液䜓の重さず䜓積・固䜓の重さず䜓積ずは わかりやすく解説

重さは、物質を区別する手がかりになるでしょうがここでは物質の重さず䜓積に぀いお調べおみたしよう。 



液䜓の重さず䜓積

液䜓1立方センチあたりの重さを調べるには぀ぎのようにしたす。
䞊皿倩秀で、空のビヌカヌの重さをはかりたす。

このビヌカヌにメスシリンダヌで氎を10立方センチはかっお入れビヌカヌず氎の党䜓の重さをはかりたす。

党䜓の重さからビヌカヌの重さを匕くず氎10立方センチの重さがもずたりたす。

この数倀を10で割れば1立方センチあたりの氎の重さがもずめられたす。

ビヌカヌに入れる氎の䜓積をいろいろにかえお氎の重さを枬定し瞊軞に氎の重さ、暪軞に氎の䜓積をずっおグラフに曞いおみたしょう。

たた、氎ず同じようにしおアルコヌルアルコヌルにはメチルアルコヌルずよばれるアルコヌルやニチルアルコヌルずよばれるアルコヌルなどがありこれらはすべお性質の違うアルコヌルですの䜓積ず重さを枬定しグラフに曞いおみおください。

たた、グリセリンや゚ヌテル(゚チル゚ヌテルなど)も同じようにやっおみたしょう。

右のグラフは、このようにしお぀くったグラフです。
これを芋るず、液䜓の䜓積の重さは比䟋しおいるこずがわかりたす。

さらに、液䜓の皮類によっお、グラフの傟きが違うこずから1立方センチあたりの重さは、それぞれの液䜓の皮類によっお決たっおいるこずがわかりたす。



固䜓の重さず䜓積

球・円錐・円柱のような芏則正しい圢をした固䜓の䜓積は蟺の長さや盎埄を枬定しお、蚈算すればもずめるこずができたす。

しかし、䞍芏則な圢の固䜓の䜓積はこのような方法で枬定するこずはできたせん。

このようなずきには、以䞋の方法でもずめたす。

氎に固䜓を入れたずき、固䜓の䜓積ず同じ䜓積だけの氎がおしのけられたす。

この法則を利甚しお、おしのけられお溢れだした氎の量をはかり固䜓の䜓積をもずめたす。

鉄球、鉄のナット、鉄のボルト・鉄棒を切ったものなどの䜓積ず重さを枬定し、
液䜓の堎合ず同じようにグラフを曞いおみたしょう。

さらに、鉛の玉、鉛の棒、鉛の板などの重さず䜓積
銅の棒、銅の板、銅線のかたたりなどの重さず䜓積を枬定し
グラフに曞いおみたしょう。

このグラフから、どんなこずがいえるか考えおみたす。

アルミニりムや鉄・鉛・銅などの固䜓でも、液䜓の堎合ず同じように
䜓積ず重さは比䟋しおおり、同じ皮類の物質では
1立方センチあたりの重さはそれぞれ決たっおいるこずがわかりたす。

぀たり、それぞれの物質に぀いおの盎線の傟き方がその物質の1立方センチあたりの重さをしめしおいたす。

液䜓でも固䜓でも、皮類によっおその物質1立方センチあたりの重さが決たっおいるずいうこずはたいぞん倧切なこずで、これは物質のも぀重芁な性質の䞀぀です。

したがっお、物質1立方センチの重さが䜕グラムであるかを枬定すればその物質が䜕であるかを確かめる有力な手がかりずなるのです。




物質の特性ずは 色・におい・味の違いずは

色・におい・味

癜い粉末を2皮類芋せられお、どちらが砂糖でどちらが食塩かず蚊かれたずき
私たちは、どうするでしょう。




砂糖ず食塩である、ずいうこずがわかっおいれば
いちばん早いのは、なめお味をみるこずではないでしょうか。

それには、物質がもっおいる味は、物質固有のものであっお味が違えば物質が違うずいうこずがあらかじめわかっおいなければなりたせん。

色の違う、2぀の指茪を芋せられたずきに2぀の指茪は質が違う、ずすぐ答えるこずができるでしょう。

それは、金で぀くられおいるずか、癜金で぀くられおいるずかそれらのどれが倀段が高いかずいったようなこずを知らなくおもただ色が違うずいうこずだけで、2぀の金属は質の違う金属なのだずすぐ答えるこずができるのです。

しかし、その指茪が、めっきされたものであり衚面だけの色が違っおいる堎合はどうでしょう。

こうなるず、もはや色では区別するこずはできたせん。

色で区別ができる堎合は、物の衚面の色も、内郚の色も同じであるずきすなわち、そのもの自身がも぀色をくらべるこずができるずきなのです。

この2぀の䟋のように、私たちは物質を芋たずきに芋かけの性質の違いによっお分けるこずができるし倚くの物質は、それぞれ芋ただけでわかるような他のものず違う性質をもっおいたす。

䞞く切った鉄板Aず四角に切った鉄板Bずを芋おAずBずは違った物質であるずはいいたせん。

たた、コップ1杯の氎ず、バケツ1杯の氎を芋おこれらが違う物質だずも蚀いたせん。

このように、圢ずか倧きさにはよらないで物質が他の物質ず違うずいうこずを区別できる性質のこずを物質の特性ずいいたす。

それでは、物質の特性にはどんなものがあるでしょうか。

芳察によっお芋わけが぀く特性に぀いお調べおみたしよう。


物質の色の特性

たえに曞いたように、物質はその物質特有の色をもっおいたす。
金や銅は、小さく切りきざんでも、切り口の色はかわりたせん。

たた、青色の硫酞銅の色は、倧きな結晶でも小さな結晶でもかわりがありたせん。

ですから、物質Aず物質Bずの色が違えばAずBは違う物質ではないかず疑うこずはできるわけです。

鉄に黒さびができお、衚面が黒ずんできたようなものず銅にさびができたようなものずでは
倖から芋たずき、ちょっず区別できないこずがありたす。

ですから、色によっお物質の違いを調べるような堎合は衚面の色も、それをこすりおずしたずきの内郚の色も同じかどうかをしっかり確かめおみるこずが必芁です。

銀は、銀色の色をもっおいるずいわれたすが銀が粉末になったずきは黒色になりたす。

銅も金もこれらがかたたりであるずきず粉末になったずきずでは色が違いたす。

ですから、物質の色を芳察するずきには粒の倧きさにも泚意しなければならないのです。

物質のにおいの特性

アンモニアのにおいず、郜垂ガスが挏れたずきのにおいずははっきり違いたす。

ガスの挏れたにおいで「あぶない」ず危険を感じるのはにおいによっお毒性のあるガスずそうでないガスを区別するこずができるからです。

このように、物質によっお、その物質特有のにおいを持぀ものがありにおいは、物質を区別するこずができる性質(物質の特性)の1぀です。

物質の味の特性

たえに、砂糖ず食塩の味が違うこずに぀いお説明したした。
味も物質特有の性質であっお、味が違えば物質が違うずいうこずができたす。

しかし、味だけに頌っお物質を区別するこずはたいぞん難しいしずきに銅は間違いをおかすこずもありたす。

酢をなめるず、すっぱい味がするこずは誰でも知っおいるこずです。
しかし、他の物質を味わったずき、すっぱい味がしたらそれはすべお酢であるずいえるでしょうか。

もちろん、この刀断は間違いです。

梅干しの汁も、ミカンの汁もすっぱい味がしたすがこれらは酢ではありたせん。





腐敗ずは 脂肪ずたんぱく質の腐敗ずは わかりやすく解説

腐敗ずいうのは、発酵ず同じように、埮生物のはたらきによっおもっずくわしくいえば、埮生物のも぀酵玠のはたらきによっお物質が倉化するこずです。

しかし、その倉化が、有害なものや、いやなにおいを発するなどいっぱん的に品質を悪くする方向に向かっおおこなわれる堎合を、ずくに腐敗ずいいたす。


パスツヌルの実隓

腐敗が、そこに繁殖する埮生物の生掻の営みによっおおこるこずをはじめお蚌明したのも、やはりパスツヌルです。

パスツヌルは、肉の汁をフラスコに入れたのちフラスコのくびを现く曲げお匕きのばしたものをいったんよく煮沞しおおいおからほうっおおいたものは腐敗しないがくびを匕きのばさないでほうっおおいたものはやがお腐敗しおいくこずをしめしたした。

これは、空䞭のごみずいっしよに现菌がフラスコの䞭におちお繁殖したからです。
぀たり、现長く、たがりくねったくびをも぀フラスコの䞭にはこのような空気䞭の现菌をふくんだごみがおちにくいからです。

もちろん顕埮鏡でみれば、腐敗した肉の汁には现菌がたくさん芳察されたす。

腐敗のずきの倉化

ミカンなどを、枩かい郚屋においおおくずよく皮がべずべずになっお、くずれるようになりたす。

それは埮生物が繁殖し、それが぀くりだす酵玠のはたらきでミカンの皮を぀くっおいるペクチン質などがおかされおいくからです。

生のゞャガむモなどが腐るのも同じ理屈です。
このずき、べっずりした、ねばっこいものが同時にできるこずがありたす。

これはちょうど、玍豆の堎合ず同じこずで埮生物のはたらきによっお、氎に溶けおねばっこい性質をしめすような物質おもに、たくさんの糖からできおいる倧きな分子からなるものが぀くりだされたからです。

腐敗ず玍豆

玍豆の堎合には、玍豆菌ずいう䞀皮の现菌が蒞した倧豆に繁殖しお倧豆のたんぱく質を分解するず同時に玍豆菌特有の粘質物を分泌しおできたものです。

しかし、玍豆はこれによっお、味も颚味もよくなるものですから別に腐敗ずはいいたせん。

脂肪の腐敗

脂肪、ずくに魚の油は長くほうっおおくず生ぐさい嫌なにおいをはな぀ようになりたす。

この倉化は、空気䞭で、酞玠や日光のはたらきでもゆっくりおこりたすが、埮生物の繁殖によっお非垞に早くおこりたす。

これは、脂肪の䞭にふくたれる脂肪酞のうちのこずに䞍飜和脂肪酞ずいっお、いろいろの反応性にずむ脂肪酞が酞化されおアルデヒドのような物質にかわるからです。

たた、このような、酞化の途䞭で脂肪酞は、分子が倚数結合しあっお、かっ色に着色したりかたたったりするこずもありたす。

埮生物のはたらきによっお、脂肪が分解するずきはおもに埮生物のも぀リポキシダヌれずいう䞍飜和脂肪酞を酞化する酵玠が関係しおいるのです。

このような酞化は、ビタミンEなどの酞化防止剀を添加するこずによっおもある皋床ふせぐこずができたす。



たんぱく質の腐敗

よく、くさった魚肉などで䞭毒するこずがありたす。
これは魚肉の䞭のたんぱく質が、埮生物によっお分解されアミノ酞を生じこれがさらに倉化をうけお、いろいろ有毒な物質を生じるからです。

アミノ酞から二酞化炭玠がずれおできるいろいろの物質は激しい生理䜜甚をも぀ものが倚くその䞭にはプトレシン・カダペリンのような猛毒のあるものが知られおいたす。

たた、たんぱく質がくさるずいやなにおいをだしたすがこれは、アミノ酞が分解しおできる。

硫化氎玠・メルカプタン・む゜ドヌル・スカトヌル・ア゜モニアなどによるのです。
たたごが腐るず黒くなりたすが、これは硫化氎玠ず鉄分が反応しお硫化鉄ができるからです。

食物の保存

食物が腐敗する䞀぀の原因は、现菌・酵母・カビなどの埮生物が繁殖しこれらのも぀いろいろな酵玠によっお、食品の成分が倉化をうけるからです。

それで、埮生物が繁殖しにくいような条件にしおやればなかなか腐敗しないこずになりたす。

このためには、いろいろな工倫がなされおいたす。

たずえば、冷凍にしたり、冷蔵庫に入れたりしお䜎い枩床で食物をたもっおおく方法が、よく䜿われたす。
これは、埮生物が、䜎い枩床では繁殖しにくいからです。

このほか、埮生物が、よく繁殖するためには適圓な氎分が必芁です。

それで、食品をよく也燥しお氎分を少なくしおおくこずもよい方法です。
也物・あるいは也燥食品ずいうのがこれです。

たた、防腐剀ずしお、わりあい人䜓に害が少なくお埮生物の発育をおさえ、これを殺すような薬品をくわえる方法も䜿われおいたす。
防腐剀には、サリチル酞゚ステルや、抗生物質などが甚いられたす。

猶詰や瓶詰のようにしお、あらかじめ、加熱しお殺菌したあず食物を倖気から遮断しお埮生物が入らないようにする方法もありたす。

たた、特別な埮生物を陀いおは、非垞に高い濃床の食塩や砂糖の溶液酞性の匷い液䞭では、繁殖しにくいので、塩挬けや砂糖づけにしたり酢に぀けたりしお保存するこずもありたす。

ミルクやビヌル・枅酒などの滅菌操䜜ずしおは、火入れをおこないたす。
これは埮生物は、ある枩床以䞊では、死んでしたうからです。

これは、パスツヌルによっお有害な埮生物を殺しお腐敗をふせぐ方法ずしお発芋されたものですから今日でも、パスツヌリれむションずよんでいたす。

残った食物でも、ずきどき煮おおくずかなり長いあいだ保存できるこずは、家庭でもよく知られ、行われおいるこずです。




味噌・醀油発酵ずは わかりやすく解説

味噌・醀油発酵

味噌も醀油も、倧豆や小麊、米などに、カビを繁殖させそのカビのだす酵玠のはたらきによっお発酵させた調味料です。


醀油

蒞した倧豆ずいった小麊をたぜたものに、醀油皮こうじ菌を繁殖させたず醀油こうじを぀くりたす。

このこうじは、匷力なでんぷん分解酵玠やたんぱく質分解酵玠をふくんでいたす。
この醀油こうじに、18パヌセントの食塩氎を同量くわえおよくこねあわせおおくず、醀油もろみができたす。

このようにしお぀くった、醀油もろみは䞀幎以䞊も、ずきどきかきたぜながらほうっおおきたす。

そのあいだに、こうじの䞭にふくたれる酵玠のはたらきによっおでんぷんからは糖ができお甘みをたしたた、たんぱく質からはペプチドやアミノ酞ができお、うたみをたしたす。

このような分解䜜甚は、濃い食塩氎の䞭でも生きおいけるような特別な埮生物のはたらきによっおも、助けられたす。

このようにしお、充分に分解のすすんだ熟成したもろみをしがるず、生醀油ができたす。
これを火入れしお、殺菌し暜や瓶などに぀めお、垂堎ぞだすのです。

味噌も、その぀くり方は、醀油ずだいたい同じですがこうじに、倧豆ず小麊のほかに、米などをくわえお甘みを匷くし仕こみのずき、氎分を少なくするのです。醀油にくらべるず熟成の期間は、そう長くありたせん。

チヌズ

チヌズは、牛乳に酵玠をはたらかせ、たんぱく質を分解した食品です。

牛乳は、倚量のたんぱく質カれむンなどや、脂肪・糖分をふくんでいたす。
この牛乳に、レンネットずいう酵玠をくわえるずカれむンは氎に溶けなくなっお、脂肪ずいっしょに沈殿したす。

これをカヌドずいいたす。

これを垃でこしお、氎分を分離したのちそのたたか、いちど加熱し、さらに加圧しお䞀定の圢にしたす。

これに现菌やカビアオカビをはたらかせるずしだいにその䞭のたんぱく質が分解し、颚味ずうたみをもったものにかわりたす。
これがチヌズです。




アルコヌル発酵ずは わかりやすく解説

アルコヌル発酵

アルコヌルを぀くる目的で、でんぷんや糖蜜などの糖分を埮生物のはたらきでアルコヌルにかえる発酵のこずですがその目的によっお、原料や仕こみの方法などが、いろいろず違っおきたす。


枅酒日本酒

枅酒を぀くるには、たず、よく粟癜した癜米にアスペルギルスオリゞ゚ずいうカビを繁殖させた米こうじずいうものを぀くりたす。

この堎合、癜米は米の倖偎に倚いたんぱく質を、できるだけ取り陀いおおきたす。

このようにしお぀くったこうじにはカビによっお぀くられたいろいろな皮類の酵玠アミラヌれヌマルタヌれなどがたくさんふくたれおいたす。

このこうじず蒞米蒞した米、酵母、適圓な量の氎ずをたぜあわせおおくず蒞米のでんぷんはしだいに分解されお、麊芜糖などの糖類にかわりたす。

こうじによっお分解された糖類は酵母の䞭にずりこたれお、いろいろな酵玠の䜜甚により぀いに二酞化炭玠ずアルコヌルにたで分解されおしたいたす。

こうしおできたものを酒母ずいいたす。
酒母に蒞米・氎をくわえお、さらに発酵を぀づけたす。

アルコヌル濃床が15パヌセントぐらいになるず酵母の発育はずたり、発酵もだいたい終わりになりたす。
こうしおできたものを熟成もろみずいいたすがこれをしがるず、枅酒ができたす。

枅酒は保存のために、火入れをし適圓なアルコヌル濃床に調節しお垂販枅酒ができあがりたす。

日本酒以倖の酒、たずえばビヌルの堎合には米こうじのかわりに麊芜を䜿いたす。

麊芜の䞭には、匷力なアミラヌれがふくたれおいたす。

このアミラヌれで、麊芜の䞭のでんぷんやいっしょにくわえたでんぷんを糖化したのちさらにビヌル酵母をくわえお発酵させたす。

たた、このずき、颚味をたかめる目的でホップをくわえたす。

原料ずしお糖蜜のようなものや、ブドりの果汁などを甚いた堎合はアミラヌれででんぷんを麊芜糖にかえる
いわゆる糖化の工皋がはぶけるので酵母で、ただちに発酵させたす。

このあず、蒞留しお、アルコヌルなどのき発分を集めたものにはラム酒などがありたす。

焌酎は、穀類やむモ類を糖化し、発酵させたあず揮発分を蒞留しお぀くったものです。



実隓

ブドりの果実を、氎であたり掗わないで、よくすり぀ぶしこれを、皮ごず、ビヌル瓶のようなものに3分の2ほど぀めおおきたす。

数日経぀ず瓶の䞭で、さかんに泡がでおくるのが芳察されたす。
このずきゎム栓の䞭倮に、现いガラス管を通したものをずり぀けお栓をしたす。

ガラス管のはしは、瓶の䞭の液面より少し䞊にはなしおおきたす。
぀ぎに、このガラス管の䞊のはしに、ゎム管を぀なぎこのゎム管のいっぜうを別なガラス管に぀ないでおきたす。

このようにしたガラス管を新しく぀くった氎酞化バリりム消石灰の氎溶液でもよいの氎溶液に近づけるか少し぀けるようにしたす。

するず、氎酞化バリりムの氎溶液が、癜い膜に包たれたり䞭に癜い沈殿ができたりするのが芳察されたす。

これは、ブドりの実に぀いおいる酵玠によっおブドりの䞭の糖分が分解され、発酵しお二酞化炭玠ができた蚌拠です。

぀たり、ブドりの䞭の糖分が䞀郚発酵しおアルコヌルず二酞化炭玠になったのです。

氎酞化バリりムは、二酞化炭玠にあうず氎に溶けない癜色の炭酞バリりムを生じるので、二酞化炭玠の存圚を確かめるのに䜿われたす。




発酵ずは 発酵に䜿われる材料ずは わかりやすく解説

ブドりのしがり汁を、かめに入れお密閉し、そのたたにしおおくずしだいに泡がではじめお、ぶどう酒のにおいがするアルコヌル分ができたす。

これが昔から知られおいた、もっずもかんたんな発酵によっおアルコヌル飲料を぀くる䟋です。


たた、食物をほうっおおくず、こずに倏のあ぀いずきなどはべずべずしたり、いやなにおいや味をも぀ようになりたす。

これは食物が腐敗したのです。

発酵も腐敗も、埮生物のはたらきによっおおこる物質の倉化ですが発酵はどちらかずいうず、ある原料から有甚な目的で決たった物質を集めようずしおおこなわれるものです。

これにたいしお、腐敗は、品質や倖芳が悪くなっお倀打ちが䞋がるような方向に、食物などが倉化した堎合をいいたす。

぀たり発酵は、私たちの生掻に圹立ちたすが、腐敗はこの反察なのです。

発酵

人間は、倧昔から、それぞれの地方で、果物や麊や米などでんぷんや糖分の倚い材料を䜿っお、アルコヌル飲料を぀くる方法を知っおいたした。

この堎合、その材料の䞭にふくたれおいるでんぷんや糖分は最埌には二酞化炭玠ずアルコヌルになっおいくのだずいうこずだけはわかっおいたのです。

しかし、これが、酵母ずいう埮生物によっおおこなわれおいるこずがわかったのは19䞖玀のフランスの科孊者、パスツヌルの研究の結果なのです。



発酵のいろいろ

ぶどう酒やビヌルや枅酒のように、アルコヌルを぀くる目的で糖分を酵母のはたらきによっお倉化させるこずをアルコヌル発酵ずいいたす。

しかし、アルコヌル以倖のものを぀くる堎合にも、埮生物はさかんに利甚されたす。

たずえば、アルコヌル酵母のかわりに、乳酞菌を䜿っお糖分を乳酞にかえるこずもできたす。

この堎合は乳酞発酵ずよんでいたす。

このほかにも、酢酞を぀くったり、アセトンやブタノヌルを぀くったりそのほか人間の生掻に圹立぀、いろいろの物質をそれぞれ適圓な酵母やカビ・现菌などを甚いお぀くらせるこずができこのための工業がさかんになっおきたした。

発酵の材料

発酵に䜿われる材料は、別に糖分ずはかぎりたせん。
その目的によっお、たんぱく質や、そのほかのものもいろいろず利甚されおいたす。

たずえば、我が囜で調味料ずしお欠くこずのできない醀油や味噌などは、倧豆や麊の䞭にふくたれおいる糖分のほかにたんぱく質が分解しおできるアミノ酞やそのほか埮生物のはたらきによっお぀くられたかおり・颚味をあたえるようなものをふくんでいたす。

このように、埮生物や酵玠を利甚しおいろいろず圹に立぀ものを぀くる方法を、釀造ずよんでいたす。




たんぱく質の消化ずは たんぱく質の消化酵玠ずは

たんぱく質は、たくさんの、しかもいろいろなアミノ酞が぀ながっおできおいる倧きな分子の栄逊玠です。


このような倧きい分子は、そのたたでは吞収されたせん。
たた自分の䜓を぀くっおいるたんぱく質ずは、違ったたんぱく質がそのたたの圢で䜕かの原因でたずえば泚射などによっお䜓内に入るずアレルギヌやショックなどをおこす危険がありたす。

この堎合、䜓内ずいうのは、胃や腞の䞭はふくたれたせん。

それは、胃や腞のような消化管は、口から肛門に぀ながる䜓の䞭を通り抜けおいるトンネルのようなものなので厳密な意味では、䜓内ずいえないのです。

このようなわけで、私たちの䜓を぀くるために必芁なたんぱく質はいったん、アミノ酞にたで小さく分解されお、はじめお腞で吞収されたす。

吞収されたアミノ酞は、血液によっお、いろいろな郚分に運ばれ私たもの䜓を぀くるたんぱく質に぀くりかえられるわけです。

たんぱく質の消化酵玠

たんぱく質の消化酵玠には、ペプシン・トリプシン・キモトリプシン・ペプチダヌれなどがありたす。

ペプシンは胃液にトリプシンやキモトリプシンはすい液にベプチダヌれはすい液や腞液にふくたれる消化酵玠です。



ペプシンのはたらき

ペプシンは、胃の䞭で、たんぱく質のアミノ酞のくさりのずころどころを切りはなしお、ペプトンずいうものにかえるはたらきをしたす。

このペプトンは、ただかなり倚くのアミノ酞の぀ながった物質です。
ペプシンずいう酵玠は、胃液の䞭にふくたれる塩酞の酞性によっおそのはたらきが助けられおいたす。

トリプシン・キモトリプシンのはたらき

ペプトンは、やがお十二指腞に運ばれおいきたすが十二指腞には、すい臓からの消化酵玠が流れこんでいたす。

その䞭のトリプシンやキモトリプシンずいう酵玠によっおこのペプトンは、たた现かくばらばらに壊されさらに小さいオリゎペプチッドずいわれるアミノ酞が数個ず぀むすび぀いた皋床のものにたで、切られおいきたす。

ペプチダヌれのはたらき

ペプチダヌれずいうのは、やはりすい液にふくたれる数皮類の消化酵玠の総称です。

この酵玠によっお、オリゎペプチッドは再びくさりのはしからアミノ酞を切りはなしおいっおずうずう最埌に、完党にアミノ酞にたで分解しおしたいたす。

アミノ酞は、そこではじめお、腞の壁から吞収されおいくわけです。




脂肪の消化ずは 脂肪の消化酵玠ずは わかりやすく解説

脂肪は、氎に溶けにくく、氎の䞭ではお互いに集たりあっお倧小さたざたな粒になっおいたす。

このような脂肪が、腞の壁から吞収されるためには非垞に小さな粒になるか、たたは分解をうけお氎に溶けやすい圢にならなければならないのです。


脂肪の消化酵玠

脂肪の消化酵玠は、リパヌれずいうものです。
リパヌれは、すい臓から分泌されるすい液や小腞の壁から分泌される腞液、胃の壁から分泌される胃液の䞭にふくたれおいたす。

そのほかに、消化酵玠ではありたせんが肝臓で぀くられるたん液が消化酵玠のはたらきを助けおいたす。

胆液は十二指腞に分泌される物質でこの䞭には、脂肪の粒を小さく分散する䜜甚をもった胆汁酞ずいう物質をふくんでいお脂肪がリパヌれのはたらきをうけやすくしたり吞収されやすくするのに圹に立っおいたす。

リパヌれのはたらき

脂肪は、グリセリンずいう氎に溶けやすい䞀皮のアルコヌルず脂肪酞ずいう氎に溶けにくい䞀皮の酞が結合したものです。

脂肪が吞収されるためには、これが氎に溶けやすい圢にかわらなければなりたせん。リパヌれは、脂肪を分解しお脂肪酞を切りはなしその成分であるグリセリンず脂肪酞にかえるはたらきをしおいたす。

脂肪酞は、そのたたでは氎に溶けたせんがナトリりム塩になるず、氎によく溶けるようになりたす。

胃・十二指腞・小腞で、リパヌれによっお切りはなされたグリセリンず脂肪酞は、腞の壁から吞収されおいくのです。




でんぷんの消化ずは おんぷんの消化酵玠ずは

食物の䞭にふくたれる、でんぷんや脂肪、たんぱく質は非垞に倧きな分子であったり、たた分子どうしがたくさん集たっお倧きい粒子を぀くったりする性質が匷くおそのたたでは、すぐに腞の壁から吞収されたせん。

そこで、食物が口から胃をずおっおいく間にいろいろな消化酵玠のはたらきでより小さい、より吞収されやすい圢に倉化されたす。


でんぷんの消化

でんぷんはぶどう糖が、ちょうどくさりを぀くるようにたくさんむすび぀いおできあがった、たいぞん现長い倧きい分子からできおいたす。

でんぷんが䜓の䞭に栄逊分ずしお吞収されるためにはぶどう糖にたで分解されなければならないのです。

おんぷんの消化酵玠

でんぷんを消化するはたらきをも぀酵玠に、アミラヌれずマルタヌれがありたす。
アミラヌれは、さらにそのはたらきの違いによっおαアミラヌれず、βアミラヌれの2぀に分けられたす。

これらは、でんぷんを麊芜糖にたで分解するはたらきをしたす。
このうちαアミラヌれは、おもにだ液䞭にふくたれおいたす。

たた、すい臓からでるすい液の䞭にはαアミラヌれずβアミラヌれがふくたれおいお十二指腞ででんぷんにはたらきたす。

マルタヌれは、アミラヌれが分解した麊芜糖をさらにぶどう糖にたで分解し、腞の壁から吞収されやすいようにする酵玠です。
マルタヌれは、腞の壁から分泌される腞液䞭にふくたれおいたす。

アミラヌれのはたらき

でんぷんが消化される第䞀段階では、このでんぷんを぀くっおいる300個あるいはそれ以䞊たくさんの、ぶどう糖ずぶどう糖の間のむすびめが切られお、小さくなっおいきたす。

このはたらきをするのがアミラヌれですがこの切り方には2皮類の方法がありたす。

1぀は现長いくさりをでたらめに、ばらばらに怖しおいくやり方でもう1぀は、くさりのはしから、きちんず䞀定の間隔をおいお切っおいくやり方です。

第䞀の方法で切られた堎合、最初にできるものはなおぶどう糖がたくさん぀ながった圢をしおいたす。

これをデキストリンずいいたすが、このデキストリンはそのたたでは、ただ吞収されたせん。

第二の方法では、でんぷんは2個のぶどう糖が結合したものずしお順々に切りはなされながら、どんどん小さいものになっおいきたす。
この堎合できるものは、ぶどう糖2個が結合した糖、すなわち麊芜糖です。



第䞀の方法で、でんぷんを壊しおいくはたらきをもったアミラヌれをαアミラヌれ。

第二の方法で、でんぷんを壊しおいくアミラヌれをβアミラヌれずいいたす。

αおよびβアミラヌれはもちろん、デキストリンにもはたらいお麊芜糖を぀くるはたらきをしたす。

私たちが、でんぷんをたくさんふくんでいる食物をよくかんでいるずしだいに甘さがたしおくるこずに気が぀くでしょう。

これは、だ液の䞭のアミラヌれによっおでんぷんから、おもにデキストリンができさらに、しだいに麊芜糖ができるからです。

だ液にふくたれおいるアミラドセおもにα アミラヌれで、プチアリンずよばれるこずもあるによっお充分に分解をうけなかったでんぷんやデキストリンは
胃の䞭では、ほずんど酵玠のはたらきをうけたせん。

それは、胃液の酞性が匷いのでだ液のアミラヌれの掻動がずめられおしたうからです。

しかし、胃に入ったものがしだいに十二指腞に入っおいくに぀れおふたたびアミラヌれのはたらきをうけるようになりたす。

それは、すい臓から腞の䞭にだされおいる塩基性のすい液の䞭にいろいろな消化酵玠がふくたれ、その䞭にアミラヌれもあるからです。

マルタヌれのはたらき

アミラヌれによっおでんぷんは腞の䞭で二分子のぶどう糖からなる麊芜糖にたで完党に分解されおいきたすが、これはただ吞収できる圢ではありたせん。

でんぷんが栄逊分ずしお、腞から吞収されるためにはぶどう糖の圢にならなければならないのです。

小腞の壁からはマルタヌれをふくんだ腞液が分泌されここで、麊芜糖はさらに分解をうけお、完党にぶどう糖にたで壊されやがお小腞の壁から血液䞭に吞収されおいくのです。




ビタミンずは ビタミンの発芋はい぀頃 わかりやすく解説

ビタミンの発芋

「航海病」ずいわれた壊血病が、新鮮な野菜の欠乏のためにおこるこずがわかったのは、18䞖玀のこずです。

しかし壊血病や、かっけなど、いろいろな病気がある栄逊玠が䞍足するためにおこるのだずいう考え方がはっきりしたのは20䞖玀になっおからです。


1897幎、オランダのアむクマンずいう孊者は癜米ばかり食べおいるニワトリが、かっけにかかっおいるこずを知り逌に玄米やぬかをくわえるず、これが治るこずを発芋したした。

これは、動物にビタミン欠乏症をおこさせた最初の実隓でそれからビタミンを研究するうえで倧切な研究方法ずなったのです。

1910幎には、日本の鈎朚梅倪郎博士がかっけを予防する物質を米ぬかからずりだし、翌幎この物質をオリザニンず名づけたした。

これは、ニワトリの癜米病にきく成分をもったもので今日でいう、ビタミンB1です。

1911幎には、ポヌランド人のフンクが鳥の癜米病に効く成分を、米ぬかからずりだし翌幎この物質に「生呜に必芁なアミン」ずいう意味で、ビタミンず名づけたのです。

その埌、アメリカのマッカラムずいう孊者によっおビタミンにも油に溶けるものや、氎に溶けるものなどかおるこずが確かめられいろいろなビタミンが、数倚く発芋されるようになりたした。

ビタミンA

油に溶ける性質のビタミンで成長を促進する物質ずしおバタヌや肝油の䞭に認められたものです。

このビタミンが䞍足するず、ずり目倜盲症になりたす。
ずり目ずいうのは、倕方少し暗くなるずもう物の芋分けが぀かなくなる病気です。

目の網膜にはビタミンAがふくたれおいお網膜が光に感じるはたらきに関係しおいるのでビタミンAをずらないず網膜䞭のビタミンAが䞍足し感光䜜甚が鈍るのだろうず考えられおいたす。

ビタミンAは肝臓レバヌ、バタヌ、色の぀いた野菜類に倚くふくたれおいたすが空気䞭の酞玠によっお、だんだん壊されおいく性質をもっおいたす。



ビタミンB

かっけを予防し、成長を促す因子その原因ずなる物質ずしお名づけられたものです。

ビタミンB1

珟圚チアミンずよばれおいるビタミンで氎に溶けたす。
これが䞍足するず、かっけの症状がおきたす。

たた、炭氎化物が私たちの䜓の䞭で二酞化炭玠にたで分解されるずきこの倉化に関係しおいる1぀の酵玠が、このチアミンを必芁ずしおいたす。

チアミンは加熱するず、ずくに塩基性液䞭で加熱するず速やかに壊れるので、豆を煮たり、パンを぀くるずきに炭酞氎玠ナトリりム重曹を䜿うず、その倧郚分は壊れおしたいたす。

チアミンは、穀類・豆類などにふくたれたす。

ビタミンB2

成長を促進するビタミンで、リボフラビンずよばれやはり氎に溶ける性質がありたす。

このビタミンは、炭氎化物が䜓の䞭で酞化しお゚ネルギヌを生じるずきの反応の仲立ちをしおいたす。

牛乳にずくに倚く、たた肝臓や酵母にもふくたれおいたす。

二コチン酞ずその他のビタミンB

䜓の䞭でおこる酞化還元反応の倚くは二コチン酞をふくんだ化合物が仲立ちをしおいたす。

私たちにこのビタミンが䞍足するずペラグラ党身の皮膚に発疹がおきる病気にかかりたす。

そのほか、ビタミンB矀に入るものにはピリドキシンずよばれるビタミンB6シロネズミでは䞍足するず皮膚炎になるパントテン酞ニワトリでは皮膚炎・ビオチンシロネズミでは皮膚炎コリン・むノシットシロネズミでは脂肪肝・パラアミノ安息銙酞ニワトリでは成長䞍良・葉酞・ビタミンB2貧血になるなどが有名です。

ビタミンC

氎に溶けるビタミンでアスコルビン酞ずもよばれたす。
このビタミンは空気、ずくにあ぀いずきに空気にあうず壊れる性質をもっおいたす。

たた、銅などのむオンによっおも、非垞に早く壊れたす。

このビタミンが欠乏するず现胞ず现胞を぀なぎあわせおいる物質が䞍足し血管を぀くっおいる现胞の぀ながり方が悪くなっお出血しやすくなりたす。
これが壊血病です。

ビタミンCは、野菜や果物に倚くふくたれおいたす。

ビタミンD

油に溶けるビタミンです。
プロビタミンDずいう物質からできるものですがこの倉化は玫倖線のはたらきでおこりたす。

肝油や牛乳には、このプロビタミンDがふくたれおいたす。

このビタミンが䞍足するず、骚の成長が悪くなり、くる病にかかりやすくなりたす。
怍物にはあたりふくたれおいたせんがシむタケには䟋倖的に倚くふくたれおいたす。



無機質ずは 食塩・カルシりム・鉄・ペり玠の特城ずは

食物の成分のうち䞉倧栄逊玠ずいわれる有機質炭氎化物・脂肪・たんぱく質を陀いた残りのものが、氎分や塩分などの無機質灰分です。

無機質は私たちの䜓を぀くる材料ずしお、なくおはならない倧切なものなのです。

たた、これらの成分のほかに、ごく少量ですが食物ずしおずらないず、䜓にいろいろな障害がおこるような有機質がありたす。

これがビタミンです。


食塩

䜓の䞭で、いろいろな倉化か順調におこなわれるためには血液やリンパ液が䞀定の皮類ず、䞀定の濃床の塩分をふくんでいなければなりたせん。

血液にふくたれる塩分の倧郚分は、ナトリりム塩です。
わたしたちが食塩塩化ナトリりムを盞圓量ずらなければならないのはこのためです。
1日に必芁な食塩は、ふ぀う1020グラムぐらいです。

カルシりム

骚の成分は、倧郚分がリン酞カルシりムです。
リンは穀物にたくさんふくたれたすが、カルシりムは穀物にはほずんどないのでこれを倚くふくむ小魚や牛乳をずる必芁がありたす。

ずくに牛乳䞭のカルシりムは、吞収されやすい圢で存圚しおいたす。

鉄

鉄は、赀血球の䞭にあるヘモグロビンずいう色玠たんぱく質にふくたれおいたす。
肺で血液、か空気に觊れるず、ヘモグロビン䞭の鉄が酞玠ず結合したす。

そしお、血液がめぐっお、組織にたわっおくるず酞玠をはなすのです。
組織の现胞にわたされた酞玠は、炭氎化物や脂肪などの酞化に䜿われたす。

この酞化のなかだちになっおいるものの1぀であるチトクロムずいう物質も、やはり鉄をふくんでいたす。

鉄は、いろいろな食品䞭に、少量ながらふくたれおいたす。

リン

䜓の䞭では、リンはいっぱんに、リン酞化合物の圢で存圚しおいたす。
カルシりムずいっしょになっお、骚を぀くるほかにいろいろの炭玠化合物ず結合しお、たくさんのはたらきをしおいたす。

なかでも倧切なはたらきは、ATPずよばれるリン酞化合物でたいぞん倚くの゚ネルギヌをもっおいるこずです。
炭氎化物の酞化によっお生たれた゚ネルギヌは、ひずたずATPずいう圢になるのです。

そしお、䜓の䞭で䜕か゚ネルギヌを䜿っお仕事をしなければならないずきにこのATPが䜿われるのです。

ペり玠

甲状腺ホルモンであるチロキシンずいう物質はペり玠を倚量にふくんでいたす。
それでペり玠が䞍足するず、このホルモンが足りなくなりいろいろな病気をおこしたす。

ペり玠は、海藻䞭にたくさんふくたれおいたす。




食物䞭の䞉倧栄逊玠の割合ず熱量ずは わかりやすく解説

私たちが、毎日食べおいる食物䞭にはいろいろな栄逊玠がふくたれおいたす。

口からずり入れられるこれらの栄逊玠は䜓の䞭で、いろいろな酵玠によっお消化され分解されお、だんだん圢をかえながら、私たちの血ずなり肉ずなっお䜓を぀くっおいきたす。



これらの栄逊玠は、䜓の䞭で分解され䜓を぀くっおいくずずもに䞀郚のものは私たちが䜓枩をたもったり運動したりするのに必芁な゚ネルギヌを぀くるために、分解されおいたす。

栄逊玠が分解しお生じる゚ネルギヌは熱量カロリヌであらわされたす。

たずえば、炭氎化物1グラムは玄4キロカロリヌ脂肪1グラムは玄9キロカロリヌ、たんぱく質1グラムは玄4キロカロリヌの熱量をそれぞれ分解しながら生みだしたす。

栄逊孊では、キロカロリヌのこずを、たんにカロリヌずいいたす。

衚は、おもな食品にふくたれる炭氎化物・脂肪・たんぱく質の割合ず熱量をあらわしおいたす。氎分や灰分などは陀いおありたす

倧人は、1日に20004000キロカロリヌ必芁だずいわれおいたすがこの量は、幎什・䜓重・性別、運動や仕事の皋床に応じおいろいろず違っおきたす。




必須アミノ酞ず非必須アミノ酞ずは たんぱく質の栄逊䟡ずは

必須アミノ酞ず非必須アミノ酞

私たちの髪の毛や爪は、い぀のたにかのびおいきたす。
たた皮膚は、あかずなっおむけおいきたす。

このほかにも、いろいろな蚌拠によっお䜓のたんぱく質は
成長が止たったあずでも、たえず圢づくられおいるこずがわかりたす。


いっぜう、たんぱく質は、アミノ酞たで分解されお
その窒玠は尿玠ずしお排出されおいたす。
ですから、私たちが生きおいくためには䜓のたんぱく質を぀くるために
その原料になるたんぱく質やアミノ酞などを食物からずり入れる必芁があるのです。

しかし、たんぱく質を぀くるアミノ酞は
すべお食物ずしおずり入れなくおも䜓のなかで
ほかのものから合成されるものもあるのです。

栄逊孊䞊でいう必須アミノ酞ずいうのは䜓のなかでは぀くるこずができないので
どうしおも倖から栄逊ずしおずり入れないず
完党な成長を続けるこずができないものをいいたす。

人の堎合はロむシンヌむ゜ロむシン・バリン・スレオニン
メチオニン・プニルアラニン・リゞン・トリプトファンの8皮類が
必須アミノ酞です。

このほかのアミノ酞は䜓内で必須アミノ酞や
ほかの物質から぀くるこずができるので、ずくに食物ずしおずり入れなくおも
どうにか補っおいけるものです。

このようなアミノ酞を非必須アミノ酞ずいいたす。

たんぱく質の栄逊䟡

䜓内にずり入れられたたんぱく質は、消化酵玠のはたらきをうけおアミノ酞にたで分解され、吞収されたす。

こうしおずり入れられたアミノ酞は䜓の䞭で合成されたアミノ酞ずずもに酵玠の助けにより新しく私たちの䜓を぀くるたんぱく質に぀くりなおされたす。

たた䜙分なアミノ酞は分解されお、䞀郚ぱネルギヌ源になっおしたいたす。

ですから䜓のたんぱく質を぀くるのに適圓なアミノ酞がそのずきにおそろっおいなければ、それだけ利甚される割合が少なくなるわけです。

このようなわけで、食物のたんぱく質の栄逊䟡は必須アミノ酞の皮類ず量によっお、包たるこずがわかりたす。



アミノ酞の割合をわかりやすく、おけにしおあらわすず䞋の図のようになりたす。

どのアミノ酞も必芁量だけふくたれおいおアミノ酞どうしのバランスがずれおいるものを暙準たんぱく栄逊おけずするこずにしおこれず各食品のたんぱく質にふくたれるアミノ酞の割合を比范しおみたしよう。

おけの板の幅は、暙準たんぱくおけの板の幅ず同じで高さがいろいろずかわっおくるわけです。
もし1枚の板がなげれば、このおけに氎を入れるこずはできたせん。

ですから、たんよく質ずしおの栄逊䟡は0になるわけです。
たた1枚の板が半分であれば、栄逊䟡もおけ半分になっおしたうでしょう。

このようにしお、すべおのアミノ酞はもっずも䞍足するアミノ酞に比䟋しお利甚され残りはかなり無駄になっおしたいたす。
それで、おけの板のでこがこが少ないほど、よいたんぱく質ずいえたす。

各皮の食品に぀いおみるずいっぱんに怍物性たんぱく質は動物性たんぱく質にくらべおアミノ酞組成の点でも劣っおいるこずはおけの図からもよくわかるでしょう。

ただ、倧豆はよいアミノ酞組成をもっおいたす。
珟圚、私たちはたんぱく質の2030パヌセントを動物性食品からずっおいるにすぎたせん。

これからは、もう少したんぱく質の量ずアミノ酞のバランスを考えお、食物の組みあわせを工倫するこずが倧切です。



たんぱく質ず酞の関係ずは わかりやすく解説

たんぱく質ず酞

牛乳に酞を少しくわえるずカれむンずいうたんぱく質が沈殿しお癜いかたたりができたす。
たた、牛乳が叀くなっおも癜いかたたりができたす。


これは、牛乳の䞭にある乳糖が、乳酞菌によっお乳酞にかわりこの酞のはたらきによっお、カれむンが沈殿するからです。

牛乳が新しいか叀いかを怜査するのに乳酞の量をはかるずいう方法がありたすが乳酞の量が倚いほど、叀い牛乳ずいうこずになりたす。

たんぱく質を、濃い酞ずいっしょに長い時間熱するずたんぱく質は分解しお、いろいろのアミノ酞になりたす。

味の玠の商品名で知られおいる化孊調味料はグルタミン酞ずいうアミノ酞のナトリりム塩でたんぱく質を、酞で分解しお぀くったものです。

石油から合成する方法もありたす。

ビりレット反応

たんぱく質に氎酞化ナトリりムず少量の硫酞銅をくわえるず、玫色にかわりたす。
この反応をビりレッ卜反応ずいい、アミノ酞が3個以䞊぀ながったものならペプチドでもペプトンでも同じ反応をしめしたす。

実隓

詊隓管に56倍の氎でうすめたたたごの癜身を1立方センチほどずりこれに1パヌセントの硫酞銅液を䞀滎10パヌセントの氎酞化ナトリりム液を5、6滎くわえおよくふっおみたしょう。

液の色が玫色にかわりたす。これはビりレッ卜反応によるものです。



キサントプロテむン反応

たんぱく質に、濃硝酞を少量くわえお熱するず黄色の沈殿ができたす。
これを冷やしたあずで、塩基性にすれば、だいだい色にかわりたす。

これをキサントプロテむン反応ずいいたんぱく質にふくたれるチロシンずかトリプトファンずいうアミノ酞が硝酞ず反応した結果おこるものです。

実隓

詊隓管に、56倍の氎でうすめたたたごの癜身1立方センチをずりこれに濃硝酞1立方センチをくわえお、熱すれば黄色になりたす。

そしおこれを冷やしおからアンモニアを少量くわえるず、だいたい色になりたす。
このずき、指に硝酞が぀かないように泚意したしょう。

硝酞が぀くず、皮膚は黄色になりたすがこれは私たちの䜓がたんぱく質からできおいる蚌拠なのです。

ミロン反応

たんぱく質にミロン詊薬氎銀を濃硝酞に溶かしお氎でうすめ、ろ過した液を
くわえるず癜い沈殿ができたす。

さらにこれを熱すれば、レンガ色にかわりたす。これをミロ゜反応ずいいたす。
これは、たんぱく質䞭のチロシンの存圚による反応です。

実隓

56倍の氎でうすめたたたごの癜身1立方センチにミロ゜詊薬1立方センチをくわえたのち、これを熱したす。

はじめ、癜い沈殿ができたすが、熱するずレンガ色にかわるのがわかりたす。

ニンヒドリン反応

たんぱく質にニンヒドリン液をくわえお熱するず、玫色になりたす。
これをニンヒドリン反応ずいいたんぱく質䞭にアミノ基ずいう窒玠ず氎玠からできおいる原子団があるこずをしめしおいたす。

この反応はアミノ酞でもおこりたす。

実隓

56倍の氎でうすめたたたごの癜身1立方センチに0.2パヌセントのニンヒドリン液を1,2滎くわえ、匷く熱したす。
液が玫色にかわるこずを確かめたしょう。



たんぱく質の成分ずは わかりやすく解説

たんぱく質の成分

たんぱく質には、たくさんの皮類がありたすがその組成はお互いによく䌌おいたす。

炭玠・氎玠・酞玠のほかに、窒玠ず硫黄をふくむこずが炭氎化物や脂肪ず違う点です。


髪の毛や、぀めを燃やすずくさいにおいがしたす。
髪の毛や぀めは、ケラチンずいうたんぱく質からできおいたすがこのケラチンは硫黄をふくんだシスチンずいうアミノ酞をたくさんふくんでいたす。

くさいにおいは、硫黄が燃えおできた二酞化硫黄のにおいなのです。

たた、たんぱく質に氎酞化ナトリりムの固䜓をくわえお熱するず錻に぀んずくる蒞気がでおきたす。
これは、たんぱく質䞭のグルタミンやアスパラギンが分解しおできたアンモニアのにおいです。

たんぱく質を酞や塩基などずいっしょに熱したりペプシンやトリプシンのような消化酵玠をはたらかせたりするずだんだん分解しおペプトンやペプチドや、いろいろの皮類のアミノ酞を生じたす。

ペプト゜やペプチドは、分解を完党におこなえば最埌にはアミノ酞になりたす。

倩然のたんぱく質の分解によっおえられるアミノ酞は、20数皮知られおいたすがこの20数皮のアミノ酞のなかには動物が生きおいくためにどうしおも食物からずり入れなくおはならないものがありたす。

これが必須アミノ酞です。
その他のアミノ酞は、動物が䜓の䞭で心須アミノ酞やその他の物質から぀くるこずができるのでずくに食物ずしおずらなくおも倧䞈倫なのです。

ここで、たんぱく質の皮類によっおふくたれおいるアミノ酞の皮類ず量が非垞に違う、ずいうこずに泚意したしょう。

たずえばれラチンは、トリプトファンやバリンのような倧事なアミノ酞をふくんでいないのでれラチンだけを食べおいるず、栄逊䞍足になりたす。



たた、小麊にふくたれおいるグリアゞンずいうたんぱく質だけでネズミを飌っおいるず、ネズミは成長が遅くなるしトりモロコシにふくたれおいるツェむンずいうたんぱく質だけあたえおいるずネズミの䜓重は、だんだん枛っおやがお死んでしたいたす。

グリアゞンには、リゞンが少ししかふくたれおいないしツェむンにはリゞンずトリプトファンずいう心須アミノ酞がふくたれおいないからです。

ふ぀う、動物性たんぱく質は、怍物性のたんぱく質にくらべお心須アミノ酞を倚くふくんでいお、栄逊的にすぐれおいたす。

たんぱく質ず熱

牛乳を煮るず、衚面にうすい膜ができ、たたごを茹でるずかたくなりたす。
このように、たんぱく質には熱によっお倉化しお、かたたっおしたうものがありたす。

この倉化は、たんぱく質の倉性ずよばれ、倉性をうけたたんぱく質はもう、もずのたんぱく質にもどるこずはありたせん。

ゆでたたごが、生たたごより消化がいいのはたたごが熱による倉性をうけたために消化酵玠のはたらきをうけやすくなっおいるからです。

たんぱく質の倉性は、熱のほかに酞・塩基・アルコヌルなどによっおもおこりたす。
倉性をうけるず、いっぱんに溶けにくくなっおかたたったり、沈殿を生じるこずが知られおいたす。




たんぱく質の皮類ずは わかりやすく解説

私たちの䜓を぀くっおいる物質の䞭で、その量からいっおもはたらきの耇雑なこずからいっおも、いちばん倧切なものは、たんぱく質です。

筋肉や皮膚など䜓の支えずなるものばかりでなく生理䜜甚のうえでも、倧切な圹割をはたしおいる物質はほずんど、たんぱく質から成り立っおいたす。


たんぱく質の性質による分け方

たんぱく質は、だいたい20皮ばかりのアミノ酞が䜕癟ず぀ながっお、たいぞん倧きな分子を぀くっおいる物質です。

アミノ酞ずいうのは、同じ分子の䞭に窒玠ず氎玠からなるアミノ基―NH2ず炭玠・酞玠・氎玠からなるカルボキシル基―COOHずをも぀有機化合物をいうのです。

いろいろなたんぱく質の性質の違いはこれらのアミノ酞の぀ながり方の順序や、その皮類、数によっお決たりたす。

䜓の䞭にあるたんぱく質の皮類は非垞に倚いのですが氎や塩類溶液、その他のものにたいする溶け方などによりいろいろず分類されおいたす。

アルブミン

氎に溶け熱によっお固たる性質のあるたんぱく質をアルブミンずいい血枅アルブミン・たたごアルブミンなどがありたす。

血枅アルブミンは、血枅䞭に倚くふくたれおいたすが人ず牛ず銬ずでは少しず぀アミノ酞の䞊び方に違いがあったりしお现かい性質が違っおいたす。

たたごアルブミンは、たたごの癜身に倚くふくたれおいたす。

グロブリン

氎に溶けにくく、食塩氎によく溶け、熱によっおだいたい固たる性質のたんぱく質です。
血枅䞭や動怍物の䜓の組織の䞭にふくたれおいたす。

プロラミン

氎に溶けないが、うすい酞・うすい塩基、5080パヌセントのアルコヌルに溶けるたんぱく質です。
怍物皮子に倚く、グルタミン酞ずいうアミノ酞を倚くふくんでいたす。

小麊に倚くふくたれるグリアゞンずいうたんぱく質は、プロラミンの䞀皮です。

グルテリン

怍物皮子に倚くふくたれ氎に溶けないが、うすい酞・うすい塩基に溶けたす。
プロラミンず同じように、グルタミン酞を倚くふくみたす。

グルテリンの䞀皮であるグルテニンはグリアゞンずずもにグルテンずいう耇合物を぀くりたす。
小麊のグルテンからは、化孊調味料のグルタミン酞ナトリりムが぀くられたす。



硬たんぱく質

動物の毛や぀め・皮ふの衚皮などを぀くっおいるケラチン、骚・軟骚・関節などに倚くふくたれおいるコラヌゲンなどのたんぱく質のこずです。

氎や塩類溶液・うすい酞・うすい塩基に溶けず消化されにくいので、栄逊的䟡倀はほずんどありたせん。

色玠たんぱく質 色玠ず結合しおいるたんぱく質です。
私たちの血液䞭の赀血球にあっお、酞玠を䜓の組織に運んでいるヘモグロビンはヘムずいう色玠ず結合した、グロビンずいうたんぱく質からなりたっおいたす。

動物性たんぱく質

動物性たんぱく質は、おもにアルブミンやグロフリン・ヒストン・プロラミンなどのような现胞内のたんぱく質ず、コラヌゲンやケラチンのように现胞の倖偎に存圚しおいるたんぱく質の2぀から成り立っおいたす。

このうち栄逊的に倧切なものは、おもに现胞内のたんぱく質です。

たたご・牛肉・牛乳などの動物性食品には、たんぱく質がたくさんふくたれおいたす。

魚には、だいたい、牛肉ず同じ量のたんぱく質がふくたれおいたす。
たた、動物性たんぱく質は、質がよいので䜓内で無駄になるこずが少なく有効に利甚されたすから、怍物性たんぱく質ほど、たくさん食べなくおもよいのです。

怍物性たんぱく質

怍物性たんぱく質は、おもにプロラミンやダルテリン・アルブミン・グロブリンのようなものから成り立っおいたす。

䞋の衚からもわかるように、怍物性食品にふくたれるたんぱく質は倧豆や豆腐を陀いお、動物性食品にくらべお量も少なくたた、質も悪いので䞀定の栄逊状態を保぀ためにはたくさん食べなければならず、胃の負担もそれだけ倚くなるわけです。

けれども倧豆は、たんぱく質にずみ、質もすぐれおいるので私たちにずっおは倧事なたんぱく源ずなる食品です。



脂肪の甚途ずは 石鹞ずマヌガリンの䜜り方ずは

石鹞

ふ぀う、私たちが䜿っおいる石鹞は、脂肪のケン化によっおできる脂肪酞のアルカリ金属塩が䞻成分ずなっおいたす。

石鹞には、硬石鹞ず軟石鹞ずがありたす。

これは、石鹞を぀くるずきに䜿う脂肪の皮類ずアルカリの皮類によっお、かたい石鹞ず柔らかい石鹞ができるずころから名づけられたものです。


柔らかい石鹞は、脂肪酞の分子の小さいものからなる脂肪あるいは䞍飜和脂肪酞を倚くふくむ脂肪から぀くられたす。

硬い石鹞は、分子の倧きい飜和脂肪酞を倚くふくむ脂肪を原料ずしたずきにできたす。
たた、アルカリ金属塩を぀くるため氎酞化ナトリりムを䜿った石鹞は゜ヌダセッケンずよばれ硬い石鹞ずなりたす。

これにたいしお、氎酞化カリりムを䜿っおできる石鹞はカリセッケンずよばれ、柔らかくお氎によく溶けたす。

これは、ひげそりクリヌムや液䜓石鹞など、特別なものに䜿われたす。
石鹞を぀くる堎合の原料ずしお、矊や牛の貯蔵脂肪が重芁ずされおいたす。

これらの脂肪だけから぀くられたものは石鹞ずしお非垞にすぐれた性質をもっおいたすが、氎に少ししか溶けないために熱湯を䜿わなければならないずいう、欠点をもっおいたす。

これは、牛や矊の脂肪を぀くっおいる脂肪酞の性質によるためです。
そこで、この性質を改良するために、牛や矊の脂肪に怍物の実からずった脂肪をたぜお、石鹞を぀くりたす。

魚油のように、䞍飜和脂肪酞を倚くふくむ脂肪は酞化されやすく、いやなにおいも匷いので石鹞の原料ずしおはそのたたでは䜿えたせん。

しかし、このように䞍飜和脂肪酞を倚くふくむ脂肪は觊媒を䜿い氎玠ず化合させお硬化油にすれば、石鹞の原料ずしお䜿えるようになりたす。

硬化油にするず、それたで垞枩で液䜓であったものが、固䜓の脂肪にかわりたす。

硬化油を぀くるこずは、石鹞のほかマヌガリンの原料を぀くるためにも、工業的にたいぞん重芁なこずなのです。

石鹞の぀くり方

たず、倩然の脂肪、あるいは硬化油に、氎酞化ナトリりムをくわえケン化したす。
この氎酞化ナトリりムの量は、その脂肪がケン化するのに必芁な量よりも、わずかに倚くしたす。

これは、塩基がわずかに倚いずケン化が速やかにおこなわれるからです。

ケン化が終わったら、塩化ナトリりム食塩をくわえお冷えないようにしおおいおおきたす。
するず、石鹞は、濃い食塩氎には溶けないので䞊のほうに浮かび䞊がり、グリセリンをふくんだ食塩氎は䞋のほうに残りたす。

このように、塩類をくわえお析出させるこずを、塩析ずいいたす。
぀ぎに、このセッケンを分けずりたすが、このずきのセッケンはカヌドずよばれ、ただグリセリン・食塩のほか塩基などがいくらかたじっおいるので、氎を充分にくわえお、煮お溶かしこれにさらに食塩をくわえお、ふたたび石鹞を固たらせたす。

これを䜕回もくり返しおおこない、䞍玔物を取り陀きたす。
こうしお぀くったセッケンは銙料でにおいを぀けたり染料できれいな色を぀けたりしおから、家庭甚ずしお䜿われるのです。

たた、薬甚石鹞には、クレゟヌルや、そのほかの殺菌剀などがくわえられたす。
なお、石鹞を぀くるずきにできるグリセリンは、別に集められお粟補されたす。



石鹞のはたらき

石鹞は、汚れを萜ずす力をもっおいたす。
これは、぀ぎのような石鹞の性質によるためだず考えられおいたす。

石鹞を぀くっおいる分子はちょうど正反察の性質をもった2぀の郚分からできおいたす。

その1぀は、氎の分子ずなじむ力の匷いカルボキシル基でもう1぀は氎の分子ずなじむ力はないが炭化氎玠や油あかや汚れの䞭にはこのような氎に溶けにくい物質が倚くふくたれおいるずなじむ力の匷いアルキル基炭化氎玠がくさりのように぀ながったものの郚分です。

このような぀くりのため、セッケツを氎に溶かすず石鹞分子は、カルボキシル基を䞋にしお氎の衚面に䞊がうずするので氎の衚面匵力衚面が瞮もうずする力を小さくさせたす。

このため、石鹞氎は浞透䜜甚が匷く垃の繊維の䞭にたで染み透るのです。

氎の䞭に油があったり、垃にあかや油が぀いおいるず氎になじみやすいカルボキシル基を倖偎にしおアルキル基のほうが油やあかにくっ぀き、その衚面を包みたす。

その結果、油やあかの粒は现かく氎䞭に分かれおちょうど氎に溶けたようになっお掗い萜されるのです。

石鹞分子によっお囲たれながら现かい粒になっお分散するものが液䜓のずきは乳濁液ずいい固䜓のずきは懞濁液ずいいたす。

掗濯をするずきには、玄40℃の氎軟氎に0.5パヌセントの濃さに石鹞を溶かすのがよいずされおいたす。

石鹞のように、分子の䞭に氎ずなじみやすい郚分ずその反察の性質の郚分ずをもっ化合物は氎に溶けお衚面に集たり衚面匵力を小さくする性質があるので、衚面掻性剀ずいいたす。

衚面掻性剀は、いっぱんに油を乳濁させ现かい固䜓の粒を懞濁させる力をもっおいたす。

実隓1

2本の詊隓管に、蒞留氎を少し入れ、その各々に2、3滎の油をくわえたす。
そしお、いっぜうの詊隓管だけに、さらに数滎のセッケン氎をくわえ䞡方の詊隓管を振っお比べおみたしょう。

石鹞氎を入れたほうの詊隓管は油が氎の䞭に溶けこんだようになっお区別できず、癜くにごっお芋えたす。

これは石鹞の乳濁䜜甚によるものです。

実隓2

2本の詊隓管に蒞留氎を少し入れ、それにススを浮かべたす。
いっぜうには、粉石鹞を少しくわえ、䞡方の詊隓管をよく振っおからろ玙を䜿っおろ過しおみたしょう。

石鹞をくわえない詊隓管のほうはススがろ玙の䞊に残りたすが石鹞をくわえたほうは、ススが现かい粒に分けられおろ玙のめを通り抜けおしたい、䞋ににごった氎がたたりたす。

これは、石鹞の懞濁䜜甚によるものです。

実隓3

毛織物を、氎ず石鹞氎の䞊に萜ずしお、ぬれ方を調べたしょう。
石鹞氎に萜ずしたほうは、ぬれおしたいたすが氎に萜ずしたほうは、氎をはじいおぬれたせん。

これは、石鹞氎が、氎の衚面匵力を小さくしおしたうので氎が玉にならず、織物のすきたに入っおいくからです。

これが石鹞の浞透䜜甚です。

マヌガリン

マヌガリンは、バタヌの代甚品で怍物油やその硬化油、および動物油などをおもな原料ずしお぀くった食品です。

人造バタヌずもよばれおいたす。

工堎では、぀ぎのようにしおマヌガリンを぀くっおいたす。

たず、原料の脂肪を䞭和タンクの䞭に入れ、氎酞化ナトリりムで䞭和したす。
぀ぎに、今たで぀いおいた色をなくしたり、汚いものを陀くため脱色タンクにう぀し、癜土を䜿っお脱色したす。

癜土ずいうのは、ケむ酞ずアルミナを䞻成分ずした粘土でその粒は、氎分や油の䞭の䞍玔物を吞い぀ける性質がありたす。

このようにした脂肪を、ニッケルを觊媒ずしお氎玠を添加し硬化油にしたす。

぀ぎに、この硬化油をろ過し、においをぬくずころにおくりたす。
ここで蒞気をふきこんで、においを陀きたす。

そしお、もう䞀回ろ過機でこしお、配合タンクに入れたす。
この配合タンクでは、いろいろな硬化油を適圓にたぜあわせたす。

このようにした脂肪を乳化機で食塩・発酵乳・銙料・色玠などず乳化させよくこねたぜるずマヌガリンになりたす。



脂肪の性質ずは脂肪の怜出法ずは わかりやすく解説

脂肪の性質

①きれいな脂肪は無色で、味もにおいもありたせん。
しかし動怍物からずったたたの、倩然の脂肪はたいおいうす黄色で特有のにおいず味をもっおいたす。


これは、倩然の脂肪の䞭に脂肪が酞化されお壊れたものや脂肪に溶けやすい色玠などがたじっおいるためです。

②いっぱんに脂肪は氎に溶けたせんがニヌテル・ベンれン・クロロホルムにはよく溶けたす。

たた、アセトン・アルコヌルにもかなりよく溶けたす。
脂肪は氎に溶けないので動物の血液䞭やリンパ液䞭ではたんぱく質ず結合しお非垞に小さな粒になっおたじっおいたす。

③脂肪は氎よりも軜く、氎にうきたす。
氎は4℃のずき 1立方センチが1グラムですが1立方センチの脂肪は、平均0.93グラムです。
したがっお、氎の䞊に浮くわけです。

④脂肪はよく燃えたす。脂肪が燃えるずススが倚くでるのは、炭玠にくらべお酞玠を少ししかふくんでいないため完党に酞化されずに䞀郚が炭玠のたたで残り、これがススずなるからです。

脂肪の分子は炭玠のほかに、酞玠ず氎玠ずから぀くられおいたすから玔粋な脂肪が完党に燃えるずすべお二酞化炭玠ず氎ずになっおしたい残りかすはでたせん。

⑀脂肪を氎酞化ナトリりム氎溶液ず煮るず、ケン化したす。

⑥脂肪を長くほうっおおくず、酞敗したす。
たずえば、バタヌなどを長く空気䞭にほうっおおくず嫌なにおいや味がしたり、色がかおったりしたす。

このうち、酞っぱくなった原因は、脂肪が壊れお脂肪酞が生じたためです。
たた、嫌なにおいがでるのは脂肪の䞭の䞍飜和脂肪酞が空気䞭の酞玠ず氎分などによっお壊されアルデヒドやケトンなどずいうものを぀くるためです。

これを脂肪の酞敗ずいいたす。
このずき銅や鉄などの金属むオンがそばにあるず酞敗が早く進みたす。
たた、䞍飜和脂肪酞の倚い脂肪のほうが酞敗しやすいようです。

脂肪の酞敗をふせぐためには、脂肪を觊媒ずいっしょに氎玠で凊理するこずが倚くおこなわれおいたす。
このように凊理したものは融点があがり、垞枩で固䜓になりたす。

これを硬化油ずいいたす。



脂肪の怜出法

脂肪の存圚は぀ぎのような方法で調べられたす。

においによる調べ方

① 粉末の硫酞氎玠カリりムを詊隓管に少し入れそれに3,4滎のオリヌブ油をくわえたす。

そしお、詊隓管の底を泚意しながら、はじめはゆっくりず熱しだんだん火を匷くしおいくず、やがお、錻を぀くようなにおいのある気䜓が出おきたす。

これは、オリヌブ油の分子の䞭のグリセリンの郚分が熱によっお壊されグリセリン䞀分子から、氎二分子がぬけお、アクロレむンずいう物質にかわったからです。

油のかわりに、グリセリンを䜿っおも同じようなにおいがしたす。

② 日本ろうそくの火をふきけしお、においをかぐず錻を぀くようなにおいがしたす。
これは、日本ろうそくが、脂肪の䞀皮である朚ロりを原料にしおいるからです。このにおいも、アクロレむンのためです。

ペり玠液による調べ方

詊隓管にオリヌブ油を0.5グラムずりクロロホルム20立方センチをくわえお、よく溶かしたす。

これに、ペり玠のアルコヌル溶液を䞀滎くわえるずかっ色をしたペり玠の色が消えおしたいたす。
これは、オリヌブ油の成分の䞍飜和脂肪酞が、ペり玠ず結合したからです。




脂肪の぀くりず性質ずは 飜和脂肪酞ず䞍飜和脂肪酞ずは

脂肪の成分

脂肪を過熱氎蒞気などで分解するず、グリセリンず脂肪酞ずに分かれたす。
これは脂肪が加氎分解をしたのです。

この分解によっおできた脂肪酞は、䞀皮の酞なので氎酞化ナトリりムをくわえるず䞭和され、塩を぀くりたす。

このような脂肪の分解を、ケン化ずいいたす。


脂肪の加氎分解を反応匏であらわすず、䞋のようになりたす。

この匏のなかで、Rずいうのは、アルキル基のこずでR2、R3は炭玠の数の違う
いろいろのアルキル基をあらわしおいたす。アルキル基ずいうのはCnH2n+1ずいう匏であらわされる炭化氎玠の原子団でメチル基CH3―、゚チル基C2H5―などがありたす。

さお、動怍物䜓に貯蔵されおいる脂肪の倧郚分はグリセリン䞀分子ず、脂肪酞䞉分子ずから䞉分子の氎が分離された圢の結合をしおできおいるのです。

これを䞭性脂肪ずもいいたす。

このグリセリンに結合しおいる3぀の脂肪酞は党郚同じのものもありたすが倧郚分の脂肪では、違った2皮か3皮の脂肪酞がむすび぀いおいたす。

グリセリン

グリセリンは、脂肪をケン化しおできたものでグリセロヌルずもリスリンずもいわれ、氎やアルコヌルによく溶ける液䜓です。
甘味があり、その匷さは、砂糖の6分の1ぐらいずいわれおいたす。

私たもの䜓の䞭では、グリセリンを酞化しお、二酞化炭玠ず氎にしたりぶどう糖を぀くったりするこずができるのでグリセリンぱネルギヌ源ずしお、栄逊ずなっおいるこずがわかりたす。

グリセリンは、化粧品や医薬品の補造に利甚されたりニトログリセリンを぀くっお、ダむナマむトの補造に䜿われたりしおいたす。



脂肪酞

動怍物䜓内では、脂肪酞がそのたたの圢であるこずはほずんどなく、グリセリンず結合しお脂肪ずなっおいたりコレステリンやアルコヌル類ず、むすび぀いおいたす。

ミツバチの巣の䞻成分である蜜ロりは脂肪酞ず高玚アルコヌルずが結合したものです。
脂肪酞は、炭玠の原子からなる1本のくさりに氎玠原子がむすび぀いおいおいっぜうのはしに、カルボキシル基―COOHずいう酞性の原因になる原子団が぀いおいたす。

倩然の脂肪酞は、炭玠の数が偶数のものですが炭玠の数などによっお、いろいろな皮類の脂肪酞に分けられたす。

䜎玚脂肪酞ず高玚脂肪酞

酢酞CH3COOHのように、炭玠の数の少ないものを、䜎玚脂肪酞ずいいたす。
ラク酞C3H7COOHなども、この仲間です。

たた、炭玠の数の倚いものを、高玚脂肪酞ずいいたす。
酢酞は、氎に溶けお酞性をしめしたすが、炭玠数の倚い脂肪酞も、含氎アルコヌルに溶けおリトマス玙を赀にかえたり塩基を䞭和させたりする酞の性質をもっおいたす。

飜和脂肪酞ず䞍飜和脂肪酞

脂肪酞には、炭玠のくさりに氎玠が充分に぀いおいるためペり玠ず結合しにくい性質をもったものず炭玠のくさりに぀く氎玠原子の数が䞍十分なため、ペり玠ず結合しやすい性質のものずがありたす。

ペり玠ず結合しにくい脂肪酞を飜和脂肪酞ずいいたす。
ステアリン酞・パルミチン酞などはほずんどすべおの脂肪にふくたれおいる飜和脂肪酞です。

これにたいしお、ペり玠ず結合しやすい脂肪酞を䞍飜和脂肪酞ずいいたす。
オレむン酞・リノヌル酞・リノレン酞などがありたす。

オレむン酞は、ほずんどすべおの脂肪にふくたれおいたす。
たた、リノヌル酞、リノレン酞はすべおの也性油・半也性油にふくたれおいるものです。



食物にふくたれる脂肪の割合ずは わかりやすく解説

脂肪は、食物に広くふくたれおいたすが食物の皮類や郚分によっお、ふくたれる割合は、非垞に違っおいたす。


怍物性食品

①穀類

米・麊・アワ・キビ・豆などがありたす。
これらの皮子は、炭氎化物を倚くふくみたすが豆を陀いお脂肪はあたりふくたれおいたせん。

倚いものでも、カラスムギの5パヌセント、コヌリャンの4パヌセントです。

玄米では3パヌセント、癜米にするず、1パヌセント以䞋になっおしたいたす。
穀類では、胚乳郚よりも、胚芜郚に倚くふくたれおいお米・麊の胚芜には、党䜓の玄50パヌセント、トりモロコシの胚芜には党䜓の玄30パヌセントの脂肪がふくたれおいたす。

②豆類

いっぱんに、たんぱく質を倚くふくみたすが小豆・むンゲン・゚ンドりは、炭氎化物も倚くふくんでいお脂肪は1パヌセント以䞋です。

倧豆・萜花生は、炭氎化物のほかに、脂肪を倚量にふくんでいお倧豆では17パヌセント、萜花生では50パヌセントぐらいふくんでいたす。

③果実類

脂肪は、いっぱんに果肉には少なく倚くのものは1パヌセント以䞋皋床ですが、皮子にはかなりふくたれおいたす。
ずくに、クルミは䟋倖的に倚く60パヌセントもふくんでいたす。

④野菜類

脂肪のふくたれる量はいっぱんに15パヌセント以䞋で皮のほうにより倚くふくたれおいたす。



動物性食品

いっぱんに、たんぱく質や脂肪にずんでいお䜓の成長や健康をたも぀のに倧切な圹目をしおいたす。

぀ぎのような皮類に分けられたす。

①獣肉類

鳥や獣にふくたれる脂肪の量は5パヌセントほどですが肉の皮類や品質・郚分などによりだいぶ違いたす。

たた、ふ぀うオスの肉よりもメスの肉、倏よりも冬、小さいものよりも成長したものに倚くふくたれおいたす。

②魚介類

魚では、だいたい数パヌセントぐらいの脂肪をふくみたすが季節により党䜓の120パヌセントたで倉化したす。

むカ・カニ・貝類にふくたれる量は党䜓の玄1パヌセントで、極めお少ないものです。

③乳類

乳は脂肪をふ぀う3パヌセントぐらいふくみごく现かい粒をなしお乳化しおいたす。

④たたご類

脂肪ずたんぱく質を豊富にふくみ鳥のたたごは、党䜓の10パヌセント魚のたたごは、3パヌセント鮭では15パヌセントほどの脂肪をふくんでいたす。

鳥のたたごの脂肪は、ほずんど党郚が黄身にありふ぀うの脂肪のほかに、レシチンずいう脂肪によく䌌た性質の物質がずくに倚くふくたれおいたす。



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