんの基本现胞ず、そのあいだを぀める现胞間物質からなり、぀ぎのようにわけられたす。

こう質性結合組織

现胞間物質がにかわ質からなり、どの郚分ち同じような぀くりになっおいたすが線維をふくんでいるものは、線維性結合組織ず蚀いたす。

線維性結合組織で組織の现胞が脂肪の粒をふくむものは脂肪組織、色玠をふくむものは色玠組織ず蚀いたす。

軟骚組織

もずになっおいる现胞は軟骚組織で、现胞間物質は匟力性のある軟骚質でできおいたす。

骚組織

もずになっおいる现胞は骚现胞質でできおいたす。

骚質はカルシりムをふくんでいたすから軟骚ほど匟力性はありたせんが硬くお䜓を支えるのに適しおいたす。

なお、これらの組織のほか、血液も1皮の結合組織ず考えられおいたす。

筋組織

筋现胞は、现長くお筋線維ずも蚀いたす。
筋線維内の原圢質は収瞮性ず匟力性がある筋原線維からなっおおり、おもにアクトミオシンずいうたんぱく質からできおいたす。

筋組織は、暪じたの暡様がある暪王筋ず滑らかな平滑筋にわけられたす。
暪王筋は、自分の思い通りに動かせる随意筋で、おもに骚栌筋ずなっおしたす。
平滑筋は、自分の思い通りには動かせない䞍随筋で、おもに内臓筋ずなっおいたす。

ただし、心臓を぀くっおいる心筋は䟋倖で暪王筋で䞍随意筋です。

神経組織

神経现胞は、刺激を感じお、これをほかの现胞に䌝えるはたらきをもち、そのために突起がありたす。

長い突起を神経突起神経線維ず蚀い、そのほかのものを暹状突起ず蚀いたす。

神経突起は、基郚ず末端郚ずをのぞく倧郚分は、髄鞘ず呌ばれるさやでおおわれ、その倖面はさらに神経しょうず呌ばれるうすい膜で぀぀たれおいたす。

ただ、脊怎動物の自埋神経の䞀郚は、髄鞘がありたせん。

この神経突起は、たくさん集たっお束ずなり、この束は結合組織によっおむすび぀けられお、神経系を圢づくっおいたす。

神経现胞は、はたらきのうえで神経の単䜍ずなっおいるため神経単䜍ニュヌロンず呌ばれるこずがありたす。



怍物の組織

分裂組織

さかんに分裂を続けおいる现胞の集たりで、根・茎の生長点や圢成局ずよばれる特別な郚分に芋られたす。

分裂組織の现胞はただ分化しおいないので圢はどれも同じで原圢質にずみ、现胞のあいだに隙間は芋られたせん。

氞久組織

分裂組織から生じたもので、现胞は分裂しお増えるはたらきを倱っおいたす。
怍物の䜓の倧郚分をしめ、぀ぎの組織系を぀くっおいたす。

衚皮系 衚皮を包んでいお、ふ぀う、䞀局の现胞からできおいたす。
衚皮现胞の圢は、怍物の皮類やその郚分によっお異なり根毛や、気孔を぀くっおいる孔蟺现胞のように特別の圢をしたものもありたす。

通道組織系

道管・仮道管・垫管など、管状の现胞が䞻ずなっおいお、維管束ずも蚀われおいたす。
道管ず仮道管は、根から吞収された氎分や逊分がのがっおいく通路、垫管は葉で぀くられた有機逊分の通路です。

基本組織系

怍物の䜓を぀くる氞久組織のうちで、衚皮系・通道組織系以倖の組織です。

基本組織系にはいろいろありたすが、もっずもふ぀うのものは柔組織です。
ほかに茎や根の皮局・髄・攟射組織、葉のさく状組織や海綿状組織などもありたす。

その他

现胞膜の䞀郚が厚くなった厚角組織、现胞膜党郚が厚くなった厚膜組織、䞡はしがずがった现長い厚膜線維があり、これらをあわせお機械組織ず蚀いたす。

噚官ず噚官系

動物の噚官にはいろいろありたすが、同じようなはたらきをする噚官が集たり、お互いに助け合うようにたずたったものを噚官系ず蚀いたす。

たずえば、口・食道・胃・腞などは、すべお消化に関係しお、消化噚官系を぀くっおいたす。

同じように、埪環噚官系・呌吞噚官系・排出噚官系・運動噚官系・感芚噚官系・生殖噚官系などがありたす。

怍物の噚官は、動物の噚官にくらべるずずっずかんたんで栄逊噚官ずしお根・茎・葉があり、生殖噚官系ずしお花がありたす。




単现胞生物ず倚现胞生物ずは矀䜓ずは わかりやすく解説

単现胞生物

単现胞生物では、すべおのはたらきが1個の现胞によっお営たれおいたす。

そのために、たずえばアメヌバやゟりリムシには、食物を取り入れお消化する食胞や现胞内でいらなくなったものを排出する収瞮胞などがありたす。

たた、ゟりリムシにはせん毛が、ミドリムシにはべん毛があっお、運動に圹立っおいたす。
ミドリムシには、光を感じる県点もありたす。

食胞・収瞮胞・せん毛・べん毛・県点などのようなものを现胞噚官ず蚀いたすが耇雑な぀くりをも぀倚现胞生物の噚官ずは区別しおいたす。


矀䜓

単现胞生物は、现胞分裂によっお増えたすが、分裂によっお生じたたくさんの個䜓が、はなれないで矀䜓现胞矀䜓を぀くっお生掻するものがありたす。

たずえば、べん毛をも぀単现胞のゎニりムやパンドリナは1個の個䜓が4回分裂しお16個の個䜓ずなり、そのたたはなれないで矀䜓を぀くっおいたす。

矀䜓を぀くる個䜓のあいだには、栄逊に関係する個䜓ず生殖に関係する個䜓ずいうように、そのはたらきに分化がみられる、クダクラゲのようなものもありたす。

倚现胞生物

倚现胞生物は、现胞分裂によっお生じたたくさんの现胞からできおいたす。

アオミドロやコンブなどは、同じ圢の现胞でできおいるだけですが䜓の぀くりが耇雑な生物では、䜓の郚分によっお、现胞の圢やはたらきが違っおいたす。

圢もはたらきも同じ现胞が集たっおいるのが組織で組織がいく぀か集たっお1぀のたずたったはたらきをする、噚官を぀くりあげおいたす。

生物の䜓は、耇雑になればなるほど、組織や噚官が耇雑にむすび぀いおいたすし動物ず怍物ずでは組織や噚官の぀くりもはたらきも違っおいたす。




现胞分裂ずは 䜓现胞分裂・枛数分裂・無糞分裂ずは

现胞分裂

生物の䜓は、これを぀くる1぀1぀の现胞が倧きくなるばかりでなく、その数も増えお成長したす。
现胞の数が増えるのは、さきにあったものが2぀にわかれるからでこのこずを现胞分裂ず蚀いたす。

现胞が分裂するには、たず、栞が2぀にわかれたす。これを栞分裂ず蚀いたす。

それから现胞質がわかれたす。これは现胞質分裂ず蚀いたす。
この堎合、もずの现胞を母现胞、分裂しおできた2個の现胞を嬢现胞ず蚀いたす。

倚くの生物では、栞分裂は、おもに有糞分裂関節分裂ずいうかたちでおこなわれたすが、そのほかに、特別なものずしお無糞分裂盎接分裂がありたす。

なお、有糞分裂には、䜓现胞分裂ず枛数分裂ずがあり、いずれの堎合も、耇雑な道筋をたどりたす。


䜓现胞分裂

䜓の现胞が増えるずきにおこなわれる现胞分裂で動物では肺の組織や成長の終わった成䜓の骚ずいや皮膚などで怍物では、根・茎の生長点や圢成局などでさかんにおこなわれおいたす。

分裂がはじたるたえの现胞は、栞がずくに倧きく、栞の䞭には染色糞がみられたす。このような状態の栞を静止栞、たたは䌑止栞ず蚀いたす。

䜓现胞分裂の道すじは、ふ぀う぀ぎの4぀の時期にわけるこずができたす。

①前期

染色糞は、ある決たった数の染色䜓ずなりたす。
そしお、それぞれの染色䜓は瞊に裂けお、やがお、栞膜や仁は芋えなくなりたす。

この染色䜓は、有糞分裂のずきにあらわれるものでその数ず圢ずは生物の皮類によっお決たっおいたす。

②䞭期

染色䜓は、现胞の赀道面现胞にも地球のように極ずか赀道ずか呌ばれる郚分があるに、ほが攟射状にならびたす。

このずき、䞡極ず赀道面ずのあいだに、がうすい䜓があらわれたす。
がうすい䜓は、がうすい糞ず呌ばれる糞のようなもので、できおいたす。



③埌期

瞊に裂けおいた染色䜓は、2぀にわかれおそれぞれの極に移動したす。
したがっお、極に集たる染色䜓の数は、最初の数ず同じになりたす。

④終期

ふたたび栞膜や仁があらわれ染色䜓が染色糞になり、ここに2個の嬢栞ができたす。

そのころ、现胞の赀道面のあたりに现胞のしきりがしだいにあらわれお、现胞質分裂がはじたりたす。

やがお、现胞質が2぀にわかれ、完党な2個の嬢现胞が぀くられたす。

枛数分裂

卵や花粉・粟子など、生殖ず関係のある现胞が増えるずきに芋られる现胞分裂です。
嬢现胞の染色䜓の数が、母现胞の染色䜓の数の半分に枛るこずから、枛数分裂ず呌ばれたす。

無糞分裂

無糞分裂は、ハツカネズミのけん现胞、ヒトの軟骚现胞、ムラサキツナクサの茎の節間现胞などに芋られたす。
そのほか、叀くなった现胞や、病気になった现胞に起こるず蚀われおいたす。

無糞分裂の堎合、有糞分裂に芋られるような、がうすい䜓や染色䜓があらわれたせん。
栞がくびれお、匕きちぎられるようにしお2぀にわかれるのです。

そしお、できた2぀の栞の䞭身は同じではなく、倧きさも違うこずがありたす。




现胞の぀くりずは现胞の圢ず倧きさずは わかりやすく解説

现胞

生物には、䜓が1぀の现胞からなる単现胞生物ずたくさんの现胞からなる倚现胞生物ずがありたす。

しかし、倚现胞生物でも、受粟卵の時代にはただ1぀の现胞ですから现胞が生物の䜓のもっずも倧事な生掻単䜍ずなっおいたす。

现胞は生呜をもっおいお成長や生殖をしお子孫を増やすこずもできたす。
倚现胞生物の䜓は、このような现胞が集たっお組織を぀くり違った組織が集たっお噚官を぀くり、その噚官のはたらきによっお生呜珟象が営たれおいたす。

1665幎、むギリスのフックはコルクの切片を顕埮鏡で芋おハチの巣のような小さい郚屋からできおいるこずを発芋し、これを现胞ず名づけたした。

フックが芋たものは、䞭身のなくなった死んだ现胞膜でしたがその埌、现胞膜に包たれおいる䞭身のほうが重芁であるこずがわかり现胞の意味も今日のようにかわりたした。


现胞の圢ず倧きさ

现胞の圢は、卵や花粉のように、1぀の现胞がはなれおいるずきは球状であるこずが倚く若い现胞がぎっしり぀たっおいるずきは、たいおい正倚面䜓に近い圢をしおいたす。

しかし、现胞が成長するず、いろいろな圢にかわっおいきたす。
现胞の倧きさもいろいろです。

ふ぀うは顕埮鏡でないず芋られないくらいの倧きさですが倧きなものでは、ダチョりの卵のように盎埄が9センチもあるものもあり動物の神経现胞の神経突起のように、長さが1メヌトルぐらいのものもありたす。

小さいほうでは、バクテリアに1ミクロン以䞋ずいうものもありたす。

原圢質

现胞の぀くりは、図の通りです。

现胞の䞭で生きおいるのは、原圢質の郚分だけで、これは栞ず现胞質にわけられたす。

たた、原圢質のいちばん倖偎の郚分は原圢質の固たったうすい膜ずなっおいお原圢質膜ず呌ばれたす。

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栞は、ふ぀う球圢たたは楕円䜓で、それぞれの现胞に1個ず぀ありたす。
栞を薬品である状態のたたにし、塩基性の色玠カヌミン・メチレ゜ブルヌなどで染めお顕埮鏡で芋るず網のめのようなものが芋えおきたす。

これは染色糞ず呌ばれたす。

たた、栞の䞭には仁ず呌ばれる小さな粒がありたす。
染色糞ち仁以倖の郚分は、透明な栞液で満たされ、栞膜によっお现胞質ず区切られおいたす。

现胞質

卵の癜身のようにどろどろずした半流動䜓のもので、その䞭にはいろいろな粒がありたす。

すなわち、動・怍物いずれの现胞にもある短いひも状や棒状のミトコンドリア、それよりも小さいミクロゟヌム、動物现胞にふくたれおいる䞭心䜓・ゎルゞ䜓、怍物现胞にふくたれおいる色玠䜓などがありたす。

色玠䜓には、葉緑䜓・有色䜓・癜色䜓の3皮がありたす。
葉緑䜓は、緑色のクロロフィル葉緑玠、だいだい色をした少量のカロチン、黄色のキサントフィル葉黄玠をふくんでいお緑色をしおおり光合成に倧切な圹割りを果たしおいたす。

有色䜓は、ヒマワリやそのほかの黄色い花、ミカン・トマト・カキなどの果実、二ンゞンの根などの色のもずになるものでカロチン・キサントフィルそのほかのカロチノむド色玠をふくんでいたす。

癜色䜓は、特別な色玠をふくたないもので貯蔵でんぷんを぀くるはたらきに関係しおいたす。

なお、単现胞生物にみられる擬足・べん毛・食胞・収瞮胞などの现胞噚官は现胞質がずくにかわっおできたものです。

原圢質流動

ムラサキツナクサのおしべの毛やアメヌバなどを顕埮鏡で芋るず原圢質は流れるように動いおおり、これを原圢質流動ず蚀いたす。

アメヌバや癜血球は、この原圢質流動によっお䜓を移動させたす。
しかし、原圢質流動のしくみには、ただわからないずころがありたす。



埌圢質

现胞には原圢質のほかに现胞膜・液胞などのように原圢質によっお぀くりだされたもので生掻䜜甚を営んでいないものがありたす。

これは埌圢質ず呌ばれ、おもに怍物现胞にみられたす。

现胞膜は、高等怍物では、おもにセルロヌスでできおいたす。

怍物の若い现胞は、原圢質で満ちおいたすが成長するに぀れお现胞質䞭に液胞ができ、これがしだいに倧きくなりたす。

成長した现胞では、液胞が现胞の倧郚分をしめ原圢質は现胞膜の内偎にうすい局ずなっおいたす。

液胞の䞭には现胞液があっお、糖類・アミノ酞・有機酞・無機塩類などの逊分が溶けおおり、たた、しゅう酞カルシりムなどのような、いらない物質もふくたれおいたす。

花びらや葉などの液胞には、しばしばアントシアンなどの色玠がふくたれおいたす。
この色玠は、赀・玫・青などの花の色や、玅葉の色のもずになっおいたす。

動物现胞では、现胞膜はなく、たた液胞は少なくお、はっきりわかりたせん。

怍物现胞の䞭には、でんぷんの粒、脂肪の粒、しゅう酞カルシりムの結晶などがふくたれおいたす。

動物现胞の䞭には、油おき・グリコヌゲンなどの粒がふくたれおいたす。

異圢質

䞭心䜓・生毛䜓・せん毛・べん毛・県点・神経原線維・きん原線維などは原圢質が倉化しおできたものです。

これらは、埌圢質に察しお、異圢質ず呌ばれおいたす。




ヘリコプタヌが飛ぶわけずは垂盎離着陞機ず短距離離着陞機ずは

ヘリコプタヌの圹目

飛行機は、いったん空䞭ぞ䞊がっおしたえば、すばらしい速さで自由自圚に飛び回るこずができたすが、離陞のずきず着陞のずきは地面を滑走しなければなりたせん。

ずくにスピヌドの速い飛行機では、できるだけ空気抵抗を少なくするために翌が小さくなっおいたす。
このような飛行機では、よほど長い距離を滑走しないず、飛び䞊がるこずができたせん。


そのため、ちかごろでは、滑走路の長さは2000メヌトルから3000メヌトルくらいがふ぀うになり、広い飛行堎が必芁になりたした。

そこで、滑走なしで空䞭ぞ䞊がり、たた䞋りるずきも滑走なしですむものがいろいろ研究されおいたす。
そのなかでもいちばん成功し、いろいろの圹目に䜿われおいるのがヘリコプタヌです。

ヘリコプタヌは滑走なしで地面から垂盎に䞊がり空䞭でずどたるこずもでき、垂盎に地面に䞋りるこずもできたす。
飛行機は、スピヌドを出すこずで揚力をえおいるので空䞭に留たるこずはできたせん。

たた、ヘリコプタヌは、空䞭でたえでもうしろでも暪でも、自由自圚に飛ぶこずができたす。
しかし、飛行機にくらべおスピヌドが遅く、遠くたで飛べない欠点もありたす。

このような性質を利甚しお、ヘリコプタヌは、道のない䞍䟿なずころたで人や荷物を運んだり、海䞊で遭難した人を぀なで぀りあげお助けたりビルの屋根の䞊から発着したり、いろいろなこずに䜿われおいたす。

珟圚、海難救助や郵䟿空茞によく䜿われおいるのは、小型のベル47G型やシコルスキヌS55型です。

旅客や兵隊の茞送には、30人もの人を乗せるこずができる倧型のバヌドルV107型やシコルスキヌS61型が䜿われおいたす。

ヘリコプタヌの飛ぶわけ

ヘリコプタヌは、飛行機の翌のかわりに倧きなプロペラのような回転翌を、䞊向きに぀けおいたす。
゚ンゞンによっおこの回転翌をたおすず、この回転翌には、䞊向きの揚力が起こり、これでヘリコプタヌの重さを支えたす。

回転翌に揚力が起こるのは、プロペラに掚力が起こるのず、たったく同じわけです。
プロペラのうしろに立぀ず、匷い颚が吹いおくるのず同じようにヘリコプタヌの回転翌の䞋に立぀ず、匷い颚が吹き付けおきたす。

ヘリコプタヌには、翌のかわりになる倧きな回転翌のほかに尟郚に小さな回転翌が暪向きに぀いおいるのがふ぀うです。

これを補助回転翌ず蚀いたす。

゚ンゞンで倧きな回転翌をたわそうずするずその反動でヘリコプタヌの機䜓が逆にたわされおしたいたす。
それをふせぐために、この小さい回転翌を䜿っおいるのです。

たた、ヘリコプタヌには、倧きな回転翌を胎䜓のたえずうしろに぀けお反察の方向にたわしおいるものもありたす。

このようなものでは、たえの回転翌ずうしろの回転翌ずが胎䜓をたわす反動を消し合うので、補助回転翌はいりたせん。

ヘリコプタヌは、飛行機ず違っお、たえ向きのプロペラもゞェット゚ンゞンも぀けおいたせん。
それでいお、たえにもうしろにも進むこずができるのは、䞊向きの倧きな回転翌をたえやうしろに少し傟けるこずができるからです。

たずえば、回転翌をたえに傟けるず、回転翌にはたらく䞊向きの力が、少したえに傟きたす。
このたえ向きの力で前進するこずができるのです。

うしろに傟ければうしろに、暪に傟ければ暪に進みたす。
ふ぀うは回転翌の぀け根を蝶番にしお、自動的に翌の角床をかえられるようになっおいたす。



垂盎離着陞機ず短距離離着陞機

垂盎に離陞や着陞ができる飛行機を垂盎離着陞機VTOL・ブむトヌルず蚀いたす。
ヘリコプタヌでも、滑走なしで離着陞でき、空䞭で止たるこずもできたすが氎平に飛ぶずきの性胜は、ふ぀うの飛行機には適いたせん。

スピヌドも、時速200キロくらいで、同じ距離を飛ぶのに、燃料をたくさん䜿っおしたうからです。

そこで、離着陞はヘリコプタヌのように滑走なしでおこない氎平に飛ぶずきは飛行機ず同じように飛ぶものが開発されおきたした。

このなかにはゞェット゚ンゞンを垂盎に぀け、その䞊向きの掚力で離陞䞊昇し、ある高さたでいったら゚ンゞンを氎平にむけ、そのたえ向きの掚力ず翌の揚力で飛行機ず同じように飛ばすものがありたす。

たた、䞖界ではじめお実甚化された、むギリスのホヌカヌシドレヌ1ハリアヌはゞェッ卜噎流の向きをかえお垂盎に離着陞できるようになっおいたす。

そのほか、離着陞には、倧きなプロペラをヘリコプタヌのようにたわし氎平飛行のずきは、プロペラをたえ向きにしお飛ぶものもありたす。

短距離離着陞機は、STOL゚ストヌルずも蚀いふ぀うの飛行機が離着陞するずきの滑走距離より、ずっず短い距離で離着陞できるものを蚀いたす。

ホヌカヌシドレヌ1ハリアヌは、VTOLであるずずもにSTOLでもありたす。
たた、アメリカのグラマンOV1モホヌクも、すぐれたSTOL機です。




モバむルバヌゞョンを終了